草の日々、藁の日々

「濃くてすてきな血をもらうと、自分の頭と体の中で草の日が歌い出す」
ストレンジ・バッファローは有頂天だった。
「藁の日々には、だれもが血を隠そうとしたり、暗い隅っこで血を流したりするがね」


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2008/3/2 S-Fマガジン考課表2月号分更新。



3月29日
 大変、申し訳ありません。SFM5月号のベイリー主要著作リスト、中短篇リストに間違いがあります。

誤)既約のみ → 正)既訳のみ

は、どうでもよくて。

(誤)
〈S19〉The Island of Dr. Romeau (Interzone, Aug 1995) [初出時、 P・F・ウッズ名義]※邦訳=「ロモー博士の島」(中村融訳、SFM96年11月号)
 →
(正)
〈S01〉The Big Sound (Science-Fantasy 51, 1962) [初出時、 P・F・ウッズ名義]※邦訳=「大きな音」(大森望訳、SFM89年7月号)
〈S02〉The Ship That Sailed the Ocean of Space (Science Fiction Adventures #26, May 1962 初出題"The Fishing Trip")[初出時、 P・F・ウッズ名義]※邦訳=「空間の大海に帆をかける船」(水鏡子訳、『スペースマン』(1985、新潮文庫))
〈S03〉The Radius Riders (Science Fiction Adventures #27, Jul 1962) [初出時、 P・F・ウッズ名義]※邦訳=「地底潜艦〈インタースティス〉」(中村融訳、SFM90年6月号)

です。ありえない間違いをしてしまい、深く深く地に埋まりたい気分です。心からお詫びし、訂正いたします。

↑09年3月29日に書いた内容
3月14日
 初代ディードリットの中の人のことを、それも人もあろうに第弐齋藤が、ついこの間まで知らなかったと知りたいそう驚く。ウォーロック+ドラゴンマガジン文化圏では周知の事実だと思ってたのだが。あれ、でもどこで最初に知ったんだったかな。大学の頃には知っていたはずだけど。

 ギムが安田均とか、パーンが北川直とかも周知の事実だよね。だよね。

 あ、大学の頃は、山本弘と清松みゆきのどちらか特定できてなかった気がしてきた。

 魚蹴さんのエントリに触発され、『MALLEUS MONSTRORUM』を買ってみた。クトゥルフTRPG用の怪物(邪神含む)データ集。魚蹴さんも書いたが、直截的な画がないのが神話っぽくてよい。で、頭のほうからざっと眺めたわけだが。

 「トリフィド」

で、黄金の蜂蜜酒噴いた。勝手に神話の怪物にするなよ、おい。

 他にも、火星人(ウェルズ)とか、精神寄生体(コリン・ウィルスン)、ブタ人間(ホジスン)、物体X(キャンベル)なんかがいた。
#ジョン・C・キャンベル「影が行く」ってのはどうやって間違えたのか。

 ああ、でも確かにモーロックとかも神話怪物っぽいよなぁ。シェクリイの「ひる」とかも、それっぽいから行けるのではなかろうか。
#そうか、有名どころの邪神にこだわらなければ、すべて特撮が元ネタのキャンペーンとかふつうにできそうだなあ。

3月15日
 さらに眺め進む(読んではいない)。アザトースの項にしれっと
 マナ=ユード=スシャイは、渦巻き、分裂し続ける、生命と物質の源であり、これはまさにアザトースである。
 と書いてあって、呆然。スカァルは、アザトースのまわりで笛を吹き太鼓を鳴らすアザトースの従者扱いですよ。おいおい。

悪心影(Aku-Shin Kage) ニャルラトテップの化身
 ニャルラトテップの日本の化身は暗黒将軍と呼ばれる堂々とした風采のカリスマ的な日本人男性の姿で現れる、暗黒将軍は日本の歴史において最も激動の時代における紛争の多くに責任があった。化身の顔は過去に織田信長として知られていた男のものである。(略)現代では、この人間の顔でビジネススーツを着て会議室で日本の財界人と一緒に座っている。(略)この「信長の亡霊」は超右翼主義者に帝国日本の再興を約束し、彼らを使ってさまざまな問題を起こしている。

ってのも。マイケル・ジェシンスキー"Secrets of Japan"が出典だそうな。

なんか、PCの前で一生懸命ネトウヨ&ネトサヨを煽っているニャル様の姿が浮かんで悲しくなった。

"Secrets of Japan"は、クトゥルフTRPGの日本シナリオ用サプリメントであるようだ。

夕方から元ユタ。今日の参加者は、井手聡、才野茂、添野知世、高橋良平、林、宮崎恵彦。

 主な話題は、「MALLEUS MONSTRORUM」、League of Extraordinary Gentlemenの最新刊のすごいクロスオーバー、コモン・ウェルスでのドクター・フー人気、おもちゃ技術の向上、早川のPC入換え、失われ行く松、ペンギンブックスの表紙募集、40年前の田舎におけるペンギンの存在感、現役でGalaxyを買った、日本の雑誌の特殊性、パルプとスリック、ペントハウスは元イギリスの雑誌、ライブを追い始めると大変、DVDやレコードも大変、きぼう管制室の安っぽさ、止める決断が大事、HD DVDとBluRay、次世代の映画、DVDの値段、墓場鬼太郎はよくできている、俗・さよなら絶望先生、12インチシングル、翻訳におけるヤード・ポンド法とメートル法、6フィートは平均身長、さまざまな下訳、『キス・キス』の下訳は常盤新平と生島治郎、TMNTの映画がすごい、など。

4月 2日
Webから。

守備力について その2(巨人);野球SNS DIMEさん
 野手の守備力というのは、プロ野球の勝率を争う上において本当に重要なのかという話。この人の日記らしい毒もいっぱいで、それでいて説得力があり面白い。 など、他の日記もみな秀逸。讀賣的なありかたを肯定的にとらえ、そこからぶれないんで、皮肉じゃなく感心するし面白いです。もちろん横浜ベイスターズファンの身からすれば腹立たしい記事も多いんだけど、どうしてそういう意見にたどり着くかは納得できるんで。讀賣を否定しつつ、自チームの讀賣的行動に対しては目を瞑るたぐいの意見に比べればよっぽど好感が持てるというか。
 ときおり、「讀賣的なありかた、讀賣ファンであることが(特にネットなどで)袋叩きにあっていること」への恨みつらみが強すぎるように見えることがあるけど、それはまあしかたがないか。実際、やや不当気味に叩かれているし。

科学とニセ科学の根拠;3ToheiLog
 「科学的方法論が常に適用できることを信じること」を信じるためには、非科学的な信仰が必要だという話から、「科学的に」相手を説得することの難しさ、「日本人の判官贔屓」がニセ科学への批判の目を鈍らせる話など。
 「ニセ科学の最大の問題点は、都合の良いときだけ科学を主張することだ」という点は考慮されてないけど、そんな都合の良い態度を許してしまうシステムが、「そもそもの思考原則は対人的に選ぶ」「過度に糾弾的なものを非と感じる」ところにあるのだとしたら、これも考えるべき議論。
「判官贔屓を中心に結束したコミュニティの心の狭さ」ってのは、普遍的な現象なのかもなあ。と、中途半端にマイナーなものを志向しがちな己の言動を顧みて、深く恥じ入る日々。

開幕戦集客、パが勝ち…セ観客動員数は3年連続で減少
 実数発表後初めて、パリーグの開幕戦観客動員がセリーグのそれを上回ったという記事。
 セは、明治神宮球場、大阪ドーム(京セラドーム)、ナゴヤドームと3大都市圏の球場で、パが、福岡ドーム(ヤフードーム)、札幌ドーム、西武ドームとやや人口規模が劣るor都市圏の中心から外れる球場なんで、セ側の言い訳は難しいとは思う。実人気のレベルでセパが拮抗、ひょっとしたら逆転しつつある兆しと観る向きがあるのもむべ山風を嵐とぞ言うらむ。
 てなわけで、セリーグファンは、この結果に対して、「開幕だけだよ」とか「球場のキャパの差だよ」(本気で狭い広島市民と横浜スタジアムならともかく、上記3球場でこの言い訳はありえないと思うんだが)とか、いろいろ難癖をつけているわけだが。
例: ttp://www.plus-blog.sportsnavi.com/sportscom/article/89 のコメント欄
 パの開幕戦が祝日のデーゲームだったのに対して、セの開幕戦が(金曜ではあるけど)平日の試合だったことを指摘する声が少ないのはなぜなんだろう。他の無理筋よりは、よっぽど戦いやすい場だと思うんだけどなあ。

 それはそうと負けました。他のカードが 8-4、4-2 なのに 3-0 で勝ってしまう中日は美というものがわかってない。そこは 2-0 か 2-1 だろう。

 Amazonから、「ラブストーリーセレクション 5 アイザック・アシモフ」という新刊案内が届き驚く。いつのまにそんな本が。赤木かん子は ロマンティック・ストーリーズ という児童向けアンソロジーでも、アシモフを収録していたらしい。どんだけアシモフのロマンスが好きなんだ。収録作はなんだろう。「サリーはわが恋人」とか?
 海外SFレビューで紹介するというのは大変そそられるが、現物をみていないのでちょっと難しい。なお、件の本を買った人は、『SFが読みたい2008』や『天体の回転について』や『Boy's Surface』も買っているらしい。不思議な取り合わせだな、おい。
#「『読みたい』以外はどれもロマンス」だとか?

4月 3日
最近、終わったアニメなど。

ドラゴノーツ・レゾナンス:全部観ている:全体はにんともかんとも
 残留思念を倒しているうちに、死亡フラグが消えましたよって。「言わんとすること」が「言えたこと」と乖離しまくっててどうにもこうにも。

ネギま!(実写版):数話のみ:観た回はそんなに悪くない
 ひたすら明日菜だけががんばる話で呆然。ネギの立場は。明日菜がクラスメートたちとキスしまくる映像のコンセプトは悪くないと思うが、役者の見た目がついていけてないのは残念。

ロザリオとバンパイア:半分くらい:「そういうもの」としてはちゃんとしていた
 明らかに年齢をごまかしている池田声のラスボスと最終戦。パンチラ&バトルアニメの総決算としてはこれしかない形。仲間たちの再結集も、死んだはずの主人公の復活も見事に型どおりだが、そういうもんなので問題なし。でもまあ、そういうもんでしかないよね。

のらみみ:全部観ている:非常に良質  のらみみが半田と出会った頃。「のらみみ」のアベレージよりは劣ると思うが、まあそれなり。

デルトラクエスト:全部観ている:5クール目はまるごと後日談、意外と悪くない
 戴冠式でハッピーエンド。蛇足感の強い5クール目だったが、まあそれはそれで。

ガンダムOO:全部観ている:それなりに楽しんではいる
 いろいろ2クール目への引きを作って無理やりぶったぎる感は、「コードギアス」の最終回と同じ。ハムさんの使い方がもったいなさすぎ。

マイメロすっきり:概ね全部観た:15分なりに良かった
 前回のメタ展開を取り込み、幼年アニメとしてちゃんとまとめているのは偉い。

ハヤテのごとく!:1/6くらい?:嫌いじゃない
 時間物で主従の絆を再確認。単発エピソードとしてはよくまとまっていた。

俗・さよなら絶望先生:全部観ている:よくできてる
 野良鬼/芽留の声優/前提前提。絶望先生的に普通な最終回。最終回らしいのはOP/EDくらいか。3期も期待。

みなみけ おかわり:2/3くらい:なんだかね
 留学するって本当ですか。なぜ誤解が生じたかというタネあかしすらなかったのは、驚いた。姉妹愛でまとめて1期OPというのは悪くないが、2期的にどうなんだ、それ。

バンブー・ブレード:1/3くらい:悪くない
 半年後、先生も帰ってきて俺たちの部活動はこれからだ。きれいに締まった。全編通して好印象。

君が主で執事が俺で:全部観ちゃってるよ:「そういうもの」としては機能していた
 主人との軋轢はみなのフォローで解決し、親との対決。この作品に、こんなところで深刻になられてもなあ。イマサン。

true tears:全部観た:演出アニメとしては途中まで良質だった
 前回のどうすんだそれという展開を、乃絵に押しつけてなんとかまとめる。着地としては予想というか覚悟よりだいぶまし。大きな問題は紙飛行機がefとかぶったのと、眞一郎の歌うあぶらむしの歌が浮きまくっていたことくらいか。お母さんと比呂美のねじれかたは、最後までたいそう良かったと思う。

true tearsと絶望先生のサントラも買ってきた。なんだよ!「アブラムシの唄」がデモトラックVerって!こんな、ただの童謡みたいなもんが「アブラムシの唄」であるもんか!

俗・絶望劇伴選集は期待通り。「トロイメライ」がすてきすぎる。

4月 4日
「最近のゲームはムービーばかりが豪華」「続編ばかりですね」関連
 「ゲームのトレンドが RPG から外れていく(主流タイトルがアクション性を高めてゆく)ので、そりゃ RPG ばかり選んで遊んでるようなひとから見たら、「最近のゲームはつまらない」的な感想が素朴に出てもおかしくないわな、と。」
 「最近の○○はつまらない」的言説全体に適用できそうな言葉なのでメモ。「そうはいっても、俺が遊びたい(読みたい/観たい/聞きたい)のは、かっての●●のような物なのだ」という意見を無効化は出来ないが、「全体がダメになった」のではなく「俺の好きなサブジャンルが衰退した」だけだと認めさせることは可能かも。
 自分が「最近の○○は」と言いたくなった時の鏡として携帯しておこう。

4月 5日
元ユタの参加者は、SF人妻、高橋良平、林、宮崎恵彦、山本和人。主な話題は、復活・宇宙船、21世紀の「これはSFではない」など。
#2週間後に思い出そうとしたが、無理だった。

↑この辺から08年の4月末に書いたり一部修正したりした内容

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イーガン考課表90年代SF傑作選収録作考課表やってました。結果はこんな感じ(90年代イーガン)。


S-Fマガジン考課表は参加者を随時募集中です。僕宛(アドレスはサイトのトップページ)に参加希望のメールをいただけると、それ以降で最も近い15日前後に採点シートが届きます。20日までに採点結果を記入して返信していただければ、25日頃に結果がまとまるというサイクルです。一度登録すると毎回採点シートが送られてきますが、それに返信するかどうかは参加者の良心次第ということで。もちろん、考課表管理者としては毎回採点していただくことを強く期待していますが、強制はしないということで。


20世紀SF考課表個人的に継続してました。こんな用紙(添野知生氏・作成のファイルを若干変更)に記載してもらう形。

SF-Online掲載分以降では、浅井良典さん、岡本俊弥さん、木戸英判さん、田中聡さん、とりこさん、東茅子さん、細木賢一さん、向井淳さん、天川和久さん、NALさん、AMEQさん、大久保均、nyamさんの評を戴きました。

最後の状況はこんな感じです。ベスト10は

  1. しあわせの理由 4.560
  2. 接続された女 4.240
  3. 月の蛾 4.040
  4. 征(う)たれざる国 3.960
  5. 町かどの穴 3.880
  6. 姉妹たち 3.840
  7. 現実創造 3.800
  8. 美女ありき 3.760
  9. 逆行の夏 3.760(同着)
  10. 系統発生 3.720
  11. 平ら山を越えて 3.720(同着)
ワースト5は
  1. ほうれん草の最期 2.240
  2. 時の矢 2.440
  3. イルカの流儀 2.480
  4. 爬虫類のごとく…… 2.520
  5. 生きている家 2.600


100年500人になるといいなあ SF/ホラー/ファンタジー漫画家生年表・暫定版地味に更新中。タレコミ随時募集中です。
2004/3/17 ちょっと情報元を思い出せないが手元のメモをもとに、三宅乱丈(66年)、平野耕太(73年)、はっとりみつる(77年)を追加。