はじめに
意外に知られていないのが、正しいはんだ付け方法です。はんだ付け作業そのものは、比較的簡単に行えることから、今まで製作記事ではあまり述べられていませんでした。昔のラジオ雑誌などでは、せいぜいイモはんだ、てんぷらはんだとか仕上がりに関することばかりです。多少の理屈がわかると、良いはんだ付けが出来ます。初心者の方も熟練者の方も一度お読みください。半田の良し悪しで大きく信頼性が変わります。長期安定動作ははんだ次第といっても過言ではありません。芋のように抜けるからイモはんだとか。てんぷらの衣のように剥がれるからてんぷらはんだ。それらは形容としては的を得ていますが、それではあまりにも極端過ぎて初歩的です。理論が解って実技ではんだ付けを習得するのと見様見真似で、習得したはんだ付けでは、違いがはっきり出ます。ここでは理論を少しでも多くの方に理解していただきたいと思います。
ここでは、旧来の鉛はんだと、昨今の環境対策はんだについての記述で、実践主体に述べてあります。オーディオ製作には無鉛半田が音質的に有効です。同じものを有鉛、無鉛で基板組立てし比較した結果そう判断しました。
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