過去の雑記 05年 4月

雑記のトップへ

前回へ
4月 1日
多村、風邪で開幕戦欠場。……多村。

対中日初戦を観戦。テレビをつけたら0対0で九回横浜三つ目のアウトという厭なシーンから始まり、裏の中日の(サヨナラの)攻撃から観戦かと嘆いた途端に、いきなり立浪が三塁打(タカノリのアシスト付き)という面白場面。つづくウッズ、福留敬遠でノーアウト満塁ですよ、お客さん。もういいや、アレックス打てよ。

と、思ったら。

あははははははははははははははははははははははははははははは。まんるいほーむらんはよぶんじゃないかとおもうな。> あれっくす

竜星があまりに早く終わったので、イーグルス×ライオンズを観戦。BS中継なんだ。イーグルス打線がなんだそりゃと言うくらい爆発してます。さすが、ベテラン。二線級だと良く打つ……。スタメン表の「1番 礒部」を見て愕然としたわけだが、その結果が先頭打者ホームラン含む 5打席 3打数 3安打 2四球(最終的には6打席で4打数3安打2四球)とは。きっかけというのは大事だな。11点差はさすがに西武もやる気無くすだろうから、この試合は勝つのだろうけど、岩隈でしか勝てないという状況は継続中。明日の松坂は負けとして、問題は日曜の試合か。

4月 2日
例によっていつものごとく布団の中で朝アニメ。「Viewtiful Joe」の26話を観る。先週あんなに盛り上がったというのに、いきなりセリフを読みあうだけのグダグダな代物に成り下がってしまったので、こんなグダグダで最終回かよと嘆いていたら、突然シルヴィアが変身。驚愕しているうちに、画面右下隅に「つづく」の文字が。どうやらまだ続くらしい。これは予想外。セクシー・シルヴィアのアクションには興味があるけど、もういいかなあ。

「ふしぎ星の☆ふたご姫」1話は設定説明をぎゅうぎゅうに詰め込んでの30分。話にもなんにもなってません。きゃぴきゃぴ声がうるさくて、その辺は辛かった。

でもって、録画で「レジェンズ」最終話まで観たり。むちゃくちゃよく出来た最終回だな、これ。

東邦負けたかぁ。密かに名電 対 東邦の地区大会かよ、な決勝を期待してたんだけどなあ。この調子だと決勝はまた、高校野球的野球の精髄・メイデンが、初出場校の明るいのびのび野球に敗れ去るという展開になりそうな。

などと考えつつ夕方から元ユタ。今日の参加者は、SF人妻、海老沢玉希、大森望、小浜徹也、堺三保、添野知生、高橋良平、林、三村美衣、山本和人(あいうえお順敬称略)。周囲での主な話題は、新小岩のピンボール、花粉症地獄、ラジオ会館フロアの変遷、"Ghouls G**** and Gold"(正式書名失念)、3Dスターウォーズ・3Dタイタニック(嘘)、ローレライも愛せるようになる、ケロロ軍曹時間帯変更を嘆く、読むのが怖い、花粉症性喘息、添野邸ピンボール設置計画、例の年表、映画ワンピース、レンズカタログと自転車カタログ(観てるだけ)、ちゃんと撮影はしている、庭先の変な植物、ベスト・オブ・エイプリルフール(元ユタ賞SNS部門は中村融さんに決定)、悔しがる人、謎のパワパフガールズZ(ほんとだった!)、アニメフェス、誰が古代文字を彫ったのか@神狩り2、浅草のジャパネスクTシャツ、キャシャーンは知っているけど響鬼は知りません、宇宙戦争と原作、ゴレンジャー・ストーム/ハリケーン 、安い作りの本、白背から青背になったタイトルには何があるか(ただし青背登場以降に刊行された作品のみ、新装版で背色が変わった例を除く)、など。

喘息を併発するほどのひどい花粉症を押して参加された添野さんの姿には、悲壮なまでの覚悟が顕れていた。のんびり8時過ぎの参加になったことを大いに反省中。

4月 3日
「エターナル・サンシャイン」を観た。チャーリー・カウフマン脚本によるラブ・ロマンス。一応。

彼女にふられたあげくに彼女が自分を記憶から消してしまったので、あてつけに自分も彼女の記憶を消そうとする男の話。記憶テーマをうまく扱い苦いロマンスに仕上げている。時系列も観客がじゅうぶん把握できる程度の混乱のさせ方。記憶の中の自分と現在の自分が混ざる奇妙な画面も面白い。期待以上にちゃんとした映画になっている。当初は衝動的なヒロインに振り回されるきまじめな主人公、という構図なのだと思っていたが、話が進むにつれ男の方もたいがい駄目だとわかってくるあたりは、悪意があってよろしい。

どこが駄目かというと、せっかくいい雰囲気で話し掛けられているのに「話すネタが無いから」と返して場を白けさせたり、正直に感情をぶつけられても自分の内面を見せようとしなかったり、自分の教養を物差しとしてそれを知らない相手を見下したり、相手の感情を見ずに自分の決めたノルマを果たすだけで「僕はこんなにちゃんとしているのに」と相手を非難したり。……ああ、思い当たる節が……、ああ、ああああ。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。

とまあ、ある種のタイプの男性なら、心の後ろ暗いところを大いに抉られること請け合い(と、他人事のようにまとめてみる)。

記憶の中の奇妙なシーンの数々はもう一度観たいけど、自分の駄目なところにもう一度直面する勇気があるかというと……。DVD出たらどうしようかな。

祝!牛島監督 公式戦初勝利。横浜打線が5回2死から爆発して大勝利。初戦三浦の被弾、2戦佐々木の被弾のショックを払拭する……、とまでは言わないが、ショックを軽減する試合とはなった。明日からはホームで読売戦。目標は2勝1敗の5割復帰だ。

4月 4日
祝・愛工大名電センバツ初優勝。一度も試合を見てないんで、祝福すべきチームかどうかは知らないんだけどもが。

近所の高いスーパーにウィルキンスン・ジンジャーエールを見つけて嬉しかったので、祝名電優勝ということで色々買い込む。シメイのブルーはともかく、ダニエルは余分かなあ。やはり、どなんだったか。ジンジャーエールはそのまま半分ほど飲んだ後、なんとなくバーボンと混ぜてみたのだが、どうも相性が悪い。香りが殺しあって全然だめでやんの。いや、予想はしていたことだけど。

録画しておいた千葉テレビ日曜アニメ枠をまとめて観る。

「エルフェンリート」第1話。おお、エルフェンリートのエルフェンリートたる所以のものが、一切スポイルされてないとは。いいのか、これ。人物の演技(声優ではなく、描かれた人物の演技ね)にはやや不満が残るが、全体としてはまあまあ。次回に期待したくなるできではあった。一番レベルが低いのは、次回予告のナレーション。

「エマ」第1話。コミックビームのCMの金かけて無さはかなり感動的なレベルだな、というのは置いといて。考証はかなりちゃんとしている風味。それを踏まえた美術もまあまあ(OPはどうかと思ったけど、本編は良かった)。キャラの芝居はなかなか。全体としてはちょっとラブが前に出すぎかなあ。ビクトリア朝イギリスの光の部分をきれいにかければ合格だと思うんで、その方向で頑張っていただきたい。ロマンスはどうでもいいや。

「こいこい7」 第1話。べたな設定やあれなキャラデザには目を瞑るにしても、声優に演技力というものが存在しないのはどうにも。メインヒロインだけではなく、ほぼ全員が聞いて不快になるレベルというのは、さすがに酷いのではないか。

藤子・F・不二雄『ドラえもん+』1巻(小学館てんとう虫コミックス)を読んだ。単行本未収録作品を集めた物。70年から86年までの作品22本を収録。年代によるドラえもんのキャラの変遷が楽しい。七〇年代初頭のドラえもんは無責任でいいなあ(いつまで経っても無責任という説もある)。
個人的なベストは道具のアイデアが光る「代用シール」。この道具を使っても、根本的な解決はまったくできないというのがすばらしい。
「ぼくを止めるのび太」とか「ゾウ印口べに」とか知っている作品がある理由は、1) 同じ道具の別バージョンを読んだことがある、2) 雑誌掲載時(学年誌は読んでないのでこれはない)か再録時(コロコロ再録時の可能性はある)に読んだ、のどちらだろう。

SFマガジン 2005年4月号を読んだ。特集はベストSF2004の上位作家競作。
飛浩隆「空の園丁」は、《廃園の天使》シリーズの次作から冒頭を抜粋。昭和52年の地方都市の空気はすばらしい。そこに混入する蜘蛛や天使といったシリーズ・ガジェットが醸し出す異化効果も抜群。しかし部分は部分なので、それだけといえばそれだけ。早くつづきを。
イーガン「ひとりっ子」は、多世界解釈物。自分が余りしあわせになると並行世界の自分が不幸になるという主人公の問題意識がまったく共有できないので、話に入り込むのが難しい。ラス前の展開はぎこちなさも含めてイーガンっぽい。
神林長平「罪なる方法、模型・模倣・消去」は久々の《コーパス&ジェイク》。この淡々とした盛り上がりの無さがたまらないのだ。
プリースト「火葬」は、《ドリーム・アーキペラゴ》の一篇にあたる熱帯+因襲ホラー。メインの化け物にもうひとつ生理的厭感が足りない。
ウィリス「からさわぎ」は、ポリティカル・コレクトネスネタでウィリスが書いたらこうなるだろうなあという作品。ウィリスのユーモア短篇の中では悪くない方か。リズムの悪さはいつもの通り。
ウルフ「録音」は軽いゴースト・ストーリー。さすがにこの長さだと、凄みを感じたりということは無い。
「人間廃業宣言」特別篇で紹介された、カリム・ハッサン"Ascension"はわりに気になるのだが、どこかで上映したりしないものか。東京ファンタとかどうかなあ。

4月 5日
3対3の同点で迎えた12回の裏。読売の選択は開幕戦以来の登板となるミセリ。開幕戦2被弾で読売に初黒星をもたらしたリリーフエースは今日も好投。先頭打者・金城にツーベースを与えると四番佐伯を敬遠、代打ウィットこそ三振に切って取ったものの、多村に外野に運ばせジ・エンド。読売に開幕四連敗をもたらした。
ありがとう、ミセリ!ありがとう、堀内!これからもよろしく。

『みかにハラスメント』(ガンガンコミックス)が見つからない。黒書刊行会でエロいと褒められていたので、どんなものかと探しているのだが、どこに行っても(※柏新星堂、新宿書店高田馬場店、新宿紀伊國屋書店アドホック店、ジュンク堂新宿店)売ってない。SF系界隈ではあまり話題になってないように思うが、どこかで大人気なのだろうか。まあAmazonで買えばいいか、と見にいってみたらなんとしたことか。新刊の扱いはなく(在庫切れ?)、ユーズドが3000円と3500円で挙がっているだけだった。すごいな、おい。プレミア価格で買うほどの興味は無いので、そのうち増刷かかるだろうとしばらく忘れることにした。しかし、エロは強いなあ。 < お前もだ

やはり、おたく界隈では普通に騒がれていた様子。Amazon31位かあ。すごいや。

4月 6日
ひとさまの日記ではじめて存在を知った「エレメンタル・ジェレイド(erementar gerad)」だが、タイトルの"erementar"ってのはどういう意味の単語なのだろう。固有名詞?

切込隊長BLOGで知ったスレがことごとくツボ(いや、2chの隠語ではなく)。プロ野球架空戦記な「子供の頃から楽天イーグルスのファンだった奴集合!」も、スレタイで勝利をつかんだ「ウィットのたんけんぼくのまち」も実に味わい深い名スレッドだが、白眉はやはりこれか「パ・リーグ馬鹿試合研究所2005」。数字を無為にいじるのは結果派野球好きの醍醐味だよね。

今日のNPB6カードの観客動員数。
  1. いわきグリーンスタジアム(福島県いわき市) E-F 18794人
  2. スカイマークスタジアム(神戸市) Bs-H 17679人
  3. 明治神宮球場(新宿区) S-D 16157人
  4. 横浜スタジアム(横浜市) Yb-G 13046人
  5. 広島市民球場(広島市) C-T 10304人
  6. インボイスSEIBUドーム(所沢市) L-M 8889人
セ・リーグとかいう不人気リーグは、パ・リーグに比べて圧倒的に客が少ないなあ。
数字を見るとジャイアンツ人気の低下と、イーグルスブームの凄さ、ライオンズの哀しさがよくわかる。しかし、最多動員が地方球場とは……。

などと言っている間に横浜が負けてしまった。せっかく二度も追いついたのになあ。そこで勝ちきる中日を見習え。> 佐伯とか

こんなメールが来た。
Subject:GWの旅行日程決定しました

GWの旅行日程決定しました。

場所   : 軽井沢
日時   : 4/29〜5/2
参加費用 : 1人5,000円

その他詳細については追ってご連絡させていただきます。

友人・家族など誘ってくださって結構ですので
4/10までに出欠の連絡をお願いします。

連絡用BBS
AL-Mailで見たので一瞬わからなかったが、本来はHTMLメールで、連絡用BBSをクリックするとCGIにメールアドレスが渡されるしくみらしい。Fromアドレスはkazu_ryokou@yahoo.co.jpと、内容と整合性のとれたもの。おそらくアクティヴアドレス収集SPAMなのだろうが、これはちょっと性能高いな。

先日の雑記で、「90年あたりはかなり充実したラインナップだったのが、91年でガタン、92年でガタンガタンと落ちるのは切ないほど」と書いたところ、山岸さんから92年は前後の年に比べて充実したラインナップだったはず、と突っ込みが入った。あれ?そうだっけ。と、もう一度リストを見返してみた(以下はかなり恣意的な抽出)。 ああ、確かに92年は充実してるなあ。どう少なく見積もっても91年から落ちてはいない。というわけで前言撤回、92年のラインナップは落ちてません。星敬リストに載る作品数が減ったから「ラインナップが落ちた」と思ったのかなあ。半月も前にどう考えていたかなんてすでに霧の彼方だ。

4月 7日
■真理省■ 4/5より、同人版パワーパフことPpGZ詳報。こうしてみると、かなり本気でやろうとしているのだなあ。とりあえず日本語名の本名付きというのはいかがなものか。それにしても、バターカップのキャラがおいしすぎです。

コンバンハチキンカレーヨ再より、二次元の本棚2chのレビューを中心とした、「いわゆる」2次元エロ小説の総合サイト。やや安定性に欠けるものの、サイト設計の出来と情報の量はすばらしい。

ふと思いついたのだが、長島茂雄が南海に入団していたらという架空史はどうだろう。確か、杉浦と一緒に誘われてたんだよね。先輩・野村に嫉妬されたりしつつも天性のキャラクターで一躍人気選手となりパ・リーグを盛り上げる長島。セパの人気は拮抗からややパ有利くらいで推移。しかし、全国放送がない哀しさで、圧倒的なところまでは至らない。一方、国民的ヒーローが入団しなかった巨人もマスコミの力で人気は保つものの、現実のような一人勝ちはできなくなる。そして、それは読売グループの勢力にも影響を与え、読売新聞が発行部数1位などということは起きなくなる。となると、朝日の天下が続くわけで、右派勢力は現実よりも弱体化し……。
野球選手一人の帰趨で、日本の状況、ひいては世界の情勢が大きく変わったというところまで持っていければ結構面白いかも。まったく違う日本の姿を提示し、過去に遡って原因を突き止めていくパターンでもいいなあ。
誰か、書きませんか。

/.jの書き込みから辿った、国土交通省の国土情報ウェブマッピングシステムが面白い。国内の任意の地点の航空写真(時代はさまざま)が閲覧できるシステム。実家のあたりを見てみたら、ちょうど30年前(昭和50年)の写真で懐かしさに涙が出そうだった。今はもうない、六番町ユニーも、昭和橋東映も全部そこにあるよ。ノスタルジアにひたるには、ちょうど良い遊び道具だ。

4月 8日
デイリーベイスターズより、牛島組長のお言葉。
「琢朗も種も金城も佐伯も多村も、1人抜かして村田も。よく打ってくれている。」
それはさすがにあんまりだと思うんですが、組長。相川も土肥も打ってますよ。
参考:4/7 Yb 14-6 G
(遊)石井 6-1 2得点
(二)種田 2-1 3得点
(右)金城 5-4 2得点 3打点
(一)佐伯 5-4 2得点 6打点
(中)多村 5-2 1得点 2打点
 一人抜かして
(三)村田 5-3 2得点 2打点
(捕)相川 4-1 1得点 1打点
(投)土肥 5-1
職場からの帰り道、バスに乗らず久しぶりに駅まで歩いてみたのだが、途中の桜がけっこう咲いてないのが気になった。一帯咲いてないというのなら気候の問題と納得するのだが、ほんの数メートル隣の桜は満開だったりするので、かなり不気味。それも1本、2本ではなく、全体の1〜2割がそんな感じ。ひょっとして、東大通り沿いの桜はかなり立ち枯れてる? ソメイヨシノ、寿命の危機なんて話もあるからなあ。

金曜なので「虎の門」。作詞勝負はちょっとレベルの差がありすぎ。板尾に誰もついてこれてない。せめて有野を出さないと。テレビガイドも見事に実力差が出た。まわりのあまりのレベルの低さに、アップダウンとバカリズムの完成度だけが際立っている。特に、芸能人と金というワンテーマに絞りきったアップダウンの技量には感心するばかり。

4月 9日
リチャード・モーガン『オルタ−ド・カーボン』を読み終える。電脳ハードボイルド物。いや、べつにエフィンジャーのあれとは関係ないんですが。電脳はおまけだし。総体としてはそれなりに面白いのだけど、エンジンのかかりが遅すぎる。エンジンがかかってからも詰め込みすぎで、とにかく「多い」。出来ることを全部やりましたという態度は悪くないのだが。文庫で六〇〇頁以内に押さえ込めていれば褒めたのになあ。

マジレンはいまのところ継続中。青の人のキャラがつかめません。ウルザードのWマークが、マジレンジャーのMマークと上下逆なことにいまさら気づいたり。

響鬼のダブルライダーの立ち姿(とダブル変身)はかっこよかったんだけどなあ。「いっしょに観よ」というところまで相手に言わせてしまう明日夢くんはあまりにもダメすぎだ。

4月10日
おねがいマイメロディを観た。全体にそこはかとなく毒が混じっていて良い感じ。山本ルンルンがスタッフにいるのはたいそうらしいことではあるのだが、その役職がクリーチャー・デザイン協力というのは微妙。クリーチャーて。

せめてもの心の潤いを求め近所の公園まで花見に行ったのだが、そこで食べようと桜餅をさがしたのに、どこにも見つからなかった。コンビニにも、スーパーにも、そごうの菓子フロアにも売ってない。全部、柏餅。

桜餅というのは、桜の時期には売ってないものなのか。そうなのか。

4月11日
毎日新聞の「萌え」産業に関する記事を読む。萌えに対する認識がどうこうとか、一般社会への浸透がどうこうというのはどうでもいいとして、最後の一節にある識者コメント、
市場を支える30代男性には未婚者が増えており、人間とは別のパートナーを求める心理があるのかもしれない
に大笑い。「人間とは別のパートナー」て。って、コメントしたのは森永卓郎か。なるほど(色んなレベルで深く頷く)。

やらねばならぬことがある「ので」まんが読み。

高橋葉介『夢幻紳士 幻想篇』(早川書房)。ミステリマガジンに連載された夢幻魔実也の最新シリーズ。キャラクターとしては怪奇篇の魔実也をベースにした感じ。ピークの時と比較してしまうと絵の崩れが気になるが、話はかなり良い。一冊としてのストーリーの完成度は高橋葉介作品でも上位の方では。これが、『怪談』あたりのころの絵で描かれていたらなあ。

磯本つよし『東京クレーターのアカリ』1巻(少年画報社ヤングキングコミックス)。東京湾への隕石落下から25年、隕石のもたらしたウィルスにより様変わりした東京を舞台に、エアバイク乗りの駐在さんの活躍を描く。未来世界まったりものとしては、鶴田謙二の一部の作品や、『ヨコハマ買い出し紀行』に近いかな。残念ながら描きたいものに画力がついていってないところがあるけど、破滅後の鄙びた未来描写は魅力的。あと、主人公の尻。

三家本礼『巨乳ドラゴン』(ぶんか社コミックス)。巨乳ストリッパーたちがゾンビに襲われるバカホラー。アクションとショックはあるけどパズル性が無いのが物足りない。『ゾンビ屋れい子』の魔力は再臨しなかったようだ。ってまあ、雑誌消滅で打ち切りだから、多くを求めてもなあ。

和月伸宏『武装錬金』7巻(集英社 少年ジャンプコミックス)。対再殺部隊篇。後輩君が非常にいい味を出している。中盤の戦闘シーンは作者本人も書いている通りいまいち。巻末の戦闘の、無→骨格→筋肉という再生描写はインパクトがあってよかった。

雷句誠『金色のガッシュ!!』20巻(小学館 少年サンデーコミックス)。あいかわらずギャグをそのままストーリーに盛り込むのが上手い。モモン篇なんてぜったい捨て回だと思ってたのに。

熊倉隆敏『もっけ』4巻(講談社 アフタヌーンKC)。いやもう、「エンエンラ」でしょう。煙る佐保さんは最高ですよ。

安達哲『バカ姉弟』4巻(講談社KCDX)。1話4ページなんて回で、二つのエピソードが繋がり無くただ並べられるというのはちょっとどうか。

ところで、ゾンビ屋れい子のドラマCDがでるらしい。通販&予約限定、約9000円。韮沢靖プロデュースによる「百合川サキ」フィギュア付き。さすがにいまさらドラマCDも無いだろうとは思うんだけど、気になりはするね。しかし、そうか。 百合川サキに冬馬由美か。ディードリッドが、幼女を連続29人殺した少女殺人鬼のゾンビね。

不定期日誌のアワーズの発行部数の話題に触発されて、日本雑誌協会の2004年雑誌発行部数のデータを眺めてみた。いろいろ面白い。とりあえず、漫画雑誌のデータだけ抜き出し発行部数順に整理してみたところ、以下のような事実が判明。 面白いなあ。なお、秋田、メディアワークス、少年画報社、芳文社などいくつかの出版社は「印刷証明付部数」ではないので、発行部数はサバを読んでいる可能性ありです。

4月12日
mixiのひとの日記にコメントで書いた「『もっけ』がアニメ化されたら『日常妖怪記 もっけ』」というのが(我がネタながら)面白かったので、もっと考えてみた。『蟲師』は『蟲師・幻蟲紀行』とかでどうか。『るくるく』は『悪魔姫 るくるく』とか……、いまいちだな。じゃあ『るくるく 〜Heartful Days〜』(< おい)『ファウンデーション』は『銀河帝国興亡史 ファウンデーション』で。

というのをmixiの日記に書いたら、別案が多数集まったので、ここにまとめておく。

他にも面白いアイデアがあったら教えていただきたく。

4月13日
奇蹟が起きた。ウィット2安打(1本塁打)&佐々木今季初セーブ!なんてこった。切る予定だった選手が、半端に活躍するなんて。あー、でもまあ、親会社だかスーツ組だかの意向との兼ね合いで使わざるを得ないというのなら、できる範囲で活躍してくれる方がありがたいか。

しかし横浜スタジアムの観客数3875人ってのは。確かに関東は寒かったけど、インボイス(所沢)で8634人、千葉マリンで8107人なんだから言い訳は聞かない。Yb-Sというのが、いかに魅力に欠けるコンテンツかということだろう。はて、どうしたら魅力を増していけるんだろうか。いや、僕が考えてもしかたがないのだけどな。

4月14日
cocoさんの日記経由で名状しがたき機械(2chからのネタ再録サイト)。挿絵も含めて激しく笑いました。個人的には3枚目がベストかな。

4月15日
職場で、アジの開きは身を上にして出すか、皮を上にして出すかという深遠な問題に想いを馳せながら昼飯を食っていると、横から突如悪臭が漂ってきた。
だから!公共の場で!それも食事の場で!納豆を食うな!
そういう人に迷惑をかける行為は、他に人がいない場所でしていただきたい。対面でたばこを吸われるよりもよっぽど迷惑だ。せめて、「ここで納豆食べてもよろしいですか」と周囲に問うくらいのマナーが欲しいものだ。ああ、平和な昼食が台無しに。< 言い過ぎ

韓国で血液型占いがブームらしい。よりにもよって、そんな妄説輸入せんでも。そのうち、血液型ブームは日本の陰謀なんて話が出てきたりして。

金曜日なので「虎の門」。美保純の映画プレゼンコーナーは楽しそうでいいなあ。テレビ越しに観てる側は別に面白いわけではないという、些細な問題はあるけど。1週間テレビガイドは、アップ・ダウン、バカリズム、ダブルブッキングの上手さと、チョップリン、カラテカのダメさが見事な対比。どんな仕事でも全力を尽くせよ、君たち。ああ、エレキ・コミックは普通。

4月16日
山手線に乗っていると、スーツケースの上に座った人が膝の上でノートパソコンを開いてDVDを観ていた。なんというか、それが可能なことは知っているけど、本当にやる奴がいるとは思わなかったことを目の当たりにして、呆然とした春の宵。

飛行機や新幹線のように、個人スペースとした確保された座席と一時間以上連続する時間がある場合なら理解できるのだが、最大でたかだか30分くらいしか乗らない山手線で、しかも座席についてならともかくスーツケースの上に座って観るというのは勇者としか表現しようが無い。扉の開く方向がわかるたびに、スーツケースのキャスターで自在に移動していた姿も印象に残った。

夕方から元ユタ。今日の参加者は、大森望、小浜徹也、添野知生、高橋良平、林、三村美衣、山本和人(あいうえお順、敬称略)と、ファン交考流れのみいめさん他6人で、計13人。

僕の周囲での主な話題は、スター・ウォーズ3の宣伝、最近撮った写真(出力はしない)、『宇宙戦争』の解説、酷いことしたと高橋良平は言った、締切りは守りましょう、カート・シオドマクの自伝、ロシアの本の入手法、エシュヴァッハの新作スペオペ、リブリオ出版の日本SF名作集成全10巻(夢枕獏・大倉貴之/編)、SF者の肖像、新しいSFの遊び(連想ゲーム改)、最近のSF(オルタード・カーボン、アグレッサー・シックス、反対進化、ララバイ)、イーガン度判定、学校の統廃合、高田渡死去、次に危ないのは、ハインライン幻のデビュー作、アンドレ・ノートン、京大の新人、UFJ訪問記、西葛西専門学校事情など。

夕食時のもう一つのテーブルでは、新井素子が母親でもおかしくない世代、イルカには孫がいる、上司は選べないかもしれないが仲人を選んだ彼は27歳、新婦友人から新婦への「頑張ってね」メール、すでにブギーポップは読まれていない、細谷正充の正体などという話題があったそうな。

「新しいSFの遊び」は、添野さんがNHKのクイズ番組を見ていて思いついたというもの。三人の回答が揃うまでやる連想ゲームという感じか。例によって興が乗ってしまったんでしばらくやってました。小浜さんの出題はなかなか難しい。
個人的に最も受けたのは「馬は土曜に蒼ざめる」「世界はぼくのもの」「バルーン・タウンの殺人」というヒント(この順で提示)。それは思いつかなかった。ヒントは植物です。わりとグダグダにやっていたので、ただの連想ゲームだったという説も。

リブリオ出版の日本SF名作集成は大活字本のアンソロジー。ラインナップがむちゃくちゃ渋くて驚いた。神林で収録するのが「スフィンクス・マシン」か。でも2.7万はちょっと出せない。

「酷いことしたと高橋良平は言った」というのは『宇宙戦争』の解説の話。あまりにも何もかも書いてしまったという話……だと思って聞いていたのだが、「たぶん『(時間がなくて)手抜きになってしまった』と言いたかったのでは?」と指摘を受けて、後でびっくり。あれでも書き足りないというのですか。僕は聴き損ねましたが、「クラークが序文で全部書いてしまったので大変だった」ともおっしゃっていたそうです。なんというか。

帰りに新宿書店高田馬場支店に寄ったら、明日(4/17)で閉店という張り紙が。思い入れがあるということは無いんだけど、元ユタ後に行くのにちょうど良い店だったので、非常に残念。不便になるなあ。まんがの森本店が23時30分まで開くようになったりしないものか。 < しません

4月17日
「バジリスク」第1話と「エウレカセブン」第1話を見逃すというか録り逃す。すっかり忘れてましたさ。「エウレカセブン」は再放送があるそうなので忘れないようにしないと。水曜深夜3時、TBSね。

横浜の勝ち試合も結局見なかった。部屋に居たのに中継をみてないというあたり、やる気の無さがうかがえる。Webで得点経過だけは追っていたというあたりがまた。中日の勝ちも見なかったなあ。せっかく、サイレントKが初勝利を挙げたというのに。

そんな感じで、昨日は(も)主に寝て過ごしてしまい、要反省。動物園に行くとか、「コンスタンティン」を観にいくとか意思が無かったわけじゃないんだけど。

『ROBOT』2号(村田蓮爾編集の画集系まんが誌)も買っただけで開いてもいません。 まあ、体力温存ということで。

4月18日
かっては、連続10数時間稼働を誇った初代GIGABEATのバッテリーがすっかりへたれてしまい、2時間ももたないようになってしまった。さすがにこれは実用にならないので対策を考え中。最も有効なのは最新のmp3系プレイヤーに乗り換えることだろうけど、販売店延長の三年保証もまだ残ってた気がするし、どうしよう。

Web Zapping二題。

六本木ヒルズの「のび太の部屋」。すばらしい仕事だ。どこもかしこもすばらしいが、特に「星野スミレ ベスト」。

demiさんの落語感想。注目点は最後の1節。柊あおい系の噺家って、どんなだ。

Web Zapping中に、立浪がレフトを守ったという記述を見かけた。確認してみたところ、どうやら本当らしい。あわてて買ってきたトーチュウによると、現時点で4エラーということを受け、自ら言い出したらしい。レフト立浪も、それはそれで穴になると思うんだが。なにより、大量のレフト候補が出場機会を失うというのは非常に大きな問題。確実性では、いまだに中日トップの打者だからスタメンから外せないし。早く体調を戻して(腰痛を抱えているのだとか)、三塁復帰して欲しいところ。
というか、1塁が渡辺に戻れば送球エラーが激減するのだから三塁復帰で問題なしという話も……。

はじめまして、突然すぎてごめんね兄君!
少しだけ私の話を聞いて下さい。お願いします。
という書き出しで始まるspamが来た。標題が「【ロリロリ】下着は純白【12人の妹】」で、本文前半が
私達は週末パジャマぱーてぃーや平日公園に集まり、擬似妹プレイ、
擬似先輩プレイ、擬似ご主人様プレイ等
男性が過去に置き忘れてきた大切ななにか!
人それぞれの大切ななにかを個人個人好きに演じて頂ける
今で言う『萌え』だれもが持つ『萌え』を人目を離れ楽しむ
『ばーちゃるコミュニティ〜』です。
なんで、構成としては普通のspamであり、ありえないVSI(Virtual Spam Idle;誰が言い出したんだったかな)を設定しているわけではないが、いくらなんでも狭い的を狙いすぎだ。

一昨日、新宿書店高田馬場支店閉店の報に驚いたばかりだというのに、こんどはイエロー・サブマリン新宿東口店(正確にはハイパーホビー新宿店)も閉店という話が。カードゲーム対戦スペースのハイパーアリーナは南口側に移動。ドールコーナーは規模縮小の上で秋葉原店に移設らしい。
YSはボードゲーム店(西口 新宿ゲームショップ)にしか用が無いんで関係ないっちゃー関係ないんだけど、そこはかとなく時の流れを感じる今日この頃。

読んだり観たりしたもの。

夏目義徳『クロザクロ』3巻(小学館 少年サンデーコミックス)。力のインフレが進んでいるなあ。使い捨てにされた女性キャラ3人組総登場の「ウラザクロ」は、裏幕暴露漫画。往生際が悪いと取るか、決意の表明と取るか。3人組はかわいいので良しとしたい。

「創聖のアクエリオン」第3話。パイロット候補生にハッカー少年(眼鏡装備)とドジっ娘(眼鏡装備)が追加。わっはっはっはっは。バカだ、バカのアニメだ。第一話からそこかしこに漂っていたバカっぽさが全開。ここまでくだらないなら、それはそれでOK。第1,2話で挿入歌として使われていた、OP も期待通りの出来。CDでたら買おう。

「勇者王ガオガイガー ギャザリング 」。ありものの映像にナレーションだけでアニメと言われてもなあという第2話。ある程度、話が進んでからなら、作りによってはありだろうけど。とりあえず、かかず分が足りない。

SFM5月号から、ニール・ゲイマン「エメラルド色の習作」。僕がいままでに読んだホームズパスティーシュではベストの1本。さすが、ゲイマン。確かにホームズパスティーシュなのに、文体がコズミック・ホラーになっているあたりがお茶目だ。

4月19日
昨日、賞味期限を二日ほど過ぎたヨーグルトを片付けたのが悪かったのか、朝から腹の調子が今ひとつ。賞味期限全体から見れば、たかだか10%程度のオーバーなので問題ないとふんだのだが。乳製品を甘く見るなということ?

GIGABEATは再充電してみたら、なにやら普通に動いている。1時間強再生しても残電力表示は減ってない状態。放っておいたらまた自然放電するかもしれないが、充電直後の数日で、6時間持ってくれるなら実用にはなるかな。

新星堂で買い物、というか買わない物。このあいだから、新書コーナーに徳間ノベルズMIOの新刊のようなものが置いてあるのだけど、あれはなんなのだろう。
スペンサーの『妖精の女王』は今日も我慢してみた。十冊積読を消化したら買うんだ。楽しみだなあ。
CD・DVDフロアには、デカVSアバレのDVDが置いてあった。誰か、感想を教えてください。

ヤクルト・横浜の中継が無い。それはもうラジオすらない。しかたが無いので実況読んでました。再逆転だ!偉いぞ、タクロー!

広島・中日はまたも石井が勝ち投手。それはさすがに出来すぎだろう。7回2死から2失点+2走者で勝ち投手の権利を失った朝倉は猛省すべし。読売・阪神はふつうに阪神が勝ったらしいです。

そうか、今期のヤクルト主催試合のCS中継はフジ739の独占放送なのか。なんて迷惑なことをするんだ。こんなことのためにフジ739に加入するというのも業腹だなあ。あ、でもプロ野球ニュースがあるのか。

腹の調子はいつのまにか治まりました。

4月20日
SFマガジン5月号を拾い読み。今月のリーダーズ・ストーリー「当意即妙」が個人的ヒット。次第にずれていく巌流島の決闘。長さの制約にぴったりあった、だれ加減がすばらしい。
鹿野司の連載も良い。意識とは何かが次第に明らかになってきているという話。「意識とは現実を物語にする装置だ」というテーマをSF的に処理すると面白い作品になるのではと一瞬考えたが、神林長平か、山田正紀か、PKDになるだけだと気づいたんで考えない。

録画していた「スピードグラファー」2話を死ぬほど今更。評価が難しいなあ。おそらく、今回のラストで登場するコートの男が#1の主人公で、そのラストに重なるのだろうけど、そっちを観てないんで、なんのフックも感じない。とりあえず映像主軸なのに、映像だけでは勝負できて無い感。ばかばかしい豪邸の設定はちょっと笑った。この時点では何も始まっていないので、#3以降を観てみないと切るべきかどうか判断できない。

ときどき混ざるもの。

/.jの場合、大分類が「セクション」、(原則)一画面として管理される一連の話題が「ストーリー」、その起点にあたるのが「タレコミ」、最小単位となる個々の書き込みは「書き込み」or「投稿」、関連する内容として投稿された一連の書き込みの枝が「スレッド」。
2ch(および類似bbs)の場合、大分類が「板」、板に書かれた一連の話題が「スレッド(スレ)」、その起点は「1」、最小単位となる個々の書き込みは「書き込み」or「レス」。ふだんはあまり意識する必要のない「板」の配置場所が「サーバ(鯖)」。
mixiコミュは、「コミュ」「トピック(トピ)」「書き込み/レス」、起点は「0」。
いや、わかっちゃいるんですよ。

4月21日
今日も録画消化。「交響詩篇エウレカセブン」「魔法戦隊マジレンジャー」「仮面ライダー響鬼」と、奇しくも日曜朝の連続1時間半。「エウレカセブン」は再放送分だけど。

「マジ」は緑の恋話。サボテン片手のアクションはなかなか上手くはまっていた。サボテンの針を頑丈さで(また緑が頑丈なのか)弾き飛ばすシーンもグウ。マンドラゴラの使い方も割と気が利いている。全般にシーンの面白さは安定してきた。これで役者の、特に声の演技さえなんとかなれば。

「響鬼」はからくり屋敷でお姉さんの個人授業&対ぬりかべ。ディスクアニマルが昔は式だったというのはナイス。みどりさんも実に淫靡で(その表現はどうか)すばらしいです。響鬼が鬼になるきっかけがアレな件については、まだ語られていないその先があるのだろうということで。良い回でした。

 「エウレカ」第一話は、迷える少年のもとに少女とロボットが落ちてくる王道展開。日常に息詰まる少年の悩みという奴に共感できないので、前半はこそばゆさに耐え続けるはめに。これは、あれだ。フリクリの時とまったく同じこそばゆさだ。明日夢の悩みはまだ共感できるのだがなあ。  画はかなり良い。特に光の表現は秀逸。アクションも爽快に決まっている。主人公の心理描写のこそばゆさは気になるが、この映像を切るのは惜しいからしばらく観よう。

「二人でも大丈夫ですか?」という標題のspamが来た。姉妹との3Pという設定以外はわりと普通のspamなのだが、
それから、父の遺産があるので金銭的な援助も大丈夫ですよ。
二人相手にするのは疲れると思うので、お礼はきちんとします。
というあたりが、あまりにもあれだったんでご紹介。「父の遺産」と来たか。キャラ設定や、それを前提とした文章は、この手のspamの中では上手いほう。

4月22日
昨日のYOMIURI ON-LINE記事なんで、すでに旧聞に属するわけだが、「乗って操縦できる2足歩行ロボ、1台3600万で販売」
外観はアニメ「機動戦士ガンダム」に登場するロボットそっくり。
ってのは、いくらなんでも非難の対象だと思いませんか、同志諸君。どうみたって、ロボノイドとか、トラッド11とか、菱井のタイラント2000って、とこだろう。卑しくもジャーナリストであるのなら、もう少し正しいロボット知識を持っていただきたい。ああ、一番似ているのはリガードかも。
#と某所で書いたら、「Ζ」のプチモビには似ているという突っ込みが。確かに。

ついに佐々木がシーレックス落ち。さすがに、しかたあるまい。あと9個のセーブを挙げるまでは我慢するので、体調と気分を再度整えて欲しい。

ところで、その報から見にいった昇降格リストを眺めていて気づいたのだけど、横浜って、1,2軍の入換えを3回しかしてないのだね。怪我人の有無もあるけど、中日の頻繁な入換えと比べると、ちょっと固まりすぎという印象が。下から突き上げる選手がそんなに少ないのか。

祝・三浦、今季初勝利!というわけで完投で初勝利。防御率1.59で、4試合1勝1敗というのは悲しすぎるが、とりあえず勝てたわけだし良しとしたい。しかし、平日とはいえ阪神戦で1.3万とは。名古屋ドームは3.2万入っているというのに。

今週の「タモリ倶楽部」は踏み切り大賞。世の中にはさまざまに奇矯な踏み切りが溢れているのだね。豊島区は変な踏み切りがいっぱいあって良いなあ。そして新たな鉄ヲタ・マネージャーが登場。タレントそっちのけで鉄道話をするのはいかがなものか。微妙に空気読めない系な所はなかなか良かった。司会の松尾、タモリ、専門家、鉄ヲタとお供のタレント(小林恵美)という配置の中で割を食ったのが眞鍋かをり。小林恵美がそれなりに話に割り込めるもんだから、ひとりだけいるだけ人に成り下がってました。小林恵美が機能しなかった時のための保険だったんだろうけどちょっとわかいそう。

ムーンライダーズ&Killing Time+小川美潮&カーネーションのライブも観た。さすがに19時開始だと帰って来れないので、一部(というか大半は)録画で補完。ムーンライダーズ目当てだったのだけれど、むしろ気にいったのはKilling Time。CD探してみよう。あ、鈴木慶一は期待通りかっこよかった。

それを録画するついでに録っておいたリニューアル「ドラえもん」も観た。新声優陣のうち、ドラえもんとのび太の声には当初違和感を覚えたが聞いているうちに慣れてきた。これはこれでありだな。のび太のママこと玉子さんの声は艶かしすぎると思う。嬉しいけどな。なにもそこまでというくらいに忠実に再現された原作絵柄には感心。

「虎の門」は第9回のしりとり竜王戦。ダブルブッキングの川元文太が切れまくっていた。特に予選は無敵モード。回が進むに連れてトーンダウンしていったのは惜しまれる。

4月24日
アンサンブル例会に、やや遅れて2時半頃から参加。ハヴィランド・タフとか、最近の新刊とか、SFMとか、SFセミナーとか、今月のSF(が無い)とか、山岸真のひとり本とひみつとか、今年前半のSFとか、最近のアニメとか、LNFの話とかをしてたような気がする。あと、マーティンとか。
SFセミナー対策で『推定少女』を買った話をしたら、「あなたには必要ない」とか言われてしまった。悲しいことである。そうか、『赤×ピンク』を買うべきだったのか。
ミュノーナ『スフィンクス・ステーキ』(未知谷)は誰も知らなかったようなのでちょいと勝利感。でも、表紙に2色(赤と青だけ)しか使ってないというのは気づかなかった。
例会終了後に立ち寄った書店では、やっと『みかにハラスメント▽』(▽はハート)を発見。他に、ひょっとしたら海外SFと言えないこともない本とか、ノヴェライズだけど海外SF的に興味が皆無ではない本とかを買った。

帰宅後、いろんなものを観る。

「舞-HiME」最終話。ほんとうにフルリセットだなあ。でも、最終決戦前にリセットがかかったのと、直後にギャグが入ったことのおかげで、許せる範囲に。ゆるゆるのエンディングまで、和んで見ることが出来た。これはこれでいいんじゃないのか。

「スピードグラファー」#3。うーむ。囚われの姫の救出劇という、大枠のストーリーはありきたりとはいえ悪くないと思うんだけど、べたな話をいかすべき映像が絶妙にダメでにっちもさっちも。場面切り替えが致命的に下手という印象。なまじ画面はきれいに整ってるもんだから、間の悪さが目立つ。だめなんじゃないか、これ。

「バジリスク 甲賀忍法帖」#2。第1話を見逃したので、これが初見。いやはや、見事見事。ほとんど妖怪と化した忍術アクションが動きまくりの燃えまくりなのは当然として、静かなシーンが実にすばらしい。九〇年代前半っぽいくっきりしすぎのOP/EDもいい味を出している。やや肌色がはっきりしすぎる色設計を除けばほぼ完璧。これは良い仕事だ。「スピードグラファー」と見比べてしまうと、同じGONZOでもこんなに違うのかと哀しくなるのが難点。

でもって、やっと手に入った噂のセクハラまんが、水兵きき『みかにハラスメント♥』(スクウェア・エニックス ガンガンコミックス)を読む。確かに噂通り、恐ろしいまでの羞恥プレイっぷり。トップレス(+ノーパン)に、犬プレイに、幼児プレイまでやっといて、少年誌掲載ってのはすごいと思う。キャラも(巨大眼系ながら)かわいいし、評判になるのはわかる。でもまあ、だからといってプレミア付きで買うようなもんでもないよなあ。エロコメとしては良くできているというくらい。

4月25日
録画消化な日々。

「交響詩篇エウレカセブン」#2。うっとうしい閉塞感の表明がなくなったので安心して観ることができた。主人公が内省をやめて行動だけ見せてくれるのなら楽しめそう。アクションも、それなりに爽快。かっとばっくがどうのこうのというネタをいきなり消費してしまったのは、ちと驚いた。

「魔法戦隊マジレンジャー」。ほーかちゃん(桃の人)がヒルに血を吸われて吸血鬼になっちゃいました回。桃の人と黄の人が奮戦したのはいいが、黄の人はキャラが変わってきてないか。特に気負うことなく面白かった。

「仮面ライダー響鬼」。明日夢の内省は許せて、レントンの内省が許せないのは、へたれは許容できるけど、DQNは嫌いだという、まったくの個人的条件によるものなので、作品評価とはあまり関係無いっつーことで。無意味に凝った演出勝負(「特撮アクションと中学生日記のシンクロ」対「過剰な時間順入換え」 )は、響鬼に軍配。後者は、引きとしての効果は認めるけど、やりすぎ。何度も観ていれば、そのうち味になってくる、かなあ。

4月27日
SFマガジン 2005年5月号読了。イギリスSF特集号。「ニュー・ウィアード」をメインのキーワードに現代イギリスSFの活況を紹介する。解説でいきなり「既に終った(というより、もともと存在しなかった)出来事」と言われると、何を頼りに読めとと、問いたい気分になるわけだが、その後のフォローをみるとラベルとしては機能してなくも無いらしい。あくまで三つの大潮流の一つでしかないようだけど。しかし、現代イギリスSFの三つの大きな潮流に付けられたラベルが「ニュー・ウィアード」「ニュー・スペースオペラ」「ポスト・サイバーパンク」。えーと、すでに創造は終り、残されているのは再創造だけということでOKですか?
ミエヴィルのアジ文はともかく、概況説明と主な作家紹介は普通にわかりやすかった。スキャナーで紹介された作品群は読んでみたいものが多い。特に『ポリストム』。
掲載小説は4作。平均レベルはまあまあ。ゲイマンがすばらしいのは当然として、リズ・ウィリアムズの空気を描く技術は期待できそう。

ニール・ゲイマン「エメラルド色の習作」。ホームズ・パスティーシュなのにコズミック・ホラーという取り合わせの妙が楽しい一篇。ただの安易な組合せでなく、文体もそれらしくなっているし、設定も工夫されている。今回の掲載作の中ではダントツの出来。

ジョン・コートネイ・グリムウッド「樅の木食堂で朝食を」。肉体を乗り換える殺し屋の話。場面転換のしかたに工夫は感じられるが、あまりうまく決まっていない。

リズ・ウィリアムズ「暗黒の晩餐会」。異形の支配者のもたらす闇に反逆する料理人の話。闇に包まれたパリの描写はなかなかの雰囲気。漆黒の冷気で作られた料理も美しい。ただ、単独の作品としてはどうしても弱い。後に長篇の1エピソードに組み込まれたというのは納得。

ニール・アッシャー「帰休兵」。ギャングに追われた少女を助けたのは無敵の改造兵士でした。取り外された顔が喋ったりする奇妙さは楽しいが、それだけだなあ。

でもって、特集外。

ジェイジー・カー「ウェブ・ライダー」。浅倉セレクション。SFの定番、恒星間飛行士の憂鬱物。悪かないけど特に良くもない。小菅久実のえろっちい挿絵ばかりが印象に残る。

山本弘「メデューサの呪文」。言葉の力の話だって言うのに、山本弘に「言葉の力(詩力でもいいや)」が無いあたりが大きな弱点。中盤の、言葉の力を見せつけるシーンが、抽象的な描写ばかりでまったく迫らないのだな。やっていること自体は、いささか古くはあるけど悪くない。

深堀骨「シンクロナイズド坂」。マスターと田々口君再登場。ドンブラコッコスッコッコというフレーズの入れ方はちょっと好き。

連載などでは、鹿野司の意識がどこまで解明されているかという話が面白かった。

クリスチャン・オステール『待ち合わせ』(河出書房新社)読了。
 会うのをやめて三か月、それでも僕はクレマンスと、未練がましく待ち合わせを続けていた。にもかかわらずクレマンスに連絡しなかったのは、知らせずにおくほうが確実に思えたからだ。場所と、日時を伝えたら、まず来てもらえなかったはずで、待つ側の苦しみもそれだけ大きくなっていただろうから、僕は僕なりに工夫をして、会えなくてもあまり恨まずに済むようにしたのだった
という筋が通ってんだか通ってないんだか微妙な冒頭の一節に惹かれて読み始めてみたフランスの小説。恋人に出て行かれた男が、積極的かつ消極的にひたすら「待ち合わせる」話。飄々としたまま漂白する主人公の独白はなかなか楽しいのだけど、ときどき妙に堅苦しくなって、引っ掛かってしまったのが難点の一。生活感の無さが味わいを感じさせていたのに、途中から妙に生々しくなってしまったのが難点の二。冒頭から期待したほどには楽しめなかったよ。もう少しこう、浮世離れした論理が楽しめるかと期待したのだけれど。

4月28日
T 8-9 D。途中で結果を見たら、8-1だったんで、落合英二の先発はやはり無理っぽいなあ、まあ立浪の2塁打がまた一つ出たから十分だろうなどと思っていたのだが、名古屋グランパス対東京ヴェルディの結果を確認するためにYahooをみたら大びっくり。中日勝ってるやん。思わず成績欄で展開追っちゃいましたよ。
中日の前半も大概酷いが、エラーが致命的なところで失点に繋がった後半の阪神のほうが辛そう。ウィリアムス&久保田を出してこの展開はなあ。中日は3点ビハインドで平井投入の決断が功を奏した形。しかし、すっかり劇場型になっている岩瀬は大丈夫なのか。九回裏1点差、二死二三塁なんて、そこまでしびれる場面を演出しなくても。

4月29日
「コンスタンティン」を観た。いや噂通り、すばらしいボンクラ映画でした。
山岡さんも十分にがんばってたけど、やはりガブちゃんと、あのお方には勝てませんでしたね。なぐられて恍惚の表情を浮かべるガブちゃんはエロすぎますよ。あのお方の、やっと愛する山岡を手に入れたと思ったときの満面の笑みもすてき。
ガチのエロ要素はレイチェル・ワイズがずぶ濡れになるところくらいだし、行け行けどんどんの豪快さも無いんでわーっと騒ぐにはちょい不向きか。色恋沙汰皆無で、虫虫大行進などちょいとグロい場面もいくつかなんでデート映画としても微妙。見にいくシチュエーションは少し選ぶかも。でも、聖書ネタ伝奇小説の類が好きな向きには、わりとお薦めの映画だと思ったことです。そんな奴はきっと、ひとりで観にいくからシチュエーションを気にする必要はないしな。
Yb 4-9 D。開幕以来の三浦、川上の投げ合いは、中日の圧倒的なホームラン攻勢によって、途中まで0-9の一方的展開に。中日が余裕ぶっこいて出してきた石井裕也ら中継ぎ陣を打ち込んでなんとか4点返した物の、いまさら遅くで5連敗。川上相手に勝てるわけ無いんだから、三浦を突っ込まなくてもなあ。どっちも9安打で、得点が5点も違うというあたりに軽い絶望が漂います。変だよ。こんな効率が良い野球をするのは僕が知ってる中日じゃない。中日は3連勝を狙ってこないので、一試合は勝てると思うんだけど、早めになんとかしないとジリ貧状態を脱出できない気がする。どうすればいいんだろう。

楽天も勝てたらしい、そうですか。まーてー追放の効果が早速(違。

4月30日
近所の中華料理屋で、ビールと餃子を食いながらチャック・パラニューク「はらわた ――聖ガット・フリー語る」(ミステリマガジン6月号)を読む。より良いオナニーを求めるうちに、かけてのいない罠にかかった少年たちの悲惨な物語。……本気で気持ち悪くなったさ。

僕はわりと感情のシャッターを下ろすのが得意で、たいていのショックは意識をメタ化することでキャンセルできるのだけど、これはダメ。読み終わってしばらくは本気で吐きそうになった。ビールと餃子が食えるようになるまで、数分かかりましたよ。いや、最後は追加オーダの酢豚定食まで食ってきたけどな。普通の人は、食事中には読まないほうが良いと思う。
パラニュークがここまでの力を持っているのだとしたら、『ララバイ』はまったくなっちゃいなかったのだな。

クルーン、すげえ。あの二段モーションなセットポジションからの投球で158km/hを出すのか。ともかく終盤、集中打の大逆転で連敗ストップ。セントラルのためにも、もう一試合勝ちたいことだ。

観たものとか。

スピードグラファー#4を観た。なんとかまともになってきたかなと思ったところに、自己陶酔ゴム男登場で大笑い。しばらくびっくり人間大集合で時間を稼いで、日本を裏から操る大富豪と直接対決で幕引きかな。びっくり人間ショーはたいそう楽しいので、この調子でがんばっていただきたい。

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(富士見ミステリー文庫)読了。頭50ページくらいは、登場人物の誰にも共感できず、どうしたもんかと思っていたけど、そのあたりを過ぎたら、ふつうに読めるようになった。とはいえ、この手の(かっこ)繊細(かっことじ)な小説は、やはり苦手だ。
重いテーマをちゃんと扱って偉いねえとは思うけど、たいそう他人事なので、かなりどうでもいい。そんな僕でも読み通すことは出来たので、作者の技量自体はなかなかだとは思ったことだ。でも、まだちょっと砂糖細工が余分。

ミュノーナ『スフィンクス・ステーキ』(未知谷)も読了。ドイツのユダヤ系哲学者がペンネームで書いた寓話/ショートショート。近代的な短篇小説の「切れの良さ」はないけれど、ときどき不思議な発想があって楽しい。一挙手一投足が大惨事を招く心優しい巨人の話「やさしい巨人」、伝令将校が夜道で行き会った一枚のネグリジェの裏の真相「道しるべのネグリジェ」なんかが良かったかな。「ゲーテ蓄音機」は、部屋に残された音の残響から、過去の会話を再現するという『石の中の蜘蛛』のような話だった。わりと好きな本ではあったけど、ぐだぐだっと読んでいると一瞬面白さの断片が通り過ぎるいう感じなので、あまり期待して読むのは薦めません。

ぜったい退屈 鈴木いづみ『ぜったい退屈』(文遊社《鈴木いづみセカンド・コレクション》2)も読む。恥ずかしながら、鈴木いづみをちゃんと読んだのは初めてだったり。巻頭の表題作から、そのあまりにも深い絶望に圧倒される。ひょいとよけてしまえば済むような鈍重な絶望ではなく、軽く透明で、いつのまにか取り囲まれて身動き取れなくなるような絶望。ああ、これはもっと若い時に読んでおくべきだった。その時で無ければ楽しめないというのではなくて、そのポテンシャルを最大限に味わえたであろう時に読まなかったのがもったいない。

次回へ

このページのトップへ