12月31日(火) アンケート、すべりこみのメールであれよあれよという間に37通も!本当にありがとうございます。あと1時間少々、お待ちしております!

 紅白を流しながら新刊速報を更新(笑)。1月のコミック入れるの忘れてたよ!すいません。『ハチミツとクローバー』、『プラネテス』の新刊が出るのが個人的にはすごくうれしい。ぎょえー、12月末に出た『あかりをください』(紺野キタ、幻冬舎コミックス)買い忘れてる〜!

 買い物行って、大掃除して、おせち詰めて、ああ疲れた。年賀状はプリントアウトは終ったので、これからコメント入れ。って出すのは明日かよ!>ひとりツッコミ

 今年もあと1時間ちょい。皆様にも、本当に本当にいろいろと御世話になりました。ありがとうございました。今年は忙しさにかまけて、何かと不義理ばかりしていた気が。申し訳ありません。今年の最大の反省点。

 個人的には、今年はいろいろとつらい年でした。人生の転機ともいえることがあったり。わかったこともあり、いまだにわからないこともあり。しかしまあ、いろいろあったけど、こうして仕事とネットを続けることができて、本当によかったと思っております。いつもぐらぐらと迷ってばかりだけれど、小さな分かれ道をひとつひとつ一生懸命選びつつ、進んでいくのでしょう。これからも。毎日が人生の分岐点。

 今年は本当に腰砕けだったので、来年の抱負としては、ずるずるせずにもう少し踏ん張ってみようと思います。あと少し底力だして頑張れば、もっと感想だって書けたのに、怠けちゃってたからなあ。

 来年も、このサイトが本好きの皆様の遊び場(?)になれば、管理人としては大変うれしく思います。「ここでこの本を知って読みました」と仰ってくださるのが何よりも一番うれしいです。アトム誕生の2003年にも、素敵な本にたくさん出会えますように!どうぞよいお年を!

 今年の読了本は、なんと101冊!!ついに100冊をクリアしたぞお〜!『熊の場所』を読み終われば102冊だ!


12月30日(月) アンケート、23通いただいております。ありがとうございます(深々とお辞儀)。いよいよ締め切りまで24時間を切りました(現在12月31日午前1時40分)。お急ぎくださいまし。

 睡眠不足が重なったり、ちょっと無理するとすぐに扁桃腺が腫れる。命賭けてネット&読書してるよ(笑)。アホみたいだが。

 私は本日で仕事納め。大晦日と正月3が日は休みを取りました。ああでも休みたいけど休みたくねえ〜。休んだその後がコワイのよ!荒れ果てた棚が!それを思うと不安で不安で(泣)。

 本当に今、書店では人間が減ってしまったので、たとえば在庫があっても店頭に出す「手」がなくて、そのままほっぽらかし、なんていう状況がままあるのだ。うちはまだ人手があるほう。もっと悲惨なところはいっぱいある。結局、コンピュータ化しようがどうしようが、本を棚に詰める「手」がなければどうにもならんのだ。書店は肉体作業の場なのだ。

 関係ないけど、今日、レジでお客様から結婚雑誌「ゼクシィ」を片手で受け取って、思わずよろけそうになりました(笑)。なにこの厚さ重さ!5センチくらいあるのよ厚みが。書店の雑誌担当の皆様、どうぞ腰をお大事にね。

 こないだの「王様のブランチ」では「ブランチBOOK大賞」ってのを発表してたらしい。該当作に手書き帯巻いて、書評のコーナーに出してみました。安田ママ賞も当サイトで作ってみるか?(笑)

 『MOONLIGHT MILE』5巻(太田垣康男、小学館スペリオールコミックス)読了。ヘビーな話。宇宙は死と隣り合わせ。そして運が強いものと、しぶといものが生き延びる。しかし中国人のパイロットの顔がこわいよう(笑)。

 『内宇宙への旅』(倉阪鬼一郎、徳間デュアル文庫)読みかけ。『熊の場所』(舞城王太郎、講談社)は表題作と「ピコーン!」だけ読みました。おおお!なんかすごい!好き、とは言わないけど、このひとナイス。乙一とはまた違ったダークな感じ。明るいダーク?>なんだそれは。空気が、ちょっとサブカル系のコミックみたいな感じしますね。「熊の場所」のタイトルの意味にはひどく感動したなあ。1月に新潮社から出るのも読んでみよう。ていうか講談社ノベルスを読めってか?

 ってああ、『ロミオ〜』読了が間に合わないよう。明日の除夜の鐘までに!


12月29日(日) アンケート、おかげさまで17通のメールをいただいております。ありがとうございます(深々とお辞儀)。あと2日ですよ〜。 

 晴れ。布団を干し、庭のバラに元肥を与えてから、台所の大掃除。その後、掃除機をかけようと思ったら、吸い込み口のヘッドのところが「ばきっ」と割れてしまった。うっそー、よりによってこんな時に寿命が!(そう、寿命ですよあくまで。決して私がどっかにぶつけたとか乱暴に扱ったからではないですからね。ほんとだってば。)急遽、新しい掃除機を買いに行く。うわー、今のはカッコいいし軽いし、よいねえ!電気製品の進歩にしばし感動。

 昨夜、『世界音痴』(穂村弘、小学館)読了。歌人のエッセイなのだが、これが傑作。爆笑。自己愛炸裂のダメ男っぷりが実になんというかすごいんである。現実と架空が絶妙に入り混じり、自分語りと自分の妄想がごっちゃになって綴られる。世間と折り合いをつけるのがとてもヘタクソな年齢ってあるでしょ。普通は10代20代あたり。でもそれを過ぎれば現実に揉まれて、外の世界ともなんとかうまくやっていけるようになるじゃないですか。でも彼はいまだにダメなの。うまくやれないの。つまり、「世界音痴」。非常に不器用な、とても無垢な人。すごいロマンティストだし。しかし、その自分語りがとにかく猛烈におかしくて!電車の中で読むのは禁止。ていうか怪しまれるのでやめましょう。2ページに1回は吹き出します。

 とか書いてたら感想が書けてしまったので、以下は乱読にアップ。

 さきほど、『龍宮』(川上弘美、文藝春秋)読了。人と、人にあらざるものたちとの交流を描いた短篇集。例えばここに出てくるのは蛸、海馬、狐、荒神、そのほかひとことでは言い表せないようなものたち。川上弘美の民話というか、おとぎ話というか、現代版遠野物語というか。どこかなまめかしく、エロティックなところも民話っぽい。恋愛にしても、ふわふわっとした甘い感じでなく、本能のおもむくまま、といった骨太で生々しい感じ。どれも、とても不思議な物語。


12月28日(土) 本日発売の「メロディ」2月号に、待望の清水玲子の新作「秘密 2003」が掲載されてます!今回もいいですよ〜。よしながふみの「愛すべき女たち」は、なんというかものすごく変な話でした(笑)。

 Rafaさんに教えていただいた新海誠さんの新作「雲のむこう、約束の場所」。パイロット映像観ましたが、すげーいいです。人物がびっくりするほど上手になってます。公開は2003年中とのこと。ああ、楽しみ!

 昨日発売の少年ジャンプの乙一原作「はじめ」前編(画・小畑健)、読みました。ふうむ、なんかさっぱり爽やかだなあ。彼独特の、どこかいびつな感じがあまり出てないかも。って当然か。なにはともあれ、後編が楽しみ。そういや、乙一って、ジョジョのノベライズ書いてるんですよね。乙一のジョジョ……。

 昨日の日記を一部加筆して、『さみしさの周波数』(乙一、角川スニーカー文庫)の感想を乱読に入れました。

 ああ、先日の『LOVELESS』2巻(高河ゆん、スタジオDNA)はすごくドギマギしたよ。第4話の扉絵のセリフなんてもお!うわあっ!あちこちに、こういう「うわあっ!」なセリフやコマが散りばめられてて、もう読んでるこちらが赤面してしまうほど。

 『ゆめみるトランク』(安房直子、講談社)昨夜読了。前半、とくに一番最初の話がとてもいいです。しゃべるトランクに誘われて、ふらりと南の町まで旅行に行っちゃうかばん屋の若いおにいちゃん。おみやげはトランクいっぱいの水仙の花!安房さんの物語は、本当に何を読んでも色彩や匂いや音が鮮やかで、美しいです。感覚的なんだよね。本を読んでても、自分の五感がぴくぴく動き出す。水仙の黄色が見えるような、甘い匂いが漂ってくるような。読後、なんだかすっかり気持ちがよくなっている。

 本日の新刊(こんな年末ギリギリでも新刊は出るのだ!)。『火星探検』旭太郎 著、大城のぼる イラスト、丸善)。なんか昔の手塚治虫のSF漫画みたいなんですけど。小松左京の対談とかが載ってます。よしだまさしさん12月25日の日記に書いてる「文芸ポスト」(「ナッちゃんチャコちゃんの金曜パック最終回」が収録されているCDつき)、今日レジで売って初めて現物を見ました。あ、よしださん、ハヤカワSFシリーズコンプリートおめでとうございます!


12月27日(金) なぜか昨夜はこのページの上書きエラーメッセージが出てしまい、うまく更新できませんでした。今日は大丈夫かな。どきどき。

 今日はちょっとうれしいことがあったなり。

 それにしても今日の寒さはいったい何。凍るような夜気の中、シリウスがひときわ輝く。全天の星の中で、いっとう好きな星。冴え冴えとしたダイヤのようなきらめき。いつ見てもうっとりしてしまう。

 ちょっと早めに「MOE」2月号発売。特集は「マンガに没頭!」なななんと、清水玲子と浦沢直樹の対談が載ってます!ファン必読!チビ猫ポストカードもついてて、超うれしい〜。「豆本散歩に出かけよう!」というミニ特集も目の保養であります。

 この特集の、夢枕獏×藤本由香里×村上知彦の対談でちょろっと出てたんですけど、確かに樹村みのりと岡崎京子ってマンガ文庫になっててもよさそうなのに、出てないね。出版社様、ぜひぜひ。

 『さみしさの周波数』(乙一、角川スニーカー文庫)読了。ここに書いた感想は、少し加筆して乱読に入れました。

 あとがきを読むと、やっぱり彼が自由に書きたいことを書くと、彼独特の妙な味わいの話になるようです(笑)。私は4つの話、どれも好きだな。


12月26日(木) 7歳の娘とトランプの神経衰弱をマジにやって負けた(笑)。しかも20対6。かなりショック。記憶力の衰えがここまできてるとは。

 新刊いくつか。『ファンタジーの魔法空間』(井辻朱美、岩波書店)、『ペンキや』(梨木香歩、理論社)、『闇の女王にささげる歌』(サトクリフ、評論社)。今月の「おおきなポケット」2月号(福音館)は、なんといしいしんじだっ!

 林さんの12月23日の日記を読んで、「あっ、そういえば今月は『ライラ・ペンション&ノーベル・マンション』(坂田靖子、白泉社文庫)が出てたハズ!」と思って探すが、ガーン!売り切れだよ当店!>気づくのが遅すぎ。あわてて他店で買って読む。ああ、ライラ・ペンション、懐かしい〜〜〜〜!ちゃんと1コマ1コマの絵まで覚えてるよ。この頃(昭和57年)はLaLaを塾読してたんだなあ。憧れだったよ、友人との同居生活。この漫画の、ベタベタしてない3人の関係がとてもいい感じで好きだった。ノーベル・マンションのデリラとサムソンも懐かしい。ちなみに林さんの書いてる『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』(講談社漫画文庫)は前のソノラマのがうちにあるのだ。

 今日は思い切って本をイッキ買い。

・SFJapan vol.6…翻訳の載らない翻訳SF特集。ってなんのこっちゃ?と思ってたら、たとえば「接続された女」というタイトルでカジシンが全く別の話を書く、という趣向でした。「火星のプリンセス」火浦功のあとがきがウケた(笑)。それぞれの原題であるSF小説の内容を説明してるのは牧眞司さん。

 ・『さみしさの周波数』(乙一、角川スニーカー文庫)…今日、文庫担当がスニーカー文庫の台車を押してるのを発見して、「そうだっ!確か今月は乙一だわっ!」と思い出した。よかったよかった。

『謎のギャラリー こわい部屋』『謎のギャラリー 愛の部屋』(北村薫編、新潮文庫)…マガジンハウスのハードカバーを持ってるのでいいかなーと思っていたのだが、「本の雑誌が選ぶ2002年おすすめ文庫ベスト10」第2位だったので、やっぱり買っとくことにする。前の2冊はどうしたっけ?と帰宅してからチェックしたら、ちゃんと購入済みであった。

『20世紀少年』11巻、CDつき(浦沢直樹、小学館ビッグコミックスピリッツ)…うーん、話がどんどん大きくなっていって、新刊1冊読むだけじゃ全然話がわからないなりよ!いっぺんにまとめて3冊くらい出してもらわんと!は、早く次の巻を!ケンヂの歌はなかなかいい感じよ。もっとシャウトするのかと思ったら、わりとしっとり系だった。

『LOVELESS』2巻、限定版(高河ゆん、スタジオDNA)…オマケは同人誌でした(笑)。いやマジで。本編はこれから読みます。

・SFマガジン2月号…これも中身は今から。特集はスティーヴン・バクスター。

 あ、『ビター・メモリー』(サラ・パレツキー、早川書房)買ってくるの忘れた。関係ないけど、ときどきお客様にディック・フランシスの新刊が出たか、と尋ねられる。でも出てないのだ。やっぱりまだ断筆したままなんでしょうか。


12月25日(水) 船橋のときわ書房での、「世界初!返金保証つき!『四日間の奇蹟』浅倉卓弥さんサイン会に行く。茶木店長にご挨拶もしたかったし。決してスパイ活動ではありませぬ(笑)。ちゃんと本買いましたよ〜。リウイチさんに会えるのはわかってたけど(カメラマンに間違えられていた^^)、大森望さん吉野仁さんにまでお会いできるとは。その他、関係者多数。あちこちで名刺交換(笑)。もちろん一般客もけっこういて(女子高生の二人連れなんかも)、まずまずの盛況でした。

 浅倉さんは私とタメ年。なかなかハンサムな方でした。緊張なさってたかな?1月初旬にも、八重洲ブックセンターなどでサイン会の予定があるとか。

 サインをいただいた後、リウイチさん、大森さん、吉野さん、桂島さんとすぐそばの不ニ家でお茶。リウイチさん宅襲撃計画もあったんですが、いろいろヤバイものが転がってるそうなのでダメとか(笑)。大森さん曰く「すごいと言っても、きっと堺三保宅ほどじゃないよ(笑)」。あれこれと業界話や新刊の売行きなどの情報交換。楽しゅうございました。『紙葉の家』はホラーだったんですね。話聞いてると、なかなか面白そうでした。げげ、これ4600円もするのか。


12月24日(火) Merry Christmas!今日もがしがしプレゼント包装をして、図書券を売りまくったよ!いいなあ、2万円も図書券をもらうひと…>うらやましがってどうする

 最近、接客は楽しいです。悟りを開いたので。「相手の求めてるものを与えること」、これだけなんだよね。


12月23日(月) 祝日。店はめちゃ混み!でも売れるならうれしいのだ。祝日なのに荷物が来る。ああ、『痛快!ローマ学』(集英社)が来てくれて助かった〜。

 この土日で、『半落ち』(横山秀夫、講談社)がバカ売れてるんですけど、なんかありました?こないだの朝のテレビで「このミス」紹介したせい?それにしては時間差攻撃だな(笑)。年末ギリギリの重版で、いったい何冊入ってくるかで命運が別れるところ。ベラベラ2&チョンマルも。『海辺のカフカ』もまた売れ出してきました。双葉社の仮面ライダー文庫もすごく売れてます。追加、間に合うかな。

 新刊速報、更新。


12月22日(日) MZTさん帰国オフ兼忘年会@渋谷。ごはんがおいしかったです。カルパッチョが特に。幹事のおおたさん&雪樹さん、ご苦労様でした。

 以下メモ書き。

・カナダは−20℃!MZTさんはお変わりないようで何より。「日本の食事はおいしい」とうれしそうだった。

・MZTさんはリュック&紙の手提げひとつというお姿。ここ半年分の新刊をがしがし買いまくっていた(笑)。さすが。ユリイカのニール・スティーブンスン特集までチェックしてるとは。しかし買うだけでなく、1日5冊近く読むというからまたすごい。しかも読書の合間にゲームもやってるんだと!(涙)

・ニムさんの行動力に改めて感服。

・STRさんに『ねじの回転』の説明をしてもらって、やっと謎が解けた。すっきり。

・おおたさんは本当に料理が好きなのだった。しかも実に規則正しい生活。うーん、素晴らしい。尊敬。

・雪樹さん、お大事に。無理なさらないで。みすこん、行かれれば参加したいのですが。

・ダイジマンの白いダウンはあったかそうだった。久しぶりに会ったニムさんの感想「彼は初めて会った時と全然変わらない」。やはり「存在自体がSF」のひとは違う(笑)。

・MZTさんに言われたことがいろいろと耳に痛い。私も、今年はサボっちゃったなあと反省してたところ。来年は、もちっと真面目に本の感想書きます。書きたいと思います。書けるかな>だんだん気弱に

・確かに、SFネット界にも、若い人がもっと入ってくればいいのにね。いてもよさそうなもんだがなあ。

・MZTさんは志の高いひとであるよ。勉強でも何でも、いつも何かを目指してまっすぐに進んでいる。今日の彼のセリフ。「こんなに面白い本がいっぱいあるんだよ!というのを皆に教えたい。啓蒙したい。もっともっと本を読んでほしい」

・MZTさんはマジでSFの紹介本を書きませんかね?「書物の帝国」がそれなんだけど、Webじゃなくて、本の形であってもいいような気がする。

・またお会いできるのを楽しみにしてますよ!それまでどうかお元気で!


12月21日(土) 風邪と仕事と家庭のダブル(トリプル?)板ばさみ。悔しい。


12月20日(金) 2002年ベスト1アンケート、5通いただいております。ありがとうございます。まだの皆様もどうぞよろしく。

 あ〜、なんか疲れたなあ。最近の自分は、外から見たらきっと嫌な人間に見えるだろう。いかんな。

 娘は本日、終業式でした。明日から冬休みかあ。いいなあ。つっても27日まで放課後ルーム(学童保育)だけど。ああ、1週間お弁当を作らねばならぬ。冬休みの宿題は、えにっき1枚のみ。かきぞめとかはやらんのか?1年生はまだだっけか?

 昨日「おすすめ文庫王国2002」を買ってくるのをうっかり忘れてました。本日購入。今から読みます。皆様、ぜひぜひ買ってね!(ちょっとわけありなので)おっ、WEB本の雑誌のトップページがサンタになっているぞ。いつの間に?

 本日の新刊。『世界の果ての庭』(西崎憲、新潮社)、『戒』(小山歩、新潮社)。ファンタジーノベル大賞の大賞優秀賞

 昨夜、『蛇行する川のほとり』1巻(恩田陸、中央公論新社)読了。少女漫画っぽい。それも萩尾望都とかの70年代の感じ。めっちゃ好み。ああっ、でもなんていいところで終ってるんだ!!は、早く続きを!

 『ロミオとロミオは永遠に』(恩田陸、早川書房)読み始めました。


12月19日(木) すぎえさんの炎の営業日誌(12月16日付)で、本の雑誌1月号が売れてるというのを読み、そういえばうちは?と思って今朝調べたら、なんと入荷した20冊、すべて完売してるじゃないですか!あわてて今朝、すぎえさんに電話して追加を頼む(ちなみにこれは雑誌担当のやるべき仕事)。こちらに来るついでがあるとのことで、直接持ってきていただいてしまった。ありがとうございました。ついでに愚痴まで聞いていただいて、感謝(笑)。

 ゼッタイ知ってると思うけど、12月23日、12:30より大野勢太郎さんの『浦和REDSの真実2003』サイン会があるそうですよ>すぎえさま。三省堂ブックポート大宮店にて。

 おっ、リウイチさんもですか(12月17日付)。実は私も整理券もらってあるんですよ>ときわ書房のサイン会。そう、あの「このミス大賞」の『四日間の奇蹟』朝倉卓弥サイン会です。14日に受け付けてもらって、私が18番の予約番号を持ってます(笑)。ていうかこれ、業界人ばかりなのでは?という気もちょっとしたりなんかして。ひとごとながらちょっと心配なので、もし興味のある方はぜひ。12月25日、午後5時から、限定100名。読んで面白くなかったら返品オッケー(笑)。店長の茶木さんが自腹を切るそうです。詳しくは本の雑誌1月号に記事が載ってます。ていうかせっかくサイトがあるんだから載せればいいのに>ときわさん。

 本日、待ちかねていた『ジャングルの国のアリス』(メアリー・H・ブラッドリー、未知谷)入荷。こういう表紙だったのかあ。書き忘れてたけど、おととい『アバラット』(クライヴ・バーカー、ソニーマガジンズ)大量入荷。ソニマガさん、力入ってるなあ。封筒入りの地図ポスター(無料配布用)とポストカードもおまけにつけて下さるというサービスぶり。『しばわんこの和のこころ2』(川浦良枝、白泉社)も入荷。初日でいきなり9冊売れ。うれしい。なんか中高年の奥様に売れてるらしいんですが、なぜ?田辺聖子効果なのか?

 そういや『永久帰還装置』(神林長平)がもう文庫に!早っ!

 『蛇行する川のほとり』1巻(恩田陸、中央公論新社)読み始めました。おっ、これはイイ!!すごくいい!このひと、やっぱ学園小説が一番あってるのかもしれないなあ。彼女の良さが一番よく出るというか。『六番目の小夜子』しかり、『麦の海に沈む果実』しかり、『球形の季節』しかり。単に私の好みの問題かもしれないけど。恩田陸って、良くも悪くも、曖昧さが魅力の作家じゃないですか。10代の、あのなんとも言えぬもやもやっとした気持ちを表現するのに、その作風がぴったりなんじゃないかと思うな。

 新刊速報、更新。


12月18日(水) 今日のアニメ「ヒカルの碁」は面白かったわ。ヒカルが試合を早く終わらせたい一心で、ものすごい早打ちをする話。本当に、しゅばっ!という感じでヒカルが打つのよ。こういうのはアニメならではだね。

 『ねじの回転』(恩田陸、集英社)読了。歴史改変SF。近未来、新しい技術によって、歴史の汚点を過去まで遡って修正したらとんでもない病気が発生しちゃったので、また元通りに歴史を史実どおりにやり直す、という話でいいのでしょうか。で、ただやり直すのなら話は簡単だったんだけど、そこにいろんな人のさまざまな思惑や策略が入り込み、物語はどんどん混沌としていく、と。『シンデレラの靴』はわかるんだけど、『額縁』がいまいち理解できず。あと「聖なる暗殺」って何?

 相変わらず、ディテールは非常にうまい。牛乳屋さんのがちゃがちゃという音の使い方とか。ぞわぞわと得体の知れない恐怖をかもし出す描写も。

 うーん、非常に面白かったんだけど、何かすっきりしない感じ。☆3つ半かな。


12月17日(火) アンケート、2件いただいてます。ありがとうございます(ぺこり)。総統もお待ちしてますよ〜。コミックでもいいですよん。

 「アルジャーノンに花束を」最終回見ました。さらりと終わったね。やはりというべきか、話の重点を置く所が原作と全然違ったなり。母親との関係なんて、原作にはなかったよね?

 明日発売の雑誌に、びっくりするものを発見。ジュノン増刊に、なんとヒーローものが!仮面ライダーとハリケンジャーの写真集(もちろん変身前)!2冊しか入荷しないので、速攻20冊追加。しかしジュノンまでがねえ。こないだ出た「美形カタログ」は売れてますよー。当店の20代のバイトの子がきゃーきゃー言って買ってた。私は後楽園で生「ギンガグリーン」を見たといって自慢してあげました>古いよ(笑)。

 四谷ラウンドが倒産。佐藤亜紀さんの3冊が出てるのに〜。幻想文学も終刊だそうで、ショック。

 『ねじの回転』(恩田陸、集英社)あと1/4。途中から、俄然面白くなってきた。こういうの、バタフライ効果っていうんだっけ?蝶がはばたいただけで、歴史が変わっちゃうってやつ。たったひとつのきっかけから、坂道を転がり落ちるように、どんどん歴史がずれていく。そのさまが非常にスリリング。


12月16日(月) 『ねじの回転』(恩田陸、集英社)を読み始めました。まだ最初のほうなんだけど、なぜこのひとのSFは、こうも懐かしい手触りがするのだろう。最新作というより、昔こういうSF読んだなあ、って感じ。


12月15日(日) というわけで、〈2002年私のベスト1〉企画、スタートしました(トップページ参照)。なにとぞよろしくお願いいたします。

 昨夜、『半落ち』(横山秀夫、講談社)読了。噂に違わぬ傑作。その感動をここに書いてたら、はたと気づくと日記じゃなくただの感想になってしまったので(笑)、そのままコピペして乱読更新。げげっ、乱読、ふた月も更新してなかったのか(汗)。すいません。

 kashibaさん『亡国のイージス』の感想(12月9日付)が面白すぎ(笑)。むー、そこまで言われると読みたくなっちゃうなあ。

 『ねじの回転』(恩田陸、集英社)を読み始めました。今朝の日経新聞に、小谷真理さんのいい書評が載ってましたね。


12月14日(土) 北原文野さんがご来店。例によって、『夢の果て』3巻(ハヤカワ文庫JA)の2色イラスト入りサイン本を20冊ほど作っていただく。コミケの原稿をあげた直後で1時間しか寝てない(!)というヘビーな状態なのに、いっぱい書いていただいちゃってすみません。しかし、サイン本のイラストなのに、まるで原稿の1コマのような丁寧な書きこみ。すると北原さん、はっと気づいて、「そうだ、サイン本だったんだ…昨夜から書きづめだったから、まだ自動的に手が動いちゃって(笑)」。さ、さすがプロっす。ありがとうございました。というわけで、お近くの方はぜひお越しを!


12月13日(金) なんとか、私的危機は回避される模様。

 とにかく怒涛のように新刊が出まくっているので、自分でも文庫やコミックのチェックができないほど。毎年恒例だが、年末は「キイーーーーッ!!」って感じである(笑)。今日は予告よりひと足早く、『ベラベラブック vol.2』(マガジンハウス)が入荷。そういや、本庄まなみはマガジンハウスの方と結婚なさったそうですね。関係ないけど。

 そういや、クラフトエヴィング商会の新刊2点も、まだ中身をチェックしてないよう。

 岩波書店からのファックス。アロイス・カリジェ展が、東京・日本橋高島屋で12/11〜12/23まで行われてるそう(大阪なども予定あり)。なんでも、12月8日にNHK「新日曜美術館」で「アロイス・カリジェの生涯と作品世界」放映されて以来、大反響で岩波には注文が殺到してるそうな。うおお、うれしい!岩波はカリジェの絵本を6点出しており、これが実に素晴らしいのだ。私も、何年か前に復刊されたときに全部そろえました。素朴な、スイスの山の匂いがする絵本です。大好き。展覧会、行っちゃおうかな。ちなみに『大雪』が12月下旬、『ウルスリのすず』『フルリーナと山の鳥』は1月上旬出来だそう。

 新刊速報、更新。


12月12日(木) 畑には、まだすこうし雪が残っている。今朝は霜柱がすごかった。踏んでみたけど、カチカチでびくともしない。

 私的にちょいとキツイ状況だが、ガンバガンバ!!

 『終戦のローレライ(上下)』(福井晴敏、講談社)が昨日入荷した模様。楽しみに待ってた方も多いのでは。

 今夜は、『NARUTO』を6冊イッキ読み。このひと、最初に比べてぐんぐんうまくなってるね。

 今年のベスト1アンケート募集のお知らせがなかなか書けず。今週中にはやらなきゃ。

 昨夜、ディックの『マイノリティ・リポート』表題作だけ読みました。映画と全然違うー!や、違うと思ってはいたが、これほどとは。エッセンスというか設定だけお借りしたのか。映画はエンターテイメントとしてよくできてたと思います。小説のほうは、「少数報告」というSFアイデアのみを際立たせた、まさにSF短編という感じ。はは、やっぱり原作はブラックだったね。


12月11日(水) 晴れたので、がしがしと洗濯。雪はもうほとんど消え、わずかに日陰に残るのみ。でも空気はぴしりと冷たい。

 時間が止まってしまえばいいと思ったよ。

 本の雑誌1月号、読了。ひとのベストをあれこれ読むのは楽しいけど、ちょっと焦る気持ちにもなる今日この頃。私は書評家でもなんでもないんだから、本を読むのは、ただ純粋に楽しむためだけであって、焦る必要など微塵もないのだけどね。


12月10日(火) アルジャーノンを見て、また泣いてしまう。来週は最終回。でも「幸せの涙でいやされる」って間違ってないか?これはそういう話ではないと思うぞ断じて!

 おお〜っ、「出会いのストーリー」って、アルジャーノンのあとに放映してたのか!検索したら、バックナンバーがでてきたよ!いしいしんじの回も(10月)!しかも全文!ちょっとだまされたと思って読んでみてくださいな。『トリツカレ男』をほうふつとさせる、おとぎ話。70才過ぎて、身長が伸びて3メートルになっちゃったおじいちゃんなんて、素敵すぎる〜。私が前に聞いたのは第3話だな。ほかにも、森絵都なんかもいい感じ。ずいぶんと贅沢なラインナップだったのね、これ。

 本日の新刊。『2003本格ミステリ・ベスト10』(原書房)。今年もみすべすのともさんやら、なまもの!の大矢さんなど、ネットの方々がたくさん出てますね。他の方々の選ぶベストを見るのは楽しいなあ。『夢の果て』3巻(北原文野、ハヤカワ文庫JA)も入荷。

 昨日、『蛇行する川のほとり(1)』(恩田陸、中央公論新社)が出てましたね。2巻目は4月、3巻目は8月とか。さすがに隔月という過酷な出し方は思いとどまってくださったようで、よかったよかった(ほっ)。本当に無理なさらないで下さいね、恩田さん!

 今日はお金がなくて、本の雑誌1月号しか買えませんでした〜(涙)。特集は、恒例の「本の雑誌が選ぶ2002年ベスト10」。さっそく、フェア棚をつくる。手書き帯も巻いて。『流星ワゴン』(重松清、講談社)を読もうかどうしようかずっと考えてるんだよなあ。日本SF大賞の2点(古川日出男『アラビアの夜の種族』、牧野修『傀儡后』)もポップ立てて積んだりしたので、そういう作業が忙しかったのよ。

 ダ・ヴィンチ1月号の、各社の隠し玉をチェック。私のアンテナにひっかかったのは、東京創元社の『赤ちゃんがいっぱい(仮)』青井夏海さん>2003年春予定。NHKのドラマは2月だそうで、楽しみ。あとはハヤカワからマイクル・クライトンが2003年春ごろ、光文社から瀬名秀明のロボット・アンソロジーと、田中芳樹のアルスラーン戦記が2月から。新作も出るそうで、ファンにはうれしいお知らせでは?


12月9日(月) 朝、雨戸を開けたら、雪!!クリスマス前に降るとは珍しい。庭にがんがん積もってて、咲き始めたばかりのサザンカの枝も、雪の重みでしなっている。雪の白と、濃いピンクのコントラストの美しさよ。ああ、それにしても私の花たち、大丈夫?寒くない?

 生きるって、つまりは「折り合いをつける」ことではないかと思う今日この頃。外界からのあらゆる現象と折り合いをつけ、自分の中から湧きおこる感情と折り合いをつけ。そうやって、毎日をやっとこさ乗り越えていく。楽な日なんて、1日たりとも存在しない。今日もいろいろありましたよ…。

 『虹の家のアリス』(加納朋子、文藝春秋)昨夜読了。安梨沙がずいぶんと小悪魔ぶりを発揮してますな(笑)。もう1冊くらい続編が出れば、例の彼とくっつくかな?

 STRさんのタレコミで(ありがとう)、日本SF大賞の決定を知る。古川日出男『アラビアの夜の種族』と牧野修『傀儡后』、同時受賞。おめでとうございます!!

 このミスに、来年発売予定の各社の隠し玉が載ってる模様。まだよく見てないんだけど、カーシュの第2弾と、スタージョン傑作集が晶文社から出るみたいですね。ダ・ヴィンチにも隠し玉が載ってたから、こちらもチェックせねば。

 新刊速報、更新。


12月8日(日) 映画「マイノリティ・リポート」を観に行く。…うわあああ!!むっちゃ面白かったよ!ディックってすごーい!サイコー!これは原作を読まねば。当店ではディックフェアも展開中だし。明日速攻ゲットだな。SFであるのは当然だけど、立派なミステリでもあるよね。あそこで捕まって終わるかと思ってたら、どんでん返しが。ミステリファンが見てもすごく楽しめるのではないでしょうか。最初から最後まで、ドキドキしっぱなし。こわいシーンは目隠ししたりして(笑)。映画見終わったあと、後ろの若いカップルは「難しかったねー」と言い合ってた。「でも面白かったね」と。うちの娘は、「車が縦に走るのが面白かったー」と申しておりました。字幕だから、さすがに途中で飽きて寝てたが。SF映像もアクションも、申し分なし!映画としては、ハリポタよりずっとお薦め。

 とにかく、原作がどうなってるのか読まないと!SFマガジン1月号(「フィリップ・k・ディック原作映画の世界」特集)も読まないと!

 『虹の家のアリス』(加納朋子、文藝春秋)もうすぐ読了。あれれ?既視感、じゃなくて既読感?と思ったら、講談社文庫『「ABC」殺人事件』(恩田陸ほか)に1篇だけ入ってたのを読んでたのね。


12月7日(土) 娘の放課後ルームのクリスマス会に出席するため、心苦しいが有給をとる。それにしても心底寒い1日であった。

 自分の体型が「安田ぶたぶたさん」になりつつある今日この頃(笑)。モアフランにハマってしまってさあ大変!

 昨夜、『まろうどエマノン』(梶尾真治、徳間デュアル文庫)読了。相変わらずのカジシン節。切ない。ベタな話ではあるんだけど、やっぱり彼が書くと彼独特の風合いが出るのよね。

 さきほど、『パッチワーク』(嶽本野ばら、扶桑社)読了。なんで扶桑社?と思ってたら、フジテレビでやってた「出会いのストーリー」とかいう番組のショートストーリーを彼が書いてたそうで。それと、いろんな雑誌に書き散らしたエッセイを集めてきて1冊にまとめたもの。「小説推理」にも書いてたって、マジ?

 ああもお〜〜、野ばらちゃん、イイ!あらゆる世間の常識をぶっ壊し覆し、自分を貫けと主張するその崇高なまでの潔さ。周りの反応をうかがって、自分を殺してしまうことなどない。どれだけ周囲にののしられようと蔑まれようと、己の信じる道をゆけ。たとえ孤独であろうとも。たとえ地獄に落ちようとも。ああ、その彼の矜持に私はしびれるのです(>すでに文章に野ばらちゃん入ってるやん!)。

 もう、キーワードも内容も、すべてがツボ突きまくり。大島弓子や中原淳一はもちろん、高畠華宵、奈良美智に高橋真琴、「好きなお洋服が着られない根性ナシは体操服の刑」(>このタイトル爆笑)、「恋愛か友情か、それが問題だ」(>野ばらファンなら、彼がどちらを選ぶかは当然おわかりですね)、「繊細さ故の陰気な性質から生まれる美しさ」、などなど。ああ、野ばらちゃん、あなただけは私を肯定してくれるのね?私の猛烈下劣なわがままさも残酷さも自分勝手さも強欲さも、「それでよし!」と言ってくれるのね?よくぞ私の生きてる時代に、この世に降臨してくださいました。共に堕ちましょう、どこまでも。カリオストロ伯爵の手をむんずとつかんで躊躇なく時計塔から飛び降りたクラリスのように、潔く!


12月6日(金) 昨夜、『まほろ市の殺人 冬』(有栖川有栖、祥伝社文庫)読了。途中でネタはわかっちゃうんですが、それなりに楽しめました。☆3つかな。有栖川さんは、あまりミステリにこだわらず、ハートフル路線というか普通小説にいったらすごくいい作品が書けるのではないかと思うんですが、いかが?私は麻耶雄嵩は合わないみたい。好き嫌いの順でいうと、夏>冬・春>秋かな。

 今日あたり、東京の早い書店では『このミステリーがすごい!2003』(宝島社)が出てるのでは?まだかな?

 『文藝』別冊の長野まゆみ特集を買ってくるのを忘れた〜。

 ダ・ヴィンチ1月号発売。BOOK OF THE YEARの総合ランキング1位は、『海辺のカフカ』。しかしこのランキング、コミックもいっしょくたなのがちょっと驚き。ちなみに総合2位は『ONE PIECE』。プラチナ本は『MOMENT』(本多孝好、集英社)。もちろん、プラチナ本のポップ立てて積みましたとも!今回のいしいしんじのコラムは、洋服を触るだけでお客さんのそのときの心情がわかってしまうという、クリーニング屋のおばあさんの話。ほほえましくてよかったです。この連載、ぜひ単行本にしてくださいね、メディアファクトリー様!

 NEXT賞という、角川が新しく作った賞の受賞作品が3点入荷。詳しくは大森さんの日記の、11月7日参照。面白いのは、装丁が3冊とも横向きの絵柄になってること。で、どういう賞なの?新しいエンタテイメントを、ということですが。

 ケダモノクリスタルを作っちゃうキッズセレクトショップのセンスには心底まいりました(笑)。

 国内SFファン度調査。300作品中54作品読了。

・『太陽の簒奪者』(02) 野尻抱介
・『グラン・ヴァカンス』(02) 飛浩隆
・『妻の帝国』(02) 佐藤哲也
・『どーなつ』(02) 北野勇作
・『サムライ・レンズマン』(01) 古橋秀行
・『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(01) 田中啓文
・『虹の天象儀』(01) 瀬名秀明
・『ぬかるんでから』(01) 佐藤哲也
・『かめくん』(01) 北野勇作
・『鳥類学者のファンタジア』(01) 奥泉光
・『M.G.H.楽園の鏡像』(00) 三雲岳斗
・『永遠の森 博物館惑星』(00) 菅浩江
・『ぼくらは虚空に夜を視る』(00) 上遠野浩平
・『月の裏側』(00) 恩田陸
・『鵺姫真話』(00) 岩本隆雄
・『猫の地球儀』(00) 秋山瑞人
・『BH85』(99) 森青花
・『バトル・ロワイアル』(99) 高見広春
・『Y』(99) 佐藤正午
・『グッドラック 戦闘妖精・雪風』(99) 神林長平
・『チグリスとユーフラテス』(99) 新井素子
・『カニスの血を嗣ぐ』(99) 浅暮三文
・『オルガニスト』(98) 山之口洋
・『クロスファイア』(98) 宮部みゆき
・『ブギーポップは笑わない』(98) 上遠野浩平
・『鍋が笑う』(98) 岡本賢一
・『光の帝国 常野物語』(97) 恩田陸
・『パワー・オフ』(96) 井上夢人
・『七回死んだ男』(95) 西澤保彦
・『ムジカ・マキーナ』(95) 高野史緒
・『パラサイト・イヴ』(95) 瀬名秀明
・『スキップ』(95) 北村薫
・『言壺』(95) 神林長平
・『ねじまき鳥クロニクル』(94) 村上春樹
・『ブラック・エンジェル』(94) 松尾由美
・『聖域』(94) 篠田節子
・『姑獲鳥の夏』(94) 京極夏彦
・『クラゲの海に浮かぶ船』(94) 北野勇作
・『クロノス・ジョウンターの伝説』(94) 梶尾真治
・『ガダラの豚』(93) 中島らも
・『雨の檻』(93) 菅浩江
・『昔、火星のあった場所』(92) 北野勇作
・『さすらいエマノン』(92) 梶尾真治
・『おしまいの日』(92) 新井素子
・『竜は眠る』(91) 宮部みゆき
・『リング』(91) 鈴木光司
・『サラマンダー殲滅』(90) 梶尾真治
・『月のしずく100%ジュース』(90) 岡崎弘明
・『星虫』(90) 岩本隆雄
・『アクアリウムの夜』(90) 稲生平太郎
・『イエスタデイ・ワンス・モア』(89) 小林信彦
・『クラインの壺』(89) 岡嶋二人
・『遠い海から来たCOO』(88) 景山民夫
・『ノーライフキング』(88) いとうせいこう

 『異形コレクション』と『SFバカ本』の扱いに悩む。つまみ食い状態だから。一応、入れないでおきました。えっと、『海を見る人』と『レキオス』と『オルファクトグラム』と『戦争の法』は読みかけで、『ロミオとロミオは永遠に』と『アイオーン』と『ヴァスラフ』と『イラハイ』はこれからゼッタイ読もうと思ってて、『あしたのロボット』と『AΩ』も読みたいと思ってて、『夏のロケット』と『ヴィーナス・シティ』と『魂の駆動体』と『MOUSE』と『幻惑密室』と『人格転移の殺人』と『メルサスの少年』と『蒲生邸事件』と、ってキリないな、かなり多数が積読でございます(笑)。

 こうしてみると、読了した本はどれも「よかったなあ」と思うものばかりですわ。みんな好き。


12月5日(木) めっちゃ眠いので今日はざざっと。最近、睡眠がうまくとれなくて。布団に入ると眠れないくせに、食後に気づくと居間でごろ寝してたり。

 にじむさん絶賛の『望楼館追想』(E・ケアリー、文芸春秋)がめでたく重版が決定したそうですよ。青山ブックセンター六本木店では、240冊も売ったとか。すごい。

 『秘密室ボン』(清涼院流水、講談社ノベルス)の装丁はなかなか(笑)。『タンノイのエジンバラ』(長嶋有、文芸春秋)の装丁は高野文子。装丁だけで買いたくなるほどの良い出来。

 今ごろ『まほろ市の殺人 秋』(麻耶雄嵩、祥伝社文庫)読了。うーん、こういうのをパズラーというのかな??狐につままれたような気分。 


12月4日(水) 終日、雨。うす暗い午後、紅茶を用意して、外のかすかな雨音を聞きながら本を開く。幸せのひととき。ひさしぶりの読書なので、読みやすいのにしようと『いつか記憶からこぼれ落ちるとしても』(江國香織、朝日新聞社)を選択、読了。

 とある女子高の、何人かの女生徒のそれぞれの話。マンガでいうと、吉田秋生の『桜の園』みたいな。なんかこう、どれも淡々とした話だった。今日の天気のような、静けさ。江國さんの物語に共通の、淡白な静けさ。このひとは本当は情熱的なんだろうと思うのだけど、物事にいちいちカーッとしたりせず、どこかいつも距離をおいて、冷静に受け止めようとしているように感じられる。独断と偏見で言わせていただくと、AB型っぽいのだ、イメージ的に。(ちなみに、B型的な作者というと、高河ゆんとか桑田乃梨子、須藤真澄あたり(笑)。や、あくまで私の勝手な感覚ですよ。)

 江國さんはここに出てくる女子高生たちのようでもあり、同時に母親たちのようでもある。どちらにも、彼女自身が投影されている。だから、これは「現代のリアルな女子高生の話」というのとはちょっと違う気がする。あくまで「江國さんの小説」という印象。

 読んでて、なぜかずるずると芋づるのように、自分の昔のことを思い出した。小学校のとき、父が一年ほど外国に単身赴任することになったときのこととか。私は自分がとても大切にしていたおもちゃの指輪を、綿を敷いたマッチ箱に入れて、お守りとして父に渡したのだ。手紙つきで。今考えると、ものすごく照れくさい話だが。帰国後、父はちゃんとその指輪を私に返してくれたこともよく覚えてる。

 高校の制服を着て歩くのがけっこう好きで、学校帰りに制服のままふらふらしたこととか。ふらふらといっても別に不良まがいのことではなく、書店で立ち読みをしたり、友達とソフトクリームや肉まん食べて、何時間でもしゃべったりとかね。

 心が、現実半分、空想半分という感じで、いつもさながら谷山浩子の「窓」という曲のように、ふわふわと考えごとをしていたあの頃。や、今もあまり変わらないような気もするけど。そんなことをとりとめなく思いながら読みました。

 おお、『グーグーだって猫である』2巻(大島弓子、角川書店)出ましたか!さっそく読了。猫エッセイというよりは、大島さんの闘病記。淡々と書いてはいるが、生と死のはざまで思うあれこれをつづった、けっこうヘビーな内容。しかしそんな状況にあっても、猫たちへの愛情はあふれんばかり。その惜しみない献身的な愛の注ぎ方には、胸を打たれる。

 アニメのヒカ碁、ついにこの日が来てしまった…ああ、佐為!!(号泣)


12月3日(火) 娘(小1)が、「今日、学校でパソコンをやったよ!」というではないですか。びっくり。パソコンでぬりえをしたんですと。音楽の授業では、「カントリーロード」を英語で教わったといって、歌って聞かせてくれました。むむ、母は映画「耳をすませば」の主題歌バージョン(「カントリーロード、このみち〜、ずうっと〜、ゆけば〜」)しか知らないのに(笑)。しかもこのバージョンで歌ってると、途中でなぜか胸が詰まって涙が出そうになるのだよ。

 最近、本も読まずに何をしてるかというと、園芸の本をあれこれひっくりかえしては、あかず眺めておるのですよ。調べものしては付箋貼ったり、ノートに書き込みしたり。もうね、これやってると、あっという間に時間がたってしまう。少しずつ、いろんなことを知っていくのが快感なんですよ。未知の世界が徐々に開けていく。小さい頃、ずうう〜っと図鑑を眺めていた頃を思い出します。同じ本を、何十回でも何百回でも飽きずに読んでたあの頃。時間は無限大にあり、私はいつも暇で、ごろごろと本ばかり読んでた。ああ、今思えば、なんと幸福で贅沢な時間だったことか!そういや、あの頃も花の図鑑が好きでした。弟は、虫と乗り物。それぞれ、ひいきの図鑑の巻数が決まってて、本に名前とか書いてたよ。宇宙の図鑑を買ったのは、もっとずっと後のこと。

 ああ、集英社のA様、ごめんなさい〜〜。本日、『ねじの回転』(恩田陸、集英社)が発売になってしまいました。ゲラいただいてたのに、申し訳ございません〜。きっちり購入いたしましたので、読ませていただきます。他にはこちらも本日入荷の『パッチワーク』(嶽本野ばら、扶桑社>エッセイです)、ちょっと前に出てた『いつか記憶からこぼれ落ちるとしても』(江國香織、朝日新聞社)を購入。


12月2日(月) 本日の新刊。『彷書月刊編集長』(田村治芳、晶文社)。古本な方は要チェックかと。

 業務連絡。Y様、おたずねの『本格一筋60年 想い出の鮎川哲也』(東京創元社)は発売がひと月延びました。12月21日ごろ発売予定だそうですよ〜。

 先日、同僚に教えてもらった『ベストセラー本 ゲーム化会議』(原書房)。これ、ビミョーにおかしい(笑)。大爆笑、というよりニヤリと笑える感じ。ゲームと本のお好きなサブカル系の方にはぜひ。すごくすごくヘンな本です。よくこんなの考えたよなあ。

 某出版社の方とお話。「最近、マンガばっか読んでて」というと「まさか『NARUTO』じゃないでしょうね??」と聞かれる。な、なぜわかった?(笑)

 新刊速報、更新。


12月1日(日) 師走。トップ画像もクリスマスバージョンにチェンジ。

 おお、SF系日記更新時刻が復活したようですね。ご苦労様です。

 庭はだいたいひと段落。あとは春を待つのみ。もちろん、冬もこまごまと世話を焼かねばならないのだが。

 『あのこにもらった音楽』(勝田文、花とゆめコミックス)、おっとりしたマイペースぶりがいい感じでした。早春のひだまりの、梅一輪といった風情。どこか日本的情緒のある素朴さ。絵柄が、ちょっと倉多江美みたいですね。

 先日の新刊。『優秀なオタク社員の上手な使い方』(ダイヤモンド社).。このタイトルをネタに、同僚にさんざんからかわれる。へんなの、私には身に覚えがないんだけどなあ?(笑)


 

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