ジャンク品のリペアと活用


アンプの更新修繕

再生前の故障して内部も汚れたパワーアンプ、1978年製のシスコン用パワーアンプは2K円のジャンク。初期の日立型番のMOSFETが入っていたので思わず購入、そして再生には費用と時間が掛かる羽目になる。外観は店で清掃してあるので内部のその差に驚いてはいけない。これがジャンクだ!それにしても、タバコのヤニと埃のダブルパンチはきつい。日立Lo-D製HMA-4580


基板も分解清掃、劣化部品は交換   キットのように部品は並んだ   ランプ切れはLEDで代用

  

再組み立てかなり綺麗になった測定調整後動作試験、しかし部品代は6K円もかかった

私の時間単価を仮に2千円と設定して8時間かかっている(部品調達除く)商売にはならない    


チューナーの修理

このFM専用チューナー、かなり外観的に汚かったし、さらにダイヤルは空回りで糸も滑っていたので500円で売られていた。こんな状態だからまさに、ジャンクと言えます。インターネットオークションでも低級機が結構出ているが、これは高級機パイオニア製F−003である。


まずは分解清掃、パネル磨きから、錆びはどうしょうも無いがかなり磨いてもこの状態。

糸の掛けなおしでダイヤルは回るようになるも、大型フライホイールの滑らかなフィーリングに反して、大きなキシミ音がどうしても取れない。キシミ音は関東化成工業のハナ−ル FL-778と言うフッ素樹脂セミウェット潤滑剤で見事に取れた。油脂類では、糸がすべるので使えない。
周波数調整だけで電気的には正常動作となる。サーボロック機能も正常、周波数は大体合わせるだけで自動でセンターロックする。アナログ時代の優れた回路。

プリメインアンプの修理

各国語取扱い説明書添付でジャンクとして3000円で売っていたローテル(日本)製RA−870BX。外観はきれいに清掃してあり「チェック時は音出ました」表示されていた。一応音が出て3000円は安い部類だが立派な故障品であった。プロテクターは働くし、Lチャンネル、スピーカーからごそごそノイズは出るで、完全な要修理品であった。電源回路も電解コンデンサー液漏れで近辺の抵抗も腐食してリードが切れていた。しかし構成が良いので頑張って修理完了となる。


まずは分解清掃、パネル裏は埃がやはりすごい。 輸出メーカーのしっかりした作りに驚いた。トランスはトロイダル、大きな放熱器、余裕の3パラTR


    
 
故障しているEQ、ローカル電源回路、ガラスエポキシ系基板にニチコンのミューズ電解コンデンサーを使っている。とにかく使っている部品が良いものばかりだ! 切り替えスイッチが故障して短絡、これで12VがLチャンネルのパワーアンプ部に入りごそごそ音が入っていた。分解して直すしかない。接点復活剤も使用する。
接点を直して、ラジペンでカシメて切り替えスイッチは生き返った
修理完了。全ての機能は正常に動作するようになった。

これもまたジャンク活用

ジャンクでEM551と言うスペアナマイクと言うものを見つけた。なかなか測定マイクらしいデザインでカッコいい。活用しないと損だと思い、休日に音響レベルメーターを製作した。家に買い置きしていた部品で、作ったがこれで実用になるのか不安だ。マイクの特性が分からないしスピーカーから出る音もこれまたいい加減、基準が無いのでおもちゃだ。最低限メーカー製品と校正しないと使えない。買い置き部品があるものだメーターは、15年前のものだ。回路はOPアンプで−50dB入力で0dB表示(75dBレンジ)基準とした。表示でATTは75dB基準、80、85、90、95の5段とした。肝心のワーブルトーンは、MJテクニカルディスクCDでテスト、まあこんなものか?このスペアナマイクだと低域の特性は良く計れるが高域が見事に下がる。右側写真の150円のコンデンサーマイクで作ったものは、逆に低域の特性が悪い。結局始末の悪い結果だ。ジャンク活用しようと本体製作に苦労した例。ACアダプター動作(電池交換出来るケースでないため)これの動作確認のために日本オーディオの音響レベル計を買ったらほんとに、間抜けな話しになる。しかしレベル計があると調整試験に便利この上ないことは分かったのでまあ良しとしよう