ホームページ タイトル 本文へジャンプ
 


リペアオーディオ リサイクルショップめぐりは楽しくもあり複雑な気持ち

魅力的なリペア(ジャンク集めと修理と再生)

リサイクルショップが非常に増えて、中古品とは別のコーナーで、オーディオが元気だった頃の製品がジャンクとして販売されている。これは大いに魅力的であり魅惑なことである。しかしジャンクと、いいつつ20万などとふざけた価格に変わって来たのにはあきれるがこれは特別な例である。きちんと修理して売れば良いのに、耐用年数経過品は、様々なリスクがあるので責任回避にジャンクという言葉を使っている。背景にはオークション取引参考があるようだ。店員もインターネットを参考にしていると言っている。特にオークションはジャンク扱いノークレームノーリターンの免罪符。確かに私も、誘惑に負け、衝動買いして手間隙かけて直して使ってみて、その後不要(そもそも不要か?)になれば、オークション出品することもある。ただこれだけ手間がかかっては、自分で使う、絶対直して、聴いてみたいという信念がない場合や儲けを考えたら出来ないことが、お解りいただけると思う。他に価格高騰の理由に、リサイクルショップ廻りのプロの存在がある。結構他県ナンバーの車が止まっていて、車中でネット検索していたりするのでプロはすぐ判る。転売おことわりと書いて、プロの方には販売致しませんと、大きく張り紙している店も目撃した。かく言う私は、プロとの狭間にいる半端な存在である。それにしてもジャンクと称し、当時定価の1/4前後で故障品を買わされては、たまったものではない。さらにレストアベースにどうぞと、堂々と完全な故障品を売っている。文句を言うなら買ってもらわなくても良いの世界である。店側も騙されている場合もある。壊れているものを買い取らされている例があった。店員に故障品であることを説明して確認したら、詳しい人から買い取ったので信用したとのこと、結局売値6万円が付いていたものを引き取り価格という3万円で私が買ったという例もある。双方損は無い取引だ。これすら出来ない店は面白くない。きつねと狸の騙し合いのようなのが面白いところである。これは良い例だが、高級に入るオーディオ製品を8万で買った時だ、まったく動作しないのである、なんと中を見るとすごい半田修理痕(いじくり過ぎ)、動作チェックできない商品なので店も高級品なので、ネットで検索して買い取ったようだ。ジャンクでないので返品したが、これには気の毒としかいい様がない。メーカーに確認したら修理不能。さすがの私でも、引き取れない。
 オークションが流行っているのは、リサイクルショップで、ゴミ同然に引き取られるものが、適正価格で取引されることにある。だから現在リサイクルショップに良品のタマが少なくなっている。しかし所有者が故人となったとき価値を知らない家族または、年老いた方が身辺整理、はたまた地震などの災害でやむなく、大量に持ち込まれる趣味で集めたオーディオ機器が出物となることも少なくない。狙っては失礼な話だが、ほしい方に引き取られるのが一番幸せなことである。転売プロに狙われるのが不幸と言える。量販電気店の新品販売利益率が5%〜15%なのに対し、中古の利益率は買い取り価格から推定すれば笑いが止まらない程である。もちろんいつ売れるか分からないというリスクもある。清掃点検と言ってもあの程度では、大した工数ではない。私なら分解清掃してしまう。それと現行品で今でも売っているもので、当時価格より大幅に定価が下がっているもの、たとえばマニア垂涎だった有名なシュアーのSM58マイクは当時6万もした。現在新品で1万6千円、実売1万2千円に高級プロ用マイク1万6千円と値付されていたり、騙されることも少なくない。これは古いカタログ価格を参照した結果から定価1/4を実行した結果である。ジャンクを買ってきて10、20年以上前の得体の知れない中古製品をそのまま使用するには、安全上不安が付きまとう。何も火を吹くということだけではなく、接続機器を破壊する二次被害を懸念する。私は更新修繕と修理の例を、今まで紹介しているが、そんなに簡単なものではない。修理の技能の無い方は完全動作品を清掃して気持ちよく使うことに専念して頂きたい。故障しているか、動作していても、そのまま使えるものではないことを念頭に置き、再生(蘇らせること)するのが、リペア、レストアといった趣味の世界である。回路図なんて無くて当たり前、基板から回路を追って故障を直す位の技量が必要だ。誰でも出来るものではない、店では部品取りや自分で直して使うと言うことで販売しているが、電源入りました!チェック時は音が出ました表示は、あくまでも参考だ。そういうアンプを数回買って見たが、確かに音は出ます。ただ直流が数ボルト出ていてスピーカーは前に飛び出して音が出ている状態を素人は、音が出たと判断する訳である。誰も正常に音が出たなどと言っていない。これでいてプロお断りには笑ってしまう。わざとメーカーロゴ入りのユニホームでそのメーカーのジャンクを買って見ると面白い。友人の家電系の修理をしている者で破格の千円と値段が付いているジャンクを買ったら暫く値札貼り替えを疑ってか数分隅々まで値札探しをされてしまった。一緒にいた私はきちんと値段が張ってあるだろう何やっているんだと文句を言ったくらい待たされた。しばらくして故障していて、部品も無いですが、良いですかと来ました。ジャンク品なので返品交換出来ませんと前置きまで、されてしまった。ジャンクを買うときは、はじめにジャンク了解と言うようにして、決まったことをマニュアル通りに言う店員の調子を狂わせるのも面白い。大体通常の中古販売品も動作確認と言ってもただ動かしてみただけで、測定器で動作点検している訳ではない。だから保障が3ヶ月くらい付くのだ。ただ古いだけで当時は、高値の花でなかったものさえ、骨董品のようなものの価値になっているのもおかしい。買う側に目利きが必要なのは言うまでもない。ジャンクは安いので結構売れている。困ったことは買う側にも否はある。どう見ても風貌からして(失礼)オバサン、オジサン達がジャンクコーナーから【電源入りました音、出ました、映りました】と書いてあるものを買って行くのを目にすることもあるし、そんな商品を買っていった人が【おまえの所では動かないものを売っているのか】と後日怒鳴り込む事例も相当目撃している。みなさんがジャンクをどのように使っているか分ら無いが、一般人はジャンクには手を出すなだ。まず清掃が必要なのは言うまでもない。ここではジャンクリペアは特定の人には宝の山と言うことを紹介しているだけで、一般の方には決してこのようなことはお勧めしません。ジャンクは直して売っても、商売にならない商品が多い。決して直して売ろうなどと考えてはいけません。魅惑のジャンクおしまい。


現在のリサイクルショップは好感が持てる
上段を書いてから何年か過ぎましたが、PSEやビンテージ扱いなど、さまざまな制約のあと、大手リサイクルショップは、対応が良くなってきました。今まで修理をあまりしないでジャンクにして高額で販売していたのが、きちんと専門のところで修理して、そして、不具合品に対する対応がとても良くなりました。これでリサイクルショップめぐりも楽しくなりました。またきちんとジャンク落ちの理由も説明してくれて、助かることも多いです。ビンテージオーディオを扱うのに、ネットで調べるだけではなく、きちんと自分の考えでの相場に合った妥当な価格設定になってきたことは喜ばしいことと思っています。ビンテージ品のような市場価値のあるものは、専門のところで修理している姿勢も好感が持てます。これで安心して一般の人もオーディオショップ以外のリサイクル店でも高級ビンテージオーディオが買えます。オクションでノークレームノーリターンより失敗しないかも知れません。

リペアオーディオ