マハラジャと物乞い
☆1)インドはとにかく貧富の差が大きな国です。特にマハラジャと物乞いではその貧富の差が雲泥の差ほどもありました。日本にいると分からないのですが、世界には貧富の差が激しい国が多いんだよなと思いました。

☆2)まず、マハラジャ。お金持ちです。「マハラジャ(王様)」という制度自体は廃止されているらしいのですが、昔に集めた資産を少しずつ使って豪勢な生活をしているとのことです。ず〜っと、資産を使って生活しているらしいのですが全然なくならないみたいです。凄い資産家のようでした。

☆3)次に物乞い。物乞いもぴんきりです。普通の物乞いもいれば、凄い物乞いもいました。その中でも凄い物乞いの話をしましょう。

まずは診断書を持った少年。私たちがレストランの前で順番を待っていると、一人の少年がやってきました。何か紙を持っているので「なんだろう」と思って覗き込んでみると、紙に文字が書かれていました。その紙は診断書で、横に日本語で「私は舌がありません。だからお金を下さい」と書かれている。少年は口を開けて、口の中を指差していました。確かに舌がなかったです。インドでは親が、子供が産まれた時に、沢山お金を恵んでもらえる物乞いになるようにと、腕や足を切断することもあると聞きました。

次は、私は見てないのですが同行した人が見たガラス瓶を持ったおばさん。そのおばさんの物乞いは、何か大きなガラス瓶のようなものを持っていたそうです。何だろうと思って瓶を覗き込んでみると、瓶には赤ん坊のホルマリン浸け(?)が入っていたそうです。赤ん坊が死んだから金をくれとのことだったらしいです。強烈な国だなと思いました。



☆1)インドでHしたという話ではないです。念のために。

私たちは「せっかくインドに来たのだからインドのH本を探そう!」と街に探検に行ってきました。だけど無いんですねH本。おかしいなと思って、インド人の添乗員さんに聞いてみたところ、インドではH本取り扱ったらいけないことになっているそうなんです。法律で決まっているらしいです。そういうわけで、インドのH本は手に入れられなかったです。代わりに、同行の人がインドの添乗員さんに「プレイボーイ」を上げてました。インドでは貴重品かもしれないですね。

☆2)しかし、インドといえばカーマスートラの国! カーマスートラは「アート オブ ラブ」と訳されるインドの性典です。そう、伝統的にインドは性愛の国なのです。私たちはインドで売っている「日本語」のカーマスートラを購入しました。インド人の書いた日本語なのでちょっと変。

中身はと言うと、のっけからこんな感じでした。「男はリンガ(男根)の大きさによって、ウサギ男、ウシ男、及びウマ男と三つに分けられます。女もヨニ(女陰)の深さによって、雌鹿、雌馬、及び雌象に分類されます。」昔のインド人はこんな会話していたのかなと思いました。こんな調子でカーマスートラは「性」と「愛」について体系的に説明していくのです。同行の人のほとんどがカーマスートラを手に入れていました。中には、日本語、英語、イタリア語・・と各国語版を買う人までいました。


外国語


☆1)インドに行って衝撃的だったのは「英語が通じる!」ということでした。いや、インド人が英語が話せるとか、私が英会話できるとかいう意味ではなく、「英会話できない私が、英語がしゃべれる!」ということです。本当に私は英語ができないのですが、それでも英語が「しゃべれる」のです。いつのまにか、日本人同士でも英語で挨拶を交わすようになってました。

原因を考えたところ、どうやら日本とインドに共通点があるのではないかと思いました。インドは英国の支配によって英語を学んだ国。英語ネイティブではない国。日本もアメリカからの英語です。つまり、お互いに「英語でしゃべっている」のではなく「英語を使ってしゃべっている」のです。英語が間違っていても、互いに自国語に変換して理解している。つまり、「英語が間違っていても気にしない」者同士で話しているのです。いつのまにか英語しゃべってる自分が楽しかったです。


テレビ


☆1)ホテルの中では結構テレビを見ていました。そこで思ったのは「インドの番組は面白い」ということです。まずは歌謡番組、かならず男女がデュエットで出てきて愛を語りあう。「さすがカーマスートラの国」と言いながらみんなで見たました。

次にドラマ、大昔のB級アクション映画風なのです。それも、突然主人公が歌い出す。脇役が歌い出す。歌いだすと、急にミュージカル・モードに切り替わる。「あれ? 歌番組だったっけ?」「いや、ミュージカル・モードに切り替わっただけだ」というやる取りが結構ありました。「左脳」というよりは「右脳」、「理性」というよりは「感性」の国だなと思いました。


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