- 12月 1日
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TEEN TITANS Ep.8 Deep Six。寒さに布団にくるまっていたら寝過ごしたんで途中から。海棲ヒーロー、アクアラッドとビーストボーイがアトランティスを狙うトライデントと戦う。
珍しい水中戦、……の部分を見逃したんで、あまり観たとは言い難い。ビーストボーイにからまれようがどうしようが、ちゃんと対応し続けるアクアラッドは偉いと思った。颯爽と登場するT-SUBもなかなか格好良い。しかし、いまどきハート目というのはどうよ。百歩譲って昭和の効果を今に伝えること自体は許容するにしても、レイヴンまでハート目にしてアクアラッドらぶらぶってのは納得いかん。レイヴンはもっとこうクールに。
- 12月 2日
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2ちゃんねる『推理クイズ道場 ウミガメのスープ』(バジリコ株式会社)。
「男がレストランでウミガメのスープを注文して一口食べた。その後、男は自殺した。なぜか?」
オカルト超常現象@2ch板を中心に広まった水平思考パズルスレの内容をまとめた本。水平思考パズルってのは、不完全な情報から適切な質問を繰り返し状況全体を推理するものらしい。ほぼ同時期に出た『ポール・スローンのウミガメのスープ』と間違えて買ってしまったが、買ってしまったものはしかたがないので読みましたさ。スレッドで読んだときには面白かったのになあ、という問題が多いのは残念。水平思考パズルとは名ばかりの純論理パズルや、史実べったりの問題も多く、水平思考パズルの典型例として読むのは不向き。まとめサイトか、過去ログを探して読むほうがよさげ。イラスト&ひとこままんがは悪くないけど1200円という値段に見合うほどではないかな。
TEEN TITANS Ep.9 Masks。因縁の敵、スレイドにたどりつくため、もがきあがくロビン。やたらめったら動き回り、映像が楽しい回だった。ストーリーも(途中で読めるにしても)なかなか。不満な点はレイヴンの活躍がいまひとつというところくらいか。正直、ロビンがどうしようとどうでもいい。JLAやスパイダーマン、バットマン・フューチャーに匹敵する何かがあるかと小一時間問い詰められると答えかねるところはあるけど、それそのものとしては十分楽しくなってきたんでよしとしたい。実際、人間離れしたおっさん、おばさんの悩みよりは、能天気な少年少女の方が見ていて楽しいしな。
ジェイムズ・ティプトリー・Jr.『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』(ハヤカワ文庫FT・プラチナ・ファンタジイ)。あまりにもわかりやすく読めてしまうのはなにかの罠か。心地良さを忌避するのもなんなんで、そのまま気持ちよく読んだ。きっと、それで正解なんだろう。気持ちよさは 水上スキー > リリオス > デッド・リーフ。水上スキーのラストは余分だと思うが、それでも途中の気持ちよさがダントツ。リリオスのエロティシズムはややあざとい。デッド・リーフは抑えが利いていて良い作品だと思うが、抑えが利きすぎ。全体としては連作作品集の前半分と言う印象。作品集として評価するなら、あと二作ないし三作欲しいところだ。
- 12月 3日
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ポール・スローン&デス・マクヘール『ポール・スローンのウミガメのスープ』(エクスナレッジ)。こっちは本物(ちがう)の方。2ch版が8月刊行に対して、こちらは10月刊行だから、2ch版の売れ行きを見て出版決定というには時期が近すぎるかな。さすが本家だけあって問題の質が……というほどは差が無い。見せ方が巧い分、パズル本として支持したいのはこちらかな。どちらにせよ、一人で読むよりも実際にひとに問題を出してみる方が楽しそう。
いくらなんでもそれは時間設定がむちゃくちゃではと思う問題があったので、もしやと思い確認したら、著者がスコットランド人とアイルランド人だった。水平思考パズルは常識を利用する部分があるんで、そこに差があると一気に難しくなるね。
なんだか終了間際にはまりまくって、どうにかこうにか目鼻が付いた、というか目の位置は決めたくらいのところで終バスの時刻なので慌てて退社。バス停で寒さに震えながらバスを待ち、例によって4、5分遅れでやってきた終バスが地平線の彼方に見えたとき、となりの高速バスのバス停にやってきた人がいた。
はて、高速バスはもう最終が出たあとではなかったか。まあ、時刻表を見ているようだから諦めて路線バスに乗るのだろうと、漠然と思っているうちに路線バスが到着したので乗り込んだ。
あれ?あの人はまだ高速バスのバス停前にいる?
だいじょうぶなのかなあ。物質研究所前なんて、タクシーもめったに通らないような気がするんだけどなあ。声かけてあげた方がいいのかなあ。そう思ったときにはすでにバスは出発したあと。はて。あのひとはつくばから、無事東京に帰れたのだろうか。
あとで確認したら、高速バスはその一時間後までありました。
TEEN TITANS Ep.11 Car Trouble。サイボーグが全身全霊を込めて作り上げた傑作、T-Car。しかし、それが盗まれてしまい。愛車を盗まれて落ち込むサイボーグを気遣うレイヴンがとても愛らしい。「マッハGo Go Go」かよ!と言わざるを得ないカーアクションもなかなか。サイボーグ主役のわりには楽しい回でした。ギズモは敵役としては便利そうだけどかわいげがないなあ。
- 12月 4日
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朝のお子様テレビをだらだらと。
「ロックマンエグゼ Stream」は以前に比べて、戦闘における戦略性が落ちている気がする。ソウル・ユニゾンも安っぽくなってるしなあ。バトル物としては、アクセスの中期のほうが面白かった。
「ジャスティライザー」のストーリーはどうでもいいとして。朱い鳥と、玄い亀に対して、青い猫科の獣というのは平仄が合わず気持ち悪い。カゲリを白にするか、コウキを竜にすべきではないかと。
「ケロロ軍曹」ケロロ軍曹の幻覚を見て、どっかで観たことがあるえづらだよなあと悩む。えーと、確か、ウルトラセブンのなんとか星人。なんだったかなあ。は!ポール!ポールだからか!ポールだからか!!ああ、しかもそういえば「零下140度の対決」だし!!ポール星人はこんなの。
ローゼンメイデン(アニメ版)が全12話と知り激しく落ち込む今日この頃。絵柄は苦手なんだけど原作買おうかしゃん。というわけで第9話「檻」を観た。スイドリームだのレンピカだの、その謎の単語はどんな字をあてるんだろうと思ったら、香水の名前なんでやんの。そうか、翠星石が使うから翠Dreamとかベタなネーミングじゃなかったのか。
そんな場合じゃないのではと思いつつ、買ってきたまんがの中から白井三二朗『ジョバレ』1巻(講談社 アッパーズKC)を読了。熱血萌えキャラ女子バレーまんが。予想以上に面白かった。燃え重要。
ついでに「エソラ」も買いました。小説現代の別冊。伊坂幸太郎と吉田修一と氷川透と渡辺球はどうでもいいんだが、五十嵐大介が載ってるんじゃしょうがあんめい。どこを狙ってるんだか。わかるような気もするが、わかりたくないのでわからない。
CM見るまでノーチェックでした。スーパーロボット大戦に、ついに絶対無敵ライジンオーが参戦ですよ、おくさん。
他にも、ブライガー、バクシンガー、サスライガーのJ9揃い踏みに、ダルタニアスに、ダイオージャで……、んー、もうひとつ燃えないなあ。ライジンオー参戦という一点でそれはもう心の底から惹かれるものがあるんだけど、ゲームキューブを買ってまでとなるとどうしたもんだか。大変悩ましいところですよ。はい。
そして、公式サイトのなぞのリンクをクリックしてみたらこんな情報が出てくるわけですよ。SRW OGがOVA化。オリジナル・ジェネレーションの世界をOVA化って。いま、後ろ頭の右横辺りを「サイバスターの悪夢」という言葉が流れていったんですが気のせいですか。
- 12月 5日
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ラピュタ阿佐ヶ谷で「ブルガリアアニメ傑作集」を観た。客席は満席で、補助席も何席か。上映15分前にきた人でも入れていたようなので、ちょうどいいくらいの混み方か。上映作品は
- Jealousy(Todor Dinnov):譜面狭しと駆け回る楽譜の話
- Three Foolsより3話(Donyo Donev):まぬけな三人の農夫が巻き起こす騒動
- Marriage(Slav Bakalov,1984):エロティックな表象を使いまくった結婚式の夢
- Canfilm(別:Conservfilm, Zlatin Radev,1990):独裁者たちに翻弄される缶詰世界
- Sunday Evening(Kalina Vutuova):パーティーに行きたがる孤独な羽虫
- Shock(Zlatin Radev,1996):2次元世界に紛れ込んだアニメーター
- Cuckoo(Velislav Kazakov):精神病院を抜け出すと
- de Facto(Donyo Donev,1973):新築ビルが崩れた責任を押し付けあうコミカルな作品
- From All My Heart(Vladimir Shomov):過去の自分の行いのため、貰ったプレゼントに疑心暗鬼となる男
- Grandomania(英題:Megalomania,Nicolai Todorov,1979):英雄になりたかった男、暗い画風で異様な迫力
- Bustle(Ivan Tankushev):平和な村にゴジラがやってきた、けどやっぱり平和
の計11本。クロアチア傑作集は、出来の悪いフランスアニメといった風情でいまひとつだったのだけど、こちらは当たり。プリミティブなアニメーションの魅力(物が命を得たようにぐにぐにと変形していく、あれ)に満ちている。いや、それしかないものも多くて、頭のほうは寝ちゃったりもしたけど。ベストは、缶詰人たちが次々と入れ替わる独裁者に翻弄される様子をブラックに描いたオブジェクトアニメ、"Canfilm"。指導者が代わるたびに、いままでの旗を打ち捨て、自らのラベル(比喩的な意味ではなく、文字通り缶のラベル)を貼り替え、中身までも入れ替える庶民の姿がおぞましく、滑稽。また、"Shock"も良かった。自分の描いた女性キャラに恋して2次元世界に入り込むが、その前に書いて没にしたむきむき男に邪魔され、殴られ、のされ、ついには3次元世界に放り出される作者(実写)。実写をアメリカカートゥーン(特にトム&ジェリー)風味に演出したり、線画のキャラとからませたり、面白く描いている。あ、これ同じ作者なのか。
ブルガリアアニメの現状を紹介するページなどの情報を元に補足しています。
- 12月 6日
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「ラノめった」の話いや、その、まだ買ってはいないんだけど。「みんな」が「ラノめった」と略しているということはオフィシャルな略称ということなのか。じゃあ、似たタイトルだけど関係ないことになっているあれは「文メッタ」?
ヴァンデッタみたいで、ちょっといいかも。
TEEN TITANS Ep.12 Apprentice Part Oneスレイドの罠にかかるロビン。スレイド配下の戦闘員を、ロビンが当るを幸いなぎ倒すシーンは、爽快。他はまあ、前篇だからこんなものかな。スレイドさんのロビン愛セリフ集は確かにえらいもんがありますが、そーゆー関係を妄想するには、スレイドがごつすぎてだめ。
- 12月 7日
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パセラ 12月前半の新譜は今回も1000曲オーバー。まず目を引くのは洋楽の多さ。ざっとの印象だと5割以上は洋楽。洋楽好きは一度チェックする価値があるかもだ。JOY SOUNDの「うた♪いり」曲も目立つ。新譜チェック中に初めて知ったサービスなんだけど、子供向けにさいしょから歌詞の入ったアニソン&童謡を提供するサービス。よく知らない曲の練習に便利? < あまりマイナー作品の曲はなさげ
UGA 12月分が早くも収録されているのも特筆すべき点だろう。デカレンジャー特捜ファイル2は全部入りましたよ。これで、デカマスター NEVER STOPもばっちり。ローゼンメイデン、舞Hi-MEあたりも入ってました。X2000系列?これで秋の新番もばっちりさ。あと目立ったのは波田陽区。歌いたいか?それ。
抗生物質様のお力もあって、すっかり症状が消えていた風邪だが、日曜日にちょっと油断していたら見事に咳が再発。油断大敵という言葉を三度噛み締める羽目に。ただ、今回は症状が軽く、ときおり軽い咳が出るという程度なので、軽めの市販薬の服用と、節制でなんとか乗り切れそうではある。というか乗り切りたい。当面、休みなんて取れないんだってばよう。休日は阿佐ヶ谷に籠もって映画を見なきゃ行けないんだってばよう。というわけで早く寝よう。
TEEN TITANS Ep.13 Apprentice Part Two。第1シーズン終了回。スレイドの罠にかかったロビンは、スレイドの弟子として犯罪に手を染める。仲間が苦しむ姿を見たくなかったら、仲間を攻撃しろという脅迫はすごいと思った。どうしろというのだ。また、タイタンズの諸君は、もうすこし戦略というものを学ぶべきだと思う。敵基地に突っ込むのはいいが、既知の問題点には対策をしてから突っ込め。それから、スレイドは必要な時に配下を使えるよう、ちゃんとマネージメントするように。
第1シーズン12話分(第10話は日本未放映)を観た感じだと、このまま観続けてもいいかなというところ。アメコミ独特のくどさがないのは気楽。それでいて、アクションシーンは日本のそれよりなめらかだしね。本当に面白いかと問い詰められると困るけど。って、前にも書いたような。
- 12月 8日
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横浜ベイスターズの契約更改状況をSHIGI'S HOMEPAGE の情報を元にまとめてみた。昨年度の推定年俸合計(契約更改未了のものは含まず)から、現時点での契約者推定年俸を引くと4億0715万円(那須野、染田の出来高分、計1億は含まず)。保有選手で契約更改が終ってないのは、土肥、吉見、吉川、川村、木塚、多村、鶴岡(保留中)、セドリック、佐伯、種田、門倉(未交渉)、佐々木、斎藤隆、三浦、石井(未交渉、複数年)、岸本、藤田(新人)。岸本、藤田は1000万前後で順当に決まるとして、残り387百万。複数年組は現状維持と仮定すると(佐々木、斎藤隆あたりは怪しいのだが、とりあえず)差額は変わらないのでそのまま387百万。
未交渉組は、セドリック 9.8百万 -> 40百万(+30.2百万)/門倉 50百万 -> 53百万(+3百万)/佐伯 85百万 -> 120百万(+35百万)/種田 63百万 -> 90百万(+27百万)と、こんなもんかなあ。これで、95.2百万。佐伯、種田はもうちょっと色をつけてもいい。保留者への現在の提示額は計+65百万。増やして+80百万かなあ。これで、残り約210百万。数千万〜1億の外国人選手を投手一人、野手一人補強すればちょうどくらいか。3年連続最下位のチームの最低としては甘すぎる感じですね。この計算(総額現状維持)だとまだ球界2、3位だし。やはりネックは複数年組。若田部1.1億、斎藤隆2.4億、鈴木尚2.2億、佐々木5億(三浦2億、石井琢2.5億は、過去の貢献も考えて許すとしよう)をなんとかしないと、適正年俸なんて夢のまた夢ですな。
と書いてる間に佐々木、5億確定。出来高はどうせ達成できないだろう。< それはそれで絶望的な予想
セーブ記録をもう一度塗り替えるのを花道に引退してもらって、その次の年は浮いた5億の使い道を考えるということで。
と思ったら、実は、佐々木の年俸は6億5千万だった。現状維持には変わりないんで、差額の計算上は問題ないんだけども。なんっつーか。いやあ、ますます引退が楽しみになったなあ。ところで、スポーツ紙は選手会発表の年俸総額を元に自らの予想を修正しないんですかね。昨年度の予測額合計と、選手会発表の年俸総額を比較するとだいぶ差があるんだけど。
- 12月 9日
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本日のエロspam。
>真剣なお願いがあります。貴方の精子をください!子供が出来なくて困ってます。
>絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。一回10万円で、
>妊娠できたら50万円お礼として払います。詳しくはすぐに連絡先を教えます。
>出来れば本日中に返事をください。
>いちよプロフィールも載せておきますね。
>26歳、160cm-46kg、スリーサイズ《86・60・86》写メ有ります。
>引き受けて頂けるならここに登録してもらえますか?
>掲示板で待ってます。名前は博美です。
>h(略)p://www.19190930.com/xxxxxxxx.php/xxxxxxxxx
>お互いの事は知らない方が後々いいと思うし、
>妊娠した後は連絡を取り合いたくないので
>ここを利用する事にしました。
(URLは一部匿名化してます。数字のところは「イクイク奥さま」とでも読むのか?)
平田に比べるとあまりにも洗練が足りてませんな。じってんです。もういちど、あたまからやり直すように。一行目はインパクトあるんだけどなあ。
TEEN TITANS Ep.15 Every Dog Has His Day。ビーストボーイが宇宙犬と間違われる。これは良くできている。相手にされず寂しがるビーストボーイの描写、宇宙犬の巻き起こす騒動、ビーストボーイを取り戻すためのタイタンズ対飼い主戦、どれをとっても文句なし。まじめなバトルの途中で、いきなりSDになる脱力感もこのアニメらしくgood。画の面白さでは、ここまでのベストですね。幼稚な宇宙人ヴィラン、ソートも随所で良い味を出してました。飼い犬が戻ってきてくれないから、「じゃあ僕が犬になる」ってのはどうなんだ。> ソート
仲間から急にちやほやされて、「今日はもうじゅうぶん」と距離を置くビーストボーイと、それを理解するタイタンズの描写も良かった。あと、犬になつかれまくって困りきるレイヴンが。
- 12月10日
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定時退社後、堺さん迎撃他諸々宴会@西葛西に参加。高速が比較的空いていたので、なんとか20:00頃に到着することができた。ただ、高速バスの隣の席に座った人が、死ぬほど風邪を引いていたのは辛かった。最後尾なので、反対側はトイレだし。どっちを向いたらよいものだか。
宴会はまあだらだらと、名前だけは伺っているとか、Web上で対話をしたことはあるとかという人も何人かいたけど、「こんな顔なのか」と眺めるだけで、知り合いと話し込むのみ。いや、ほら、消極的なのが持ち味ですから。でもまあ、T本さん@国書からいい話が聞けたので良しとしたい。そうか、出るのか。めでたい。ラファティ全集もいつか是非。
あ、社長はたいそう元気でした。堺さんとか、タカアキラ君とかお兄ちゃん体質の人は、幼児の圧倒的なエネルギーにちゃんと対応していてえらいと思ったことです。
宴会後は近所でカラオケ。Cyber DAMも悪くは無いんだけど、UGAを見てしまうと、曲の少なさが気になるね。ああ、バルディオスだのJ9だのマシンブラスターだののEDを集めたメドレーはラインナップが変でよかった。
- 12月11日
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帰宅して3時間ほど寝たあと、阿佐ヶ谷に出てラピュタのアニメを観る。昼食に当てる時間が10分ちょいしかなかったので、どうかと思ったが、さすがボンベイ。注文から、最後のコーヒーまでちゃんと時間内に納まった。みなさんも柏にお越しの際には、ぜひボンベイにいらしてください。
今日見た「ロシアアニメ傑作集」は以下の7作品、計58分。
・アレクサンドル・グリナエフ「ネコ会社」(1990):ネズミを取ろうとしないネコが、罰として閉じ込められた地下室から脱出しようと、ネズミたちの協力を受ける。かわいげな絵柄のdrawingアニメ。途中までは楽しかったが、落ちは謎。ロシア人の感覚はわからん。
・イデヤ・ガラーニナ「ツルの恩返し」(1977):日本の民話をもとに一部脚色。川本チックな中に微妙に中国のテイストがまざってしまった人形アニメ。だから、日本人は手を組んでお辞儀をしたりしないってば。ちゃんとできているけど、ちゃんとできているねえ以上のものでは。
・エドゥアルド・ナザーロフ「シドロフ・ヴォーヴァに愛をこめて」(1985):家族全員から甘やかされて育ったシドロフ君は徴兵されてもまだまだ甘やかされて。ほのぼのとしたまるっこい絵柄のdrawing。過剰なまでのあまやかされっぷりが楽しく、わかりやすい面白さでどんどん進むのに、落ちが教訓的になるあたりがわからない。60年代ならともかく、85年だしなあ。やはり謎だ、ロシア。
・アナトーリー・ペトロフ「歌の先生」(1968):歌の先生の下にやって来たカバ。先生は懸命に音階を教えようとするが、カバの音痴はたいしたもので。妙に写実的なタッチで描かれた鉛筆画アニメ。とぼけたテイストが魅力。地味ながら今回の個人的ベスト。
・ナターシャ・ゴロワノフ「ねことピエロ」(1988):孤独なピエロが飼い始めたネコ。奇妙なデフォルメが目を引く不思議な絵柄が印象的。これもラストが謎だった。なんでそんな落ちに。
・イワン・イワノフ=ワノー「四季」(1969):なんかロシアの四季を美しく描いてたはず。チャイコフスキーの「四季」に乗せ、美しい映像が続くのはいいのだが、あまりに単調に美しいだけなので眠くなる。というわけですっかり眠り込んでました。
・レフ・アタマーノフ「サイクリスト」(1968):自転車を快調に飛ばすひと。快調なあまりだんだん大変なことに。線画のコミカルな作品。シンプルな面白さがある。これで「四季」のあとでなければもっと楽しめただろうに。前作からの流れでかなり寝てしまったのがもったいない。
今回は作品リストを配ってくれたのでありがたい。キリル文字圏の情報は調査コストが高いので、自力だと辛いのだよね。ときどきついていけないセンスがありながらも面白かった。ただプログラムの順番がちょっと。「四季」で寝てしまうのはしかたがないことなので、「サイクリスト」はその前にもってきていただけると幸いだったかと。
映画を観た後、ルネ・ラルーも観るというチャレンジングな某S野さんと立ち話。病み上がりの上、前日おもいっきり風邪のウイルスに晒され、あまつさえ半徹あけだというのに寒空で立ち話なんかしたらどうなることかと思ったら案の定。みごとに体調が悪くなりはじめた。
とりあえず暖かいものでも食べようと思い、新宿の三国一で味噌煮込みうどん。硬麺を頼んだのになんにも硬くないという不満はあるが、汁の味がかなり味噌煮込みだったので追求しないことにしよう。これで半熟の卵があればほぼ完璧なのになあ。有料でいいからサイドメニューにつかないものか。
つい、そのまま紀伊国屋で本を見ていたら頭が痛くなってきたので心を入れ替え帰宅。3時間ほど眠ったら一気に気分が良くなった。なんだ、寝不足だっただけか。
- 12月12日
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今日のお子様番組。デカレンは超熱血回。でも最後に心に残るのは肉をパクっと奪い取るジャスミンだ。ウメコじゃないあたりが、ツボをついている。ガッシュはアニメオリジナル展開で、みんなでゾフィス戦。うーん、シェリーとココの物語に中途半端に水がさされた感じで印象は悪い。
白井三二朗『ジョバレ』2巻(講談社 アッパーズKC)。2巻完結の萌え燃えバレーまんが。愛するものと引き換えに超常の力を得た主人公が、ボロボロになりながら強敵に立ち向かうという王道ストーリーが気持ち良いです。あざとい表現に作者が照れてるのは、ちょっと読者としてはむずがゆういところ。もっと開き直っていただきたい。雑誌の廃刊が無ければもっと化けたかも。でもまあ、切りよく終われたので、逆に良かったのかも知れず。次作に期待大。
あずまきよひこ『よつばと』3巻(メディアワークス 電撃コミックス)。巧すぎて、特に書くことが無い。なんつーか、間の取り方が完璧ですな。もともとうまかったけど、どんどん磨きがかかっている。見開き1回だけのカラーを効果的に使っている編集にも感心。
小田扉『団地ともお』3巻(小学館 ビッグコミックス)。シュールであることを避けなくなってきたな。良いことだ。みつおがかっこよすぎです。
おりもとみまな『魔法少女猫X』1巻(角川書店 カドカワコミックスA)。すみません。つい、一時の気の迷いで。獣人の少女が裸に剥かれたりいろいろするエロラブコメ魔法アクション。どんなジャンルだ。黒書刊行会の紹介を観た時にはどれほどのものかと思ったんですが、一般誌掲載という事実が無ければふつーですな。
みずきひとし『ぺたんこナース』1巻(実業之日本社 マンサンコミックス)。貧乳の神様の力でセックスすると(注:魔法でアレが生えている)他人の乳を吸い取れるようになったウエイトレスが活躍する魔法少女物。ナースにはとても見えないナースコスプレをしている以外には、タイトルの「ナース」部分に意味は無い。たぶん。バカエロマンガのベテランだけあって、バカとエロのバランスも取れてるし、無意味に複雑な設定もうまく使いこなしている。しかし「微乳&貧乳ブーム最前線」という帯で、中身が巨乳礼賛主義というのはどうなんだ。
PEACH-PIT『ローゼン メイデン』1,3巻(幻冬舎 BIRZ COMICS)。ああ、つい勢いで買っちゃったよ。引きこもり少年の更生&球体関節人形バトルもの。大きなストーリーの流れやテイストはアニメ版の通り。エピソードの順番が全然違うのに、どちらも話がきちんと流れているので驚いた。っつーか、むちゃくちゃ高い構成力だなアニメ版。話数が短いため、できるだけ早く人形をそろえたということだろうけど、それによるストーリーの破綻が起きてないというのがえらい。
なんか、アニメ版を褒めるのがメインになってますが、まんがも面白いです。少女まんがと少年まんがの幸福な結婚という感じ。近所じゃ2巻を売ってないんで、とりあえず3巻を買っちまったというのが我ながら、あれ。
岩岡ヒサエ『しろいくも』(小学館 IKKI COMIX)。まるっこく暖かい絵柄に引かれつつもどうしようかと迷っていたら、紀伊国屋でサンプルを読めたので、すぐさま購入決定。絵柄から予想されるとおりの、穏やかで暖かくほろ苦いストーリーが並んだ短編集。老犬とおじいさんが、亡くなってしまったおばあさんを懐かしむ表題作が、IKKIの新人賞を受賞してそれで一気に単行本発売というあたりに才能を感じていただきたい。掲載作の大半、10作が同人誌掲載作だけど、商業誌掲載だとしてもまったく問題ないレベルですよ。告白して振られたばかりの青年と、着ぐるみ少女の交流を描いた「ホッピーズベア」がマイベスト。
横山えいじ『ご町内回覧板』(イーグルパブリシング イーグルコミックス)。ご町内の人々のSFな影がいろいろと明らかに。横山えいじのいつものアレが小説現代に連載されていたという事実にまずびっくり。一般誌掲載のため読者に気を使っているのが功を奏したか、最近のSFMのまんがよりも面白かったりする。これなら普通にお薦めできる。初版本に挟み込まれたチラシやハガキを無造作に捨て、帯を丸めてゴミ箱にほうり込み、カバーすらも引っぺがし、果てはノドを開いて逆側に二つ折り、そのまま読みながらラーメンを食べる姿を見せつけるというビブリオマニア専門のSMクラブというネタに大笑い。スーパー鑑識員大活躍の53話も傑作。
TEEN TITANS EP.16 Terra。悲劇のヒロイン、テラ登場。自分の強大な力を制御できず、それゆえに迫害されてきたテラ。タイタンズの優しさに心を開きかけるが、スレイドの仕掛けた罠にはまり。もう、とにかくテラがかわいいというそれだけです。ブロンドの元気少女、だけど実は孤独を隠して気丈に振る舞ってるって。ゴーグルに短パンというのもマニアックな記号で攻めてます。岩を自在に操るアクションもみごと。大満足。
あ、ビーストボーイとのドラマはどうでもいいや。
- 12月13日
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TEEN TITANS Ep.17 Only Human。半分機械である自分の限界に悩むサイボーグが、ゲーマーロボット・アトラスとの闘いでふっきれる話。エピソード的にも、アクション的にもあまり面白いところはない。機械であるが故の限界というエピソードを、精神力で乗り切られてもなあ。機械部分をパワーアップして対抗するが、そのため生身の部分にかかるようになった過負荷に耐えるとか、パワーの差を知恵と技で補うとか、もっと説得力のある方法で勝ってほしいところ。機械でも根性見せればパワーアップってのは、できの悪い日本アニメだけで十分だよ。全般に低調ながら、がらではないと知りながらも不機嫌になってるサイボーグをなだめようとして、あえなく撃ち落とされるレイヴンは良かった。レイヴンならなんでもよいのか。> おれ
- 12月14日
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そろそろ一月を越えようかという風邪の状況は小康状態。軽い咳や洟がでることはあるが、5分とつづかないし、熱や他の自覚症状もない。ただ、だるさがいつもより1割増しな感じで、これが気になるところ。次の風邪に移らないうちに対処したいところである。とりあえず、明日さえ乗り切れば。
TEEN TITANS Ep.18 Fear Itself。とてもとても怖いホラーDVDを観てしまった夜。ホラー映画から抜け出してきたような怪物がタイタンズを襲う。レイヴンですよ。レイヴン。恐怖に震えながらも、それを必死で押し隠すレイヴンがなんとも。くー!いいね。途中が良かっただけにラストのあっさり加減がちと肩すかしだったりするけど、でもまあ、レイヴンなので良しとしよう。あ、悪夢の怪物もたいそう気味が悪く良かったことです。
- 12月15日
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TEEN TITANS Ep.19 Date With Destiny。キラーモスによる街の破壊を止めるため、ロビンはキラーモスの娘、キトゥンをプロムに誘う羽目に。キトゥンの元彼、スパイディ、じゃなくてファングの動きが楽しすぎ。蜘蛛ヴィラン(顔が全長5mくらいの巨大蜘蛛になっている、ふだんは人間の体が宙に浮いているのだな)という特徴を十二分に生かした軽快なアクションは見応え十分でした。あとはスターファイアの嫉妬心丸出しの百面相が。
- 12月16日
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昨晩は煮詰まるたびにCN公式のティーン・タイタンズ格闘ゲームをやっていた。これ、なんかJINXが妙に強いんだけど、気のせい?前前Kが必殺技のダッシュキックなんで、むちゃくちゃ使いやすい。しゃがみで避けられるから、難易度上がると使いづらくなるんだけどさ。JINXたんは、あちらでも愛されてるんだなあと思いました、まる。
某所調査。23作/シリーズ。こうしてリストになっちゃうと、(ライトノベル史的には)無駄タイトルが多いと感じますね。> 元リスト
特にSF方面。
- 003 (1980-p122-d),《ダーティペア》高千穂遙(1980〜)
- 006 (1982-p125-e),《銀河英雄伝説》田中芳樹(1982〜1988)
- 012 (1986-p131-d),《アルスラーン戦記》田中芳樹(1986〜)
- 013 (1986-p131-b),《ガルディーン》火浦功(1986〜)
- 014 (1987-p133-b),《ARIEL》笹本祐一(1987〜2004)
- 015 (1987-p133-c),《創竜伝》田中芳樹(1987〜)
- 017 (1988-p135-e),《ロードス島戦記》水野良(1986〜1993)
- 021 (1988-p138-c),《風の大陸》竹河聖(1988〜)
- 027 (1989-p142-b),《無責任》吉岡平(1989〜1991)
- 028 (1990-p143-b),《スレイヤーズ!》神坂一(1990〜2000)
- 038 (1992-p175-e),『六番目の小夜子』恩田陸(1992)
- 047 (1995-p183-c),《ロケットガール》野尻抱介(1995〜)
- 051 (1996-p186-c),《星界》森岡浩之(1996〜)
- 059 (1997-p192-f),『天夢航海』谷山由紀(1997)
- 061 (1998-p193-a),《ブギーポップ》上遠野浩平(1998〜)
- 063 (1998-p195-e),《ペリペティアの福音》秋山完(1998〜1999)
- 068 (1999-p198-e),『やみなべの陰謀』田中哲哉(1999)
- 077 (2000-p237-d),《虚空》上遠野浩平(2000〜2002)
- 079 (2000-p239-c),《猫の地球儀》秋山瑞人(2000)
- 083 (2001-p242-c),《イリヤの空、UFOの夏》 秋山瑞人(2001〜2003)
- 085 (2001-p244-f),『かめくん』北野勇作(2001)
- 092 (2003-p250-d),《マルドゥック・スクランブル》冲方丁(2003)
- 096 (2003-p253-a),《涼宮ハルヒ》谷川流(2003〜)
- 12月17日
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檻鉄合併&東北楽天参入で、パリーグ東西対抗はどうなるかと思ったら、ロッテが西軍らしい。東西対抗という名前的には、ロッテは関東だからっつーより、西武のほうが明らかに西にあることが問題だろう。公鷲鴎 対 猫檻鷹 なら東西って言っても違和感無いんじゃないかな。
「関東は東」にこだわるなら、別の分け方をすればいい。Jリーグオールスター(の一部の年)みたいに1,3,5位 対 2,4,6位とか。あー、今年はプレーオフ&合併&新規で順位もよくわからないのか。ペットマークにちなんで、鳥(東北、千葉、福岡) 対 獣(北海道、西武、檻)とかどうか。檻のペットマークが獣かどうかはよくわからないけどな。
某所調査に対する感想を見ていると《聖〈ワース・ブレイド〉刻》は意外と読んでいる人が多いらしい。ところで、プレイしていた人ってどんなもんだろう。というか、あれがTRPG主導(だよね?)のマルチメディア作品だと意識していた人ってどれくらいのもんなんだろう。僕は、RPGマガジンの記事は読んでたけど、システム自体は買ってないという感じ。
- 12月18日
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半日ラピュタ。
「コ・ホードマン特集」。「箱」「砂の城」「シュッシュッ」「海底の宝物」《ティディベアのルドヴィク》全4話の計8作品。昨晩睡眠不足気味だったのが響き、前半4作品は収録されたDVDを持っていることもあって寝てしまいました。どうも、持っているという安心感があると作品に対する真剣味がうすれてしまっていけない。かわいい8に気味悪い2くらいの造型と、よく動く画面が魅力(その分ストーリーの起伏には欠ける)の前半4作品に対して、後半というか《ルドヴィク》4作ははるかに完成度が高い。やんちゃで少しわがままな少年ティディベアの四季をきれいに切り取っている。画面は本当にきれいきれいで、出来すぎなほど。話もよくまとまっている。ただ、字幕無しに英語の語りというのは眠い頭にはちょっと辛め。小学生(?)の英語だから話を理解できる程度にはわかったけどな。
「カナダNFB傑作集」。カナダのアニメスタジオNFBの(わりと)新作を集めた傑作集。
"Francois le Vaillant"(Carles Porta Garcia):山をも砕く力を持った邪悪な黒騎士の軍勢に(偶然から)立ち向かうはめになった騎士。とぼけた絵柄とスピーディーなアクションが楽しい。
"I Want a Dog"(Sheldon Cohen):犬を飼いたくてしかたがない少女が、両親を説得するために考え出した秘策とは。ストーリーはまあまあだが、画面の面白さはいまひとつ。全篇少女が喋り詰めで字幕なしは気合がいる。
"When the Day Breaks"(Wendy Tilby, Amanda Forbis):擬人化した動物たちの演じる、ある朝の風景。線画で描かれた美しい画面と、味のあるキャラクター、テンポの良い演出のバランスの取れた名作。名作だが、ここ3年で3回目となると、さすがに飽きた。
"Village of Idiots"(Rose Newlove, Eugene Fedorenko):愚か者の村に住む愚か者の男が、ある日別の村に行く。なぜかそのうちの親父に納まってしまった男は、自分の本当のうちの様子を夢想するが。荒々しい絵柄は悪くない。
"Stone of Folly"(Josse Rosensweet):ゴシック風の城で行われる脳手術。いきなり、頭を割って脳に詰まった石を取り出すシーンは、見ていてむずむずする気色悪さ。
"Aria"(Ojotr Sapegin):ブラックな味の人形アニメ。GIジョーにもてあそばれ子供まで産んだ人形のところに、バービー(と各国の子供人形)を連れたGIジョーが再びあらわれ強引に子供を奪い去っていく。半狂乱となり自分を丹念に破壊していく人形の姿は鬼気迫る。
"Islet"(Nicolas Brault):イヌイットが魚釣りをしていたら、氷が割れてしまいまあ大変。サイレントギャグ。とぼけた絵柄が魅力的。
"My Grandmother Ironed the King's Shirts"(Torill Kove):おばあちゃんのクリーニング屋にシャツを出しに来てたというきさくなノルウェー王のお話。こちらもえんえん喋り詰め。エピソードとしては面白いがアニメとしてどうかとなると微妙。
"Stormy Night"(Michele Lemieux):嵐の夜、眠れない少女が紡ぐ妄想。やさしく落ち着いた絵柄の気持ちの良いアニメ。映像の心地良さではこのプログラムでも1,2を争う。
"Falling in Love Again"(Munro Ferguson):崖沿いの道で正面衝突した男女が、地面に落ちるまでの間に恋に落ちる。味のある絵柄の一発ギャグ。落ちのくだらなさもいい感じ。
全般にレベルが高い中、ブラックな人形アニメ"Aria"と、グロテスクな人形アニメ"Stone of Folly"が、特に強く印象に残る。サイレントギャグ"Islet"も良かった。
「政岡憲三特集」。以前に「くもとちゅうりっぷ」を観たときにも、てんとう虫の幼い媚態はいかがなものかと思っていたが、どうやら何を描いても色っぽくなるひとであるらしい。「すて猫トラちゃん」なんて、すて猫として育ちながらも心やさしく凛々しいトラちゃんの、悲しくすがすがしい実にいい話なのに、ついトラちゃんたちの妖しい魅力に見蕩れてしまって大変ですよ。なお、「トラちゃんのカンカン虫」はわりとどうでもいい。
1/3程度のプログラムを観た感じでの感想は、「悪くない」くらい。個人特集が多かったのでちょっと気力が萎えた。何度も連続してやっているので難しいだろうけども、バリエーションが多くなるアンソロジー的なプログラムの方が嬉しい。その点では4プログラムあった国別特集はすばらしい。クロアチアは肌に合わなかったが、他はどれも堪能できた。特にブルガリア。チェコの次のブームはここに来てほしいね。全般に準備が悪かったのは残念なところ。スラブ語圏はしかたないにしても、NFBくらいは字幕があっても。饒舌な作品がちょこちょこあったので、気力的に辛かったことだよ。気合を入れればわかるというあたりが、また絶妙にエネルギーを消費してくれた。最終日に窓口で聞いたら、今までなかった上映作品リストをくれた。こういうものはもっと早くにと言いたくなる気持ちは胸にしまっておこう。
阿佐ヶ谷の書楽でまんがを何冊か。入り口のところだけ見るとふつうの小さな本屋なのに、やたら奥が広く、そちらに、見事にツボをついた棚が広がっていた。まさか、こんなところで『ローゼンメイデン』2巻が手に入るとは思わなかったよ。
PEACH-PIT『ローゼンメイデン』2巻(幻冬舎 BIRZ COMICS)。雛苺、翠星石、水銀燈のマスターらしき人物登場。キャラクターの魅せ方も、ドラマの盛り上げ方も巧いと思うが、月刊でこのペースというのは許されるものなのか。いや、いいんだけど。
島本和彦『吼えろペン』13巻(小学館 サンデーGXコミックス)。どうどう完結。一番面白かったのは、巻末の実録編集者まんがというのは内緒だ。
冬目景『文車館来訪記』(講談社 アフタヌーンKCDX)。画集、『百景』に収録されていた同題作品(フルカラー)にモノクロの番外編を追加したもの。『百景』も持っているわけだけど、好きな作品だからまあ良しだ。大正とか、魂のこもったモノとか、市松人形とかが好きなら。
夕方から元ユタ。参加者は林、山本家、高橋良平、添野知生(ほぼ到着順、敬称略)。主な話題はゴジラFW、すごいレコード屋、"Science and Fiction"、ファンタスティック・フォー、ヒーローと家族、後付け知識(+読者との関係)など。
帰りの新宿書店で買ったほしのふうたと月野定規はあえて語らない方向で。
- 12月19日
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今日のデカレンジャー。いや、その一話完結としてはとんでもなく悪くはないんだけど。
シリーズ構成出て来い!こんなもん、2話連続にして、ついでに最後に一抹の不安を残しとかなきゃシリーズとして盛り上がるわけないやん。完膚なきまでにやられたアブレラがさいごに空で笑ったからってそれがどうだというのだ。残り1ヶ月ちょいにたいそう不安が残るお祭り回だったことでしたよ。でも、ボスの百歩神剣(うそ)は良かった。
大兵馬俑展@上野の森美術館に行く。殷から北魏(もうちょいあったかも)まで時代もジャンルも幅広かった中国国宝展に対して、秦の兵馬俑ただひとつというピンポイントにも程がある展示なのでどうだろうと思ったが、予想よりははるかに面白かった。なんといってもすばらしいのが量の産みだすバリエーションの広さ。将軍、御者、戦車兵、弓兵、弩兵、軍監らしき文官に芸人まで。人種まで含め多種多様な俑が並びまったく飽きない。騎兵だけ上着の丈が短いとか、リアリティたっぷりの服装設定(現実だ)が見られるのも楽しい。
また、図録も良かった。本体説明がちゃんとしているのは図録としては当然だが、気のぬけ方がいい感じのコラムが充実していた。堅めのものが多い図録としては珍しいなと思ったら、学習院の一研究室で作ったっぽい感じ。イラストも博士課程の学生さんだし。きっと、こないだの眼鏡のアニメ声少女に違いない。< それはない
展示は全般に面白かったが、観る環境がいまいちだったのは残念。順路がわかりにくいのもあれだが、客の流れが最悪。「とても混んでいる」というほどでもないのに、ぴくりとも動かない状態が多発。どうも、イヤホンを借りると聞ける音声説明ががんばりすぎで、聞き入る人々が流れを止めたっぽい。この辺、もう少しなんとかなれば。
- 12月20日
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朝の職場で聞こえてきた、なにやら聞き覚えのある着メロ。
とぅるるるるるる たったったー、たったったたー、たったったー、たったったたー、たぁぁぁぁぁぁ たたたーたたたーたーたたたたったー
軽快なメロディを反芻しつつ記憶と照合した結果、獣神ライガーのOPであろうという結論に達した。なぜ、いまそれを着メロに。職場でとつぜん1st Priorityが流れ出したときに匹敵する驚きを覚えたことである。
#まあ、星雲仮面マシンマンOPを着メロにしているやつが言うこっちゃないが。
TEEN TITANS Ep.22 Winner Take All。ヒーロー大集合トーナメント。本編の内容はどうでもいいから、落ちのヤングヒロイントーナメントの方をメインでやってくれと。ロビンとスピーディーの対決は見応えがあった。アーチャータイプのヒーローというのはいいね。白兵戦に巻き込まれると弱いというのはあまりにも当たり前の展開でしたが。しっかりした前衛がいる時に、後衛に置くと強かろうなあ。アクアラッドは使い道の難しさを暴露。水中戦用ヒーローというのは古来難しいもので。自身に液化能力があるフリー@スーパースリーは偉かった。前半、異常なまでに崩れ顔を使用していたのはなんだったのだろう。
で、『Secret Files & Origins:Guide to the DC Universe 2000』のタイムラインをベースにDCユニバースの歴史をまとめたサイトを見つけた。
えーと、アメリカの人ってのはこれをどこまで把握してるわけ?こんな膨大な歴史を把握していないとストーリーがわからないんだとしたらいやだよなあ。半分、『すごい科学で守ります』みたいなものなのだろうと思うけど、こっちは平気でクロスオーバーさせるから油断ならん。
と、mixiで書いたらすぐさま堺さんから「常識ですよ、常識。さらに言えば、この歴史、2度ほどデカイ時間改変がおこなわれてるし、平行宇宙が統一と拡散を1回やってるけどね」と突っ込みが入ったのだった。怖い世界だ。もちろん、「でも、この年表って、たとえば『指輪物語』のものと同じだと思えばいいんだけどね」とのことでしたが。
- 12月21日
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マーティン「禍つ星」(SFM 04/12,05/01)を読了。むちゃくちゃ面白え。
ハヴィランド・タフ、エピソード・ワンなわけですが、いままでのハヴィランド・タフものの中でも群を抜いて面白いです。これは良いものだ。六人のキャラがそれぞれ別行動を取るのに場面を完璧に制御しきるあたりはさすが《氷と炎の歌》のマーティン。この絶妙な舵取りにより、立ちまくったキャラクターがより光を増してます。《タフ》シリーズは残り四篇と言うことだけども、これは是非、文庫にまとめていただきたいところ。残り四篇は訳しおろしで、うち一篇が文庫刊行時のSFM特集に収録というあたりが理想かな。行けますよ、これはぜったい。どちらかというと作品の空気は創元っぽいというのは気にしない方向で。
TEEN TITANS Ep.21 Titan Rising。テラが修行の旅から帰ってきた。というわけでテラが仲間になる回。小姑のように突っかかっていたレイヴンが、ピンチに共闘することで打ち解けるシーケンスはすばらしい。レイヴンの意地っ張りぶりもかわいいが、今回の主役はやはりテラ。前回の不幸っぷりがあるから、「夢みたいだよ、わたしを信じてくれたんだ」という言葉が胸を打つ。ラストでじーんとさせてすがすがしく終わる非常に良い回でした。
この回はな。
TEEN TITANS Ep.23 Betrayal。タイタンズのメンバーとしてすっかり溶け込んだかにみえたテラだが、彼女には他のメンバーにいえない秘密があった。彼女の師匠は実はあの男だったのだ。というわけでテラの裏切り回です。21話、22話の視聴順が入れ替わったせいで、幸せの絶頂のテラと不幸のどん底のテラを連続してみるはめに。あああああああ。シリーズ構成として考えると、タイタンズのメンバーとしてふつうに過ごすテラのエピソードがもっとあれば衝撃も強まったのにともったいない思いがある訳ですが、単独のエピソードとしては完璧。自分を好きになってくれたビーストボーイを助けるため、夜のデートの誘い出す辺りから切なくて見てられません。裏切りがばれてビーストボーイの冷たい視線を浴びた瞬間の絶望的な表情とかももう、もう。いいなあ、テラ。岩を自在に操り、サーフボードのようにして空を飛ぶアクションはたいへん爽快なので、すべての決着がついたら再びタイタンズに戻ってきて欲しい。無理だろうけど。
- 12月22日
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星界の戦旗四巻を買おうとして、そもそも3巻までを読んでない事実に気づいた今日この頃。代わりに買ったのは
- 諸星大二郎『キョウコのキョウは恐怖の恐』(講談社)
- フリッツ・ライバー『死神と二剣士』(創元推理文庫)
- マルコム・E・ラインズ『物理と数学の不思議な関係』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 大山玲『真夏の夜のユキオンナ』3巻(講談社)
- 那須雪絵『魔法使いの娘』2巻(新書館)
- 「ミステリーズ!」8号
あ、しまった!ミステリーズの8号は諸星大二郎のまんがが掲載されてないから買うのをやめようと思ってたんだった!ちょっと痛恨。
TEEN TITANS Ep.24 Fractured。異次元からもう一人のロビンがやってきた。世界律をがたがたにする彼の魔法が暴走し、世界はトゥーンに、暗黒に。なんでテラの悲劇の翌回を、こんな馬鹿話にするのか。面白いからいいけどさ。ビーストボーイが口を無くしたのをきっかけに、タイタンズのメンバーが口を取り合う(と、声まで口の持ち主のものになる)というギャグが秀逸。
- 12月23日
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SFマガジン 2005年1月号読了。特集は、矢野徹追悼と「アメリカ現代社会とSF」。前者は、さすがの人徳か思いのこもった追悼文が並ぶ。再録短篇「さまよえる騎士団の伝説」も後味良くきれいにまとまった怪奇小説で、特集全体の印象アップに貢献。後者は、志はわかるけど、志はわかるくらい。短篇と特集解説だけなら、まだまとまったのだろうが、マスコミ論のコラムが一本追加されたため、いきなり焦点がぼやけた感じに。どうせ載せるなら、もう数本ないと、そこだけ浮いてしまうことだよ。
掲載小説、レイン「ヘッドラインのマジック」は、ヘッドラインで生計を立てる男の話。世相の暗さは感じさせるが、それ以上の何かはない。
リッカート「パンと爆弾」は、田舎町にやって来た異国の子供とそれを迎える子供たちの話。社会の重苦しさはレインよりも数段上。ミスリードも利いており、落ちのある短篇としてもうまくできている。
マーティン「禍つ星」は前に書いたとおり傑作。狭い場面に一同が会し会話の面白さで読ませる前半と、全員がバラバラに動き回り錯綜する動線を巧みに操ってみせる後半というメリハリの利いた構成が見事。わずかな描写でキャラを立たせる技術もさすが。
ナイト「心にひそむもの」は、新技術を用いた犯罪抑制法の恐怖。頭から終りまで卒がなく、できすぎでかわいげがない。
草上仁「風に乗って」は、ミスリードに使うだろうと予想したアイデアが本筋でちょっと悲しい気分に。ふつう、そっちを先に思いつかないか。< ふつうっていうな
特集、小説外では「SFまで100000光年」の「架空のフィギュアから立ち上る物語」という話が良かった。
一体いつの分だ、な「巌窟王」4話と、なぜか手元にある「舞-HiME」&「ローゼンメイデン」先週放映分を観る。
「舞-HiME」はラスト付近のバトルがゲームテイストに溢れていて良かった。雪之のチャイルド、ダイアナの設定もいいね。22,3話あたりで、いきなりシアーズ側に壊されそうだけど。
「ローゼンメイデン」はジュン君が立ち上がる話。トラウマは、まあこんなもんじゃないのか。貶してる人も多いけど、概ね良かったんではないかと。水銀燈のドラゴンネックだけはちょっとあれかな。横からのロングショットで見ると、凡庸に醜い。
午後から「ベルヴィル・ランデヴー」を観にいった。
ツール・ド・フランス出場中の自転車乗りがさらわれた。ばあちゃんは、愛犬とともに孫を攫った誘拐団を追いかけるが、大都会ベルヴィルにたどり着いたところで見失う。お金も底をつき、途方にくれたばあちゃんが、自転車のスポークを奏でていると、三人の老婆がそこに加わって歌い始めた。その歌は「ベルヴィル・ランデヴー」。彼女達こそ、かって一世を風靡した三つ子の歌い手、ベルヴィルのトリプレットなのだ。手榴弾で獲物を取り、「楽器」を演奏して日銭を稼ぐ元気な3人組の力を借りて、ばあちゃんは孫を救うための戦いを挑む。
過度にデフォルメの利いたキャラクターデザインも、躍動感溢れる音楽も、中間色を多用した穏やかな画面も、ついいっしょに動き出しそうになるアクションも、すべてに楽しさが満ちている。そして、なによりも、いかしたばあちゃんたちですよ。愛する孫のために懸命にがんばる主役のばあちゃんも素敵だし、それを無言で助けるトリプレットもかっこいい。良い映画でした。
が、音楽がすばらしかったからと、サントラを買ったらそこに落とし穴が。なんと、このすばらしい映画のサントラがCDもどきなんですよ、お立会い。似非CDだけは買うまいと天に誓っていたのに。許すまじ、東芝EMI。サントラを買う場合には、CCCDであるという事実にご注意を。
TEEN TITANS Ep.25 Aftershock Part One。完全にスレイドの側に堕ちたテラが、タイタンズを襲う。テラ対タイタンズ戦はどれも見応えがあったが、特に対レイヴンが良かった。レイヴンの心理の隙を突きパワーのコントロールを失わせるという冷酷な攻撃。暴走したレイヴンがDr.ライト戦に比べ簡単に抑えられすぎという気もするが。ところで、弱点を突かれたのはレイヴンだけで、あとのメンバーは素で負けてたように思うんだけど、気のせい?
ローゼンメイデン最終話をリアルタイムで観てしまう。アクションの面白さには欠けるけど、そこはまあ本質じゃないからよしとしよう。水銀燈の哀しさも、ジュンくんの成長もよく描けてたんで十分じゃないすかね。もちろん、真紅のかわいさも。ジュンくんは外に出て行けるようになったのはいいけど、ちょっとアレなひとになってしまったんじゃないかという気も。
- 12月25日
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イタリアアニメーション映画祭@写真美術館を観る。今日は、A,F,Hの3プログラムを視聴。
Aプログラムはウルスラ・フェラーラとヴィンツェンツォ・ジョアノーラの作品、計22本。音楽を背景に絵がうねうね動いていくアーティスティックな作品が中心。1本、2本ならともかく、これだけまとめて観ると眠くなること請け合い。っつーか、寝た。午前のプログラムでいきなりこれをやられても。個々の作品には面白い画もあったはずなのにかけらも記憶にない。作風が頑固に変わらないフェラーラに比べるとジョアノーラはまだしも芸が多彩で、パイソンズのアニメのような「コッコ」あたりはここまでの累積眠気に打ち勝つ面白さがあった。ポルノ風のタイトルにべたな落ちをつけるという脱力ギャグ(「濡れる人妻」で水道管がこわれてずぶ濡れになる主婦とか)の連続「XXX」は、独特の味わいで嫌いじゃないんだが、さすがにタイトル(ポルノを表すXXXであると同時に、ローマ数字の30でもある)通り30本もやられると飽きる。中略を入れて5本程度にするネタだろう。
FプログラムはCGを使用する作品ばかり集めたプログラム。ユーモラスな絵柄のマッド・サイエンティストもの「DNA」(ジョルジョ・ヴァレンティーニ)、突然変異したとうもろこしがスーパーヒーローになる「ヘテロジェニック」(ライモンド・デラ・カルチェ)はそこそこ。ラピュタなら、若手or 素人のコンテスト参加作品というレベルだけどな。もの悲しくも美しい絵に、目だけ実写をはめ込んだ異形の画面が目を惹く「片目」「バイバイ」(リアーナ・ドニーニ)はこのプログラムでは出色の出来。これは、自分のコンディションがもっといい状態で、もう一度みたい。
Hプログラムは、グィード・マヌーリの比較的短い作品と、ジュリオ・ジャニーニ&エマヌエーレ・ルッツァーティの中篇「魔笛」という構成。マヌーリのインパクトがすべて。アダムから宇宙飛行士までさまざまな勃起したチンコを集めた一発ギャグ集「エレクション」にはじまり、アニメーター(おそらくマヌーリ自身)がディ○ニーデザインそのままの白雪姫にキスしようとして袋叩きにあう「ジャスト・ワン・キス」、社会派テーマをなんでケツの話として描いてしまうのか「使用上の注意」、とまらなくなった鼻水の怪物が町を襲うホラー/怪獣映画の予告編「予告編」、ディズニー版白雪姫のオーディションと言う形で見も蓋もないギャグを連発する「キャスティング」など、下品だったり、大人げなかったり、やりすぎだったりのくだらないギャグの連続。70〜80年代の深夜番組で使われていたといわれても納得のべたさ。いやもう、一発で気にいりました。こういう偉さの微塵もない作品は良いなあ。悪趣味方面だけではなく、多重ループの悪夢「悪夢」のすばらしい落ち、ひとりの男がいた未来といなかった未来の対比がうまい「プラス1 マイナス1」もなかなかでした。
「魔笛」は面白い画もあったらしい(寝てた)。イタリア語さえわかればちゃんと観る気にもなったのかもだけれども。
映画を観た後は、同じガーデンプレイスにある麦酒記念館でビールを試飲。展示はともかく、試飲コーナーはかなり良かった。
帰宅後は鍋を食いました。いいなあ鍋。すてきだなあ鍋。
- 12月26日
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昨日につづき、イタリアアニメーション映画祭@写真美術館を観る。今日は、D,E,Gの3プログラムを視聴。
Dプログラムは2000年以降の新作4本とマンフレード・マンフレーディ特集な計9本。静止画がパンしながら場面を変えていく「スキャンダル写真」(ダニエーレ・ルンギーニ)の狙いは面白かったが、いかんせんそこまでに十分眠気が溜まりきっていた。マンフレーディの絵はかなり好み。ただ、だからといって面白いわけではないと言うのが大きなネックで結局眠ることに。かなり無理をして間に合わせたのに起床率1割弱になってしまったよ。
Eプログラムはマウリツィオ・フォレスティエーリを中心に、シモーネ・マッシ、サウル・サグァッティなど16本。フォレスティエーリは、音楽にあわせてまるっこい描線のひとびとが陽気に踊る作品がならぶ。あまりに陽気なので、実際に描かれるのがかなりきつく批評的な内容であっても楽しそうに見えるくらい。「アナザー・ウェイ・アウト」なんて、アフリカや南米の農民に対する大企業による搾取を扱ってたりするんだけどな。
新人たちによる連想映像ものもまあまあ。寝たけど。完全にアブストラクトの世界に行ってしまったサグアッティはなんぼなんでも辛すぎ。これは劇場で観るもんじゃなかろう。
Gプログラムはマヌーリの長めの作品とジャニーニ&ルッツァーティの短篇。マヌーリのべたべたギャグもいいんだけど、こっちの華はジャニーニ&ルッツァーティの方。土俗的な絵柄にとぼけた味の演出ですっかりほのぼのとした気分に。欧州短篇アニメはこうじゃなきゃ(偏見)。どうしようもないぐうたら亭主がただただぐうたらする《プルチネッラ》シリーズが味わい深い。
全般に音楽に映像をのせたような作品が多い。映像もストーリーよりはイメージが先行気味で、1本2本ならともかくまとめてみるには辛い感じが。そんな中、G,H(B,Cも同じ)プログラムのマヌーリ、ジャニーニ&ルッツァーティ、それにフォレスティエーリ、ドニーニは、しっかり「ストーリー」のある映像で安心してみることが出来た。次の機会にはこの辺の名前を覚えておこう。
あ、たぶんこの映画祭の柱のはずのボツェットはプログラムの都合上、ひとつも見ることが出来ず。この辺、もう少しなんとかならなかったものか。A,Dプログラムなんて観なくてもいいんだから、そこと入れ替えてくれれば。
ついでに、作品ではなく、その回りについて。さすがはイタリア大使館がバックについた映画祭だけあって、ぱりっとした服装のスタッフが並ぶ。チケット代は、当日1500円だが、半券があれば 1200円に割引と言うお得なシステム。半券がみつからなくても、「前の回にいらっしゃってましたね」と割引適用されたりと、サービスは良好。各回抽選で 5名にイタリアワインプレゼントなんてサービスまであり。客のもてなしはたいへん充実していたので、その分映画そのものの環境をもう少し改善できなかったのかというのが残念。一番前面に出して宣伝しているプログラムがほとんど休日上映なかったり、イタリア語で喋り続けの作品に字幕がついてなかったり。ここをなんとかした方が、イタリアアニメを売り込む上では良かったんでは。
- 12月28日
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えー、何度も書いてる通り、どんどんフィクションの消費欲求が減っていてまんが積み上がるスピードの方が速くなりつつある今日この頃なわけですが。いまの積みまんが(の一部)。
『ローゼンメイデン』4巻、『灰色の乙女たち』2巻、『ワイルダネス』3巻、『暁星記』4巻、『鉄腕バーディー』7巻、『サトラレ』6,7巻、『おとぎのまちのれな』4-7巻、『ピルグリム・イェーガー』4巻、『デスノート』4巻、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』8巻、『魔法使いの娘』2巻、『バジリスク』2-5巻、『低俗霊DAYDREAM』5,6巻、『エマ』4巻、『キカイダー02』6巻。
ぜんぶ楽しみに読んでいるシリーズというのがなんとも。中途半端に眺めているあたりがまたダメなんだろうなあ、と。
というわけで、とりあえず、ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』(小学館 ヤングサンデーコミックス)読了。むちゃくちゃおもしれーじゃん、これ。そこまで話し拡げんのかー。っつーか、まだふろしきの広がり具合は3,4割って感じなんですが、畳むの間に合うのか。
加藤理絵『灰色の乙女たち』2巻(スクウェア・エニックス ステンシルコミックス)もいまさら読了。父娘ふたりぐらしだったのに父親まで失踪。なにもかも一人で抱え込むことになった意地っ張りの少女が、自分のやりたいことを見つけ実行するまでの話。気持ちがいいばかりのラストではないけれど、少し痛みが残る良いラストだね。
- 12月29日
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黙々とまんがを消費中。
佐野絵里子『たまゆら童子』(リイド社 SPコミックス)はコミック乱掲載の時代物短篇連作のベスト集。 ホラー仕立ての物は、あっさりした丸っこい絵柄が禍いしていまひとつ。また、著名人を扱ったものは力足らず素材に負けることも(清少・紫を戦わせる「絢爛たる双璧」など顕著)。逆に、ほのぼのとした、庶民のエピソードでは持ち味が生きる。京の都の片隅で毬杖を楽しむ親子を描いた「毬杖」など、その典型。こちらの路線の作品がもう少しあれば。
内藤泰弘『トライガン』10巻(少年画報社 ヤングキングコミックス)はむちゃくちゃ熱い。ニコラス・ウルフウッド最期の激闘。あまりの熱さに直前に読んだ『ヘルシング』がかすんでしまった。こちらはこちらでお嬢ちゃんと隊長ががんばってたのに、ウルフウッドにはかなわない。もったいないことをした。11巻はそれに比べると圧倒的に熱量が足りないわけだが、その分をSF度がフォロー。バカ武装と舞台設定のためにSF設定を借りただけの西部劇だと思っていたのに、こんな壮大な話になるなんて。
夏目義徳『クロザクロ』1巻(小学館 少年サンデーコミックス)。いじめられっ子の少年が魔物の力を借りて強くなるが、逆に魔物に取り込まれそうになる。ほっとくと「人食いの魔」VS「人間側のハンター」&「魔を裏切ったヒーロー(主人公)」というありがちな構図になりそうだが、1巻の時点ではまだ大丈夫。今後どこまで、魔に堕ちることへの恐怖を維持し続けられるか注目したい。
山名沢湖『白のふわふわ』(エンターブレイン ビームコミックス)は良すぎ。ベストは「ハミング」(これを「ハミング」という題にするのもすごいなあ)。「迷子になる」も好き。『スミレステッチ』(同)も良いですね。『いちご』よりも断然好き。ひたすらにファンシーなものよりも、一匙毒が入っているものの方が持ち味が出る感じ。というわけで「右足左足」推し。
那須雪絵『魔法使いの娘』2巻(新書館 )はエネルギーが充満していて、たいそう良いです。やはり那須雪絵は、現代を舞台に人外を描かないと。
- 12月30日
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TEEN TITANS Ep.26 Aftershock Part Two。テラ篇決着。苦い結末ではある。がんばればなんとかなるんなら早めになんとかしておけよという疑問が拭えないのだが、まあそこはタイタンズの言葉でスレイドにかけられていた暗示が解けたとでも理解しよう。問題は、無慈悲に攻撃をしておきながら不利になったとたんに、君を信じてる君なら出来るがんばれとかいいだすタイタンズの心根の方だ。ほんとに正義の味方か、君ら。でもまあ、最後の銘板でうるうるきたんですべてよしとする。
TEEN TITANSを堪能した後、宴会に行く途中、近所のイエローサブマリンに立ち寄り、色物RPGルールを二作購入。「メイドRPG」はプレイヤーがメイドになり、いかにご主人様の寵愛を得るかを競うという困った代物。寵愛ポイントと能力値を自由に変換できるなど面白いシステムなのだが、トータルコンセプトがあれなのでプレイ難易度は高そうだ。しかし、コンセプトの説明も何もなく、いきなりキャラメイクからはじめるルールブックというのはどうかと思った。「Violence」は覆面デザイナーによる現代を舞台としたHack&Slash型RPG。ブラックジョークのてんこもりだが、根のところでお上品な当りが微笑ましい。
でもって、新宿に出てアンサンブルの例会&忘年会。いろいろ我が身を棚の上に置いた発言をしたような気がするが、いつものことなんで気にしないことにする。っつーか、何を話したかもう忘れた。忘れたんだってば。4次会相当のカラオケでは、子門・成田を完璧に再現する歌声に聞き惚れた。デカマスターNEVER STOPが歌えたので、個人的目標も一応達成。色んな物を忘れていることが判明したので精進したいことである。
- 12月31日
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TEEN TITANS Ep.20 Transformation。スターファイアがへんしん。怪物化(?)したスターファイアもちょっとかわいい。そんだけだなあ。別に悪いところは無いけど、特筆すべきところもない回。
これで、第二シーズンまでは、日本未放映の#10を除いて見終わった。最初は微妙な演出に違和感もあったけど、なんか見ているうちに大丈夫になってしまったことだよ。一挙放映も全部録画して、憑き物は落ちたんでTITANSモードはしばらく休み。
年賀状を書いたり、この雑記をだらだらまとめたりしたあと、厳寒の中、初詣に。湯島で少し飲んでから、湯島天神、神田明神と周り、明神前の屋台で飲んだ後、帰宅という美しいコース。これで、常磐&千代田線の連絡の悪さという罠にさえ引っ掛からなければ幸せだったのだが。世の中、思うに任せないものだよ。
いやな気分で一年を終えるのも何なので、最後に楽しかったこと。湯島天神の巫女さんは、微妙に垢抜けないというか、きまじめな女子高生風のひとが多くて、なんだか面白かった。学業成就は君にこそ必要なんじゃないかという感じで。キティちゃんお守りなどに突っ込んでいた我々に対してクスクス笑っていた様子はかわいらしくはあったが、仕事の面からすればもう少し毅然とした態度を望む。> 左端の巫女さん(誰?)