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Windows XP Professional x64 Editionのインストール   (2005.10.9)

先日、64bitで動作するAMD Athlon64プロセッサ搭載のPCを買いましたが、このPCに、Windows XP Professional x64 Edition(以降x64 Edition)をインストールしてみました。x64 Editionの販売形態は、製品版のパッケージではなく、ハードウェア付属のOEM版での販売のみです。従って内蔵用250GB・HDDの付属品として買い、このHDDをPCに増設してインストールしました。x64 Editionは,AMD64およびIntel EM64T対応のCPUで動作する64ビットWindowsです。IPF(Itaniumプロセッサファミリ)向けの64ビットOSが、X86との互換性がないために、アーキテクチャ的には優れていてもマーケット的には厳しいと言われるなかで、このx64 Editionは、実行速度をほとんど落とさずに、既存の32ビット・アプリケーションを変更なしに64ビット環境で動かせるというのが売りです。 マイクロソフトによると、同じハードウエアで比較した場合,SSLやActive Directoryの処理は32ビットWindowsの2倍、ターミナル・サービスは1.5倍速くなり、32ビットのビジネス・アプリケーションを利用する場合も、何も手を加えずにそのままOSをx64 Editionに移行しただけで、10〜17%の速度向上が見込めるとのことです。
こう言うと良いことずくめに聞こえますが、実際はそううまくはいきません。現状では64ビット対応のドライバがほとんどないのです。ディスプレイとサウンドのドライバは、インターネットでx64用を探してインストールできましたが、Canonのプリンタのドライバは該当の機種のものがなく、何とか他の機種のもので代用して動かしました。ビデオキャプチャーなど、マルチメディア関係の周辺ハードウェアは、x64用のドライバはメーカーにまったく準備されておらず動きません。


さて、Windows XP Professional x64 Edition のインストールは40分ほどで問題なく終わり、いよいよアプリケーションをインストールということになりますが、現状では 64 bit アプリケーションがほとんどありませんので、32 bit アプリケーションを使うことになります。たいていの 32 bit アプリケーションはそのまま動作するということですが、中には x64 Edition で動作しないアプリケーションもあります。
一番困ったのはアンチウィルスソフト。アンチウィルスソフトの定番「Symantec Norton AntiVirus」や「TrendMicro ウィルスバスター」は、現時点では皆、x64 Edition には対応していません。そこでインターネットで探したところ、「Avast! antivirus」というソフトが、x64 Edition に対応していて、このうちHome Edition は無料だということなので、これをインストールしました。
また、Adobe Acrobat5.0は、インストールできてPDFファイルの閲覧は可能なのですが、肝心のPDFファイルの作成ができません。Acrobat に組み込まれているPS(ポストスクリプト) ファイル作成の32 bit のドライバがx64 Editionで動作しないためだそうです。このため、x64 Editionに組み込まれているPSプリンタ:Xerox Phaser 1235 PSのドライバをインストールし、このプリンタで拡張子を PS にしてファイルに出力し、このファイルをDistiller でPDFファイルに変換しました。
Ms officeや一太郎など、周辺機器に依存しないビジネスアプリケーションは問題なく動きますから、まずは文書や表計算作成等のビジネス環境からノンビリとx64環境に移行することにします。

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