過去の雑記 06年12月

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12月 1日
オタクとは何か? 第4回 オタクの自意識〜竹熊健太郎氏との対話(2)にある、
(竹熊)  その反面、批評家タイプの密教オタクって、他人の作品にはあれこれ突っ込むくせに、自分が批評の対象にされるのは嫌なわけですよ。これはまあ自戒も込めて言うわけですが。
に、ものすごい勢いで膝を打ったのでメモ。

12月 2日
夕方からユタ。今日の参加者は大森望、添野知生、タカアキラ ウ、高橋良平、林、宮崎恵彦。

僕が到着してからの主な話題は、海外年度ベスト、ニュースペースオペラのどれを選ぶ、引越し、片付けに半年はかかる、トゥモローワールド、SAW3、パプリカ、ラピュタアニメフェス2006に行き損ねている、大阪ヨーロッパ映画祭、プラダを着た悪魔、サラリーマン時代を思い出し身につまされる、WOWOWの割引き、ウィリス原作のテレビ映画、11月の新刊・12月の新刊、鏡明ベスト、トランスフォーマー、MXのアニメ、本数が多すぎる、倍速で観るアニメ、倍速時代のアニメ演出、まのちゃん、よつばとのどこが面白いのか、やわらか戦車を知っているか、はてなセリフ、キノベスを知らない編集者、帯を頼むのはいくらかかるかなど。

リアル幼児がいる家でも、よつばとのリアリティの無さを許せるかどうかについて意見が分かれていた。そうか、リアリティ無いんだ。あれ。

ウィリス原作のテレビ映画は、この『雪降るイヴの物語』。原作小説のタイトルは、「ホワイトクリスマス」の歌詞で、I'm dreamin' over white X'masの次の部分とのこと。

12月 3日
最近読んだもの。

野上武志『大和撫子〇〇七』(富士美出版)。色仕掛けを主任務とする諜報部を主人公とするエロ漫画。エロ描写はちゃんとあるのに、いまいち「そういう気分」にならないのはなんでだろ?

那州雪絵『どーする!?わんこ』1巻(竹書房)。犬馬鹿4コマ。那州雪絵がこういうものをねえ。でも、ごく稀にではあるけど黒い感想がひらめくあたりは那州雪絵っぽい。

結城心一『まとちゃん』(一迅社)。『わたしのおにいちゃん』に掲載されていた虫好き幼女漫画。やっと手に入ったよ。

広江礼威『BLACK LAGOON』6巻(小学館)。贋金篇と化け物メイド再登場篇。贋金篇のがちゃがちゃした感じが楽しすぎ。

諸星大二郎『スノウホワイト』(東京創元社)。〈ミステリーズ〉に載っていたほうのグリム物。全体のレベルは『トゥルーデおばさん』のほうがやや上だが、こちらもなかなか。表題作やラプンツェルといったきれいにまとまっているものも悪くないが、印象に残るのは血入りソーセージのようななにがなんだかわからないもののほう。

ダンセイニ『最後の夢の物語』(河出書房新社)。河出文庫のダンセイニ幻想作品集シリーズ最終巻。初期作品の、きらびやかな幻想は影を潜め、土地に根ざした物語が中心となっている。

12月 4日
無線LANを導入したらなぜか送信時にメーラが落ちまくる。有線でつなぎなおしたら大丈夫なので、問題は「暗号設定をした無線LAN接続で」「メール送信をすること」のようなのだが、対策が思いつかない。どうしたもんだろう。

12月 5日
昨日のメーラが落ちる現象は、メーラどころかXP自体を青画面にして落ちてくれやがりいただけるというステキ現象だったので理由が気になるところなのだが、敢えて追求しない。面倒だから。というわけで今日の気になったもの。

SDガンダム スカッドハンマーズ。12/2発売のWii用ゲームだそうな。ハンマーだけで敵を倒す版権アクション。「テム・レイがハンマーしか付いてないMSを開発してしまった」という強引な理由付けがステキすぎる。

むつみ荘101号室。ニートの日常を描く、ダウナー系4コマ。

ハリーポッター はてなセリフ(via 「で、みちアキはどうするの?」)。一発ねた。 多村・寺原のトレードは、さすがに驚いた。多村が出されるのではという話はずっとくすぶっていたが、まさか寺原と1対1とは。「使えるかもしれない右投手」ってのは本当に必要なのかと小一時間。ベイスタコミュでも非難囂々。純戦力的には、外野がだぶついている今、不安定な選手を出すのは合理的だと思うが、人気を考えるとやはりもったいないし、なにより相手が寺原ひとりというのは。金銭がついてくるなら金額によっては納得できるかも。かも。かも。

12月 6日
1470.netで、地球のイロハ テレビ番組-知ったかぶりクイズ あなた説明できますか まとめというサイトを知った。TBSの情報クイズ番組のまとめらしい。紛らわしい言葉を明快に区別している、……ようだけどあやしい項目も多いような。
おしることぜんざいの違い
おやつか食事かの違いです。ぜんざいは小豆を使った汁物の食事です(食べたときの感想「食べて善き哉(→善哉)」が語源です)。おしるこは江戸時代の冬の屋台で出されたおやつです
って、えー。他にも、ミステリーとサスペンスの違いとか「いくらなんでもそれは」度が大変高くてすごいことに。複数の専門家のチェックを受けたら、こんな悲惨なことにはならないだろうに。

納得いかないといえば、備忘録ことのはインフォーマルで、「この場合の他国人とは三河や尾張や武蔵など無粋な坂東の田舎者を指す」などと十把一絡げにされたのも納得いかない。名古屋が関西文化圏に(完全には)属さないことは積極的に認めるが、少なくとも「坂東」じゃねえよ。

リビングを占める本の山は、どうにか半分を切るや切らざるやというところまで来たが、同時にトランクルームの1.2m幅本棚4本が埋まってしまうという屈辱。どうやら、そろそろスチール本棚に移行せざるを得ない模様。そして、そちらが埋まっても10箱以上が余ることはほぼ確定。売る分の追加&本棚増設が必須。うへえ。

そんなこんなでバタバタしていたら、渋谷の「エコール」上映に行き損ねた。いや、まだ明日と明後日があるんだけど会社休むってのはなあ。DVDで観るタイプの映画でもない気がすんだけど。うーむ。

12月 7日
実はまだ観ているSRW/OG-DW。今回はサイバスターがパーティー(違う)に合流する回だった模様。「先行部隊が突入 → 敵が意外と強い → 射程外で待機 → 本隊が到着 → 一気に突入」という流れがあまりにもスパロボ的で大笑い。

最後には味方増援でサイバスターが登場し、窮地を救ってくれたりするわけだけど、その技がサイフラッシュというところでいささか疑問が。ゲーム的にはともかくアニメのストーリー上はまだ仲間になったわけじゃなかったはずなのに、「味方にはあたらない」サイフラッシュが連邦側にあたらなかったのは何故?
#というか、そもそも「味方にはあたらないエリア攻撃」ってのはどんな原理なんだ。ってのはいまさらですね。

横浜を巡る動きが急すぎる。木村強行指名だけでもじゅうぶんどきどきできたのに、門倉と喧嘩別れになるは、仁志タンがやってくるは、湘南の岩井監督が日ハムに行くは、多村が追放されるは、地震が起こるは、雷が鳴るは、半鐘が鳴るは、親父が来るはで。もうたいへんなんすから。ほんとに。挙句の果てに契約交渉を報知にダメ出しされたりな。

個々の選択は理解できなくもない(強行指名は良くやったと思うし、門倉と巨人の若手のどちらが必要かは悩みどころだし、純戦力としては多村よりも先発投手のほうが必要だし、etc)んだけど、こう積み重なると不信感が拭えません。というか、泣いていいですか。

でもまあ、たとえ嵐が吹こうとも、たとえ大波荒れるとも、ともかくは来季も横浜を応援していく所存です。ええ、するともさ。

おまけ:中日は“FA特需”認めません(デイリースポーツ)。3年で優勝2回、2位1回で毎年10億以上も赤字が出るというのはいくらなんでもなにかが根本的に間違っていると思うので、体制を見直すべきだと思うな。 > 中日

しかし新聞販売の9割、民放テレビ局の半分(CBC、東海、テレビ愛知)、民放AMラジオのすべて(CBC、東海)を支配する中日新聞グループの広告塔&コンテンツ提供者としては十分すぎる働きをしてるんだから、たかだか10億の赤字補填は当然という気がせんでもない。

 ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』を読了。《新・世界の神話》の1冊。「リスの檻」の中でチャットをする8人の男女がたどりついた恐怖の真相とは。
 ミノタウロスの迷宮というモチーフから、どうしてこんな話が出てくるのか。やはり、ロシア人の考えることは読めない。作品の「格」はかなり高く、字数を費やして紹介したいが、何を書いてもスポイラーになりかねないのが悩ましいところ。とりあえず、「彼女はアニメのことを言っているのよ。無数の触手を持った悪魔が少女を陵辱するの。まるで強迫観念みたいに、日本のヴァーチャル・ポルノの一貫したテーマなのよ」には大笑いした。悪かったな。

これと『アイアン・サンライズ』『最後のウィネベーゴ』『明日への誓い』というのは弾数が多すぎる気がしてきたが、12月分の数を考えるとやっておくべきなんだろう。

保険で買ったアニリール・セルカン『タイムマシン』(欧州各国出身の13人の少年がタイムマシンを作るため尽力するという青春小説であるようだ)は、一応読んだ上で取り上げないというのが正解か。

12月 8日
2月にトリガーハート エグゼリカというゲームがドリームキャストの新作ソフトとして出るらしい。信者のいるハードウェアは強い、のか?最後のソフトと最後から2番目のソフトの間隔が最も開いたハードってなんだろう。

と、mixiに書いてみたらVたんに、今のところはPCエンジン( 最後から2番目:てきぱきワーキンラブ(97/3/28) 最後:デッド・オブ・ザ・ブレイン 1&2(99/6/3))ではないかとコメントいただいた。ドリームキャストはアンダーディフィート(06/3/23)からの11ヶ月(現時点では)とのこと。意外とコンスタントに出てるのな。

確か、via 1470.netな、⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゜Д゜)つFull Auto | Wii買ってから気付いたがすごい。なにはともあれ、http://www.youtube.com/watch?v=m_rHlvyNiKYhttp://www.youtube.com/watch?v=B82SJOJKPL4http://www.youtube.com/watch?v=IsABcK2JAWkの3本の動画をごらんいただきたい。問題のブツの正体は、このサイトに書いてあった。

こちらに引っ越してきてから、GYAOが途中で止まりまくるのでいいかげん腹が立って対策を検索したところ、こんなページが見つかった。これの優先/代替DNSを指定する方法を試してみたところ、それなりにマシになった模様。正解だったかな。

Web上のアニメ感想を読んでいると(←読んでるなよ)観てないものの中にも面白そうなものがいっぱいあるので、いまさらながらに羨ましがってみる。

●銀魂
 先週も、今週もむちゃくちゃ面白そう。たまたま観た先々週はさほどテンションが高い回でもなかったがそれでも高レベルだったので、それを上回るらしい先週、今週はいかほどかと思うと。でも、いままでをまったく観てないので、敢えて観はじめたりはしない。

●奏光のストレイン
 聞くところによるとロボットに乗る小公女セーラらしい。こちらも面白そうなのだが、残念ながら視聴可能な局ではない。

●ワンワンセレプー それゆけ!徹之進
 敵勢力との争いも佳境に入りどんどん盛り上がっている様子。序盤に数回観た範囲では素っ頓狂な展開で楽しかったので、観れば面白いんだろうと思うが。間を開けすぎてるしなあ。

●Gift 〜eternal rainbow〜
 1度も見てないんだが、修羅場展開がとんでもない域に達しているんだとか。怖いものみたさはあるが、過去の蓄積が無ければテンションを理解できないだろうし。

 まあ、未読の小説や漫画、未見の映画、未プレイのゲームだって数限りなくあるんだから、アニメの10や20見落として当然なんだがな。

12月 9日
「愛・蔵太の少し調べて書く日記」経由で、オリジナルのCDをごみ箱に捨てる若者という記事を読んだ。「すでにiPodにいれてしまったからとオリジナルの音楽CDを捨ててしまう若者が出てきた」という前半は、そういうこともあるかねと思って読んでいたが、捨てるのは「誰かの手に渡ると、その分、その誰かが買うかもしれなかった本来の音楽CDが売れなくなるかもしれない」からというあたりから微妙な気分に。
 確かにそうかもしれないけど、中古屋には絶版ソフトの供給源とか別の役割もあるしさ。古本は「歴史的に許されてる」と逃げるあたりがまた気色悪い。
 でも、正論っちゃー正論ではあるんだよな。

アニメ視聴。

コードギアス#9
 カレンのキャラ説明をメインに、ブリタニア支配の様子や、改革の方法に関する議論までいれてたっぷり30分。あいかわらず密度が高い。これでネコミミだのオレンジだの謝罪と要求だのと遊ぶ余裕まであるんだもんなぁ。ナイトメアの特徴を活かした戦いも面白かった。いい調子だ。

赤ずきん#24
 草太のお母さん登場。辛辣な言葉のかけ方がメロママそっくりだったのでもしやと思ったけど、中の人は別人だった。

12月10日
絵本に出てきた食べもので食べてみたいものランキングを見て、『ぼくは王さま』のたまごやきが無いなんて!と憤ったら、あれは「絵本」ではないことに気づいたりする今日この頃。みなさまおかわりありませんか。
 児童書までありだとするとなんだろう。《大どろぼうホッツェンプロッツ》シリーズの泥棒料理かな。

12月11日
SFM06年12月号読了。特集はファンタジー。記事で紹介される大長編ファンタジーと、掲載短篇のような現代ファンタジーは少々タイプが違う気もするが、いつものタイアップ特集に比べればまだ近いか。

エレン・クレイギス「地下室の魔法」
 義母のいじめを逃れるために黒人のメイド魔法を教えてもらった少女。しかし、その魔法は思いもかけない結果を招き。ストーリーライン自体は『幻想と怪奇』のどれかに入っていてもおかしくない既視感あふれるものだが、義母によるいじめ描写などところどころが妙に具体的でイヤ感を増している。上手いのは確かに上手い。

ジェフリイ・フォード「イーリン・オク伝」
 砂浜につくられた砂の城とともに生まれ、ともに消えゆく妖精の一代記。波乱と激闘のわずか一夜を、おかしみとはかなさをこめて描き出す端整な短篇。妖精が、海で拾った小物を使って砂の城を整備していくパートのかわいらしさに比べると、後半の展開がやや弱い。

チャイナ・ミエヴィル「使い魔」
 暴走する使い魔の脅威とそれに襲われた魔術師の焦燥をミエヴィル特有の熱気渦巻く文体で描写。文体の力だけで読ませるのはさすが。

ここから特集外。

ブライアン・W・オールディス「一ドルで得られるもの」
 月に向かう金を中東の安定と平和に使っていたらという仮想のユートピア。宇宙開発批判は別にかまわないが、仮想歴史の展開が能天気というもはばかられるような妄想垂れ流しなのはいかがなものか。

冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ Prologue 100&99」
 マルドゥク2紹介篇。さしたるストーリーは無く、ひたすらに能力者たちの能力紹介。サイボーグ009の、00ナンバーズの顔見世のようだ。

連載陣では、数ページにわたって新展開を続けておきながら、つづきはないかもしれないので忘れてくれと平然と言い放つ田中啓文がステキすぎる。

山田正紀「イリュミナシオン」は藤原宇合が登場。一瞬、朝松健のつづきかと思った。連載陣の間で題材を被らせて回っているのは何を狙っているのか。



12月12日
アメリカに向かう堺三保さんの壮行会に参加。アニメ畑とSF畑を中心に100人以上はいただろうか。あちこちにふだん見慣れぬ有名人がいるんで、隅で小さくなりながら感嘆の声をあげつづけ。さすがの人脈の広さ。しかし、司会が小浜さんというのはまだともかく、名札に所属欄があるのはいかがなものかと思った。これはどこのSFイベントですか。時間新聞社がいなかったのが画竜点睛を欠くな。

ともあれ、堺さんお疲れ様でした&アメリカでのご活躍を期待しています。

12月13日
とあるサイトのコメント欄に「こさえる」という語は方言ではないかという書込みがあった。ほう。確かに語感は共通語っぽくない。でも使うよなあ。検索してみると伊豆、南信、静岡、宮城、広島で使われているらしい。
#どの例でも「自分のところの方言」となっているのはご愛嬌。

広がりかたからすると、時々ある「関東でだけ使われてない方言」か「共通語にだけない方言」(それが方言かどうかはともかく)なのかもしれない。でも、単に古い言葉使いという気もするな。

基本に返ってオンライン辞書を引いてみたら
こさ・える こさへる 0 【▼拵える】
(動ア下一)〔「こしらえる」の転〕「こしらえる」のくだけた言い方。
「団子を―・える」
とった。どうやら「方言ではなく、共通語の古めの語彙」というのが結論のよう。ならばなぜ、方言だと思い込んでいるサイトがこんなに引っかかるのか。

12月14日
Webから。

 メイドと一緒にボクササイズでフィットネスというFighting Maid。なんだそれは。客はともかく、付き合うメイドは繰り返すセット数がしゃれにならなくなるので運用がえらく難しそうだ。
 メイドが(メイドでなくても可)「第2次欧州」や「空線マッハの戦い」に付き合ってくれて、「帰ったときの状況が次に行くと保存されている」ゲームカフェがあるなら行ってみたいかも、ってのは前に書いたっけ?

 Unicodeを使いブラウザ/ファイラの穴を突く技法集- それ Unicode で -。10番目の「拡張子を偽装したい」には驚いた。悪用されると洒落にならないような。

 Yahooのヘッドラインで観てなにごとかと思った記事 Yahoo!ニュース - netkeiba.com - ナゾの妹ワタシメダチタイがデビュー。命名者はWikipediaにも項目が立つほど有名な人らしい。「エガオヲミセテ」のエピソードはちょっといい話。

真の低脳は意外なところに潜むは、ソロプレイだと出目が偶奇を繰り返すというX360版カルドセプトの大笑いバグに関する後日譚。絵に描いたようにすぎる展開。

医学都市伝説: MLB年俸-パフォーマンス相関で、思ったよりちゃんと相関が出ていたので、NPB 2006版をやろうとしたらまともな情報が見つからなかった。上記ページからリンクされている選手会調査も2006年版がないし(と思ったら実はあった)。球団別の総年俸くらい発表して欲しいことだ(ゲームとかくだらない統計遊びに使いたいから)。

横浜の契約更改はいろいろありつつもそこそこ順調に進んでいる模様。門倉はいなくなるは多村がいなくなるは仁志は大幅減俸だは三浦・佐伯・鈴木尚も削りまくるはでさぞや年俸総額が減ったことだろうと思って数えてみたら、2〜3億減くらいと意外と減ってなかった。最終的な総額は20億強といったところか。戦力あたりコストは同程度の観客動員のチームに比べるとまだ高い風味。

中日は川上、福留、岩瀬、山本昌の更改前ですでに2,3億オーバーしてる気配なんだけどどうするんだろう。たしか、ここ数年は10億/年の赤字と聞いたけど。

水曜アニメを視聴。武装錬金は早坂姉弟篇の後篇。原作のポテンシャルをそのままに引き出していて、観ている間ちゃんと幸せ。これはこれで良い仕事。SRW-OG/DWは、海上でのマサキが仲間になるエピソード。ターン終了のタイミングやへクスまで見えてきそうなゲームっぽさで、これもまた(ある意味)原作を活かした演出。これはこれで良い仕事、……なのだろう、たぶん。原作のマサキが仲間になるエピソード(OG リュウセイルート 11話)ではグランゾンは登場しないっぽい。

先日の元ユタで、アニメやドラマを倍速で見るという話を聞いたときに思ったこと。自分の中でまとまっていないので、思考の断片として。

 アニメやドラマを早送りで見たいというのは自分でもたまに思うことがある。ふつうに会社勤めをしながら週に10数時間のテレビ視聴をするというのはけっこう負担なわけで、時間圧縮できるならしたいというのは自然だと思う。たまたま、今の視聴環境では早送りしようとすると音声が消えて内容が把握できなくなるのでやらないが、音声再生速を調整してくれるような環境ならやってしまいそうだ。

 でも一方で、それで本当に視聴したといえるのかという思いもある。映像のフィクションは時間を制御するものなのだから、場面場面の「間」には意味があるはず。それを勝手に変えてしまって、本当に味わったといえるのか。
 「味わう」必要のないものだからという判断はありうる。押さえとしてストーリーは追いたいが、ちゃんと味わう必要は感じない。そういった作品も確かにある。でも、それは作品に対して失礼ではないのだろうか。

 だいたい、どんなフィクションでも味わうべき速度というものがある。速度を読み手側がコントロールできる小説やマンガでも作品ごとに固有の速度というものがあり、それを離れると急に味わいが減じたりする。ハイテンポのアクション小説を一語一語吟味しながら読んだり、緻密に計算された作品を読み飛ばしてみたりしてみると実感できるだろう。小説を味わう際に最初にやるべきことは「正しい速度」を見つけることだ。
 探す間に読み終えてしまう短篇は、だからある意味読みにくい。作品ごとに律速が違う作者の作品集は長篇以上に読み通すのに時間がかかる。

 閑話休題。そんなわけで、たとえアニメやドラマにしろ、速度を勝手にコントロールして観てしまうと、作品を鑑賞したことにならないのではという気がする。「この速度で鑑賞してくれ」と提示されたものは、その速度で観るのが筋ではなかろうか。
 ああ、だがしかし。製作者が設定した速度が正しいという保証はないよなあ。実は、個々の視聴者にとって最適速度が違うということもありそうだ。だとしたら、速度コントロール権を視聴者側が握るのはありなのかも。

 本当に?

でも「読書には正しい速度がある」ってのは、通勤電車でぶつ切り読書(しかも数冊を気分で入れ替えつつ)な僕が言うのはどうかと思うな。うん。と、まとまりなく終わる。

12月15日
/.j経由で、The Geek Hierarchyこっちは拡大版)。Geek各集団が考える「あいつらのほうがヤバい」ヒエラルキー。最底辺は、「スタトレのエロ同人を書いてんだけど、それが全部ケモミミ(*)になっていて(カークはオセロットかなんか)、ケモミミ版の自分を主役として登場させている」だそうな。
*:原文にあるfurry は、耳だけでなく完全な擬動物化のことらしい

2chのコピペで、各種ヲタを階層化したものがあったと思うがうまく発見できなかった。
#あれは悪意がこもりすぎ、というか一方的なきめ付けが過ぎるかも。

しかし、拡大版のハインラインファンの位置づけはどうなんだ。

無線LANルータを買いに行った際につい衝動買いしてしまった、「Wizardry 戦闘の監獄」廉価版をインストール。もちろん直後に、魔法名の差し替えファイルをダウンロード。

とりあえず、ひとつめのダンジョンをのんびりマッピング中。OOCalcの罫線でマップを書くのはあからさまに効率が悪い。OOoにVisio相当とかあったっけ?

Lv5になるまでに死んでないキャラがPriestひとりで、最初のThiefは連続復活失敗でロストとか、あまりにもWizだと思った。さようなら、ブラム。でも、ロストしたキャラがデータ上は残ってる(訓練場で見ることが出来る)というのは気になるなあ。

ボルタック(のようなもの)で、アイテムに魔力を付与できるというのはちょっと面白い。「金額により異なるが具体的な内容はランダム」という感じ。ためしにLong Swordに100GP投資してみたら、Swing+2となった。かなり強くないか、それ。

Mage 2LvのMELITOは便利すぎ。序盤にグループ攻撃魔法があるのはWizとして美しくない。Wiz5から使えるようになったんで、いまさら否定するのもなんだけど。Priest 3LvにDIALがあるのはなにかの間違いか。

どんなにボーナスポイントが高くても最初のキャラメイクではエリートクラスを作れなくなっているのには驚いた。「いきなりサムライ」が無いのはちょっと哀しい。転職時に能力値が種族初期値に戻るのは相変わらず。ThiefはLuck下限が設定され、下級クラスではもっとも難易度が高いものになった。Elfだとかなりきつい。

12月16日
宅配の荷物を受け取ったり積録を消化したり雑用を片付けたりした後、元ユタへ。今日の参加者は、大森望、小浜徹也、添野知生、高橋良平、林、福井健太、三村美衣、柳下毅一郎。

ぼくが到着してからの主な話題は、「僕たちの好きな百年の孤独」、毎日新聞のムック、火浦功の新刊、今季のアニメ、唯一観てるのがBLACK LAGOON、今週のケロロに見るコレクターの悲哀、テレ東アニメのとばしっぷり、徹之進がすごいことに、アニメ系学校ラノベ科のすごい話、ロバート・サバダしかけ絵本の世界展、店長の母が小林カツ代、出版社PR誌(紙)が増えた、ポプラのPR誌を見たことがあるか、連載媒体としてのPR誌、中間小説誌のニッチを埋めているのでは、創元の日本SF復刊シリーズ、堀晃のすてきな著者校コメント、読みたいベスト、評論家毎の枠、自民党の派閥争いとしてみるベスト結果、堺さん壮行会など。

ラノベ科の話は面白すぎ。「出版社の倉庫バイトになれるラノベ科はまだいい。悲惨なのはイラスト科だ」とか。「倉庫バイト」だったら、ラノベでもイラストでも同じな気がするんだが。

ジャンル別「百年の孤独」小説の犬代表は『ベルカ』だそうな。

例会後は新宿に移動してファン交3次会の徹夜カラオケに参加。20人近くという大所帯だけにリモコンが回ってくるまでの周期に苦しいものはあったが、それなりに歌いたい物は歌った。ウィッチハンター・ロビンOPは思ったより歌いやすい。

12月17日
朝帰りの昼間起き。結局、眠気が去らず、いろんなことがやりっぱなしに。段ボール4箱ほど片付けただけでもよしとすべきか。とりあえずマイメロとカブトとリュウケンドーだけ観た。

カブトはワンシーンだけドレイク登場。ただ、変身体が出てきただけなんで中身が風間大介かどうかは不明。前にネイティヴ系ワームがドレイクなったことがあったから、それかも。マイメロはダーちゃんの過去篇。諸悪の根源はマイメロだった模様。

『パンプキン・シザーズ』6巻を読んだ。途中に仕切りなおしと思しきエピソードがあるんだけど、掲載誌が変わるかなんかしたんだっけ(※)?絵柄全体、特にアリス少尉の顔が変わりすぎ。この顔はどうかなあ。

※マガジンGREATから月マガに移ったらしい。

12月18日
心当たりがあるのに届いていない本があったので、ふと気になって前住んでいた部屋の郵便ポストをのぞいてみたら、ビンゴ。ヤマトのメール便が3通あった。

うわぁ、これは見に行かないと確実に行方不明になってたな。一応、なにか送られてくる可能性がある所には転居の連絡をしたつもりになっていたんだが。転居を宅配業者に効率的に知らせる方法ってのはないもんかな。

12月19日
 「ときメモOL」に井上喜久子演じる女神様が登場。「あなたに幸あれ」と言いながら傷を癒したりする姿はまさに、「あれ」。いや、諸事情でアフロなんですが。
 作中最強生物がひよこだったりする世界なんだから、いまさら女神の一柱や二柱出てきても不思議は無いんだけど、やっぱりこう、やりすぎ感が。
 次回予告で「女神様はいくつですか?」「17歳です」ってのは、お約束としてスルーすべきですかね。

ふと、そろそろ今年のベストアニメを考えてみるかと思ったが、何が今年の作品かぱっと思い出せない。とりあえず、新番組主題歌一覧表06年()を眺めながら考えてみる。レギュレーションは、2006年1月1日以降にはじまったアニメ。たぶん。

それなりに話数を観た中で面白かったのは この中だと、
  1. (暫定) コードギアス 反逆のルルーシュ
  2. 涼宮ハルヒの憂鬱
  3. 錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
  4. (暫定) BLACK LAGOON(The Second Barrage )
  5. よみがえる空 -Rescue Wings-
  6. N・H・Kにようこそ!
  7. (暫定) ネギま!?
  8. (暫定) あさっての方向。
  9. ウィッチブレイド
  10. (暫定) おねがいマイメロディくるくるシャッフル
(次点・暫定)ときめきメモリアル ONLY LOVE
という感じ。まじぽかとラグーンのどちらを取るかはかなり悩ましい。

ついでにあまりちゃんと観てない中で面白そうなのは、銀魂、うたわれるもの、ZEGAPAIN -ゼーガペイン-、桜蘭高校ホスト部あたり。ゼーガはきちんと観ていたら1,2位を争ってそう。

Webから。

[etc]ネガティブチェック症候群といじめ問題。減点的な言葉ばかりだと聞き手をスポイルするという話。ちょっと胸に痛いので自戒を込めてメモ。

よなかのとり 下着だけでネギま!キャラを当てられる? byカラス。タイトルどおり。実際には、体の一部もあるんで下着だけよりは難易度が下がっていると思われる。

The Evolution of A Programmer。古いネタのようだけどツボに入ったんで。

よつばと!6巻 修正点。きめ細かなディティールアップ。

効率の良いチームは存在しない?。スモールベースボールの効果を疑う。きちんと数字を追えてないのだけど、同じ人のBlogにあった今年の結果のうち、特に中日の数字を見ると、やっぱり効果があるのではといいたくなるかも。でも、1年だけだとただの偶然かもしれないのだよな。
#統計的思考はいまいち苦手だ。

12月20日
緯度経度から『標高』を算出するAPILatLng2Heightが面白い。タイトルどおり、場所を指定すると、そこの高度を教えてくれる。使用する地球モデル(ジオイド)の差で、日本で普通に使われている地図の標高とは若干ずれるとのことだが、厳密さを追求しなければ大丈夫だろう。大学の標高をいくつか調べてみたら、大阪大学が意外に高かったんだけどこれは本当なんだろうか。

地図関連では、アルプス社地図のメルカトル図法は名古屋メルカトルというのも軽くツボった。コメント欄によると実はメルカトル図法じゃないらしいんだけど。「名古屋メルカトル」という語の語感がとにかくすばらしい。

Firefoxで、長いURLを折り返してくれるurl_breakerというアドオンを使っていたのだが、セキュリティ対応でFirefoxのバージョンを2.0.0.1にあげたらこれが使えなくなった。代替のアドオンをいろいろ探した結果、公式でMR Tech Link Wrapperというものを発見。試しに入れてみたが、いまのところ問題なく動いている模様。

漠然と思ったこと。日本にはクラリオン・ワークショップのようなものがあるんだろうか。あるなら、成果は出てるのだろうか。無いとしたら、それに理由はあるのだろうか。ただの偶然?

とmixiに書いたら、複数の著名作家を輩出したカルチャースクールがあることを教えていただいた。なるほど、継続的に成果を上げているところもあるのか。

12月21日
Wikipediaに今年の訃報リストがあった。1月2日 - 近藤貞雄、2月9日 - 藤田元司あたりはかなり素で忘れてるなあ。翻訳者、海外作家はかなり端折られているのに、それでも印象深い名前が大量に。死にすぎだよ、いくらなんでも。

そんなこんなでWebから。

『ネギま!?』 7話の裕奈のティーガーTは間違いに間違いを重ねてる。「ネギま!?」7話にたいするミリオタ方面からの突っ込み。マニアの恐ろしさとみるか、半端なマニアネタの罪とみるか。

おしかりCD 伊藤静バージョン。12人の声優による100の罵倒を集めたという「おしかりCD」から、伊藤静のパートを抽出したもの。これがあと11人分あるわけか。

ウェンディーズの新メニュー、あんバーガー。チーズ入りというあたりが絶妙に嫌。

ひらがな4文字タイトル、あれこれ。「のらくろ」が最古という指摘は慧眼。だからどうと話が広がるわけじゃないけど。
 促音、拗音を無視した単純計算で、70^4=2.5×10^7ほどのパターンがありうるから、まだまだタイトル資源の余裕はある模様。

12月22日
2006年の選手会調査による年俸を元に、各チームがペナント1勝に費やした費用を計算してみた。外国人選手を含むデータは細井くんの計算による。


選手会発表分外国人選手含む(*)
チーム勝利数総額人数単価総額人数単価
CLM65240690613702.9281190654326
SB75274960633666.1333760674450
L80209740592621.8292840653661
B52196690643782.5245690694725
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選手会所属選手のみだと、2500万クラス(西武、日ハム、広島)、3000〜3500万クラス(8チーム)、5000万強(読売)の3パターンに分かれる。極端に効率のいいチーム、悪いチームもあるが概ね同額という感じか。勝つための投資重要。2500万クラスのうち、西武、日ハムはふつうの年俸総額で多くの勝ち星、広島は少ない総額でそれなりの勝ち星。広島が上位に行くためには、いまの効率を保った上でもう5億必要な感じ?中日は意外と効率が悪くないが、来年はさらに重くなるので、川上、福留あたりがメジャーに行くのは歓迎すべきことなのかも。

外国人選手を加えると、日ハムの効率の良さがさらに目立つ。中日は10位とかなり悪め。でもまあ、3000万が優秀、4000万が平均といった感じなので、4500万は許容範囲か。読売の6000万はさすがに問題外。

*外国人選手の年俸は以下の通り
オフスプリング 6000 ウィリアムス 15210 ダーウィン 3510 シーツ 23400 スペンサー 8190
チェン 1300 ドミンゴ 12300 ガルバ 1000 マルティネス 5400 ウッズ 50000 アレックス 27500
クルーン 20000 ベバリン 3500 ソニア 3000
ガトームソン 4780 ゴンザレス 4500 ラミレスJr 440 リグス 8000 ラロッカ 8800 ラミレス 30000 松元ユウイチ 1500
パウエル 20000 グローバー 8400 姜建銘 850 ディロン 6000 李 16000 アリアス 3000
ダグラス 6000 ロマノ 2340 ベイル 12000 マルテ 590 フェリシアーノ 640
バーン 10000 フランコ 11500 パスクチ 6000 ベニー 13000
カラスコ 20000 陽 800 ズレータ 10000 カブレラ 28000
許 4000 ギッセル 5000 グラマン 5000 張 4100 リーファー 5000 カブレラ 60000
デイビー 3600 セラフィニ 18000 グラボースキー 7200 ブランボー 7200 ガルシア 13000
トーマス 6000 ディアス 5000 リー 7000 セギノール 20000 マシーアス 8000
グリン 4000 バワーズ 3800 林 3000 フェルナンデス 20000 ショート 4000 バレント 5000

アニメの最終回祭り第1弾。

009-1
 ミュータントの子供たちを追って月に向かったミレーヌ。そこで彼女は世界の破滅を望むロキと最後の対決をするが。ストーリーとしてはまとまっており悪くない。しかし、屋内に入るのにエアロックが必要な月面で、翼がついた飛行機械を飛ばしたり、パラシュートを開いたりというのは、なんというか、その。

あさっての方向。
 収まるところに収まるものを収めて無理やり大団円。えー。その落ちを許容するには、途中の紆余曲折が足りないって。前半の丁寧な感情描写に比べると、全体に展開が安易。もったいない。

くじびきアンバランス
 りっちゃんがなにもかも解決してくれたので、千尋ちゃんは無事会長になれましたとさ。おしまい。それでいいのか、おい。奇矯な設定がほとんど機能せず、見るべきところが三角関係だけだったってのはどうにも。いや、山田は良かったんだけどさ。山田は。

ちょこッとSister
 最終2話を視聴。最終回はいままでのキャラが総登場してクリスマスパーティー。最終ひとつ前(正確にはさらにその前)がちょこの消失という大盛り上がりのエピソードだったんで、最終回まで引っ張ればよかったんじゃという気もするが、1話まるまるエピローグというこの形のほうが、作品のカラー的には妥当だろう。過去エピソードをうまく活かした、幸せな最終回だったし。

ついでに、その他のアニメ

コードギアス 反逆のルルーシュ
 メカアクション&C2の謎回。ランスロット対紅蓮二式も、C2の喜びの表情も、オレンジ卿の堕ちっぷりも良かったが、なによりもカレン。ラストシーンで、ゼロとC2のふたりを嫉ましげに眺める表情といったら、もう。

ウィンターガーデン
 観る気はかけらも無かったんだが、薔薇乙女がはじまるまでのつなぎに。この起伏のまったく無い話をどうしろというのだろう。ぷちこだけ見てろというのか。

12月23日
via Hugo Strikes Back!: Greatest cartoons of all time (video link roundup)で、cityrag: 50 Greatest Cartoons。「1994年にアメリカのアニメ史研究家、Jerry Beck が自著の中でまとめたオールタイムのアニメーション作品TOP50の動画データへのリンク付き一覧」だそうな。

元のTOP50リストはWikipedia[en]にもあがってるんだけど、かなり偏っていていろいろ納得がいかない。《ルーニー・チューンズ》系が17作も入っているのに、トムとジェリーが1作きり(!)ってのはいかがなものか。少なくとも、「台所戦争」あたりは入ってしかるべきだと思うがな。

参考:ベスト50中

12月24日
「パプリカ」を観に行く。「ルナ・シー」とどちらかと思ったが、到着したタイミングが「パプリカ」気味だったので。

冒頭の悪夢連鎖シーンでかなりもってかれ、百鬼夜行パレードで完全にやられました。すごいなあ。じつは今敏アニメはほとんど観ていないので、他作品と比べてどうこうというのはわからないんだけど、これそのものは大変面白かった。特にパレードと平沢進。パプリカの飛行シーンも爽快でよかった。思わずサントラを買ってしまったのだけど、あのパレードの歌は英語版と日本語版があったのな。



12月25日
「流派東方不敗の使い手が探偵役で文革末期の中国を舞台としたミステリー」の紹介。中国近代史が面白い? その程度、ライトノベルは一年前に通過している(えー?)が興味深い。主人公の師匠は「外見は映画版で中身は今川版みたい」だそうな。

安彦良和のパロディ漫画が読みたくて、つい『げんしけん』9巻特装版を買ってしまった。漫画本編は今まで読んでないんだけどな。 < 最低

とりあえず9巻だけ読んだのだけど。斑目が知人のひとりに見えてしかたがないのでなんとかしてください。篠房六郎が書いているのはこちらの話だな。

12月26日
via RE V の日記 @Hatena::Diaryで、漫画界長いセリフランキング

 暫定ランキング
 1位「刃牙」選手入場         1347文字
 2位「悪魔くん千年王国」水木しげる  1311文字
 3位「賭博破戒録カイジ」カイジ    1074文字
 4位「幽遊白書」躯          1032文字
 5位「日本沈没」中田一成        965文字
 6位「僕の地球を守って」小林輪     894文字
 7位「日本沈没」小野寺俊夫       782文字
 8位「もやしもん」樹教授        773文字
 9位「ヘルシング」少佐         744文字
10位「ネギま!」葉加瀬聡美       647文字
11位「天」赤木             578文字
12位「レベルE」岩田キャプテン      434文字
13位「スパイラル・アライブ」浅月香介  419文字
14位「斬」脇役             168文字
だそうな。経由元からたどれる記事では、エロゲの名台詞も面白い。

ついでにWebから、生着替えしゃぶしゃぶ。池袋に出来た新種の風俗(?)。えーと、メイドしゃぶしゃぶ(神田にあるらしい)とノーパンしゃぶしゃぶの中間くらいの存在?食べ飲み放題 60分で5,000円は確かに安い気が。
#行かないけどな。

『げんしけん』8巻を本体は読まずに、くじアンの設定だけ読む。テレビ版くじアンに抱いた「奇矯な設定がほとんど機能せず、見るべきところが三角関係だけ」ってのは、「げんしけん」内の設定どおりだったのか。企画のあり方としては確かに面白いが、結果として出てきた代物があれだと、えーと。どうなん?

12月27日
先週あたりからぽつぽつと話題になっていた北米版SOS団サイトだが、いつのまにかまとめエントリ、Say Hello to ASOS Brigade - 北米版SOS団公式サイト開設祭りができていた。とっても微妙なハルヒ紹介ビデオや、どのみくる声がいいかアンケートなどは、12/27時点では存在する模様。

やらか堂繁盛記経由で宿野輪天堂/PRODUCTS/Power ASSIST Bikes。究極のパワーアシスト自転車たち。ツノダ・ビサイド・ジョーキーも捨てがたいけど、ツノダ・エレクトリックボブ・タイフーンの説得力にはかなわないか。

と、Webの話題を二題ふったところでSFM。07年1月号は残り谷甲州の連載のみ。読み終えた中で「熱力学第一法則」の訳文が一部気になった。
「キャッサンドラ・デマラスは、トリップする仲間のなかでは最高にいかした女だった。身長は色っぽい百八十センチ、」(p72)
「赤い輪ゴムでとめた三インチ×五インチの無地のファイル用カード」(p73)
「「わからないな。五、六十フィート?」「百フィートといったところだろうが、まあいい。さて、あそこの戸口に立って、しっかり帽子のつばをつかんでいなさい」」(p84)
「彼は歩数を計った。三十九、四十、四十一。蒲鉾型納屋の入り口までは四十二歩だ――一歩が九十センチとして、そうだな、三かける二は六、三かける四は十二――合っているかな?プライストシーンにいたころは高校の数学金メダルをもらったこともある。三十八メートルというと、三塁から一塁までぐらいの距離だ」(p85)
作品中でメートルと、フィート・インチが入り乱れるのはなんの効果を狙っているのだろう。特に、p84,p85のあたりの統一のなさが実に奇妙だ。42(歩)×90(cm/歩)の計算なんだから、3×2や3×4は出てこないような。

アニメの最終回祭り第2弾。

BLACK LAGOON2
 日本篇終盤は多少オリジナル展開追加。鷲峰組反撃場面の追加で雪緒のキャラクターを掘り下げたのは概ね好印象。最後の銀次とレヴィの対決の舞台が神社から港になったのはプラスマイナス両方。話の展開はアニメ版のほうが自然だが、画としては漫画版のほうがはまっている。個人的には漫画版のほうが好み。
 全体としてはレベルの高かった第1シーズンよりさらに上をいっていた。エピソード自体のレベルが高いのも大きいとは思うが、ほとんど崩れずに動きまくった画や、作品のポテンシャルを最大限に引き出した音の効果も大きい。特に双子篇での音の力は、アニメ版最大の収穫。
 第1期と違い、ロックの物語として一段落着いたのでこれで終わっても文句はないが、原作がある程度溜まったら第3期を期待したくもある。
#半端な量でのOVAはちと勘弁。

おとボク
 ツンデレ生徒会長と幼馴染の恋の戦いはまだまだ続くというところでハーレム構成員みながドタバタとなだれこんできて幕。ギャルゲ/エロゲの他メディア化最大の問題(どのヒロインを選ぶか問題)の解決策として実に合理的。でもこれは、女装主人公というとっぴな設定が状況の生臭さを消しているからできる解決策なのだろう。

ライオン丸G
 そして概ね誰もいなくなった。事態の最終的な解決に変身がまったく役立っていないというのはどうかと思わなくも無いが、この作品らしくはある。後半のアクションは好悪半ば。GARO的に過ぎる部分はあるものの確かに決まってはいたが、いささか長すぎる。緩急が弱くて、観ていてだれた。台無し感溢れる落ちはとても良いと思う。
 コメディ基調の深夜ドラマにこちらが慣れてないため、当初はギャグの寒さに凍える思いをしていたが、3話目あたりで慣れてきてからは楽しみに観ることが出来た。ただ、同じ手法の作品をもう一本みたいかといわれると微妙。
#この作品自体、「ゼブラーマン」の方法論の再利用という気もするし。

GAる〜ん
 なんかメンバーが悪人になったけど姉妹の力で解決したよ。序盤の回に比べればなんぼかマシとはいえ、まだまだ冗長。旧作のフォーマットとキャラを借りてここまでか。いや、旧作はほとんど観てないから伝聞でしかしらんけど。

銀色のオリンシス
 すべての正体がわかってめでたしめでたし。「オリンシス現象」の時間線を乱すという設定がほとんど有効に機能してないのは肩透かし。でもまあ、それなりに収まるべきところに収まって、カタルシスっぽいものはちゃんと得られたので良しとしたい。既視感だけでできてるようなカタルシスだけど。
 中途半端なできで始まったロボット物が中途半端なまま終わってしまったという印象。数少ないフックだったウォーカーマシンのにおいのする一人乗りロボもすぐに存在感を失うし。陳腐な謎を陳腐なりにちゃんと引っ張った点は評価したいが。せめて2クールあれば全体の印象がもっとくっきりした、かなあ。ダメかも。

N・H・Kにようこそ!
 最後の最後にNHKの意味をひっくり返し、日常は変わらぬようで少し成長した大団円。きれいな最終回でした。原作小説も原作漫画も読んでないんで、両者との距離感はわからないけど、これはこれで面白かった。ただ山崎最後の晴れ姿、冬コミ回を観損ねたのはまったく残念。DVDレンタルを待ってフォローするか。

薔薇乙女序曲
 特番なんで最終回というのはちと違うな。銀ちゃんが真紅を恨むまでの話で前後篇。「そりゃ、真紅が悪いよ」と全国でツッコミが入っていたことだろう。話がまさにこれからというところで終わるのは「序曲」だからしかたがない。つづくべき話は第1期として完結済みだし、まあこれはこれで。しかし、「お父様」はいったいなにがやりたかったのか。

リュウケンドー
 これは最終回ではなく、最終1話前なんだが。
 復活した大魔王をすでに倒してしまったのに残り2話もあってどうするのかと思ったら、大昔に倒したライバルキャラの復活と最終決戦と来たよ。なんという蛇足感。これぞリュウケンクォリティ。
 次回はいよいよゲキリュウケンたちとの別れの模様。ヒーロー側の呪文と魔物側の呪文、さらに町のお地蔵さんにかける言葉までが同じという(個人的に)最大のフックが説明されるかどうか。期待せず待とう。

 アニメついでに。「異常感想注意報」のパンプキン・シザーズ第13話感想にある「ローデリアでは皇族同士が争い合って皇嗣を決めるのだそうだ。それって、どこの神聖ブリタニア帝國?」という突っ込みをみてふと思った。これってどれくらい普遍的な設定なのだろう。
 『怪物王女』の王族もそうだからとりあえず3例。でも、そんなもんじゃないよな。きっと。思いっきり既視感があるし。
 「王族同士の骨肉の争い」自体は史実にいくらでも例があるから、ポイントは「それが後継者を決める制度であること」。これはフィクションオンリーなのだろうか。だとしたら、最初に思いついたのは誰?起源をたどる前段階として思いつく限りの例を挙げてみ……ようと思ったが、4例目がすぐに浮かばなかったので今日のところはここまで。

 と書いたらmixiでいくつか突っ込みを受けた。『金色のガッシュ!!』の魔物の王を決める戦いはかなり近いが、王族間の争いではない。《アンバーの九王子》はかなりいい線。あまり憶えてないけど。



12月29日
夕方からアンサンブル例会&忘年会。

11月末の引っ越し依頼同居し、25日に婚姻届を提出した相手をみなに紹介する。せっかくだからひとの驚く顔を見ようとこの日までひっぱってたのだが、思ったほど驚きが取れなかったんで残念。京フェス前日のKEGで一部ネタを割ってしまったのが敗因か。

なんだかゆるゆるとやっていければと思いますので、みなさまよろしくお願いします。

12月30日
年賀状用の画像素材を探していて見つけたイノシシSFまんが、Cy-Boar。タイトルから予想できる通り、サイボーグのイノシシ男が主人公の模様。なんで、そんな奇矯なものを主人公にしようと思ったのかは知りません。

12月31日
アニメ・特撮最終回祭り第3弾。

ワンワンセレプー それゆけ!徹之進
 冒頭2話と途中1、2話、そして最終3話のみの視聴。死んだと思った仲間がみな生きていたり、ヒルズを去る徹之進の引越し先が目と鼻の先立ったりとお約束満載の最終回。泣かせるところは泣かせ、笑わせるところは笑わせ、ノルマをきちんとこなしつつ徹之進らしい外し方も忘れない良い最終回だった。ヒルズバブルとともに始まり、ヒルズの凋落とともに終わる。外部環境に引きずり回されながらも方向の迷走をカオティックな味わいに転化したスタッフに拍手を。

魔弾戦記リュウケンドー
 パワースポットの暴走により魔物の幻影が出現し始めたあけぼの町。このまま放置すれば魔法爆発によりあけぼの町どころか日本全体が吹き飛びかねない。それを防ぐには、魔弾戦士の変身アイテムにして相棒、魔弾竜のコアを犠牲にする必要があるという。リュウケンドーら魔弾戦士たちは魔弾竜との別れのひと時をすごす。
 敵を倒し、ライバルと決着し、さいごに変身アイテム自体と分かれる最終回。こうまできれいさっぱり決着をつけてくるとは。観始めるまではいくらなんでも蛇足だろうと思っていたが、意外とよいラストになっていた。いや、最後に御厨博士(白井良明)が衣装を脱ぎ捨てギターをかき鳴らしはじめたときにはどうしようかと思ったが。でも、この出演者全員でパラパラを踊るバックに流れる1st OPが泣けてしまうのだ。
 予算の無さが随所に見えたり、作品全体での統一感に欠けていたりといった多くの問題点を、たっぷり盛り込んだアイデアでカバーした不思議な特撮シリーズだった。この味わいは嫌いじゃないというか、かなり積極的に好き。今年観た特撮で一番好きだったかも。

SFM07年 1月号。特集はドラッグSF。いくら『スキャナー・ダークリー』公開あわせだからって、21世紀にもなって(定型文)ドラッグでSFてと思ったが、意外と読めた。実作にとってはテーマの古さは関係ないのだな。

ジョナサン・レセム「ライトと受難者」
 麻薬の売人となった弟を救おうと努力する兄。罪の象徴としてネコ型の異星生物が登場するが、あまり機能していないような。たぶん、どこか読み損ねているのだと思う。

ダリル・グレゴリイ「二人称現在形」
 麻薬の影響で元の人格を失った少女。両親はなんとか元の人格を取り戻そうとするが。脳の構造に切り込んで「わたしとは誰?」を追求する、非常にイーガンっぽい作品。少女のキャラクターはたってるし、ドラマとしての起伏も強いし娯楽性はむしろイーガンの類似作以上か。『ひとりっ子』収録作と連続して読むと印象が見事に混ざる。

ポール・ディ・フィリポ「デイドリーム・ネーション」
 夢をつなぐ出会い系携帯デバイス、iドリーム。時代の断片を的確に切り取ってはいるが、それだけ。すでに古びかけている感大。

ジェイムズ・パトリック・ケリー「熱力学第一法則」
 ロジャー・マリスに出会った悪がきの頃。正しく青春物であり、タイトルも効果的に使われているが、全体に決まりすぎで陳腐な印象を免れず。

小説外では若島正の講義が面白かった。ウェルズ > ワインボウム > ラブクラフトと来て、次はブラッドベリに系譜がつながるらしい。ダンセイニとステープルドンはどこかに入らないのかな。

アニメとSFMを片付けたところで積み残しになっているのは、 リストを見れば一目瞭然。いろいろぐだぐだな現状な訳だが、なんとかなってるみたいなんで、なんとかなるだろう。原稿とか原稿とか原稿とか。

それではみなさま、良いお年を。

次回へ

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