楽しくVUメーターを作ってみませんか? 格安で正確なものを自作できます。

なぜこんなにも沢山の方がVUメーター製作されているのを考えてみると、適度な穴あけ工作と配線による楽しさ、何より作った後も実用的に楽しめるのが大きな要因かと思います。アンプ基板が完成しているのが製作を容易にしているとも考えられます。簡単な回路と言いつも+4dBやら600Ωやら結構難解です。とにかく作ってみると判りやすいです。1.228V=0VUが基準であり600Ω終端して1.228Vであってもハイインピーダンスで1.228Vであっても0VUな訳です。

写真をお送りいただいた方々のご厚意でその製作写真も掲載しています。ご参考にされてください。

今回製作注文に合わせて2台の製作例を公開します。左はバックライトタイプで見やす。泣くく子は黙らないかもしれないが、私は黙ってしまう放送規格品。早すぎない振れはとも見やすい。下は取り外し品の中古VU計での製作。2台共幅260ミリ高さ100ミリ奥行き180ミリと小型に製作した。あとの2例は、この基板で製作されたかたからご提供いただいた写真(サイファム製メーター使用)その下は丸型メーターでの製作例、右下はコンソールラックタイプの写真をご提供いただきました。
このように自作で、世界に一つだけのものが作れるのです。
神戸工業の昭和34年製メーターでの製作(某放送局送信機より取りはずす)
したものとのことです。北海道稚内市在住の方の作品
これも古い放送機器からはずしたものとのこと。さすがに放送業務用古さを感じさせません。沖縄市在住の方の作品
偶然同じケースで3作品目。というよりこのタイプのメーターが似合う市販のケースは、これしかありません。1958年製で上と同じ頃です。

詳しい紹介サイトns-pageはこちらです

日本全国からご利用いただいています。


基板をお求めになった方の製作例をみたい方は
 皆さまの製作例  

どのような順序で製作するか製作2例でご紹介いたします。


完成済みVUメーターアンプ駆動基板セット。
このセットは実に百数十台も作っています。便利なので何度も購入する方さえいます。
配線、切替スイッチが付いているので使いやすい。それは数枚後の写真で理由がわかります。。
これが無いとVUメーターは、製作出来ません。現在のところ4レンジ切替式を採用しているのは、この基板しかないと思います。そのうちに他からも出てくるかも知れません。とてもニッチなものです。単純に調整して使うものは、レベルの合っていない民生用機器では、困ることがあります。
4レンジの調整の他に補正ボリュームは±3dBと大きくしている理由はメータ単体の補正のみならず、CDプレーヤーの規格が±3dBであるためテストCDをかけた時に補正するためです。正負独立整流電源回路、チェック端子、試験用ピンなどコストダウンのための設計はしていません。実用的に使用するものに極端な経済設計は不要がポリシーです。
基板セット以外に必要なものの例
ご予算的には基板セット9,300円、ケース5,000円、小物部品3,000円
合計17,300円それにVUメータ2個で5,000円〜60,000円(幅が大きい)
22,000円〜で製作出来るのですからかなりお手頃な製作となっています。もちろんご予算に余裕があればヤマキやサイファムの真のVUメータを採用しても良いでしょう。ケースも高級なものにすることも可能です。もちろんご自分の労務費は無しですよ!
ご注意:製作代行価格ではありません。
難関はメーターの入手
規格品のVUメーターを入手します。好みとご予算に応じて探すことになりますが、英国サイファム社のものは、かなり高価です。日本のヤマキ電気のものも、正確で人気では肩を並べています。どれも数万円しますので、安価な一応の規格1.228V(+4dB)=0VUのメーター1個3000円前後を購入しても実用になりますが針の振れは勢い良く振れるものが多いようです。確認のためとにかく集めに集めまくりました。
そのような中でもお奨めはヤマキ電気のVUメーターです。
ケース加工は心をこめて丁寧に!
面倒なケース加工。ここだけは気合いを入れてください。とはいうものの数時間で加工は終わります。タカチのアルミサッシユニバーサルケースはVUメータに丁度良い大きさとパネル加工のしやすさで、選んでしまいます。予算のある方は加工を業者発注してください。孔は現物合わせで行ってください。几帳面な方は、まず図面を書いてから加工しますが、間違い易いので現物で必ず確認してから行ってください。後から穴を追加しないように十分確認加工してください。忘れて後からの穴開けで削くずで思わぬ障害が起きることもあります。
メーターに合わせた穴加工は失敗出来ません
小さく見えますがこれでも中型のメーターです。左はラジケーターに見えますが放送規格品のVUメーターです。大きな磁石の入ったバックパネル照光型です。右は一般に言う52型です。
角穴はとても難しい!
これは平ヤスリで仕上げた例。
丸穴は電工パンチがあれば・・・?
60φの丸穴は電工用の油圧パンチで開ける。本来は58φが最適だ。別のところにある私の現用機製作例では80φ丸穴なので、連続穴を開け、ヤスリで仕上げています。疲れるがそういう労力での対応も可能。
保護シールをはがせばきれいなパネル
上段塗装タイプと下段ヘアラインアルマイトメッキ。
好みで選ぶ。ただ同じケースでもアルマイトメッキ品は割高です。
主要部品配置
配線済みコネクタは使いやすいことがお解りいただけると思います。入出力やトランスは半田付け必要です。中型メーターとトランス位置の関係で基板配置が通常とは逆配置。
フロントパネル配置例
フロントパネルは好みに応じて配置、ただこのクラスの中型メーターになると余裕が無い。左に電源スイッチ右にレンジ切替スイッチ、中央から左右にVUメーターを振り分けた配置が一番良い。基板もその配列で設計している。今回は小型に作ったのでこの配置とる。
フロントパネルアッセンブリ-例1
今回は基板から照明用の電源を取っているので特に使いやすい。
コネクタ化の恩恵はこのような配線の利便性がある。
フロントパネルアッセンブリ-例2
照光用ランプはトランスから取る(交流点灯)
リアパネル例(共通)
ピンジャックと100V入力とヒューズだけなので簡単ですが100Vの配線は絶対間違えてはなりません。
リアパネル配置例(共通)
入力コネクタ
リアパネルからも基板へは入力コネクタ。このようにコネクタにしてあると狭いところへ半田しなくて済むので、組立やすい。
トランスの向き
トランスの半田タブはこの向きで、リアパネル装着前に半田すると作業がしやすい。
束線仕上げ例1
こんな感じで、配線を仕上げれば完成です。
自作物にはそんなにコストダウンする必要はありません。
良く自作品はいかにも自作しましたと言う外観のものがありますが、長く使えるものだからケースは新しいものに入れた方が良いです。
束線仕上げ例2
こちらは昔ながらのメーターパネル加工
完成例1
OEMですがヤマキのVUメーターなので、VUメーターの振れかたそのもの
完成例2
中古のVU計でも、さすが放送用卓に付いていたもの
やってはいけない瞬間写真
これは同じ音楽信号での指針、2台共中々合っています。