大陸西北の王国「ボルトウッド」。
その北のはずれにある山岳地帯に魔術師の師弟がいた。
師匠の名は「ジルコン」。王国に聞こえた大魔術師。
弟子の名は「フェリエル」。人と魔族の間に生まれた青年。
フェリエルは修行の旅に出ていた。
そしてこの日、フェリエルは修行の旅から
レグランドの山に久しぶりに戻ってきた。
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主人公フェリエルがボルトウッド王国に帰ってみると、大変なことに王国は魔族に侵攻されていました。
魔族は強大な魔力で、人間たちを追い詰めています。
この現状を食いとめるために、大魔術師ジルコンは一命を賭して王国に結界を張り、魔族の力を防ぐことにしました。
しかし、それでもなお魔族の活動を止めるまでには至らず、魔族の侵攻はとどまるところを知りません。
そこに、弟子のフェリエルが戻ってきたのです。
ジルコンはフェリエルに、軍師として王国に行き、姫を助け、王国を救うようにと告げます。
ジルコンの結界が持つ期間は1ヶ月、しかし既に10日がたっており、残された期間はたった20日しかないのです。
フェリエルは急ぎ、ボルトウッド王国の王城、ベニト城に向かいます。
しかし、フェリエルは、父親に魔族、母親に人間を持つ青年なのです。
人に信頼され、軍師として腕をふるうことはできるのでしょうか?
仲間と協力して、ボルトウッド王国を救うことはできるのでしょうか?
かくして、人と魔族の血を引いた、フェリエルの数奇な冒険が始まったのです。