7月31日(火) きゃ〜!7月が終っちゃったよー!ところで、栄光のカウンタ30万を踏んだ方は申告をよろしくお願いします。

 午後4時ごろ、店に流れて来た光文社からのFAXにより、山田風太郎氏が亡くなられたことを知る。享年79歳。こないだ、角川春樹事務所から新刊『ぜんぶ余禄』が出たばかりだったのに。実は彼の本は未読で、みすこんに触発されて買った『妖異金瓶梅』(廣済堂文庫)を積読にしたまま…。いつか必ず読みますからね、山田さん。偉大なる作家に合掌。

 恩田陸の『ドミノ』(角川書店)が無事に発売。さっそくゲット。へー、なんか恩田さんらしからぬ装丁。これはこれで面白いけど。あとは『20世紀少年』6巻(浦沢直樹、小学館ビッグコミックス)。えと、なんのインタビューで読んだか忘れたけど、この話ってまだまだ全体の1/5くらい(数字はうろ覚え)しか描いてないそうな。ひ〜、どこまででかい話になるんだか。

 SFマガジン9月号をチェック。きゃ〜、水玉さんが野ばらちゃんを読んでいる!うれしいっす!野ばらちゃんといえば、次号の「かつくら」にインタビュー記事が載るそうで楽しみ。早く新作出ないかな。その「かつくら」最新号は、なんだか十二国記萌えの方がたくさん(笑)。上遠野浩平のインタビューはよかったです。

 しかし、本日一番の驚きは、小松左京マガジン3号。小松さんの、もりみのる名義のマンガがどっかから出てきた(でいいんだっけ?)そうで、その原稿が載ってるんだけど、これがものすごくうまいの!手塚治虫タッチの、ドタバタもの。アルバイトで描いてたとはとても思えない、素晴らしい出来栄え。小松さん、十分漫画家としてやっていけるよ!「彼の漫画は全部で3冊ある」などなど、ダイジマンにいろいろSFマニア的常識を教えてもらいました(笑)。なんだか幻の彼の漫画を復刊しようかなんて話も出てるとかで、これはぜひ実現して欲しいですねえ。

 昨夜、『霧のむこうのふしぎな町』(柏葉幸子、講談社青い鳥文庫)読了。とってもよかったです。「千と千尋の神隠し」を観た方はぜひ。


7月30日(月) 昨日の日記を見て、角川書店の方がメールを下さいました(ありがとうございます)。恩田陸の『ドミノ』、ちゃんと明日あたりに発売になるようです。わ〜い。これ、KADOKAWAミステリの連載だったんですね。

 ニムさんの7月26〜28日の日記に触発されて、『霧のむこうのふしぎな町』(柏葉幸子、講談社青い鳥文庫)を読み始めました。有名な児童書だけど、読んだことはなかったんだよね。あっ、ホントだ!これ、「千と千尋の神隠し」っぽいわ!特にこの魔法使いのおばあさんが、油婆婆にイメージが重なるねえ。主人公も小6だから、12歳くらいと千尋に近いし。

 で、主人公のリナはこの町では仕事をしなくちゃいけなくて、ちょっと変わった古本屋で働くんだけど、そこの女主人との会話がちょっとよかったので引用。

 「みんな古本なんですね。」と、リナがいうと、
 「ええ、わたしの店の本はぜんぶね。ふるい本になると、みりょくもつよくなるから。」
 「みりょく?」
 「ええ、本って人をひきつけて、その人に影響をあたえるってことがあるでしょう。その力のことよ。」
 「はいってきたとき、図書館みたいなにおいがすると思ったんです。」
 「そうよ。本に、読んだ人のにおいがしみつくの。わたし、そんな本にしか興味がないのよ。」
 ナータはにっこりした。

 心当たりのある方、いるでしょう?>古本な方(笑)。そうか、古い本になると魅力も強くなるのかあ。あと、本を売るシーンもいい。

 「代金、いいんですか。」リナがきくと、
 「いいの。いまごろあの学生さん、本にむちゅうになって、ほかのことなんて頭にないわ。わたしは、そんな人にしか本を売らないの。」(中略)「むちゅうになってたいせつにしてくれる、それがわたしへの代金。」

 どっぷりハマれるとまではいかないけど、なかなかいいカンジのお話です。あと半分で読了(児童書はサクサク読めていいねえ)。あ、『西の魔女が死んだ』(新潮文庫)も読みますよ〜>ニムさん。あとは、今日は『本日の、吉本ばなな。』(新潮社ムック)を買いました。ファンとしては買わねば。中身はどうかな、まだ詳しくは読んでないけど。写真は素晴らしく美しいけど(in沖縄)、文章のところがもっといっぱいあってもよかったかも。あ〜、今月末は本当になんだか忙しくて、「SFマガジン」も「かつくら」もチェックする時間がありましぇん。


7月29日(日) 土日を使って、一泊で海に行ってきました。海辺の町はすごく涼しくて、気持ちよかった〜。しかし海水もめっちゃ冷たくて、30分も入ってると寒くて手足がしびれるほどでした。思い切ってパソコン類を一切持っていかなかったのが幸いして、夜10時から朝7時まで、9時間ぐっすり眠れました(笑)。たまにはネット環境を離れるのもいいですね。つっても帰宅するや否や、パソコンのスイッチを入れた自分(笑)。

 しかし、本を一切持っていかなかったのは失敗。なにしろ活字中毒なので、とにかく何か字が読みたくなるのですよ。しょうがないから、るるぶ千葉など熟読したり(笑)>しかも96年版>意味ないじゃん(笑)。近くのコンビニも行ってみたけど、文庫本は置いてないのよ。コミックと雑誌だけだった。う〜む、ローカルなところはそうなのかな?たまたまっすか?

 先日、弟その2から電話。「あのさー、姉さんの店に光琳社出版の『空ノ名前』って置いてある?」「…その出版社、潰れたよ」「…ウソ、マジ?オレ、あの本欲しいんだけどー。いやあ、こないだ図書館で見てさあ、なんちゅうの、こう忘れてたものを思い出したよ」おっ、いいこと言うねえ、弟(笑)。確かにあの本は傑作だ。ま、今は角川書店版が買えるからそれで我慢したまえ。ちなみにキミの姉は光琳社版の『空ノ名前』も『宙ノ名前』も『ひねもす』も、そのムック版も持ってるんだよーん。(でもあげなーい^^)

 新刊速報更新。恩田陸の『ドミノ』はもう出ました?遅れてるのかな?角川はすぐ発売が延びるからなあ、不安だ。

 関係ないけど、出版社って、もっと、これから出る本の前宣伝してもいいと思うんだけどなあ。bk1みたいに。っていうか、本当はああいうふうに書店がガンガンやるべきなんだよね。リアル書店もオンライン書店も。最近は、やってるとこも多いけど(うちは、文庫とコミックの来月の新刊案内のコピーを店頭で配布してます。文芸書は店頭に新刊情報の掲示板あり)。で、出版社は発売日の予定が変わったらもっと書店にアナウンスしてくれえ〜。お願いしますよお。お客様に聞かれる(怒られる)のは私たち書店員なのよ〜(>書店員も知らないような発売予定とかよく知ってるんだ、最近のお客様。特にタレント本とか)。事情もおありでしょうから、延びるのは許すからさあ。なにとぞよろしくです(涙)。お客様も書店も、情報を求めているのだ!!

 きゃー!うちにもSF専門出会いサイトのメールがきたあ!(笑)でもいまだにこの「SF」が何の略かわかってないんですけど私。…あっそうか、今わかったぞ!>ニブすぎます


7月27日(金) ああ、忙しい忙しいっ!!仕事が終らないよお〜。こないだの映画「千と千尋の神隠し」でみた、釜爺がうらやましい〜>腕が10本くらいあって、全部がしがし働いてる

 今日は、店にとある営業の方がみえました。女性の方が名刺を差し出し、「あのお、空想科学研究所と申します」…は?ってあの?と目が点になっていたら、その後ろにいらした男性の名刺には、「柳田理科雄」と書いてあるではないですか!!ひえー、ご本人!「あ、は、はじめまして」とかわけのわからない挨拶をしてしまいました(笑)。「あ、あの、新刊(『空想科学大戦!4』『空想科学〈映画〉読本』)どちらもよく売れてますよ!」と言って、棚の場所までご案内。ああよかった、欠本1冊だけで(あとは全部揃ってた)。理科雄さんは、「おかげさまで、これでご飯が食べられます」とコメントしてらっしゃいました(笑)。あー、サインもらっておけばよかったよ!!なにしろあまりの驚きに、脳みそフリーズしてたから。ああ、惜しいことをしたよ…。

 今朝、歯医者が思いがけず早く終わり、時間が余ったので、すぐそばの図書館を覗きに行ってきました。できたばかりの、とてもキレイな図書館で、私は足を踏み入れたのは初めて。すごく面白かったですよ!この図書館レポはまた後日。しかし、あんなに棚がガタガタに空いてると、つい書店員としては「ああもったいない!」と思ってしまうね(笑)。気がつくと、手がなにげに棚の巻数を順に並べ直していたり。はっ!いつの間に!


7月26日(木) ちょっとへこみぎみの1日。「おちこんだりもしたけれど、わたしはげんきです」ってうまいコピーだよなあ。>魔女の宅急便

 とにかく怒涛の新刊攻撃に辟易。だからさあ、いっぺんに出すのはやめようってばよ〜(涙)。しかし、その山の中に、目立たないけどピカリと光る本が隠れてたりするから、あなどれない。先日出た本ですが、『新千年図像晩会』(武田雅哉、作品社)。これ、すごい本なんですよ!でも、どんな本って説明したらいいのか全然わからないの〜(笑)。ジャンルも、どこに置いたら売れるのかも全然わからないという、すげー謎の本。でも、めちゃめちゃ面白いのよ!う〜ん、しいて説明するなら、中国の昔の子供の絵がいっぱい入ってる本で、でも中国文化の本かっていうとちょっと違って、サブカルっぽいような真面目なような、でも読んでると思わず笑っちゃうという…。万人受けする本じゃないけど、めちゃめちゃ好きな方もいるはず。もし店頭で見かけることがありましたらぜひ!

 『仮面ライダーGOODS in BOOK』(講談社)なんてのもいつのまにか出ましたね。『空想科学大戦!4』(ソニーマガジンズ)、『空想科学映画読本』(扶桑社)なんかもよく売れてます。少年ドラマシリーズの本も出たけど、まだ中身は見てないのだ。

 えと、ワタクシ、思い切ってカミングアウトします。つ、ついにビブロスのコミックに手をだしてしまいましたああ(笑)!『ジェラールとジャック』1、2巻(よしながふみ、スーバービーボーイコミックス!)いやあ、すごかった(笑)。なんてこのくらいで驚いてちゃいかんよな、今どき。ストーリーはとってもよかったですよ。耽美コミックの中にも、名品はちゃんとあるのだねえ。

 『ほぼ日刊イトイ新聞の本』(糸井重里、講談社)ほぼ読了(笑)。昨夜、あとちょっとで読み終わると思って頑張ってたのだが、眠くて挫折。おかげで今日も死ぬほど眠かったっす。ホント、本読む時間ないよお〜。


7月25日(水) なんか、長い1日…。はっ!そうか!今日は昼寝してないからだ!(笑)

 というわけで、お休みだったので「千と千尋の神隠し」を観てまいりました。……感動のため、言葉が出ません。なんかダメなんだよなあ、宮崎駿アニメって、いちばん最初の風景見ただけで涙が出てしまうんだ。いつも。なにかが心の琴線に触れるんだ。最初から最後まで、なんだか涙が出て止まらなかった。悲しいわけでもないのに。

 しかし宮崎さん、ブッ飛びまくり。美しくてブキミでどっかコワイ、ごった煮アヤシゲ系の宮崎駿ワールド炸裂。異世界に引き込まれてしまい、あっという間の2時間でした。彼は、たむらしげるとかと同様に、頭の中にオリジナルなもうひとつの世界を持ってるんだよね。それが実によく描けてると思った。ストーリーもすごくよかった。千尋、カッコよかったよ〜(涙)!「もののけ姫」の時はまた観たいとは思わなかったけど(あ〜、なんか宮崎さん、ちょっと違う方向に行っちゃったなあと思った)、「千と〜」は何回でも観たい、と強く思った。(でもこの映画、私が子供だったらものすごくコワイと思うが。実際、泣いてる子いたし。)

 なんていうか、問答無用の映画。理屈や言葉はいらない。ただ、この異世界に身をゆだねる、それだけでいいと思った。

 しかし、またススワタリに会えるとは思わなかったよ(笑)!


7月24日(火) いやあ、今日も熱くて死にそう!もう思考能力ゼロ。そう、今朝、娘のプール用具の入ったバッグを持ってあげてて、保育園で別れて駅に向かうバスに乗ってから、ふと気づくとそのバッグが私の腕にかかったままだったのも、全て暑さのせいさっ!(すまん、娘よ…。ああ、サイフを忘れて愉快なサザエさん並みのドジ…)

 今日発売の「イージーPC」をなにげなく見ていたら、「パソコンで本を読もう」みたいな特集に、にじむさん「読むまで死ねるかっ」が載っていた。なんかうれしい。

 本日のささやかなワタシの幸せはこれっ!『おさんぽ大王』5巻(須藤真澄、エンターブレイン)!ああ、ますびさんてば、ますます遠い世界にイっちゃってますう〜(笑)。

 あ、『ちょびっツ』の3巻が早くも9月28日に出るそうな。トーゼン、また特典つきも発売よっ!今回は、ポストカードホルダーつきだそう。でも、ポストカードはついてないんだって〜(笑)。

 瀬名秀明さんの7月23日の新着情報を読んで仰天しています。ど、どうしたんですか瀬名さん!私にはなにがどうしたのか、全然わからないです!お願いだから、「SFから離れる」なんて悲しいこと、おっしゃらないで。えと、ふぢーさんの日記と、野尻ボードも読んだのですが、でもやっぱりわからない…。発端は、ふぢーさんの7月20日の、SFセミナー2001・瀬名秀明氏講演録についてなのかな?

 瀬名さんは、結局何が望みだったのかな?SF作家として、SFファンに受け入れられること?SFファンは、別に瀬名さんを拒否したりしてないと思うけどなあ。SFセミナー2001の時も、「思ったより好意的でホッとした」とおっしゃってたではないですか?

 私が思うに(失礼だったらごめんなさい)、瀬名さんは『パラサイト・イヴ』の時に、SFファンに「あれはSFじゃない」みたいに否定されたのがずっとトラウマになってらっしゃるんではないでしょうか。で、それは「あれはホラーとして書いたのであって、SFとして書いたわけじゃない」という趣旨をセミナーの席で発言されて(>これは私には目ウロコだった)、会場一同「ああなーんだ、そうだったのか!じゃ、「SFじゃない」のも当然だね、こりゃ失礼」でケリがついたと思ったのですが。違うの?そう単純な話じゃないの?

 とにかく、もう『パラサイト・イヴ』の件はもういいってことにしましょうよ。で、次に瀬名さんは『BRAIN VALLEY』を書かれてSF大賞を受賞してリベンジを果たし(といっては失礼かな)、とにかくSF作家として晴れて迎え入れられたと思います。

 で、もいちど私の疑問。何が問題なの?何が望みなのでしょう?SFファンとコンタクトが取れない?うーん、確かに双方の論議にどっかズレがあるのは読んでてなんとなくわかる。でも、だからといって「SF」から離れる必要は全然ないと思うんだけどなあ。瀬名さんの作品そのものを、誰かが否定しましたか?(パライヴの話はもうナシよ!それ以外で、よ!)瀬名さんはSFをお書きになりたいのでしょう?だったらじゃんじゃん書いて下さいませ。誰にも遠慮はいりませぬ。

 瀬名さんは私なんかがいうまでもなく押しも押されぬ著名な作家でいらっしゃるし、関係ないけど瀬名さんの文庫解説は個人的に大好きだし、とにかく本が売れるってことは瀬名ファンが確実にこの世に存在するってことだし。そのファンのために、どうか書いて下さいませんか。瀬名さんが、SFに興味を失った、書きたいと思わない、とおっしゃるならもう仕方ないことですが。でもそうじゃないんでしょう?誰が読んでも「おおっ!これはすごい!」と絶賛したくなるようなSFを書いて下さいな。

 別に、SFファンの言うことなんてそんなにいちいち真剣に気になさることないですよ(笑)。みんな、あーだこーだ言うのがただ楽しいんですから(そうでしょ、SF者の皆様?^^ってこれも失礼か?)議論そのものが楽しいというか。や、もちろん当人たちは真剣なんですが。SFファンのそういう気持ちも、ちみっと分かる。そして、そういう声に真摯に反応してしまう瀬名さんの誠実さも。

 瀬名さんが、「これがオレ的SFだ!」ってご自分で満足&納得できる作品が書ければ、もうそれで十分なのではありませんか?世間の風評など気になさることはありません(つっても気になさるでしょうけど)。そして、そういう作品を、けなしたり否定する人はおそらくいないと思うんです。もしも誰かに否定されても、堂々としてりゃいいんです。SFファンにビビることはありません。SFファンってねえ、ただSFが好きなだけなんですよ(笑)。ホントに。愛ゆえの行動&議論なんで。

 瀬名さんのSF推進運動も、じゃんじゃんやってくださいませ。そりゃもちろん、売れないよりは売れるほうが断然いいです。大丈夫ですよ、買い支える件は。SFファンって、けっこうちゃんと買ってると思いますよ。編集とか作家とか、そちら方面のことは読者側からは何もできないので、お任せしますよろしく、としか言いようがないけど。(ジャンルの隆盛については、もっと他の読者を呼び込まないとだから、これはまた別の問題。)この活動だって、瀬名さんのSFへの愛ゆえの行動でしょ?

 非常にナマイキなことを多々申し上げました。私の勝手な思い違いとかがありましたらお詫びします。すみません。とにかく、瀬名さんのSF決別宣言があまりにもショックだったので。どうか、思い直して下さいよ〜。早まらないで〜。(こんな大物を、SF界から逃すなんてもったいなさすぎるもの!)

 #蛇足ですが、セミナー講演録は量が多すぎて、読むのがしんどくて、で、ウェブの反応がニブかったのではないかと思われます。あくまで予想ですが。アクロバット・リーダーもダウンロードしなきゃいけないしね(けっこう時間かかったっす)。そういう手間も考えると、やっぱりそうサクッとは読めないと思います。私も「講演後の反響に対して」だけしか読んでないです、すみません。

 #し、しまった長すぎた…。メールにすればよかったニャー。


7月23日(月) 今日も地獄の熱さ。暑いを通り越してるよ!ああ、どこか涼しい高原にでも行って、木陰で緑の風に吹かれながら読書してみたいものだねえ。

 そういや、いきなり『ヒーロービジョン3』(朝日ソノラマ)が発売されてびっくり。出るなんて全然知らなかったぞ。

 …運命かも、という予感がしている。ついに、ついに出会えたのかもしれないわ!ああ、この時をずっと待っていたの。私の理想。今までの出会いは、すべてこの瞬間のための布石でしかなかったのね!やっとめぐり会えたんだわ、あなたに!DHCのディープクレンジングオイル!!(笑)

 いやあ、実はずっと前にもらった試供品をこないだ使ってみたんですがね。すごく気持ちよかったんだこれが!今まで使ってたのと全然違う。メイクも汚れも全部落ちた!ってカンジがするのよ。細川直美がCMで「ナンバーワン!」って言ってるのを、ずっと「ホントか〜?」と疑ってた私が悪かったよ。

 『ほぼ日刊イトイ新聞の本』(糸井重里、講談社)半分読了。『インターネット的』(PHP新書)とだいぶネタがかぶってるけど、こちらも面白いです。まさに「ほぼ日」ができるまでとそのあとの話なんだけど、その最初のわくわく感がよく書けてる。うん、その気持ちよくわかるよくわかる。「まかないめし」っていう発想がいいですね。さすがコピーライターだけあって、そういう的確な言葉を探してくるのがうまい。しかし「ほぼ日」って、お金どうしてるんだろう?ってずっと思ってたんだけど、ホントにタダ(趣味)でやってたんだねえ。糸井さんは、今、本の印税で食べてるってことのかな?

 新刊速報、更新。


7月22日(日) 地獄のように熱い1日でしたよふう〜。午後、娘とその友達とで流れるプールへ。気持ちよかった!ママも浮き輪が欲しいと切実に思いました(笑)。娘のを借りて、あお向けになって水に浮かぶと、青い空に刷毛ですっと書いたような雲がたくさん。夏の空は、一年中で最もダイナミックで美しいと思います。いくら見てても飽きない。地平線に近いところに一列に並んでる、入道雲も大好き。

 しかし、水に入るとどうしてこんなにも疲れるんでしょうか。体中から力が抜けてて、もうぐったりです〜。心地よい疲労。太陽の下でカラダを使うのって気持ちいいね。

 そう、子供たちは夏休みに突入したんですよね。40日も遊べるなんてうらやましいっす。私も1週間くらいでいいから夏休みが欲しいなあ。今年の夏の予定は、1泊で海に行くのと、SF大会に行くくらいですわ。


7月21日(土) マクドナルドのハッピーセットについてくる、トロのぬいぐるみをゲット。うれしい〜。娘はピポサルをゲットしてご満悦。「パンツトレビア〜ン!」

 新刊速報、更新。ああ、もう7月も10日しかないのか。


7月20日(金) 昨日、FF10が発売になりましたねえ。えっ、私は買ってませんってば。どうせクリアできないし〜(涙)。いつも途中で更新が止まっちゃうし〜>FF日記(笑)。昨日、同僚に「安田さんってクリアしたFFあるんですか?」と聞かれて、しばし考えこんでしまった。あ、でもFF7はちゃんとクリアしたよ!>それだけかい!(ところで、今回FF攻略本の売行きがかなりニブい気が。ひょっとして皆、買い控えてる?FF10はそもそも、何本売れたんだろう?)

 新刊の話など。先日出た『オンリー・フォワード』(M.M.スミス、ソニーマガジンズ)は、2001フィリップ・K・ディック賞受賞作だそう。そんな賞があったなんて知らなかったよ。ダイジマンはちゃんと知ってたらしい。さすがだ。

 『DIVE!』(森絵都、講談社)の3巻目が出ました。確か少し前の本の雑誌の、「あの続きが読みたい!」(だったかな?ちょっとうろ覚え)って特集で、この本をあげてる方がいらした記憶が。出ましたよ〜〜〜!>その方に言ってるつもり

 自分で買った本。『ほぼ日刊イトイ新聞の本』(糸井重里、講談社)、『天帝妖狐』(乙一、集英社文庫)、サンデーGX8月号(高橋しんの読みきりが載ってるから)、『月とサンダル』1,2巻(よしながふみ、芳文社)、『ソルフェージュ』(よしながふみ、芳文社)、『こどもの体温』(よしながふみ、新書館)、『彼は花園で夢を見る』(よしながふみ、新書館)。>買いすぎです>いやあ、ちょっとワケありで。

 よしながふみは、例の『西洋骨董洋菓子店』1、2巻(新書館)が気に入ったので、他のもどうかと思ってチャンレンジ。で、新書館の2冊『こどもの体温』『彼は花園で夢を見る』を読んでみましたが、…これが大当たり!いやあ、マジでびっくりした!この方、ストーリーテラーだわ!物話を作るのが実にうまいのですよ。さまざまな切ない愛のかたちに、ただただ圧倒。すごくよかった。ほとんどホモってもいないし(笑)。芳文社のは、ホモ度が高そうだなあ。できればノーマル路線希望。あ、あとこの方、めっちゃ食いしん坊らしいことが判明(笑)。

 『インターネット的』(糸井重里、PHP新書)、読了。イトイさんの、インターネットから発生した「インターネット的」なものの考え方いっさいがっさいをあいまいなまま、全部ひっくるめて前向きに肯定してるところにとても好感を覚えました。このひとは、どうしたら楽しく幸福でいられるか、ということをいつもすごく考えて生きてる方なんですね。僭越ですが、ちょっと私も似てるとこがあるかも。ただ私の場合は、脳みそでは考えてなくって、脊髄反射(笑)。


7月18日(水) またおなかをこわしています…。まいるなあ。歯医者にも通ってます。こういう痛い時って、思わず「神様!」とか心で叫んでしまうのは私だけ?(笑)>まさに苦しいときの神頼み

 明日から娘はお泊り保育。こういうの、今は保育園からやるのねー。私は小学4年の時が初めてだったけど。先生、大変だろうなあ。娘はすごく楽しみなようで、家でも「キャンプだホイ!」とか「もえろよもえろ」とかを歌ってます。な、懐かしい〜。

 乱読、一挙に4つ書きました。ふ〜。でもまだまだ溜まってるんだよなあ。

 『インターネット的』(糸井重里、PHP新書)について。まだ全部読了してないのでアレですが、とりあえず。

 ここには、「インターネットってつまるところナニ?」ってことが書かれています。今までは、インターネットってのは、コンピュータとかデジタルとかとごっちゃになった切り口で語られていた、と著者はいいます。でも、ネットってのは単なる通信の道具、商売の道具じゃないんです。人と人をつなぐもの、「人の思いが楽々と自由に無限に開放されてゆく空間」なのです。これを著者は「インターネット的」と表現しており、もはや、こういった情報社会に生きている私達の考え方や生き方までもが「インターネット的」になってきていると述べているのです。

 器(情報を載せて届けるお皿>ネットのしくみ)のことについての本はいっぱいあるけど、料理(人間の生み出す情報そのもの>コンテンツ、ですか)についての本はあまりない、と著者は言います。おっしゃるとおりだと思います。その意味で、この本は画期的だと思います。(ただ、ネットやってないひとには、この本ちんぷんかんぷんという可能性もあると思う^^)

 著者は、「インターネット的」という言葉を、3つのキーワードで説明しています。「リンク」と「フラット」と「シェア」。
 「リンク」については、ネット者のあなたには説明不要でしょう。
 「シェア」というのは、“おすそわけ”といった意味。楽しいことを独占するのではなく、一緒に共有して楽しみましょうということですね。例えば、SFのリストを作るのなんかまさにそれですよね。情報を広く皆におすそわけして、喜ばれる。さらにはその受信者が別の情報を返してくれることもある。(「また、実は、情報はたくさん出した人のところにドッと集まってくる」という法則もあるそうです。いいことずくめですよね)
 「フラット」とは、無名性で情報をやりとりすること。この世界では、肩書きは一切無意味。誰もが平等で、交わされる意味や思いだけが意味を持つ世界です。これは掲示板とか見るとよくわかりますよね。

 さらには「インターネット的」の特徴として、「情報をまるごと渡せる」。たとえば僭越ですが、私のSFレポートなんかそうですよね。SFマガジンのレポでは紙面の関係で載せられない、という細部まで読める。
「熟してない思いが結晶化されていく」(これはネットの日記がそうですね。完成体ではないけど、だからこその未成熟な思いがナマのまんま出ている。だからこそ、人を揺り動かす。ちなみに私はここのとこ読んですごくホッとしました。日頃常々、自分の駄文を恥じていたので。なーんだ、ネットはそれでいいのか!(笑)

 と、まあ1章だけ取り上げて説明してみましたが、こんなカンジの本です。ね、なかなか的確にネットってものを表現してると思いません?他の章も、興味深いことがいろいろ書いてありますのでぜひご一読を。ちなみにここが「ほぼ日」(私は全然読んだことないんだけど)、その中にあった「インターネット的」。私はなーんもわけもわからず、ただただ本能の赴くまま、野生のカンみたいなものだけで今までサイトを運営してきたんだけど(笑)、どうもそのカンだけは間違っていなかったかな、という気が。直観のみで生きる女。ええそうよ、私の「ガンダム占い」でもそう書いてあったわよ!(笑)>ちなみにガンダムALEX


7月17日(火) 今、雷が鳴っててこわーい。は、早く更新して電源切らねば!

 本日夜、直木賞発表!『愛の領分』(藤田宜永、文芸春秋)に決まったそうです。あうう〜、やっぱり私の予想ってほぼ100%ハズレるよお〜(泣)。ナゼ?(ちなみに私の予想は東野圭吾と山之口洋氏でした。)芥川賞は玄侑宗久の「中陰の花」。まだ単行本にはなってないっす。

 出たばかりのPHP新書、『インターネット的』(糸井重里)を半分ほど読了。今、ネットについて最も的確な意見を述べられる人といったら彼しかいないだろう!と思ってたら、どんぴしゃ。「ああ、そうなのよ、そういうことなのよ!!」とうなずきまくり。ネット者の思いがよくかかれてます。時折、意味不明なことも混じってますが(笑)、おおよその部分では共感できます。ネットについてのビジネス本ばかり読んでる世間のオジ様がた、あんなの読んだってダメっすよ!どうかどうか、この本を読んでみてください!そして、ネットを本当に理解しようと思ったら、自分の趣味にネットを使ってみてください!ネットは、ただ儲けるための手段としての姑息な道具ではなく、広大なおもちゃ箱なんですよ!

 うー、この本についてのコメントはまた明日にでも。とにかくオススメです。


7月16日(月) 「2年間わたしも夢ん中で汽船まってたんだ そのほうが幸福だと思ってた さっきまで でも日暮里氏曰く 現実にかえれてよかったって」(「金髪の草原」by大島弓子)

 今日は更新やめようと思ってたんだけど、ひとつだけどうしても書かねばならないことが!『あなたの猫の偏差値は?』(ワニブックス)が新装版になったんですが、なんとそのイラストが須藤真澄!全編「ゆず」なのよこれが(笑)!しかも、シールまでオマケについてるのだ。ううっ、猫は飼わないけどこの本欲しいかも〜。

 もひとつオマケ。先日、某出版社の方が営業にみえたんですが、最近読んだ面白本として『妄想炸裂』(三浦しをん、新書館)を教えてくれました。この表紙のイラストを見たとき、私は叫びそうになりましたよ。「は、はぐちゃ〜ん!しかも白雪姫のコスプレだよ!」>『ハチミツとクローバー』(羽海野チカ、宝島社)を読んだ方だけに分かるギャグ(笑)。すいません。


7月15日(日) 槙原敬之のCD「君は誰と幸せなあくびをしますか。」を、中古でゲット。ふと思い立って探すと、おおっ、斎藤由貴がある!しかも280円!3枚も買ってほくほく。う〜ん、懐かしい。「ripple」とか。たぶんまだみんな歌えるぞ。このさいだから、コンプリートしようかなあ。あとは「ガラスの鼓動」と、「チャイム」とか。調べなきゃ。

 その後、ひさびさにカラオケに行き、娘と2時間アニソン歌いまくり(笑)。やっと「カードキャプターさくら」のオープニングを歌えて満足〜。今度、「エンジェリックレイヤー」のオープニングと、「コメットさん☆」のオープニング&エンディングも入れといてください(笑)>カラオケ屋さん

 『アレックス・タイムトラベル』(清原なつの、ハヤカワ文庫JA)読了。内容はまあタイトルどおりというか。よかったです。ワタクシ的インパクトは、前の『千の王国百の城』のほうが強かったかな。特にラストのチンパンジーの話とか。これ、『ジェニーのいた庭』(ダグラス・プレストン、ハヤカワ文庫)とは関係ないの?今、ブックパーティのフェアで積んであるんだけど、あらすじ読んで似てるからびっくりした。

 あー、やっぱ乱読は水曜しか書けないかも。


7月14日(土) 家庭内和解、無事成立(笑)。というわけで新刊速報を更新。ああもう、カドカワさんてば文庫出しすぎです!!(笑)ほとんど全部520円ってのは戦略でしょうか。オール400円の祥伝社文庫みたいな。

 ひとりでどこかにこもって、じっくり考えごとをしたい気分。ああそうだ、昔もやっぱりこういうことがあって、気持ちの整理をしようと休日にひとりで海を見に行ったことあったなあ。浜辺に半日座ってた。あれはすっきりしたよ。

 とりあえず今は槙原敬之のCDを片っぱしから出して聴きまくってみたり。あれっ、「君は誰と幸せなあくびをしますか。」が見つからない〜!どこいった?買ってなかったんかな??今度、私的ベスト10とか作って遊んでみよう。

 『アレックス・タイムトラベル』(清原なつの、ハヤカワ文庫JA)を買ってきました。今日読もうと思ったのに、この時間だよとほほ。

 あ、SFセミナー2001の、瀬名秀明さんの講演録。とりあえず、講演後の反響だけざっと読みました。やっぱりこの方、心底真面目な方だわ。


7月13日(金) まずは皆様にお詫び。おとといの日記で、激情のままに個人的なお恥ずかしいことを書き散らかし、いろいろとお騒がせして大変申し訳ありませんでした。やっぱりあれはちょっとやりすぎでした。一方的に傷つけてしまったことを深くお詫びいたします>ダンナ。皆様からの、星間宇宙船での書き込みやメール、本当にありがとうございました。涙ながらに読みました。ああ、こんな銀河の星屑のひとつみたいなちっぽけなサイトでも、いろんな方が応援してくれている。個人サイトではあるけれど、決してひとりでやってるんではないんだなあ、という思いを強くしました。本当にありがとう。

 まあとにかく私としては十分反省しましたので、これからはもっとうまく折り合いをつけてやっていこうと思います。つい周囲に目が行かず、ガーッと行ってしまうのが私の悪い癖だ。いかんなあ。更新も、なんとか随時致しますので。本当にご迷惑とご心配をおかけしました。しかしまあ、既婚女性が何かしようとするには、まだまだツライ世の中ですわ。

 というわけで、昨日のハリーポッター旋風はすごかったですよ!!私はへとへとですよもう!(笑)ほんっと、書店って体力勝負だよ。とにかく朝から段ボールを開け、平台に積むの繰り返し。まあこんなに売れるってのは、何はともあれうれしいことです。そして、このハリポタ風の影ですっかりかすんでいるけれど、『あたしんち』7巻(けらえいこ、メディアファクトリー)も激売れしているのですよ〜。私も大好きなの、これ。

 『われはフランソワ』(山之口洋、新潮社)読み始めました。軽快な文章で、なかなかいいカンジ。先日読了した『ぬかるんでから』(佐藤哲也、文芸春秋)は、「なんなのこれ?」という印象(笑)。ファンタジーでもないし、SFでもない(と思う、ワタクシ的に)。と思ったら、大森望さんが本の雑誌8月号の新刊めったくたガイドで「超常小説」と書いてて、おお!と膝を打ちました。なるほど、この語感が一番近いかも。私としては、妻が出てくる短篇がどれもよかったです。愛があるのよ。


7月11日(水) えっと、すいません。ついにダンナがキレました…。や、悪いのは私なんですけど。

 考えてみれば、私は昔から、いっぺんに2つのことが同時に出来ない人間でした。「ラジオを聴きながら勉強」なんて器用なこと、一度もやったことないもんね。逆に、ひとつのことにガーッと集中する、のめりこみ型。自分の好きなこと、楽しいことをつい無意識に最優先してしまう。己の欲望に非常に弱いのです。理性がないというか、人間的に未成熟というか。要するに不器用なんです。そんな人間が、仕事と家庭とネットと読書なんて、ムリがありすぎたのかもしれません。もっとバランスよくやれれば、こういう事態にはならなかったんですが。そういう、要領のいい賢い人間じゃないのですよ。

 「これからはネットを控えます」と言った私に、ダンナはこう言いました。「ネットを続けている限り、君は結局そっちを優先してしまうに決まってる。なぜなら、君の意識はすべてネットに向いているからだ。現実世界のほうを見ていない」

 …うーん、ちょっと言い過ぎではあるけど、ある程度当たってはいます(笑)。確かに、私の意識の半分はネットが占めてると思う。でも半分だけだよお〜>じゅうぶん多いか?(笑)現実を生きていないわけではありませんよ。ええ。ましてや、逃避してるわけでもない。ただ、ネットには私を惹きつけてやまない、何かがあるのです。やってない方には理解できないかもしれないけど(誰か、この気持ちうまく説明してくれないかなあ。ネットの魅力を書いた本ってない?)。まあ、どんなに言葉を尽くしても、実際自分で体感してみないとわからないんだろうな。

 ダンナは「ネットを続けるのなら、もう勝手にひとりで生きていけ」と言います。ふう〜。確かに私は、この件に関しては前科20犯くらいの大悪党なので(笑)、もうどんな謝罪も弁解ももはや通用しないかもしれない。でも、どんなに罵られても怒られても脅されても、やっぱり私はこのサイトを続けたい。閉鎖したくないのです。

 というわけで、今後の展開は全く未定ですが、とりあえず毎日の日記更新はしばらくできなくなると思います。本当に申し訳ありません。自分でもとても残念です。書きたいことはいっぱいあるのに〜(涙)。うーん、水曜日だけ更新、とかになるかなあ。新刊速報も乱読も。とにかくまだ先の予定は全然わからない状態です。

 (やっぱりオトコって、どんなに理屈はよーく理解してても、ホンネはさだまさしの「関白宣言」みたいな感覚があるのでは、とか思うのはひがみですか?(>そんな歌、もう30代以上のひとしか知りません^^)いわく、「オレより先に寝てはいけない、オレより後に起きてもいけない、メシはうまく作れ、いつもキレイでいろ」。まあ私はこの中の一番最初の項目しかクリアしてませんから(笑)、やっぱ妻としてはじゅうぶん失格ですか。結婚すると、女性は家庭に全力投球しなきゃいかんの?>趣味に全力投球しすぎた私が悪いんだっつーの)

 そうだ、昨夜直木賞候補作が発表になりましたね。『われはフランソワ』山之口洋さん、ノミネートおめでとう!!来週の火曜日、17日の夜の発表が楽しみです。今、『ぬかるんでから』(佐藤哲也、文芸春秋)を読み始めたので、この次はフランソワに行くつもり


7月9日(月) 通販で買った服が届いて、ちょっとうれしい本日の私。新しい服には、全ての女性を幸福にする魔力があるのだよ。(男性も、かな?)

 自分の苦しさを人に吐露して、なぐさめてもらうことによって救われようとするなんて、ダメダメだ。むしろ自分が相手を助けてあげたいはずなのに。悩みなんか、自分の中だけで解決しろって。じっと静かに、心の内側に耳を澄まして。答えはきっと、私の中にあるのだから。

 槙原敬之の「桃」という曲の歌詞が胸に痛い。

 (抱きしめたいと言う言葉の 意味とは裏腹に 不安や寂しさを君に 押しつけようとしてたんだ)

 通勤本に、『占星師アフサンの遠見鏡』(ソウヤー、ハヤカワ文庫)を読み始めました。まだ最初の数ページだけど、これ、アニメにしたら面白そう。「ダイナソー」より、いいんでないかい?(笑)

 新刊速報、更新。8月の文庫は入れたいものが多すぎて、半分で挫折。あとはまた後日。


7月8日(日) 娘とそのお友だちを連れ、3人で近所の市営プールに行ったはいいものの、なんか疲れてぐったり。ものすごく眠い。体力落ちてるのかなあ。久しぶりのプールはとても気持ちよかったけどね。夏の日差しの中、空も水面も、キラキラ輝いて。母は日焼け止め塗るのに命をかけたけどね(笑)。

 『9つの殺人メルヘン』(鯨統一郎、光文社カッパノベルス)、読了。面白かったです。日本酒バーの、客たちとマスターのたあいないおしゃべりが、いつのまにかグリム童話の新解釈を使った、あっと驚くアリバイ崩しに。本筋には関係ないけど、なにげに挿入された懐かしアニメや映画やテレビ番組の話がまたおかしいのだ。30代後半〜40代くらいの方なら笑えること確実(私はほとんどわからなかったんだけど)。


7月7日(土) 今夜は七夕。でも曇ってます。織姫と彦星は、ふたりっきりのデートなのかな。天の川のほとりで一緒に並んで、赤く輝く火星でも眺めてることでしょう。

 毎年恒例の、ハヤカワ文庫の「夏のブックパーティ」フェアが店頭に並びました。ううん、しかしこういう出版社企画のフェアのラインナップって難しいねえ。当たり前だけど、書店によって売れる傾向は微妙に違うから。いっそのこと、目録をほいっと渡してくれて、「この中から30点、好きなの選んでくれや!」っていってくれたらうれしいかも(笑)。その中でもハヤカワさんからの強力オススメには◎つきとかで。って単なるわがままですねすいません。全国の書店すべてを相手に、そんなことできませんわね。あ、それとも「ハヤカワさんにどーんとお任せ!」フェアってのと、「書店員のセレクトした“これがハヤカワ文庫のオススメだ”!」みたいな自由のきくフェアと、好きなほう選ぶとか。ああ、やっぱりわがままだ〜。ごめんなさ〜い!

 今日から、文芸コーナーでは「ぐいっと一杯」フェア。もちろん、一杯といえば夏と言えば、ビールだ!酒だ!!(笑)というわけでお酒本フェアなのです。太田和彦の居酒屋本や、文庫の地ビール本などと一緒に、『今夜、すべてのバーで』(中島らも、講談社文庫)とか『麦酒の家の冒険』(西澤保彦、講談社文庫)とか、はては『スコッチに涙を託して』(デニス・ヘイレン、角川文庫)などを積んでみました。や、前者2つは読んだから、まあお酒本だとは思うんですが(と言ってもかなり無理やり^^)、『スコッチ〜』はホントにお酒が出てくるかどうか知らないんだけど(笑)。でもタイトルがカッコイイよねえ。>それだけかい!

 『あかりをください』(紺野キタ、ソニーマガジンズ)買ってきました。最近、この方のマンガ、いっぱい出てうれしいのだ。

 『鳥の歌いまは絶え』(ケイト・ウェルヘルム、サンリオSF文庫)読了。昨夜、あとほんの数ページってとこで、ダウンして爆睡。さっき、その残りを読み終えたところ。…やっぱりナウシカでした。この小説のテーマはもちろん環境破壊とか人類滅亡だとか○○もあると思うんだけど、一番の軸はアイデンティティの問題だと思う。自分と他人は違う、ということ。違うからこそ、どんな人もそれぞれ素敵なんだってこと。ストーリーとしてはちっとも複雑じゃないのに、非常にいろいろな問題を含んだ、とても考えさせられる物語でした。


7月6日(金) 昼間は地獄の蒸し風呂でしたが、夕立が降ったら、急に涼しくなりました。ああ、うれしい〜気持ちいい〜。そちらはいかがですか?

 あ〜、今日はちょっといろいろあって。でも、なんとか前向きに上向きに進んでいきたいです。

 『鳥の歌いまは絶え』(ケイト・ウェルヘルム、サンリオSF文庫)、2/3読了。けっこうツライ話ですねえ。昨夜は2時まで読んでたので、へとへとです(笑)。


7月5日(木) あれ、今夜が満月なのかな?こっくりと黄色い月。銘菓「萩の月」みたい(笑)。>と思ったら、今夜部分月食だったのね

 竹林。生い茂る草。昼顔。ツユクサ。猫。野鳥。カタツムリ。モンシロチョウ。バッタ。羽虫。ハエ。カ。ミミズ。アリ。…私の住んでるところは、それなりに「野生の王国」です(笑)。夏は特に。こんなに暑いのに、自然はますます生き生きとしています。

 『20世紀SF 5 80年代』(河出文庫)が入ってきました。う〜ん、この表紙もちょっとこわいと思うのは私だけ?(笑)

 『ちょびッツ』2巻のオマケつきが入ってきました。なーるほど、ストラップって平面なのか!これなら本と一緒にパッケージできるわけだ。でも、3次元の立体フィギュアを期待してた私にはちょっとガッカリ。 ちゃんとおひとりで3冊ご予約なさってる方もいらっしゃいました(笑)。

 あ、そうそう、書店店頭での聞き違いの傑作を聞いてください!!「あの、『かっぱのプリティー』とかいう本ありますか?」…これ、なんの本だかわかります?正解はこちら!もう今日1日、思い出しては顔がにやけてしまって困ったよ。

 第40回SF大会のプログレスレポートvol.2が来ました。いやあ、今年もオモシロ企画もりだくさんですね!イチオシは、なんつっても森博嗣と西澤保彦の「SFミステリ作家パネル」だ!!あとは去年、本の雑誌パネルとかぶってしまって泣く泣くあきらめた小松左京さんの企画を聞かねば。なんか今年も企画目白押しで、見たいのがかぶりそうなイヤな予感が(笑)。大丈夫かな?あははっ、「クレしんの部屋」もある!もちろん例の「オトナ帝国」ですよ。「ネット系SF者オフ会」ってのは誰が出した企画だろう?

 星間宇宙船で話題の『神戸在住』1〜3巻(木村紺、講談社アフタヌーンKC)について。1巻のラストのほうのコラムで、著者はこう書いてます。失礼して、少し引用させていただきます。

 私が何を語っても、和歌ちゃんや林くんや、その他の当事者の方々を傷つける様な気がする―私が“部外者”だからである。私に言えることがあるとすれば、それは、1995年1月17日と言う日が、彼らの記憶に確かなくさびを打ち込んだ、と言う事である。
 神戸の人は、よくこう言う。「それは震災の前か?後か?」

 経験というものは、どんなに聞いたり読んだりしても、結局は自分が体験してみなければ、本当のことは何ひとつわからない。頭ではわかってるつもりでも。作者は、自分の「部外者」という立場をきちんとわかってて、第三者としての目で(感情過多になることなく、、淡々と)あるひとりの人間が経験した震災を描いているのだと思います。この経験はひとりひとり全部違って、もっとひどいこと、つらいことにあった方もいらっしゃるだろうし、逆の方もいらっしゃるでしょう。作者は、その全てを描こうとしたのではなく、あくまでその中の一人の目から見た震災を描いたのだと思います。だから、私はたぶんこのマンガはこれでいいのだと思います。参考までに、「体になじんだ傷跡のように」

 私ももちろん、「部外者」でしかないので、本当に何も言うべき言葉が見つかりません。ただひとつだけ言えることは、このマンガに出会えてよかった、ということだけです。教えてくださった友理さん、ありがとう。


7月4日(水) おっ、今夜は満月かな?

 いやー、今日もホンマ暑かったわあ。まだ梅雨なんやろ?>おっと、昼間『ののちゃん』8〜10巻をイッキ読みした影響が(笑)。おかげですっかり気持ちが山田家モードに(笑)。ののちゃんのお母さんみたいな、こういう限りなく力を抜いた生き方もまたよし。藤原センセは相変わらずグー。

 100円ショップで、文庫ケースやらビデオケースを幾つか購入してきました。涼しげなブルーがなかなかいいカンジ。ソーナンス(ってポケモン知ってる?)、私のおニュー本棚、またしてもマンタンになってしまったんですよ!まいったなあ。考えてみれば、この半年で何冊買ったんだろう?読了だけで50冊近くってことは、雑誌も合わせるとその1.5倍くらいは確実に買ってると思われ…ああっ、ヤバすぎ!そりゃあふれるってば!文庫ケース、もっと買ってこなくちゃ>それより本棚を買えって

 ビデオもなんとかしなきゃなあ。コナンの映画が入ってるのだけは明記してるけど(笑)、他はどれに何が入ってるかさっぱりわからない状態なので困る>書けよ(笑)。とにかく、家の片づけをしたい!増殖しつづけるおもちゃ類も、娘の気づかぬうちにこっそり処分せねばなあ。写真もまとめて突っ込んであるだけだし。とほほ〜。


7月3日(火) 今日の夕方、非常に大事な用件があったのを、100%忘れていた。愕然。ここまでアホだったとは!あうう。

 新潮・角川・集英社文庫の、夏の100冊の季節になりました。当店もずらりと並んでます。今年は黄色(新潮、角川)とオレンジ(集英社)の帯。ふと思い立って、昼休みに「新潮文庫の100冊」の小冊子の索引を見て、読んだことのある本をチェックしてみました。うーん、だいたい40冊くらい?名作のたぐいは、読んだかどうかすでにうろ覚えなんで。積読も10冊近くあるぞ(汗)。それでも、新潮は江國香織や宮部みゆきが入ってるので、既読率は高めなのだ。これが角川や集英社だったら、かなり苦しいだろうな。おお、ちゃんと『六番目の小夜子』(恩田陸)も入ってるぞ!新潮社エライ!これは最近出た『この文庫がすごい!2001年版』(宝島社)でも、大森さんが絶賛してましたね。

 『鳥の歌いまは絶え』(ケイト・ウェルヘルム、サンリオSF文庫)、昨夜1/4くらい読みました。想像してたより、はるかに読みやすいです。なんといっても文章が豊饒。昔の文章は、どうしてこう豊かな美しさを持っているのでしょう。品がよく、香り高い。人類の環境破壊のせいで滅びかけている地球。そのすみっこで、肩よせあって生きているわずかな人々。っていうとナウシカみたいだけど、○○を作っちゃうというのがSFなのだ。

 新刊速報、更新。


7月2日(月) 今夜の風は涼しい。そういえば、昨夜、びっかびかの火星を見ました。ホントに赤くて明るかった。

 実は最近自覚したんだけど、私って胃が弱かったんだ!ずっと、子供の頃からおなかが弱かったんだけど、胃薬を飲めば大丈夫だってことが最近やっとわかったの。ということは、おそらく腸じゃないんだよ!いちじはピロリ菌を疑ったりもしたが、どうも違うみたい。しかし人生35年目にして気づくとは、ニブい、ニブすぎるぞ私!!(笑)

 それと関係するかどうかアレだが、最近、クリームがダメになってきた。『西洋骨董洋菓子店』1,2巻(よしながふみ、新書館)を読んで猛烈にケーキが食べたくなり、昨日いそいそと美しいケーキたちを購入してきたのだが…ダメだ。目や心は食べたがってるのに、カラダが拒否するの〜。なぜ〜?これは、も、もしやトシってやつですか?(泣)パウンドケーキや、チョコレート系のケーキなら大丈夫なんだけど、白い生クリームがアウト。揚げ物もめったに食べたいと思わないし、なんか自分の母親と食べ物の好みがじわじわと似てきてる。こういうのって遺伝するのかな?

 昨日の日記に書き忘れたけど、「すいんぐあずまんが2」のてるてるちよちゃんがまた出ない〜!!娘は自分のはちゃっかり持ってるのだが、ダブリにならないと母には譲ってくれない(泣)。ケチ。

 昨夜、ちょっとさわりだけのつもりで、西澤保彦さんの書き下ろしのゲラ『異邦人』を読み始めたところ、止まらなくなってあれよあれよという間に一気に読了。本当に不思議なくらい、すうっと読めてしまった。面白かったですよ!!北村薫路線というより、これは間違いなく西澤保彦路線だあっ!(笑)『7回死んだ男』(講談社文庫)みたいな、彼お得意の時空SFとミステリが絶妙にミックスされた話。発売は10月になるそうですので(まだずいぶん先ですが)、それまでしばしお待ちを!

 今夜からは、おうち本は『鳥の歌いまは絶え』(ケイト・ウェルヘルム、サンリオSF文庫)なのだ。

 bk1ブックス安藤、見ました。うーん、本のピックアップがちょっと散漫なカンジ。お得意の棚編集ワザが、往来堂のころのほうがキレが鋭かったのでは。「この本の売り方教えて!」はちょっと興味あるけど。コラムは多すぎて読めましぇん。

 新刊速報、更新。WEB本の雑誌『読書相談室』が本になるよ!


7月1日(日) 今日から7月。なんだかもう、灼熱地獄の暑さです〜(泣)。窓から熱風が入ってくるよ!娘は近所の子と市民プールに行き、顔をほてらせて帰ってきました。

 ふっふっふ、実は集英社さんからゲラをいただいてしまいました。いつもありがとうございます。今回は、8月3日発売予定の岩井志麻子の『邪悪な花鳥風月』と、発売日不明の西澤保彦さんの書き下ろし、『異邦人』です!岩井さんのは現代ホラー。小説すばるに連載してたものを、書き下ろしに近いほど大幅加筆してあるそうです。西澤さんのは、北村薫路線だそうで、ちょっと楽しみ〜。

 1日遅れになりましたが、銀河通信6月号をアップしました!今年上半期で、覚えてる限りでおよそ46冊読了。思ってたより多かったなあ。もっと少ないと思ってたわ。年100冊が目標だが、なかなかこの壁が越えられないのよね。あ、これと別にコミックはいろいろと適当に読んでます。しかし話は飛びますが、日下三蔵氏のコミックの読みっぷりはすごいよね。えと、前にWEB本の雑誌の連載ページにコラムがあったんだけど、もうないみたいだなあ。確か、月100冊(!)くらい読むって書いてあった記憶が。あれだけ、ほかに仕事をしててですよ!この方もやはり小浜さん@東京創元社いわくの「世界を征服したい」という野望の持ち主なんでしょうね。

 


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