6.30(金) ああ、暑いよお。今夜も蒸すなあ。今日で6月も終わりか。そうだ、今日線路際を歩いていたら、へびいちごの群生を見つけました。まさに鮮やかなルビー色!

 今日の夜は、夏恒例の、新潮文庫と角川文庫と集英社文庫の100冊を並べました。やー、汗かいたよ!楽しかったけど。しかし、どうしてそろえたように3社とも黄色い帯なの?(笑)お互いが目立つように、相談して違う色にすればよかったのに。ああでもこれを並べると、今年も夏が来たなあ〜としみじみ思いますねえ。帰りに同僚と飲んだマックシェイクはおいしかったです。

 ところで…最近、ワタクシ、ここにヒジョーに生意気な意見を多々書いておりますが(汗)、私はあくまでごくフツーにそんじょそこらにいる、一介の書店員でありまして、ものすごく知識豊富な、立派な書店員なんかでは決してありませんので、なにとぞ誤解なきよう。っていうか、10年もやってりゃこんくらい当たり前、という程度の知識しかないです、実にオハズカシイ話ですが。それでもまだまだ思うように仕事ができず、日々修行中の身であります。そんな私が密かに尊敬している書店業界の方は、実はbk1の安藤さんと、ときどき星間宇宙船にいらっしゃるネコネコさんと、あともうお一人(これはヒミツ)だったりします。いつか、この人たちに追いつきたいと思いつつ(わー、なんておこがましいっ!)、毎日仕事をしているのですよ。せめて仕事に対する理想と愛だけは高く持っていようかと。ううむ、道はまだまだ遠いのだ〜。ガンバ!

 あーあと、本に関して言えば、私よりダイジマンのほうが100倍、いやそれ以上に深い愛を持ってると思います(笑)。なーんてことは、皆様すでにご承知ですわね(笑)。

 『夏と花火と私の死体』はホラーだったんですね!読み終わって初めて気がついたよ!ってよく見たら帯にちゃんと書いてあるやん!やー、こういうホラーなら大歓迎ですね!


6.29(木) あ〜、なんか湿度が高くてうっとうしい。

 昨日、娘が保育園でプラネタリウムを見てきたそうです。「いすがね、ぐいーんてなるの。あのね、まちはあまり星がみえなくてね、もりだといっぱい見えるの。でね、ロケットも乗ったの!」…ロケットから見た星空を見せてもらったのかな?とても気に入ったらしく、「また行きたい!」らしい。そうか、母も行きたいなあ。そういや、五島プラネタリウムってなくなるんだっけ?悲しいことだ。中学の頃、所属していた天文気象部のみんなで見にいったの。懐かしいなあ。

 今日は『幻想文学58 特集女性ファンタジスト2000』を買ってきました。牧野修のエッセイに、ダサコンが出てるの!思わず笑っちゃったなあ。ああしかし、行きたかったよお、ださこん3(まだ言うか!>私)。しかし、このラインナップはすごい。ゼッタイに買いです。

 えと、書店員の話ですが、世の中に「いい書店員」と「そうでない書店員」がいると思ってらっしゃる方が多いようですが、これは実は間違いです。お金をもらって働いている、この世におけるすべての労働者と全く同じで、「自分の仕事に真摯に取り組む人」と「そうでない人」がいるというだけのことです。意味わかりますか?あなたの職場と全く同じです。あなたのところにも、一生懸命自分の仕事に取り組み、レベルアップ・スキルアップを目指してる人と、そうでない人がいるでしょう?それと同じことです。(で、あなたはどちら?なんてイジワルく聞いてみたりして。)そしてあなたの会社も、その仕事が好きで入った方ばかりではないですよね?書店員も同じなのです。本が好きで入った、なんて人間ばかりではありません。ところで、フツーのところって、仕事の出来具合でお給料違うの?そんなことないよね、たいていは。

 話は飛びますが、もし、私がオトコだったら、書店員の給料で妻と子供を養うなんて、正直言ってとてもじゃないけど自信がありません。おそらく嫁はもらえないと思います(笑)。女性の一人暮らしだってギリギリ、ってとこでしょう。皆さん、よくやってると思いますよ、ホント。肉体労働だし、万年腰痛もちになるし、休みは友人と合わないし。そして何より、未来に明るい要素がひとつも見えない職業です。たとえ再販制が崩れても、この業界が将来盛り返す、と思ってる方はおそらくいないのではないでしょうか?それでも本に愛があるから、という人間だけが、なんとかかろうじて耐えていける。まさに愛だけに支えられている職業だと思います。

 ああ、この頃の日記書きには神経を使うよ〜(笑)。てなわけで、全然『猫の地球儀』の乱読が書けなくてすみませ〜ん。でも点数は少々辛いかも、とだけ書いておこうかな。『夏と花火と私の死体』(乙一、集英社文庫)はうわさにたがわず面白いです!


6.28(水) 今日も体調イマイチ。一日寝てました。でもまだダメだな。ヒットポイント全回復ではない感じ。誰か私にベホマラーをかけてくれ〜。あー、会社1週間くらい休みたい>3日で禁断症状が出るでしょう(笑)。

 もう10年位前(になるのか!驚)のことですが、1週間会社を休んで、同僚の先輩と旅行に行ったことがあります。やー、帰ってきてから大変。「じゃ、これ、休みの間に出た新刊ね」とにっこり出された本の山、確か小さい台車(50センチ×70センチくらいかな?)に2台分くらいありました!100冊くらいは優にあったんじゃないかな?あの頃はまだ新刊ノートは手書きだったので、泣きながら全部書きましたよ。書名、著者、出版社、判形、入荷冊数!書きながらもどんどん本日の新刊は入ってくるしで、まいりました。ま、遊んできたんだからしょうがないんだけど。今はパソコン登録だから、夢のようにラクになりました。これはこれで弊害もありますがね。というわけで、私はあまり長期休暇はとりたくないのですわ。あとで自分がツライので。1週間休んでも、浦島太郎になっちゃうのよ、書店って!

 私の店はわりと大きいので、それぞれの分野で担当が分かれています。文芸、人文、雑誌、理工、児童などなどといったぐあいに。で、私は文芸書担当です。つまり、文芸書の新刊だけでも、ざっと1週間に100冊くらいは入荷するわけです。ひと月なら500冊近いわけですね。書店はもちろん新刊だけではありませんから、既刊本もあります。さらにそれぞれのジャンルで(人文は人文で、児童は児童で)同じくらいの種類の新刊がくるわけです。ちょっとこのアイテム数を想像してみてください。200坪以上の書店をぐるりと眺めて、いったい何種類の本が入ってるか想像してみてください。おそらく、この本すべてを把握できる人は、この世に存在しません。

 私が文芸書のことを聞かれて、お客様の満足するお返事を返せなかったら、これはもう職務怠慢として責められてしかるべきです(たとえ、ひと月500冊弱の新刊が出ようとも、ね)。が、私がたとえば理工書の専門書を聞かれたとしたら、残念ながらアルバイトの子と全く同じく書名をパソコンで検索して、入荷してるのを確認できたら、担当の人間に聞いて持ってきてもらう、という対応しかできないのです。大変申し訳ないですが。私がこの理工専門書(世間で話題になってる理工書、ではないです)を知らないこと、これは書店員の質の低下(6月26日の日記)、だと思いますか?さきほど書いた量の店の在庫を、すべての書店員がカンペキに把握すべし、と?(あ、ちなみに、こちらの6月24日の日記によりますと、「今年の新刊点数(2000年6月27日づけ)は、27852冊」だそうです)

 もちろん、書店員がお客様の質問にちゃんと答えられない、というのは丁重にお詫び申し上げます。「そんなことも知らんのか!」というお客様の不満はよくわかります。お客様にしてみれば、バイトだろうとなんだろうと、すべての店員=プロ、ですから。ただ、こういう異常なアイテム数を扱う仕事である、ということだけはご理解・ご容赦いただきたい、と思うのは甘いでしょうか?


6.27(火) うーんごめんなさい、ちょっと今日は体力の限界…。日記はお休みして早めに寝ます。すみません。あ、『夏と花火と私の死体』(乙一、集英社文庫)読み始めました。まだ最初だけどいきなりこの展開かい!買ってきた本は、『泣かない子供』(江國香織、角川文庫)。

 星間宇宙船の、全集希望書き込み、ありがとうございます。これをぜひ!という方はどんどんどうぞ!どこかで誰かの目にとまるかもしれませんからね。


6.26(月) 道端に、空の青がこぼれたような露草が咲いています。このくらいの気温っていいね。暑くもなく寒くもなく。

 『たいへんもいじーちゃん』(いがらしみきお、角川書店)面白いよお!ときどきわからん話もあるけど、ツボの話は爆笑モノ!私がげらげら笑って読んでたら、娘が「読んで!」というので読み聞かせる。が、「わかんなーい」。そうか、キミはもいじーちゃんと1歳しか違わないからな。こんなの、ごく当たり前のフツーの行動であって、別におかしくもなんともないのであろう。確かに「ウチワはむずかしいから…」のもいじーちゃんは、キミそのものだよ。

 角川書店の夏の100冊のキャラは、なんとポスペのモモ!やー、角川うまくやったなあ。ソネットと組んだのか。プレゼント、ほしいよお〜!>思い切り術中にはまってます。

 『猫の地球儀 幽の章』(秋山瑞人、電撃文庫)読了。乱読は明日かな。今日は眠くってダメ〜。すみません。

 なんとなくここ(6月23日の日記)に心当たりがあるので(笑)、『ブックオフと出版業界』(小田光雄、ぱる出版)の感想など少々。

・著者の言う、「読者が消えて消費者ばかりになった」というのは耳の痛い言葉ですね。でも、出版業界がそもそも沢山作って安く売る、という方式だったんだから、ある意味しょうがないでしょう。消費者をつくったのは業界側でもあるわけで。

・ブックオフのすごさは改めて感じました。まさに出版業界に巣食う、パラサイト・モンスターですね。そもそもここはFCであるというご意見には納得。経営システムがよくわかりました。でもちょっとブックオフを目の敵にしすぎてる感じ。そんなにわるものみたいに言わなくても(笑)。や、著者側から見れば出版界を圧迫する諸悪の根源、なんでしょうが、商売ってビジネスって、そういういうもんでしょう。儲かりそうな糸口があれば、そこにぐいぐい乗り込んでって、店を開く。資本社会では当たり前のことです。彼らは別に悪いことはしてないですよ。彼らの儲かり方が悔しくてやっかんでるただのひがみ、みたいに感じられる書き方にはちょっとアレですね。文化だからって、ビジネス社会は容赦してくれないよ。甘いと思う。6月4日の日記にも書いたけど、お客様がいれば商売は成り立つのだから。

・私が残念だったのは、ではブックオフに対して書店や出版社はどう応戦していけばいいか、が書いてなかったことです。ここを読みたかったのに〜。著者の考えが聞きたかったっす。それが書いてないということは、つまり著者もどうしたらいいかわからない、ということでしょうか。むーん。誰か、これについて書いてください。むしろ、出版業界内のひとが言うと自分の立場かわいさの意見しか出ないから(私も含む)、全く違う業界の方なんかの公平な意見を聞いてみたいところ。(カンケイないけど、私が今一番知りたいのは、よその業界の流通事情です。出版界は、やはり異常なのかニャー?)


6.25(日) ぐだぐだし放題の一日。

 今までリウイチさんのページは、「積ん読パラダイス」にリンクを張ってるだけだったんですが、「“裏”日本工業新聞!!」も追加しました。今更ですみません、リウイチさん。もっと早くにすべきでした。しかしここのアクセス数はすごいですね〜。あ、『山尾悠子作品集成』お買い上げありがとうございます〜。(6月24日の日記参照)

 『猫の地球儀』焔の章(秋山瑞人、電撃文庫)昨夜読了。むー、なぜそこで終わりにします?(笑)ワタクシ的評価は、続きの幽の章を読むまで保留にします。しかし、なんとなくこれを読んだ後だと、そのへんを歩いている猫たちを見る目が変わるなあ。「そうかそうか、キミたちにもいろいろあるんだねえ」って。>その解釈はとっても違います。

 『夏と花火と私の死体』(乙一、集英社文庫)を、某出版社の営業の方が絶賛してたので買って来ました。ひとのオススメに弱い私。あー、こうして積読がたまってゆくのだあ!とりあえず、猫を読んで、これを読んで、加納朋子『いちばんはじめにあった海』を読んで…予定は未定だけど(笑)。

 うちの近所の謎の酒屋に置いてある古本のなか(50円均一)から、『2095年の少年』(横田順彌、集英社コバルト文庫、昭和52年初版)を発見。思わず買ってしまいましたが、面白いのかニャ?ここ、ゼッタイお店の方の趣味っつーかいらなくなった本を置いてるみたいなんですが、わりと趣味があうんだよなー。新井素子がどーんとあったり。や、みんな持ってるからいいけど。講談社文庫版の『ちいさいモモちゃん』『モモちゃんとプー』『モモちゃんとアカネちゃん』も娘が欲しがるので購入。持ってた気もするけど。ママ読んで読んで〜、とうるさいので朗読。じいいん。いつ読んでも名作はいいねえ。本当に色褪せないよ。これなんか、まさに親子3代で読みつがれてるもんね。

 ところで、ここで買った『じしんえにっき』(八尾正道、岩崎書店、89年初版)という児童書なんですが、あとがきに「まさに福島賞にあたいする作品」と書いてあってびっくり!なんとこの本、「福島正実を記念して設けられたSF童話賞第6回の大賞」に選ばれた作品なんですって!すいません、勉強不足で、SF童話賞なんてのがあったなんて全然知りませんでした。ダイジマンあたりはこのあたり詳しいのかなどうなのかなその道では常識なのかな?しかし、いちいちSFという言葉に反応してしまう私って…。もうダメダメなのね?いまさらだけど?(笑)


6.24(土) 今日は眠かった〜。今日も、か(笑)。

 『山尾悠子作品集成』は快調に売れてます。いや〜、うれしいなあ。今日、追加分も入ったのですが、それもまた売れてます。ある女性のお客様、これを発見するや私に向かっておずおずと、「あの、このお店カード使えますか?」「はいっ!!!」にっこり。今日発売された、『鏡の影』(佐藤亜紀、ビレッジセンター)と一緒に買ってくださった模様。むむ、できる!

 今日の注目新刊あれこれ。ついに出ましたよお、『星虫』岩本隆雄!朝日ソノラマ文庫!やー、10年ぶりの復活ですか!これで目を覚まして、新作を書いてほしいですね。あとがきがよいですよお。「*新潮社版『星虫』読者の方へ。」、っていう注があるんですもの!うれしくて、涙が出そうになりましたよ。(関係ないけど、このあとがきにあるんですが、ネットで佐藤さとるのサイトがあるんですって!?しかも同人誌作ってるって?検索しなきゃ!)

 もう1点は、『女王の百年密室』(森博嗣、幻冬舎)です。装丁がゴージャスで、非常に素敵。これは、全く架空の世界を舞台にしたミステリ、なのかな?なかなか面白そう。書き下ろしだそう。

 そうそう、本日発売のSFマガジン8月号に、なんと林哲矢さんが登場!やー、びっくり!デビューおめでとうございます!スラデックの全著作リストで登場。浅暮さんもエッセイを書いてますね。あ、創刊30年を迎えたハヤカワ文庫の2000年後期のラインナップの紹介があるんですが、こりゃすごい!『エンダーのシャドウ』カード、シルヴァーバーグ編のアンソロジー(これゼッタイ買う〜!)、などなど!楽しみ!

 あ、これも今日出た特集アスペクト83『恋愛映画1000』(アスペクト)をパラパラ見てたら、大森望さんの記事が。読んで腰を抜かすほど驚いたんですが、なんと彼が一番好きな恋愛映画って、「リトル・ロマンス」なんですって!やー、これを読むまで全く忘却の彼方だったんですが、私もこれ観たよ、中学の時!懐かしい〜!パンフも買ったわよ!なるほどお、こういうシチュエーションに弱いのですか。むふふ〜。アニメオールタイムベストが「未来少年コナン」で、アニメ映画ベストが「ルパン3世・カリオストロの城」という趣味は、私と全く同じですう、大森さん!うれしい!っていうか、このあたりの世代のひとで、こう答えるひとは多いだろうな(笑)。どっちも、画面に食い入るようにして、まばたきすら惜しんで死ぬほど真剣に見ましたよ、私は!主題歌とか、ラジカセをテレビのスピーカーにくっつけて、弟たちに「ゼッタイ物音を立てるなよ!」と厳命して、テープに録音したよなあ。むー、もう20年くらい前、なのか?(驚)でも、ダイジマンに言わせると20年前は「最近」だそうなんで(笑)。

 というわけで、今日は本・雑誌を計7冊も一気買いしてしまったのでした。なぜ今ごろ『たいへんもいじーちゃん』とか買う、私?(笑)またサイフが軽くなっちゃったよ!


6.23(金) 今朝、出社するなり私のしたことは何でしょう?答え!『山尾悠子作品集成』のポップを書くことでした。なぜなら、今朝kashiba日記(6.22付け)で厳命されたからです!kashibaさん、す、すみませんでした〜。場所も、SFのところに移動しました〜。しかし、昨日いらしたのは正解でした。現在、当店在庫はあと1冊!やー、よく売れたなりよ!うれしい!あ、既に5冊追加注文すみですからね〜。

 あ、昨日の日記の『空くんの時間』は『空くんの手紙』でした。姥姫さま、ありがとうございました!

 銀河通信10万カウントを見事踏んでいただいた姫川みかげさんに、先日プレゼントとして、ご本人希望の本一冊、ということで『ノスタルギガンテス』(寮美千子、パロル舎)を送りました。無事届いたようでなにより。ありがとうございました。

 実は、先日、銀河通信6月号をアップしていたときのこと。なぜか「星雲」の画像が入らない。も、もしや?と思ったら案の定、容量オーバー!またしても限度を越えてしまったのです〜。7メガ越えちゃったよ〜。急遽、2メガ増やす。が、これで月400円払うことに。とほほー。1年だと、4800円よ。これはちと高い。ビッグローブ様、ねえ、10メガくらいまではタダにしてよ〜(泣)。というわけで、一部お引越し計画中。ジオに場所をとってあるので、そこに少しデータ移動しようかな、と思案中。

 昨日、突然あることに気がついた。やー、今ごろになって気がつくとは、私はなんとニブイのか。ダイジマンと、もう2年(紙版も入れると2年半)もやってるというのに、彼の考えてること、目指してることが全然わかってなかったよ。目ウロコだったあ。

 ところで、山尾悠子が出たのでふと思ったのですが、「この人の全集、欲しい〜〜〜っ!」ての、あなたにもありません?意外と、こういうのってネットで発信しておくと、どこかで編集の方の目にとまるかも!ということで、皆様に質問。あなたの出して欲しい全集を教えてください!星間宇宙船に、ばしばし書き込んでくださいね!ちなみに私は「安房直子全集」です。ゼッタイ出たら買うのになあ。売れると思うけどなあ。

 あ、コンビニで「FF9」予約しました!わーい、黒魔道士ビビもらえるよーん!最初「もう特典の人形は締め切りです」ってお店のお兄ちゃんに言われて「ガーン!(とホントに言ってしまった)そうですか…」とすごすご帰ろうとしたのですが、哀れに思ったらしくお兄ちゃんがもう一度調べてくれたら、大丈夫だったのでした!


6.22(木) 私はよく夢を見るほうだと思う。起きると忘れてしまうこともあるが、たいがいは一番気にかかっていることがそのまま夢に出てしまう。単純だから(笑)。たとえば、誰かに何か言われて、自分じゃすっかり忘れていた(つもりの)ことなんかが出てくると、ああ、ホントはそんなに気にしてたのか、と驚いたり。願望がそのまま出たり。目覚めてから、やるせない気持ちになることもしばしば。自分にだけは嘘はつけない。夢は楽しいけれど、やっぱりどこか切ない。

 さてさて、今日の話題はなんといっても『山尾悠子作品集成』(国書刊行会)でしょう!当店は昨日入荷した模様>ニムさん。まず予約のお客様が買い、もうひとり別のお客様にも聞かれる。おお、反応いいじゃん!びっくり!さすが本読みの方はよくご存知だなあ。だって20年近く前の方でしょう?伝説的というのもうなずけるよなあ。私ももちろん買ってきましたよん。装丁も素敵。箱入りで、薄紫の布張り。

 あとは今日の目玉は、なななんと、小田空『中国いかがですか?』(集英社)です!これはA5判の書籍扱いコミックス。やーん、こんなの出る予定あったなんて、全然知らなかったなり〜。知ってたら、たくさん注文しといたのに〜。入荷、むっちゃ少なかったんだよなあ。小田空をお好きな皆様、もし見かけたら、速攻ゲットですよ!!ゼッタイ!!しかし、コミック担当の子が小田空を知らなかったのはショック。って当たり前か。私が中学の時、「りぼん」で短篇マンガを連載してたんですよお。「空くんの時間」だっけ?いつも、雑誌の一番最後の方に載ってたんだよねえ。懐かしい〜。しかし現役で書いてたとは驚き。

 あとは、今のワタクシ的オススメは『プチ哲学』(佐藤雅彦、マガジンハウス)。そう、だんご三兄弟の生みの親ですね。やー、味のある彼のイラストがかわいいんだ!文章も意外に深くて、ふむふむ、と読んでしまいます。立読みでいいから、ぜひ中身をご覧下さいませ!今、彼ともうひとりの共著『経済ってそういうことだったのか会議』(日経新聞社)も売れてます。これは経済の本なんだけど、本文の下などに教科書の注釈みたいに、彼のイラストが入っててかわいいです。しかし、この方、教授だったなんて知らなかったなり。

 あ、『M.G.H.』(三雲岳斗、徳間書店)は順調に売れていますよん。よいことだ。

 『猫の地球儀』焔の章(秋山瑞人、電撃文庫)を通勤本として読み始めました。あらホント、むちゃくちゃSFだねえ、これ。早く続きが読みたいなり。そんな私の使ってる栞は、Kanonのビジュアルファンブックの宣伝の栞なのだった!へへへ、いいでしょ、u-kiさん!持ってなければ差し上げますが?(笑)


6.21(水) はあはあぜいぜい。今日のこのトップページをご覧下さればおわかりかと思いますが、本日はほぼ一日中ぱそこんに向かっておりました(笑)。ふうう〜っ。というわけで、銀河通信6月号と、2周年企画「あなたの探求本、何ですか?」をアップしました!アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました!なんてことをやってると、ちっとも本が読めないんだな、これが。とほほ。いったいナゼにここまで更新に萌えてる、じゃない燃えてるんだか、もはや自分でもよくわかりましぇん。

 やはり昨日は酔っ払ってたらしく、すっかり忘れておったのですが、昨日でめでたく当サイトは2周年を迎えたのでした!めでたいっ!!やー、もう2年かあ。早かったような、まだそんなもん?みたいな。しかし、もはやネットなしではいられないカラダになってしまったのだけは確かだ(笑)。それにしても、なぜだかトンデモなく深いところまできてしまったものよ。なぜか濃いお知り合いも増えてしまって(笑)。この人のせいが多分にあるのは確実だが。私一人で運営していたら、ゼッタイにここまでこれなかったと思う。そうなのだ、実務的にはほとんど私がやってるが、やっぱり当サイトは「ふたりで経営している」のです。相棒よ、これからもどうぞよろしく!


6.20(火) 今夜は会社の皆と軽く飲む。が、コブつき(笑)。さすがに娘がいると、思いっきり飲めなくてちょっと欲求不満。あんず酒ロック2杯と日本酒一杯程度。え?じゅうぶん飲んでる?(笑)9時過ぎ帰宅。帰りのタクシーでは親子で爆睡。

 昨夜観てた「SMAP×SMAP」で、ゲストの小田和正が、「夜空ノムコウ」を「ここ10年で一番いい曲」みたいに評してて、うれしかったあ。私もホントにそう思います!これは名曲だよ!!で、彼がリハーサルでピアノを弾きながらこの曲をちょっと歌ってくれたのですが…震えがくるくらい素晴らしかったです。じいいん。全部歌って欲しかったなり〜。

 今の通勤本は『ブックオフと出版業界』小田光雄、ぱる出版。うーむ、あたってるとこもあり、そうでないところもあり。今は読者がいなくなり、消費者になりさがってるというご指摘。そういわれては、私なんかも、胸をはって自分が「いい読者だ」、といえる自信ないなあ。あーあと、ブックオフに売りにいってしまうのは、住宅事情もあると思います。そりゃあ、愛する本を売りたくなんかないって!できることなら、1冊たりとも手放さず、手元に置いておきたいよ。でもでもでもお、家が狭いとどうしても物理的に不可能なことってあるじゃんよ〜。くすん。


6.19(月) 星間宇宙船の書き込みを参考に、オフ会レポートを少々訂正、追加しました。すみませんでした。教えてくださった皆様、ありがとうございました。大森望さんが、6月17日の日記「自慢本披露っていうのはオフ会の企画としてはなかなかいい感じでしたね。」と書いて下さってて、とてもうれしい本日の私。お楽しみいただけたのなら何よりです。やーほんと、まさに「演しもの」っつー感じでしたねえ、あれは(笑)。なんか、星間宇宙船ではダイジマン株が急騰している模様(笑)。皆様に彼の濃さがご理解いただけたようで、私もうれしいです(笑)。

 それにしてもつくづく不思議なのは、SFの人も古本の人も、濃い人ほど自分を「薄い」と言うのはナゼだ!?(笑)あながち謙遜だけじゃないような気がするんですがどうなんでしょう。もお、あなた方より上なんていないんですってば!、と思うのだけど、まだまだ自分なんてたいしたことない、と皆様思ってらっしゃるようなんですよねえ。で、もっともっと精進しなきゃ、ってますます濃くなってゆくわけですね(笑)。フシギだよ。でも実際どうなんでしょう。全く表に現れない、濃い人々も実はいっぱいいらっしゃるのかなあ。ひとり密かにお宝本を集めてるひととか、すべてのSFを読みまくってるひととか(こっちは案外いそうだな)。なーんてことを気にすると、夜も眠れなくなっちゃいません?(笑)

 人はとかく本を「作家」で評価しがちだけど、やはり「作品」で評価するのが正しいのかも、と思う今日この頃。たとえば同じ作家でも、それぞれの作品によって出来・不出来って大きく違いませんか?(もちろん、どの作品をとっても素晴らしい、という作家もまれにいますが>大島弓子とか。いつも同じ質を保てるってのは実はものすごく偉大なことですよね)。だからたとえば「藤原伊織はいいよ〜」というより、「藤原伊織の『テロリストのパラソル』はいいよ〜」というのが正しい言い方かもしれないなあ、と。なあんて、超当たり前のことでしたか?こりゃ失礼。

 今日、徳間書店から、『M.G.H.』の宣伝織り込みチラシみたいなのが届く。レジに置いて配るようなヤツね。おお、徳間、気合入ってるじゃん!でも、ホントに売りたいならなぜ雑誌のときのイラストを使わなかったのだあ!あれはヒジョーに残念だったぞお。

 新刊速報、更新しました。あ、探求本アンケートは締め切りました。ご協力ありがとうございました。アップはもうしばらくお待ちくださいね。ああ、明日でついに2周年だわあ!


6.18(日) というわけで、無事に10万アクセス記念、銀河通信オフは終了いたしました。参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。お楽しみいただけましたでしょうか?幹事としてはそれだけが心配です。や、もうワタクシ個人はたっぷり楽しみましたので、何も思い残すことはございません。宿題へのご協力もありがとうございました。ああ、またしても昨夜は完徹してしまいました。ねむいよお〜。昼寝したいのをこらえて、レポートアップしましたので、なにか間違いなどありましたら、メールか星間宇宙船にてご一報くださいませ。それにしても、「やー、今回はママさんがレポ書いてくれるからラク!リンクするだけでオッケーだもんね!」て皆様口をそろえて言うのはなぜに?(笑)やはりそのためにだけ存在するのか、私は?や、いいですけど。しかしカラオケの曲名までご丁寧にアップしなくてもよかったかニャ?

 あ、探求本アンケートも本日の夜中12時で締め切りですよ!急いで!


6.16(金) 今日は暑かったあ!しかし会社に行く日は布団が干せない〜。

 今日は遅番だったんで、出社前に歯医者。またしてもぶっすり麻酔を打たれ、ガリガリキーンをやられました。くすん。でももうあと一回だけだ!ふぁいと!

 いよいよ明日は初のオフ会だ!うー、ドキドキ!実は私は大変小心者なので、こういった、人前に立つみたいなのはとても苦手なのです。赤面症だし…(ホントよ)。参加者の皆様が楽しんでくださるとうれしいのですが。なにとぞよろしくお願いいたします。あ、ちなみに私は酔っ払うとゆでダコになります…(笑)。

 国書刊行会の、ミステリの本棚『トレント乗り出す』発売になりましたよ〜!でも装丁はごくフツーでした。ダイジマンの惚れ込んでいる、魔法の本棚のような函入り装丁ではなかったです。やはりあれは「魔法」ゆえ?

 さて、明日のためにその1、寝るべし!寝るべし!寝るべし!(笑)新刊速報はもう少しお待ちを。あ、明日の更新もお休みしますので、すみません。


6.15(木) 「ロングタイトは歩きにくい。ましてや定休日明けの朝にはなおさらだ。」さて、ここから導き出される状況を答えよ。や、実に単純なことですが。(注:犯罪ではありません(笑)、答えは今日の日記の最後に)

 あ、ポケポス直りました〜!というか、単にフリーズしてただけみたい(笑)。そういうときはリセットボタンを押せって取り扱い説明書に書いてあったんですが、押してもうんともすんとも言わない。むー、フルリセットしないとダメか?と泣いてたのですが、よーく読んでみたら、これは単に私がリセットボタンを深くおせてなかったため、出るはずのリセット画面が出てきてなかったのでした。やー、説明書はちゃんと読まないといかんね。ほほほ。もうバッチシよん!昼休みもメールチェックオッケーさ!

 今日は、ダンナに1000円借りて出社(笑)。やった、財布にお札があるよ!ああ、なのになのに、そのなけなしのお金でさっそく昼休みに『猫の地球儀』1,2巻(秋山瑞人 、電撃文庫)を買ってしまった私っていったい?(笑)だってえ、本の雑誌で大森さんが絶賛してたんだもーん!しかも2巻目なんて、「ヤングアダルト版『エンジン・サマー』」とまで書かれてるではないの!ここまで言われたら買わないわけにはいかないでしょう。“現時点の日本SFベスト1”、“「泣けるSF」オールタイムベストを書き換える感動の名作”とベタ褒めだもんなあ。星間宇宙船でも評判よかったですしね。実は前から買おうかなあ、どうしようかなあ、と迷ってたんですが、あの表紙を見ては棚に戻す、を繰り返していたのでした(笑)。どうもねー、あのヤングアダルト文庫路線の、アニメ絵みたいなのはダメなんですよ。拒否反応が出ちゃって。でもこれにはトライしてみます。大森さんを信じてっ!ああ、ちなみに昼食は、カバンの奥に入ってたデパート商品券で買いました>おい。

 今日発売された『M.G.H.』の折込チラシに、いい情報が載ってます!「2000年8月31日 新世紀レーベル★創刊」と題して、徳間から「徳間デュアル文庫」というのが発刊になるそうです。星間宇宙船でも話題の、通常の文庫よりひとまわり大きいB6変形サイズ(これはまさに角川エンタテイメイントに近いのかなあ?)。で、ラインナップがすごい!
田中芳樹『銀河英雄伝説』
夢枕獏『闇狩り師』(イラスト寺田克也!)
新井素子『ラビリンス 迷宮』(って復刊だよね?)
上遠野浩平『ぼくらは虚空に夜を視る(仮)』などなど!で、9月が『おもいでエマノン』ですね。あ、三雲岳斗『海底密室(仮)』も出るらしいです。豪華〜。楽しみですね。サイズだけが心配だけど(笑)。

 あ、今日、岩波少年文庫新装版が入ってきました!これ、デザインも何も今のとそっくり同じなのね。でも、字がでかい!前の版と比べると、一目瞭然。『星の王子さま』で調べましたところ、1ページに入る行も1,2行減ってました。イラストは同じ。でもカバー絵が変わってるのもありました。ナルニアとか変わってたみたい。しかし、あれを老眼対策?と思ってしまったのは私だけでショッカー?(笑)あ、そうそう、「大草原の小さな家」シリーズの『長い冬』改訳版は、「とうさん」「かあさん」になってました!こっちを買っちゃおうかなあ。

 答え:私は日頃、大またでがしがし歩く。が、今日に限ってロングタイトなんぞはいて出社したからさあ大変!足が開かないから歩きにくいのなんのって、おかげで電車を一本乗り過ごしてしまったのでした。今朝は早く出社したかったのに〜。(つまらんオチですいません)


6.14(水) 眠い…。ちゃんと昼寝したのに(ちゃんと?)。

 野望について。あくまでワタクシ的理論ですが、人生、野望を持たなかったらつまんないと思う。いや、別に世界征服とかじゃなくて(笑)、ごくごくささやかな望み、これからやってみたいこと、みたいなもの。たとえば書店員の仕事で言うと、「この棚をこうやってみたらどうかな?」「この本売りたいな、もっと注文してポップ立てて、ガーンと売ってみようかな」とか。たえず、バージョンアップを心がけ、ひらめきを大切にし、実際に行動してそれを形にする。なーんも考えずに仕事してたらダメだと思う。落ちていくだけだと思う。第一、自分が楽しくないよ。毎日、同じことの繰り返しなんて。

 といいつつ最近、やってもやっても実りがなくて、自分のやってることって実はなんの意味もないんじゃないかって無力感に襲われることも多いんだけど。私なんかがあがいてもあがいても、全くムダなんじゃないかって思うことが多いんだけど。ホントにね、最近数字だけ見てると、ぺちゃんこな気持ちになることあるよ。でもきっと、自分の努力がまだまだまだまだ足りないんだと思う。まだ何かやれるはずだ。野望を抱くことを忘れてはいけない。と一生懸命自分に言い聞かせる毎日。

 話は全く飛びますが、よく、書店は「文化」を売ってるのだから誇りを持てうんぬんって言われますが、実は私は恥ずかしながらそんなふうに思ったことはないのです。「文化」って言われてもピンとこない。ワタクシ的には、「愛しいもの」を売ってるつもりでいます。自分の本当に大好きな、素敵なもの。だから、売上スリップを見るのがヨロコビなのです。愛しい本たちが売れることがうれしいのです。「あっ、これ売れたよ〜。これ、本当にいい本なんだよなあ〜。買ってくれた方は、なんていい人だ!読んでね読んでね!」と心から思います。当たり前かもしれないけど、書店員のヨロコビは、なんといっても本が売れることです。儲けという意味でなくてよ。


6.13(火) 本日の大事件。ダイジマンが、今日入荷したばかりの「本の雑誌7月号」を開いたまま手渡してくれました。ふと見ると、そこにkashiba@猟奇の鉄人の文字が!!!「え〜〜〜っ、うそっ、なになにこれ〜っ!?」と絶叫しつつ見ると、なんとまあ目次のすぐ先のページ、巻頭も巻頭に、kashibaさんの古本エッセイが載っているではありませんか!!やっだあ、kashibaさんたらいつの間に!(笑)やー、びっくり!なんか、わがことのようにうれしかったです。いつもの彼の口調(文調?)に、帰りの電車の中で思わずにやにや笑いながら読んでしまいました。文才あるひとはいいなあ〜。とても楽しいエッセイですので、皆様ぜひご一読を!きっと彼のサイトの掲示板は、今日はこの話題で持ちきりじゃないかな?

 昨日の日記の続きですが、そういえば高河ゆんの『源氏』もまだ途中なんですよね。っつーか、彼女の作品でちゃんと完結したのって、『ローラカイザー』くらいでは?と、昼休みに同僚と話してて判明。ワタクシ的には、『B型同盟』なんかも好きだったんですが。私もB型だしね(笑)。ええそりゃもう、マイペースというかわがまま勝手で周りを振り回しまくるというか(笑)。

 廣済堂文庫の「異形コレクション」はやはり光文社文庫に移動だそう。9月に『帰還』が出るらしいです。みかげさん、情報ありがとうございました。

 貫井徳郎さんにファンレターを書いたらすぐにレスが来て、とてもうれしい本日の私。貫井さん、ありがとうございました。やーそうですか、25歳で書かれたのですか、『慟哭』。素晴らしい。しかもうちの新刊速報をご覧になってくださってるとかで、さらに驚く(笑)。なんか、案外本職の方も使ってらっしゃるのですよね。ということは、新刊情報って、プロの作家の方もあまりご存知ないのでしょうか。書店員しか知らないなんてもったいなさすぎ〜!もっと出版社のほうがガンガン発売前情報流せばいいのに、と思うんですが、なにか問題があるのかな?発売日が延びると怒られちゃうとか?(笑)まあ最近は自社のサイトで流してらっしゃるところもありますが。

 昨夜、突発的に思い立って星間宇宙船に書いたのですが、上半期のワタクシ的ベスト3はこれです!(今のところ。いちおう6月末までは変動の可能性あり)

 1.『慟哭』    貫井徳郎
 2.『魔法飛行』 加納朋子
 3.『雨の檻』   菅浩江

 ベスト10をつくるほど読んでないなあ、今年。情けない。でもベスト5くらいまでは作る予定。

 あ、7月7日に『あたしんち』6巻が出ますよん。けらえいこね。このお母さん、大好き〜。お父さん、弟くんもいいんだよねえ。


6.12(月) 今日、貫井徳郎の『烙印』(東京創元社)と『天使の屍』(角川文庫)を買おうと思ったら…お財布に、1000円札が一枚しか入っていませんでした(笑)。しかもまだお昼ご飯を買う前。泣く泣く、『烙印』はあきらめて、『天使〜』だけ購入。しかし、ビンボーすぎるぞ、この主婦!や、現金の持ち合わせがなかっただけなんですが。大学時代も、お財布忘れたまま学校に行くなんぞは日常茶飯事でした。友人はよくびっくりしてましたが、私は全然平気でした。ほほほ。ま、定期があれば帰れるからいいのさっ!>何かあったらどうするのか?しかも今でもこのずぼらが全然直ってない…。

 ところで、昨夜ふっと思い出したんですが…そういえば、高河ゆんの『アーシアン』の最終巻って、出たっけか?今日、店のコミック担当の子に聞いたら、ふっと目をそらして、「…まだです」と言われてしまいました(笑)。ってあれ、連載終わったのいつだよ〜!!!5年くらい前だろうが〜!私は最終回読んでないんだぞお!番外編の続きがまだですってえええ?他の話書いてる場合じゃないぞ、高河ゆん!早く出してくれえ!(それともこれは禁句でしたか?「おとっつあん、それは言わない約束よ」ってやつ?)

 さらにふっと思い出したんですが、例の廣済堂文庫の『異形コレクション 帰還』ってどうなったんでしたっけ?出てないですよね?出ました?他の出版社に移ったんでしたっけ?光文社?ちょっとうろ覚え。おわかりの方、情報求む!

 あ、そうそう、『山尾悠子作品集成』は予価8000円が、8800円に決まったみたいです。ち、ちょっと高いかも…。ま、ボーナス直後だから大丈夫か…。でも、佐藤亜紀・野阿梓・小谷真理・東雅夫の栞つきだそうですよん。装丁、楽しみ〜!

 オフ会通知メール、先ほど全部出しました。まだ届いてない方はご一報を!

 昨夜、『プリズム』貫井徳郎を半分読みました。4章のうちの2章まで。同じひとつの事件が、ひとの見る方向によって、プリズムのようにそれぞれ違う色に見える、という話。彼はあくまでミステリ(トリック?推理?)にこだわる人だったということがよくわかりました。面白いです。恩田陸『木曜組曲』に似てるというのも納得。でもテイストは全然違う。どういったらいいんだろう、『プリズム』のほうが推理が明快、なのかな。くっきり鮮やか。『木曜〜』はどっちかというと推理というよりは心理戦みたいな感じがします。もやもや〜。


6.11(日) 昨夜読了した、『慟哭』の衝撃がまだ抜けないです。読み終わってから、しばらくタオルが顔から離せませんでした。寝ようと布団に入ってからもぼろぼろ泣いてました。幼い子供を殺す、などということは本当に許せないです。絶対に起きてはならないことです。どうか、どうか彼のような辛い思いをする人が、世界中にひとりもいなくなりますように。

 貫井徳郎の他の本も読んでみたいんですが、オススメがありましたら教えて下さい。こないだ買った『プリズム』が未読状態なんで、とりあえずそれからいくつもりですが。彼のサイトに著書紹介があったので、そちらもみました。角川文庫の新刊『天使の屍』を買ってこようっと。ファンレター(ファンメール、かな?)書いちゃおうかなあ。ふふふ〜。

 今日はお天気も悪かったので、一日ごろごろしてました。ネットしたり、メール書いたり、『殺竜事件』の乱読書いたり。なにごともない日曜日。

 娘の「なぜなぜ攻撃」がここんとこすごいです。彼女にとって、世界は不思議に満ちているらしい。「風ってなあに?」「空気が動くことだよ、遠い遠い町からやってくるの」「空気ってなあに?」「この、スーハーする息のことだよ」「息ってなあに?」「冬になると見えるじゃん、ハーッてやるとさあ」「…ぜんぜんわかんなーい!」…ご、ごめんよお、アホな母を許しておくれ(涙)。子供より大人が知ってることって、実はほんの少ししかないのかもしれないと思う今日この頃。大人にとっても、世界はまだまだわからないことだらけだと思いませんか?

 オフ会の詳細は、今夜か明日には参加者の皆様にメールいたしますので、よろしくお願いいたします。あ、見事10万カウントをゲットした姫川みかげさんには、銀河通信からの記念プレゼントとして、当人ご希望の『ノスタルギガンテス』(寮美千子、パロル舎)を贈らせていただきます。ありがとうございました!


6.10(土) 少しだけ元気になりました。でもここんとこ、たてつづけにやなことばかりあるのはなぜだ?今までのツケがまわってきてる?(笑)でもさ、私の今までの経験から思うんですけど、どういうわけか、いやな事っていっぺんに怒涛のようにやってきませんか?で、ぐずぐず落ち込む状態が続くんだけど、ふと気がつくとその状態から抜け出てるの。雨ばかりで鬱々と家の中にこもって膝を抱えてると、いつのまにか雨はやんでて、空には虹がかかってました、みたいな。ああ、私の雨も早く上がらないかなあ。

 ところで「2周年記念アンケート あなたの探求本、何ですか?」、どうぞよろしくお願いします、皆様。思ってたより、集まりが悪いので。探してる本って、皆様あまりないのでしょうか?それともまだまだ考え中で、締め切りギリギリに応募しようと思ってらっしゃる?あと一週間ほどですので、なにとぞご協力を〜!締め切りは、6月18日(日)です!

 『慟哭』、あと1/3くらい。は、早く続きを読みたい〜!!今日中に読了の予定。非常に文章の上手な方という印象。センスということではなく、文体がしっかりしてて落ち着いていて、読んでて安心感がある。この「安心感」ってのは、いまどき貴重かも。

 『殺竜事件』も乱読書かなきゃ。あうう、どっちを先にしようかなあ。また夜中更新しなおしか?実は当サイトは、ひと晩に2度更新することがよくあるというトリックに、皆様はすでに気づいてらっしゃいます?(>トリックか?)電話回線が混む23時前に1回更新して、夜中にもいちどこっそり更新してるのです。>明らかにやりすぎです(笑)。だから、実は何気にその前後でここの日記はほんのちょっとだけ変わってるのだ!つってもたいした変化はありません。ほほ。

 …というわけで、ここから2度目の更新分の追加日記(笑)。先ほど、『慟哭』読了。今年前半の、もしかしたら今年1年を通しての、ワタクシ的ベスト1に決定いたしました。未読の方は一生の損です!ゼッタイに読むべし!(といっても本は好みがあるので別にうのみにしなくても構いません。あくまでワタクシ的、ですから。ただ私のイチオシ!という点では自信をもってお勧めできます。)というわけで、興奮のあまりこっちの乱読を先に書いてしまいました。『殺竜〜』は明日あたりに。すみません。


6.9(金) 今日は…ただ、悲しいとだけ書いておきます。楽しいこと書けなくて、ごめんなさい。

 昨夜、『殺竜事件』上遠野浩平、読了。今日は『慟哭』貫井徳郎を読み始めました。昨日の日記に書いた『慟哭』に関する記述は、愛・蔵太さんの6月7日の日記の『ハサミ男』評のなかの一文でした。湯川さん、ありがとうございました。


6.8(木) はあ。接客業はムズカシイっす。いろいろと。心がクサクサすることが多くて、最近。

 今日は昼休みに、『サム・ホーソーンの事件簿1』エドワード・D・ホック、創元推理文庫の中の「長い墜落」を読みました。これ、MYSCONのときに、「海外ミステリを読もう!」のコマで紹介されてて、「ううっ、ゼッタイ読みたい!」と密かに思っていた一篇だったんです。これがこの文庫に入ってるのをkashibaさんの日記(6月6日)を読んで知り、昨日から読みたくてうずうずしてたんですよ。なかなか面白かったです。でも半分くらいトリックわかったぞ。他の話も読みたくて、買ってきてしまいました。

 あとは今日の収穫は、『慟哭』(貫井徳郎、創元推理文庫)>これもどこかで絶賛されてるのを読んだので。kashibaさんとこと、あとはどこだったかなあ?これほどの驚愕の結末は、みたいに書かれてたんだけど。ほかは『ブラッド・ミュージック』(グレッグ・ベア、ハヤカワSF文庫)、『青のフェルマータ』(村山由佳、集英社文庫)>これは友人のオススメ。しかしこの取り合わせはいったいナニ?(笑)

 今日は本を読もう!最近、パソコンばかり触ってて、本読みがおろそかに…本末転倒〜。

 ああそうだ、ポケットポストペットが送受信できなくなっちゃったんです〜。なんで〜??悲しいよー。


6.7(水) 今日は暑かったですね!7月下旬の暑さですって?そういうのは、7月下旬になってからでいいですう、お天気の神様(笑)。すでに食欲が、トマトと枝豆と豆腐さえあればいいよモードに。あとそうめんとかゼリーとか。

 今日は、ついにワタクシ的一大プロジェクトを実行!それは…自力でプリンタを設置することです!!今まで使ってたプリンタ2つを外すことと、埃の掃除から始まり、格闘すること2時間弱…つ、ついに成功!!!う、うれしいよお〜!>フツーはできます(笑)。やー、今までひとまかせにしてたもんで、自分でこういう機器をつないだのって実は初めてだったんですよ。ああ、よかった、ちゃんとできて!(いかにワタクシがパソコン初心者であるかがよくおわかりいただけると思います、ほほほ)。おニュープリンタはカラリオ。わー、色がきれいだよ〜!さすがに6年前に買ったプリンタとは違う!>当たり前です。

 で、銀河通信紙版を作るべく、いろいろ作業してました。やー、実は、ネット版はちゃんと毎月作ってましたが、紙版は、原稿だけはきちんと作ってたんですが、印刷を全然してなくて…なんかネット版つくっちゃうと、もうそれで安心しちゃってねえ。でもいかんな!データ整理だけでもきちんとしなきゃ、と今日は痛切に感じました。ここのデータも、まめにちゃんと取ろう!

 『殺竜事件』少しだけ読みました。なかなか面白いです。イメージがぐわっと広がる。視覚的、ということか?それにしても、講談社ノベルスらしくないわあ。どう考えても、イメージ的に角川系ファンタジーっぽい…。

 新刊速報、ダブリがあったようで、すみませんでした。本日直しましたので。山崎さん、ありがとうございました。


6.6(火) 今日の夕方は、空気がさらさらしてて、とても気持ちよかったです。ちょうど真っ赤に熟れたトマトみたいな太陽が沈むのを眺めながら帰宅。明るいうちに帰れると、なんだかうれしい。

 昨夜はお騒がせして、どうもすみませんでした。日記の更新をしてから、新刊速報のページにカウンタをつけるべくHTMLをあれこれいじくりまわして試行錯誤していたら…やっとカウンタ設置に成功したと思いきや、ふと気がつくと、ページの下の方のデータがなくなってしまったのでした。いやあ、マジで青くなりましたよ。にじむさん、データをお送りくださって、本当にありがとう!!助かりました!!ああ、やはりデータはこまめにとっておくべきね。と、いつも事故ってから思うのよね。

 今日、ぼんやりレジに立って店を眺めていたら、なぜか目に飛び込んできた「SF」の文字!それは本日発売の「週刊朝日百科 世界の文学」の表紙でした。ああ、なんか、目が「SF」という言葉に無意識に反応するようになってしまってるよ、私…なぜ?(涙)で、この雑誌なんですが、これがなかなか当たり!ディック、ギブスン、ル・グィンなどの著者の顔写真載ってるし。思わず買ってしまいましたよ。SFモノの方々には一見の価値ありだと思いますよん。

 あとは今日の目玉はなんといっても『殺竜事件』でしょう。そう、講談社ノベルスの、上遠野浩平の新刊です!今日発売の「ダ・ヴィンチ」7月号に、このイラストを描いた金子一馬とのインタビューが載ってました。しかし講談社ノベルスにしては、本文中のイラスト多いなあ。初刷完全限定特典、金子一馬オリジナルバージョンしおりつき、です。続きも決まってるみたいで、『紫骸城事件』だそう。ということは、シリーズものなのか?

 ああ、作家占いは、予想どおりの「恋愛系作家」でした。私は小説家になりたいと思ったことは一度もないのですが、実は昔、童話を書いてみたいと思ったことはあります。でも短大で、児童文学の授業受けて思い知ったんですが、いざ子供向けの話を書こうとすると、難しいのね〜。自分の目線を、子供の高さまで下げるというのが、いかに難しいか!ずうっと一貫して小学生向けの漫画描いてる漫画家とかって、本当にすごいと思うよ。子供の感性、子供が面白いと思うものを察知する能力を持ちつづけてるってことでしょ。大人向けのものを書くほうが、よっぽどラクだと思っちゃうなあ。


6.5(月) 今夜は三日月。だいぶ北よりに出てました。

 今夜は歯医者に行きました。ううう、麻酔がこわいよ〜やだよ〜とビビってたら、今日は注射はしませんでした。ラッキー!!「名探偵コナン」も見られてさらにラッキー!!(笑)ああ、やっぱり戻っちゃったのね、コナン君。

 昨日の読売の書評に、『ダーウィンの使者』が出てましたね。書いてたのは、高橋源一郎。彼、グレッグ・ベアが大好きなんですねえ。知らなかったよ。その書評を読んで、私は思わず『ブラッド・ミュージック』を注文してしまいました(笑)。こないだのSFセミナーの森青花さんの話聞いて、読もうとは思ってたんですけどね。そうそう、続編として、『ダーウィンの子供たち』というのが出るらしいですね。時期までは書いてなかったけど。

 森青花といえば、新潮の「波」6月号に、彼女の短篇が一本載ってました。思わず読んでしまった。

 ご存知の方も多いと思いますが、「幻想文学」58号は6月30日発売です。特集は、「女性ファンタジスト2000」!山尾悠子、長野まゆみ、寮美千子、などが出てます。楽しみですね。私も当然買いますよん! 


6.4(日) 昨日、10万アクセスの年表日付を思いっきり間違えてました。すみません(恥)。

 今日はプールに泳ぎに行きました。カラダを動かすのは久しぶりなので、あまり無理をせず、水と戯れる程度に。気持ちよかったあ。でも、おかげで今、全身がねむ〜い〜。

 ブックオフについて。皆様、ネット内でいろいろ意見を述べておられますが(雪樹さんの6月1日の日記にリンク集あり)、どれも一理ありますね。ひとつの問題を、いろんな方面から見てて、実に興味深いです。

 ブックオフがこれだけ栄えるというのは、要するに本を安く買いたい、というお客様がたくさんいらっしゃるということで、需要がある限りはその商売は存在するでしょう。こればっかりはどうにも仕方がない。確かに今、正直言って新刊は高い。そんなことない、という意見もあるでしょう。でも、お客様が心情的に「高い」と思ってしまってるなら、それはもう「高い」んですよ(言ってる意味わかりますか?)。同じものが安く売ってれば、そちらを買うのは人間の本能だと思うし。何もいえないです。(でもこれ以上、新刊本の定価下げたら、この業界はやっていけないです。実際、この値段でやってて、この業界のどこの部門もすべて儲かってないです。どっかが甘い汁を吸ってるわけじゃありません。皆、本への愛だけでやってます、おそらく。よその仕事をしてた方がこの業界にきたら、びっくりするんじゃないかな。そう考えると、本は安いんですよお〜。)

 これは全くの感情論なのですが、私が最近悲しいのは、新刊が出て、それとほぼ同時といって差し支えないくらいに同じ本がブックオフで見つかることです。これは新刊書店員として、がっくりします。せめて3ヶ月後くらいならば、納得もいくんですが。もちろん、たとえば『タイムライン』が今、ブックオフに山ほど積んであるわけではありません。出てるのはほんの少しの量だと思います。ただ、それを見つけたお客様たちが「なーんだ、だったら定価で買うの、ばかばかしいじゃん、これからもブックオフで買おうっと」と思われることがこわいのです。これは、どんどん新刊書店で売れる本の数を減らしていることにならないかな、と密かに危惧してるのです。つまり、出版業界の活力が失われることになるのでは、と。(ご承知のように、ブックオフで本が売れても、業界の利益ゼロですから)

 レンタルCDやビデオみたいに、期限付きってわけにはいかないかなあ。発売3ヶ月後からなら新刊も古本として売っていい、とかさ。でも、個人で買ったものだから、それを売ろうがどうしようがその方の自由なんですよね。こちらは何もいえない。ううう。

 今、ハードカバーが売れなくなってきてるのは、もちろん単にブックオフのせいだけではないと思います。あのねえ、是が非でも欲しいっ!っていう本が減ってないかな、って思うんですよ。消費者ってのは、欲しいものは買いますよ。でも、たとえば『タイムライン』が出ても、「まあいいや、文庫待とうっと」って思ってる方がたくさんいらっしゃるんじゃないかなあ。ハードカバーの値段ほどお金を出す気はないけど、文庫くらいの値段ならまあ買って読んでもいいかな、っていう。で、そういう「安ければ買おうかな」っていうお客様がブックオフに流れる。まあ、仕方ないという気はしますねえ。悔しいけど。

 新刊書店のコミック売上が大打撃をこうむってるのは、このせいもあるでしょう。コミックって、読み捨て感覚のところがあるでしょう?だったら、安いの買って読んじゃえばじゅうぶんだもんねえ。「オレはこいつだけは発売日に速攻買って読みたいんだ!!」と思わせるコミック、減ってないですか?要するにソフトの中身に魅力がすこうし落ちてないかな、って。これは単に、私が読みたいコミックが減ってるだけ、なのかな?

 あと、ブックオフでもうひとつ困るのは、万引きの問題ですね。結果論として、未成年が親にナイショで売ってしまうことができるというのが問題だと思います。20歳以下は、親と同伴でなければ、買い取りを認めない、とかにしてくれないかなあ。これは、なんとか早急に業界で対策を講じるべきだと思います。やってるとは思うけど。

 あ、それから、本が売れないのは業界がもっと本をアピールしないからだ、というご意見をどこかで拝読しました。それは、そういうことに回すお金がないからじゃないかなあ?ホント、ビンボーな世界なのよ。でも、力のある出版社は、テレビCMやったりしてるし、本の紹介番組も増えてると思います。

 新刊速報、7月発売の文庫をどっさり入れました。今日はこれでパワーを使い果たしてしまった…。


6.3(土) ああ、ついに、ついにこの日がやってきた!10万カウント突破!!!皆様の日頃のご訪問に、心から感謝いたします!姫川みかげさん、どうもありがとう!さあて、特典は何にしよう?

 昨夜は更新できずにすみません。ダンナからイエローカードが出ちゃったもんで。>ネットやりすぎ

 今日、すごくうれしかったこと!実は私の店には、ここの新刊速報でやってるような、新刊情報を載せる掲示板があります。CD屋さんにある、アルバム発売情報を想像してくださればよくわかると思います(全国の書店員の皆様、これ、オススメですよ!非常にお客様がよくご覧になってくださいます。反響ビンビン)。で、文芸書のところのは私が随時更新してるんですが、今日、そこに「6/下 山尾悠子作品集成」と書いて、ピンで留めたのです。すると!よく当店をご利用になってらっしゃる常連の年配のお客様が、即座に「あれ、予約したいんですけど」とおっしゃるではないですか!!!やー、嬉しさのあまり、頬が紅潮してしまいましたよ。お客さま、お目が高いっ!!やっぱ、知ってるひとは知ってるのねえ、山尾悠子。「この方、ださこんっていうネットの集まりにいらしたんですよおお!」と、喉元まで出かかるのをぐっとこらえるのが大変でした(笑)。ああ嬉しい、ありがとうございます!予価8000円ですが!皆様もぜひご予約を!東編集長が喜ぶと思いますよん。

 今日のオススメ本は、『k.m.p.の金もーけプロジェクト。』(メディアファクトリー)。会社勤めがイヤで辞めちゃった女性ふたりが、なんとか雑貨をフリーマーケットで売ったりして、好きなことでおしごとして生活しよう!というコミックエッセイなのですが、やー、彼女達のバイタリティはすごい!つらくても気張らず焦らず、自分自身がたのしく生きることを追求している。ちょっと毎日に疲れてるひとが読むと、元気が出ますよ。「たのしく生きる」って大変だけど、この世で一番大切なことだと思う。彼女達はそれに気がついて、夢に向かってどっかのほほんと力を抜きつつ、ムリをせず頑張ってる。サイズが小さい(B6)ので、イラストがちまちま見にくいのが難点だけど。A5判で作ってほしかったなり〜。

 もうひとつのご紹介は、(これは去年の12月の新刊)『君に話した言葉』北川悦吏子、PHP研究所。これは彼女の書いたドラマの名セリフ集なのですが、なんたって「ロング・バケーション」が入っているのだ!!何を隠そう、私はこのドラマの大ファンなのです。私が今まで生きてきた生涯の中で、最も感動した最高峰の恋愛ドラマでした。おそらく、もうこれを越えるものには出会えないとさえ思う。リアルタイムでこれを観ることができて、本当に幸せだったと思う。もうね、ひとつひとつのセリフ全部がすっばらしくいいのですよ!どういったらいいだろう、言葉が生きて輝いてるのよ。宝石、というよりは、雨上がりの葉っぱの上の水玉のきらめき、みたいなみずみずしさ。今日、店でパラパラっと見て、思わず買ってきてしまいました。ああ、でも、昔このセリフ集が出てたよなあと思って調べたら、なんと角川ミニ文庫でした(泣)。もうゼッタイ手に入らないよ〜。でも欲しいよ〜。どうしてこう、あるときには買わず、ないときには欲しくなるんでしょう、本って。あうう。

 今、当店で大きくやってるフェアは「21世紀に残したい絵本100」です。「あれ?」と思った方はエライ。そう、「MOE」6月号の特集に載ってた絵本を並べてみたんです。売れるといいなあ。例の「バムケロ」も入ってますよん。岩波とか、ほるぷ出版とか、もう手に入らないのもあって残念ですが。

 6月末から、文芸書コーナーでやろうと思ってるフェアは、「女流ミステリフェア」(笑)。ほーほっほ、担当の趣味バリバリさっ!本当は「恩田陸フェア」にしようと思ったんですよ。6月末に講談社、7月頭に集英社から新刊が出るし、ちょうどいいと思って。でも、いかんせん、彼女だけでは全部で12点くらいしかない(笑)。んじゃ、他のひとも入れちゃえ〜、ってんで、加納朋子、若竹七海、光原百合(1点しかなくて残念〜、いつか彼女の本だけでフェアをやるのが私の夢)、宮部みゆき(これは多すぎるので2点だけ)、高村薫、桐野夏生、あたりでピックアップしてみました。文庫もいろいろ入れて。いまや、文芸書担当だからって、ハードカバーしか置かないという時代は去ったと思います。何より、お客様の身になって考えるなら、判形より中身を考えるのが一番。てなわけで、サイズは混合ですが、なかなかいいラインナップでしょ?いっぱい売れて欲しいなあ〜。

 そうそう、今日のテレビ「王様のブランチ」で、新潮社の『朗読者』がバカ売れしとります。海外小説で、一日でこんなに売れたのって快挙よ。よほどテレビで絶賛されたのね。私は少し騒ぎが収まってから、ゆっくり読もうかな。しかし、15歳の少年と30ウン歳の女性の恋愛ですか。むー、もし私なら、15歳に恋するのはちょっとムリかも。さすがに子供に見える、というか、かわいいだけで終わってしまう気がするなあ。いとしい、くらいならわかるけど、恋という感情は持てないんじゃないかな。ここんところ、この本はどう書いてるんだろう?

 うちの店の『リトル、ビッグ』上下巻(ジョン・クロウリー、国書刊行会)を手にとり、しばし考える。うーん。妖精か。面白そうだけどなあ。どうしよう。


6.1(木) 今日から6月。気がつくと、あじさいが青く色づき始めています。梅雨はキライだけど、あじさいは大好き。

 今日もなんとなく鬱モード。今朝は、私にしては珍しく出社拒否症状が(ほぼ3年に1日くらい出る、まれに見る症状)。仕事がイヤ、ってわけじゃなくて、どこにも行かず、うちにじっとこもっていたい。なにもしたくない(といいながら更新するなってば)。はっ、もしや、これがウワサのひきこもりってやつですか?や、でも会社は行きましたよ。ん〜、単に寝不足でダルかったのかも>こら。

 今やってるCMで、「愛ってなあに?」ってお父さんに聞くちっちゃい女の子がいますよね?うちの娘はアレを見ると、「きもちのことだよ!」とツッコミを入れてます(笑)。最近、字もだいぶ書けるようになり(「と」がなぜか鏡文字)、絵本も字を追って読めるようになりました。私のマネをして、文字をひとさし指でなぞりながら読んでます。私はときどき無意識にこれをやるらしい。でもこれって、速読には向いてない読み方なんですってね。

 新刊の話。昨日、有栖川有栖の『幽霊刑事』発売されたようですね。しかし、この装丁は!ぱっと見ただけだと、まるで女性向け恋愛エッセイのようなカワイイ装丁だよ(笑)!内容は純愛モノらしいのでそのせいだとは思いますが、キ、キュート過ぎる〜!

 あと、同朋舎(発売、角川書店)のシリーズ『ワールド・ミステリー・ツアー』の最終巻、13巻目が出ました。これ、ちょっと面白そう。題して「空想篇」。空想による、いろんな作家の「ミステリー・ツアー」、なんです。菊地秀行の「魔界都市」とか、倉阪鬼一郎さんのいろんなとこから引っ張ってきた、ホラーじゃないけどこわい話の中の旅、とか。森英俊さんの、海外ミステリの表紙イラストの旅、とか。このサイトを覗いてらっしゃる皆様なら、けっこう楽しめる一冊ではないでしょうか。オススメ。サイズはA5判です。

 文春文庫、『田宮模型の仕事』が非常によく売れてるようです。これ、ハードカバーに大幅加筆だそうで。ハードカバーをすでにお持ちの方も、ぜひ買いましょう!

 あ、ぱる出版から、6月中旬緊急発売として、『ブックオフと出版業界』という実にタイムリーな本が出ます。小田光雄著。前に『出版社と書店はいかにして消えてゆくか』を書いた方です。とにかく今、本好きの方々や業界の間で話題に上らない日はない、といえるブックオフ。出たら読まなきゃ。あ、でも、決してこの本に書かれてることが100%正しいというわけではありませんので、鵜呑みにしないほうが賢明かと思います。ひとによって、その見る方向によって、ひとつの現象は全く違ったものになります。あくまで、一業界人の考えとして受け止めるにとどめたほうが、と思います。ホントは、いろんな方々との座談会なんかだと面白いんだけどね。

 kashibaさんの『アナザヘヴン』の感想(5月28日の日記)を読んで、思わずぞぞぞ〜っ。こ、こわいよ〜。ダメだあ、読みたいけど私には読めない〜(グロいの苦手)。しかし、私は以前、「ナイトヘッド」の映画を妊娠中に観たことがあります。思いっきり胎教に悪かったと思います(笑)。おかげで娘はこわいテレビは全然平気です>それはちょっと問題?

 『エンジン・サマー』読了。しかし、ホントにラピュタだったとは!(ネタバレ?)


ホーム ボタン くまメール