自宅の近くで空き巣の被害を受けた家があったこともあり、自宅に防犯用の監視カメラがあったらいいなと思っていました。 けれども、監視カメラは大分安くなってきたとはいえ、家庭用の安いものでも数万円はするので、家の周囲に数台設置するのは躊躇していました。 そんな中、インターネット等で、安価なWEBカメラが売られているのを見かけるようになりました。 WEBカメラは、もともとは室内のテレビ会議で使うことを意図して開発されたものですが、最近は性能がよくなって室外でも使えるようになり、 小型化して設置しやすくなり、かつUSBケーブルで容易にPCに繋がるようになったので、これを使用して自宅の監視カメラシステムを作ることにしたのです。

使用したWEBカメラは、NECのUCAM-BT27062。200万画素のCMOSセンサ搭載で画質が良く、USB2.0の規格に対応しWindows上で特別なドライバのインストールの必要がなく容易に動作させることが出来、幅65.0×奥行42.0×高さ72.0mmと小型で100gと軽い優れモノです。 もともとはELECOM製のUCAM-DLA200Hというもので、NECのPCのおまけの品だったそうですが、インターネットオークションで約1000円で出ていたので、これを4台購入しました。 これを自宅の正面、庭の左右、家の裏に、窓の手すりや窓枠等に設置し、以前使っていて納戸に眠っていたノートPC(FMB BIBLO等4台)に、USBケーブルで接続しました。 ノートＰＣはＬＡＮケーブルで自宅のＬＡＮに接続し、従来から使っている自宅のWEBサーバ(中古のHPのハードとフリーソフトで作ったサーバ)とネットワーク経由で接続しました。

ノートＰＣにはWEBカメラの制御用に、フリーソフトのLiveCaptureを「窓の杜」からダウンロードして入れました。 これはWEBカメラから画像を取り込み、PCのHDDに保存するソフトですが、動体検知機能があり、被写体が動いた時のみHDDに画像を保存することができます。 つまり、カメラの前を人や車が通った時の写真の画像のみがHDDに記録されるので、連続で映像を保存するよりHDDの容量を節約できます。 記録される画像には、自動的にファイル名に日時が付加されるので、記録として保存しておくと、万一空き巣等の被害にあった時に、犯人が映っていればその姿と日時を知ることが出来、防犯にも役立つことも期待できます。 ノートＰＣの画像は、60分毎に、ＷＥＢサーバにアップロードしています。

WEBサーバはインターネットに繋げてあるので、サーバに保存されているWEBカメラの画像は、外に出かけている時でも、スマホから見ることが出来ます。 つまり、家に誰も居ない時に、遠隔地から家に誰が来たかを知ることが出来ます。ただ、動態検知で記録される画像の容量は少量と言えども、幾日もたつと増加してHDDを圧迫するし、長期の画像の保存はプライバシー保護の観点から好ましくないので、サーバもWEBカメラの接続PCも、約1ケ月毎に古い画像を削除して、HDDを空けるようにしています。
まだ必要最小限の機能しかありませんが、数千円の投資で自宅の監視カメラシステムを構築することができました。
ただ4台とも昼間はよく写るのですが、 夜間は、人感センサー付LED照明灯が近くにある正面のカメラ以外は写りません。他の3台についても夜間でも写るように、改善していきたいと思っています。

なお「防犯カメラ作動中」とステッカーを貼っている家を見かけますが、防犯カメラや監視カメラの「設置表示義務」はないそうだし、ステッカーの表示は単に「警告」することによる抑止力だけのように思われるので、 ステッカー等での「防犯カメラ作動中」の表示はしていません。

WEBカメラ利用の監視カメラシステムのイメージ