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自作オーディオ
自作オーディオという言葉は、意味があいまいですが、自分で製作したものがあれば、自作ということにして考えます。自分で作ったもので音楽を奏でる。なんと素晴らしい事ではないでしょうか。そこに感動が生まれます。 パソコンの自作パソコンと同じように、単にコネクタ接続で組立てるパソコンまで自作と呼んでいますが、市販品(コンポーネント)を買い集めて気に入ったケーブルで接続して、鳴らしているものまで、その考えでゆくと自作になってしまいますね。自作とは、システムの構築ではなく、何かを自分で製作、配線したものを自作と呼びたいと思います。ユニットの基板などを自分の目的に合うように、半田付けして接続してオリジナルの箱に入れ自分の使い勝手の良いように作るのは、もちろん自作の範囲と考えています。私がご希望により頒布してきた基板は、自作の範囲に収まるようなユニットにしてあります。要するに、スピーカーユニットを自作の箱に入れるのと、同じ程度までが自作ということになります。ケースまで加工済みで、手順書や図解のように組み立てるものはキットというものです。これはキット組立てで自作とは少し異なります。自作オーディオという言葉が大変気に入っています。このため日本語ドメイン 【自作オーディオ.jp 】をこのページは取得しています。ものづくりの原点が自作です。

自作の手順

オーディオ製作の手順

オーディオ製作は、まず自分で全て設計、設計記事を自分でアレンジするか、専門誌の良い製作記事を探すことから始まります。自分で設計する場合、目的に合ったものを作れるメリットがある反面、設計の技量と多くの予備実験が必要です。後者は自分の目的にあった記事を見つけそのまま作れば一応動作しますが、筆者の感性で述べられている文学的表現の性能を信じるあまり、自分の感性にそぐわないと、部品交換の小改造を大抵の方は始めてしまいます。抵抗一本交換して劇的に音が変わることはありません。(抵抗類でも、ボリュームを高価なアッテネッターに交換したときは誰でも分かるくらい変わります)コンデンサーで些細な違いがわかる程度です。重要なのは自分でものを作る楽しみであって、性能を極端に高望みしないことです。所詮アマチュアの楽しみなのですから、そこで私の意見として腹立たしいことのひとつに、時折見かけるメーカー品の改造記事です。メーカーの設計者に失礼極まりないとんでもないことなのです。メーカーの設計者は、音のみではなく安全規格に準拠して設計している(ガレージメーカーは除く)はずです。それを勝手に電源系やコンデンサー、抵抗、配線に至るまで交換して鬼の首でもとったかのように書かれているのです。自分の責任で やっているのだから良いと思う方もいるかと思いますが、それは自分一人の楽しみで本で発表することではありません。最も汚いやりかたとも思えます。一定のスペックを満たしているメーカー品の部品を交換すればそれ以下の性能には大抵の場合なりません。部品交換で音のチューニングで片付けられるのでしょうか。それをやるのなら古くなって寿命となった機器を利用して現代に蘇らせるのです。永年使っていれば各部品は同様に劣化しています。そこで部品交換の威力が発揮出来るのです。スピーカーのウレタンエッジの劣化も良い例です。新品のエッジをわざわざ交換する人はいません。しかし劣化したものを交換する方はインターネットでの入手性が良くなったことで少なくありません。それによりそのスピーカーは再生品として蘇ったことになります。オリジナルを超えることはありません。もしここでオリジナル以上と言い張る人がいれば大きな間違いです。基本となる他の部分にはメーカーで相当の開発費と数え切れないノウハウがあるのです。私の言いたいことは、メーカーの製品にケチを付けたり、自分でちょっと手を加えて自分の技量と思い込むのは良くないことです。製作の楽しみは回路を自分で設計しなくとも、雑誌の記事の回路で自分 の好きな部品で、自由に作って楽しめば良いのです。法外に高価な部品を使うことより信頼性の高い部品を使うことを私は薦めます。自分で作ったものは長生きしてほしいと思いませんか!。特に有名な製作記事ほど長く使われていないようです。故障したということは良く聞きますが・・・・

メーカーの機器改造には反対している理由

@メーカーの製品はさまざまな安全規格に準拠して生産されている。部品を替えることにより規格から外れる。
最近はPSEの縛りがあり特に問題となる。他人に譲り渡す際問題になる。
A電源系統は特に安全設計がされているので触らないほうが良い
B部品交換により調整のやり直しが必要となる。調整に測定機や技術資料がないと調整出来ない。
C基礎知識の無い人が見よう見真似で改造(部品交換、配線交換、基板の裏打ち)を行うと安全上問題となる
D故障したときその全てを自分で修理しなくてはならない。
E安易な部品交換で音が良くなると思い込み全て交換する方向に走る危険がある

例外

@改造を趣味としていてそれなりの技術があって改造のリスクを全て理解して行っている場合。
A改造と言うより正確にはその機器本体を部品として捉え作り替える作業。よって一切メーカーの製品ではなくなる場合
Bメーカー品(設計者)の技量を超えたなどと思っていない場合
C自分のやった改造を他人に薦めない場合
D全ての責任を取れる場合


本題

1 良い製作記事、ネットの記事を探す。

最近は良い製作記事を探すのに苦労します。その作品の欠点を述べている記事は滅多にありません。毎回出す作品が良くなるばかりで、メーカー品のオーディオ評論に似てきています。むしろ古い製作記事にすばらしいものを見つけることがあります。古くから製作記事を発表されてきた著名なライターの古い記事を現在と比較すると訳がわかります。政治家ではありませんがブレの範囲を超えています。また若いライターが育っていません。論争でつぶされています。「出る杭は打たれるの感あり」もう少し若い人の記事があると楽しい!!。
ネット上では、さまざまな間違った情報が流れています。それにも注意しましょう。私もたまには、間違うこともあります。

2 良い部品を集める。

良い部品とは何でしょうか。音が良い(自分の好み)信頼性が高い、値段が高い、美しい、新しい、などありますが順位をつけると次のようになるでしょう。1新しい2信頼性が高い3音が良い。小売されている部品で音響用は非常に少ないのです。各オーディオメーカーが部品メーカーに特注していることが多いからです。そして回路的に判断して汎用品で良いところにはそれを用いることです。一流メーカー品ほどそう言う使い分けがうまくなされています。ただ気になるのが部品のリードが鉄の物や卑金属の物があります。良い部品に「安い」という項目がありません。それは小売では1個ごとに店の利益と小ロットのため高くなる仕方の無いことです。これがオーディオ自作品の完成費用を高価にしている最大の理由です。そしてものを作って楽しむ方の少なくなった昨今、それはさらに進み、部品店がどんどん廃業しているのが残念です。あんなに電解コンデンサーの足はオーディオ用は鉄を嫌っていたのに、今では一部を除き、鉄に変わりました。これが実情です。

3 配線の基本を守って組立てる

美しい配線にばかりとらわれないで短い配線を心がける。確かに配線を長々と引き回して整えると一見、綺麗に見えますが短めに配線することが望ましい。AC100V系の配線はくれぐれも安全を第一に考えた配線を!、音が悪くなるからとヒューズを付けないなどはやめましょう。100V系の配線には十分な耐圧の規格のはっきりしたコードを用いましょう。意外に多いのが音の良いと言われるスピーカーコードで電源配線する人です。場合によってはガラス繊維のチューブをかぶせるくらいが必要です。感電しないように充電部には必ずチューブをかぶせましょう。真空管アンプでは耐圧の低いコードで配線している例を多く見かけます。参考までにメーカー製のアンプの中を覗いて見ましょう。良い見本になります。アースのとり方も重要です。一点アースの基本を守ってノウハウは自分で見つけましょう。プリントパターンは製作記事にパターン図が載っていることが多いですが、自分の調達した部品のサイズに合わせて変更してください。部品をプリント基板に合わせると部品の足にストレスが掛かり信頼性が低下します。フォーミングといって足をそのピッチに曲げ加工すれば対処可能ですが大型部品は、振動に弱くなります。

4 調整と測定

アマチュアの製作するものは出来るだけ調整個所の少ないことが望ましい。そして一度調整したものはあまり再調整しない。半固定ボリウムはあまり回し過ぎると信頼性が低下します。最低限各部の電圧は測定しましょう。といっても最近の記事は各部の参考電圧はあまり書いてありませんが。パワーアンプであれば、出力、周波数特性、容量負荷による波形、などオシロと低周波発振器と電圧計で測定出来る項目は測定したいところです。

5 とにかく自分で作ってしまいましょう

身近に指導してくれる人が居ないのに難しいものに挑戦して失敗してあきらめるより簡単なものから始めることが大切です。インターネットの発達で会ったことのない人にもアドバイスを受けれるので、良い時代なのかも知れません。しかし自分の所在は最低限伝えるべきと考えます。情報のみもらってあとは知らん振りこれだけは止めましょう。
重要なことのひとつに特殊な部品をなるべく使わないのも良いことです。汎用部品と特殊(用途外)を用いて同じ内容で製作したもので、誰も比較しようとしません。高価な部品に交換するごとに良くなる一方なことしか耳にしません。なんだかんだうるさいことを述べて来ましたが、電気的な基本を守り作ることが大切です。高価な特殊部品にとらわれず規格に合った新鮮なものを使いましょう。古い部品ほど高価な傾向がありますがお宝探偵団ではないのです、古い電子部品は将来値打ちは出ません。真空管アンプ派の方には申し訳ありませんが私の述べていること全ては、半導体アンプに関することですのであしからずお許しください。でも最近の真空管ブームは凄いですね。製作記事も真空管の多いこと。それがかえって若い人たちの自作を妨げている気もします。あまりにも部品が高価でおいそれと製作出来ません。扱う電圧が高ければ全ての部品が高くなります。決して私は球アンプを否定するつもりはありませんが普通に作ればどうしても球アンプは製作費が高くなります。何はともあれ、 最初の一台が成功したら次は目標を決めて1台ずつ少しずつ製作して行きましょう。そしていつの日にかトータルで完成させましょう。真空管だから良い半導体だからだめなどと言うことはありません。