過去の雑記 05年 5月

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5月 1日
みんなで持ち寄ったケーキを食べる会に参加して、飽きるまでケーキを食べたり、素敵な家を愛でたり、帰りに飲み屋で酒飲んだりした。高橋さんの「21世紀の「あたし」」という視点はちょっと面白かった。

「マジレンジャー」。ほーかちゃん吸血鬼話後篇。バンキュリアが吸血鬼というのは、意表を突かれてしまった。確かにそのまんまなのだけど、いまさらそんなこと言われてもという感じで。
誰もが書いている「本物の芳ネエはお土産なんか買ってこないし、リンゴの皮がそんなにきれいに剥けたりもしない!」 は、もっとネタっぽく使われてるのかと思ったら、思いっきり自然に流されていてびっくり。いいのか、それで。
対バンキュリア戦の姉弟の絆エピソードは激しく微妙。桃の合図から倒すまでのシーケンスは良いのだけど、それ以前の黄の行動に工夫が見られないのがなあ。洞察力があるという設定の黄が、あの場面で説得という行動に出るのなら、桃ががんばれば一時的にでも支配を脱することができるというのを事前に見せておくべきだ。

「響鬼」。乱れ童子話後篇。失敗作の乱れ童子を止めるために出てきた童子と姫が、予想通りまったく役に立ってなかったのはどうなのか。思わせぶりなおっさんがせっかく作ったんだから、せめて傷くらいつけるべきでは。
ザンキ師弟は妙にチンピラ感を漂わせる外見が気になるけど、別にチンピラではないのだろう。しかし、警官をやめて鬼になると言ったとき、親御さんに説教されませんでしたか?> 戸田山さん
明日夢の入院を聞いたときの響鬼のセリフがあまりにもとってつけたようで笑ってしまった。その後の態度を見ても、明らかにまったく気にかけていない。そういえば、響鬼が明日夢のことを気にかけるのは、他人に言われた時か、別の目的がある時ばかりのような。響鬼にだまされてるんじゃないのか。> 明日夢

「エウレカセブン」#3。旅立ちの回。今回は実に普通のロボットアニメだった。ミサトさん(なんて名前だっけ?)が、まずまず期待通りだったんで、良しとしたい。

残ったたまねぎを消費しようと、ベーコンといっしょに炒めてスパゲティを作ったら、これが大失敗。ある程度炒めたところで、ふとした気の迷いを起こしスパゲティの茹で汁を加えたのが敗因だろう。茹で汁を加えて麺とからめる手法があるのは確かだが、たまねぎとベーコンを炒めて醤油で味付けするだけの簡素なものでそんなことしたら味が寝ぼけるだけなのだった。この失敗を胸に刻み、二度と同じ間違いを繰り返さないように。 > おれ

5月 2日
有志と水道橋でアーマード・トルーパーを見物。圧倒的な存在感。ウェブで写真をいくら見ても、この実物ならではの存在感はわからないね。

会場を出た後は、神保町、新御茶ノ水と飲み歩き、帰宅。明日の企画準備がまったく進まなかったが、きっと主催者がなんとかするのだろう。

5月 4日
突発的、夢路行フェアというわけで積読分を大幅消化。いや、まだ6冊あるのだけどな。読んだのは、夢路行全集10,11,12と、『モノクローム・ガーデン』3巻と、『あの山越えて』5巻と、旧版の『蒼天をみる想い』『謡う海』『鳥を見ていた朝』、それに『金と銀』。再読分は、あとがきチェックだけとか。『モノクローム・ガーデン』は化け物読みきり連作の三巻目。今回も粒ぞろい。特に、傘を売る少女の話と、老女との恋の話、姿を奪った相手と友達になる話などが良かった。

でもって、さらにまんが読み。長谷川哲也『ナポレオン ―獅子の時代―』3巻(少年画報社 ヤングキングコミックス)と王欣太『蒼天航路』33巻(講談社モーニングKC)とひぐちアサ『おおきく振りかぶって』3巻(講談社アフタヌーンKC)。どれも、あまりにもいまさら。いや、ほら、ざっとは目を通していたんですけどね。どれも面白かったけど、どれか一つなら『蒼天航路』。

吉川英治版あたりだと、曹操の耄碌っぷりが目立つくらいであまり面白みのない対蜀戦を軍師・将軍の意地がぶつかりあう熱いドラマにしたてあげている。特に夏侯淵の死から魏の諸将が慟哭し、曹操が戦地に立つまでのシーケンスは見事。このところ、ちょっと惰性かなと思っていたので、この迫力は嬉しい。

5月 5日
『パンプキン・シザーズ』3巻を読んだ。積読まんがの10%くらいは消化できたかな。もっと細かなエピソードを繰り返すのかと思ったら、どんどん大きな話が進んでいくので驚いたことだよ。ちょっとまぶしいくらいにまっすぐなあり方はたいそう好き。

5月 6日
一応出社はしたものの、あまり気合の入る状況ではないので先月の勤務関係の事務処理だけ済ませて午後半休。半日、本を読んだりビデオを見たりしたあと、細井君他と南阿佐ヶ谷の大田家で肉だのチゲだのネギサラダだのを食ってきた。チヂミのサクサク感は感動的。ネギサラダもむちゃくちゃ美味い。1皿の量は多いって程じゃないけど少ないわけでもないので、行くなら3人以上という感じかなあ。今回は5人いたので、マッコリのボトルとかいろいろ楽しめました。

5月 7日
Game Journal 14号を購入。1回飛ばしたかも。近・現代戦はあまり興味がないからなあ。今回の付録ゲームは、信長包囲戦と30シリーズ(30ユニット以下でプレイ時間30分のミニゲームシリーズ)の源平盛衰記。

信長包囲戦は、カードによる行軍&イベントとn以下出ろシステムの組合せという最近よくあるタイプのゲーム。ソロプレイで試してみたけど、ちょっと偶然性が強いか。織田、反織田の優劣はまだわからない。源平盛衰記は太平記(SSのあれ)システムらしい。

新作ゲーム関連で気になったのは、 なお、次号の付録は「本能寺への道」(また信長かよ)と、「戦略級白村江の戦い」だとか。よくまあ、そんな微妙なテーマをゲーム化したなあ。> 後者

夕方から元ユタ。今回の参加者は、小浜徹也、佐藤徹、添野知生、高橋良平、林、三村美衣(あいうえお順、敬称略)。

テツさんがいたこともあって話題の中心はリスト作り。リスト作成業、働き者の居候、リストがあることの功罪、宝石は何冊あるか、ミステリ図書館の利用法、ミステリの書誌者など。あとは、『バジリスク』とか、『愛がなくても喰ってゆけます。』とか、SFセミナーとか、小説を読はわかろうとして読む物だとか、落し物とか、「ハイド・アンド・シーク」とか、もっと凄い落ちとか、スター・ウォーズEp.3とか、台湾の映画雑誌とか。

小説を読はわかろうとして読む物だ、というのは、SFセミナー異色作家パネルの中村発言(「ふたりジャネット」はどんな話か)を受けての話題。字面どおり追うだけの怠惰な読み方をしておいて、恥ずかしげもなく「何が書いてあるのかわからない」などと言ってしまうことが皆無とはいえないので、反省しつつ心にとめておきたい。

台湾での映画タイトルはいろいろとかっこよくて素敵です。なんたってEp.3が「黒帝再臨」だし。スター・ウォーズの話では、製作陣は、Ep.1から6まで順番に観る世代(Ep.3以降世代)をターゲットに作品を作っているという話が面白かった。良平先生に、PS2用ゲーム(?)『2999年のゲーム・キッズ』をいただいてしまいました。一応、帰ってから少しやってみたんだけど、これはちょっと、あまりにも、つまら……。
#まあ、いらないからという理由で貰った物だし。

5月 9日
会社帰りに、数年単位ぶりにモーニングを読んだら、外薗昌也が、ドジっ娘メガネのロボットが秋葉原のメイド喫茶で働くまんがを書いていた。戦闘少女な妹の次はこれか。外薗昌也、恐るべし。

ヤマケンBJが出てたんで買ってきましたさ。原作:手塚治虫 漫画:山本賢治『ブラック・ジャック 〜黒い医師〜』(少年チャンピオンコミックス)。雑誌掲載時に読んだ向きにはいまさらだろうが、あらすじは概ね手塚治虫版のまま。そして、それなのにすっかりヤマケン漫画になっている。BJがたびたび浮かべる黒い嘲笑にはどうしたものかと。
猫を奥さんと思い込んだ男の脳内奥さん(ネコ耳はだかエプロン;猫だから、はだかでもしかたがないや!)とか、ドクター・キリコの連れ歩く格闘無表情メイド(黒ピノコ?)とか、あまりにやりたい放題なんで、手塚眞はどう思っているのかちょっと心配に。いや、息子が何を言い出してもこの調子でつづけていただきたいわけですが。
しかしまあ、カオルンキャラの総出演にしろ、景気のいいはらわたのぶちまけっぷりにしろ、楽しそうに描いてるなあ。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 9巻』もいまさら。UC0068になぜガンタンクが、だの、キシリアさんのヌードだのといった誰でも書いてそうなことは置くとして。表紙のキャスバルが、マチルダさんに見えてしかたがないんですが、なんとかなりませんか。

おまけ。(割と)初期の設定に基づくと、UC0068当時の年齢は、デギン(51)、ギレン(24)、ドズル(17)、キシリア(13)、ガルマ(9)、キャスバル(9)、アルテイシア(6)。キシリア以外はありかな。キシリアは、ドズルの姉に設定戻して18、9なのだろう。

おまけの2。106ページによるとキャスバルは11歳らしい。ということは、UC0079当時で、22歳か。微妙に設定年齢が違うなあ。

今週のアクエリオンはちょっといくらなんでも凄すぎるのではないか。いやもう、作画はアレだし、話もだらだらだし、今日はダメかねと思っていたら、戦闘パートにあんなネタを仕込むなんて。追尾型パンチだけでも、たいがいだというのに……。この作品の意図的なネタくささを嫌う向きがあるのは理解できるけど、ぼくは全面的に支持するさ。

でも、合体のアレは飽きてきたので、3話に一度程度で十分です。

5月10日
E 2 - 9 Yb。辛勝、惜敗、大惨敗と1勝2敗で始まった交流戦。第2カード初戦の今日は圧勝。勝ち越された6回に、一人を抜かして8連打などで一挙7点。マシンガン打線復活の幻想を抱かせる猛攻で勝負を決めた。抜かされたウィットも7回に本塁打を打ち、先発全員安打を達成。勝ち越しが最低条件の対楽天戦でまずは一勝。これに奢らず、3連勝で貯金生活に復帰と行きたいところだ。

「フタコイ オルタナティヴ」#5を観た。映像的に一番気にいったのは、雨の中ひとり街を行くシーンなのだけど。

Bパートのガンバには負けた。

Aパートのノロイ(のマネをするフェレット(?))をそう活かすか。

5月11日
夢路行全集13〜15巻、『オプショナル・ツアー』全3巻を読了。SFだったり、幻想と怪奇だったり、ちょっと不思議なことが起きる話を集めた作品集。死者を扱う話も多いのだけど、静謐なタッチのおかげか、実に穏やかな話になっている。1巻末前の「天辺」から2巻全体にかけての充実っぷりは相当なもの。『モノクローム・ガーデン』もレベルが高いと思っていたけど、この辺はためをはるか上回っている感じ。
個人的ベストは、夜の学校が迷路と化す2巻の表題作「迷図」。アンドロイドが地球に還る3巻巻頭の「帰還」も静かで、良い話。

5月12日
Wikipediaにも「生命、宇宙、そして万物の答え」が記されているとは。これによると、42という数字は「偶数でもっとも奇妙だから」という理由で選ばれたらしい。もう少し詳しい説明が無いかなと思って探したら、あった。こんなところにも立ちふさがるか、パイソンズ。

えーと、で、クリーズだかチャップマンだかは、なぜ42が最も奇妙だと思ったわけ?

しかし、42で項目を立てるのはやりすぎではないか。> Wikipedia

帰りの電車で対面に座った女子大生と思しき人物が、なにやら熱心に文庫本を読んでいた。ときおり、笑いを一生懸命こらえていたりする様子は、なかなかかわいらしい。いや、それはどうでもよくて。背表紙がどうも電撃文庫っぽかったのだけど、あれは何の本だったのだろう。藤色の背に、薄い電撃二冊分くらいの分厚い本だった。

帰宅後、録画していたエウレカセブン#4の最後が完全に切れていることに気づき、凹む。フタコイオルタ録画開始時にジャムっていたので、一度取り出して入れなおしたのだが、その際に巻き戻ってしまっていたようだ。ガキがアフロにいろいろと説明してもらって嬉しくなったところでミサトさんに声をかけられたシーンで、急に音楽がかかり双子が雪山をすべりはじめてしまう……。たぶん、2分程度の欠けなんで、見なくても話は概ね繋がるのだろうけど。ああ、昨日気づいていたら、再放送を録画できたのに……。

5月13日
あれ?三重連太陽系と三十連太陽系のどっちが正しいんだっけ?と思って検索している途中で見つけた、GGG&ベターマン年表。そうか、ガオガイガーってまさに今年の話なのか。いま、凱にいちゃんが倒れたあたりかな?

でもって、過去のほうを見ていくと、「1970 天海勇誕生」「1975 天海愛誕生」なんて記述が。天海ママは年下なのか……。

こんなのもありました。オーレンジャーの設定が飛びぬけていて、ステキすぎ。

夢路行全集 16〜18、『夜話』『言葉にできない』『みんなの夏休み』の女の子物3冊読了。

『夜話』は夜の公園に現われる喫茶店と、そこに集まるモノたちが少女を優しく見守る話。「優しい異形」は夢路行の定番なのだけど、定番だからこその面白さ、というとちょっと違うか、心地良さがある。アンコールとして今回追加された短篇、見守られていた少女が見守る側になる話も良かった。

『みんなの夏休み』は初読でした。中篇「みんなの夏休み」と「帰り道」(こっちは既読)を収録。「みんなの夏休み」は、急に女子寮で過ごすことになった少女のひと夏の物語。主人公はともかく、脇を固める少女達が実に魅力的。寮/下宿ものはこうでないとね。委員長と律子さん以外は半分モブ扱いなのが、実にもったいないことです。

『言葉にできない』は『海のような空の色』改題。悪くは無いけど前二冊に比べると私的必要度は落ちるかな。ヒロインが精神的に幼すぎる、のは別にいいのだけど、ロマンス以外の要素が薄くて。1話でいい味を出していた委員長を、もっと書き込んでくれれば評価が上がったのに。

というわけで、夢路行全集の積読はなくなりました。ばんざーい。月末に、また3冊出るけどな。

F 1-13 Yb。打率1割未満の男として勇名を馳せていたウィットが、なにを間違えたのか猛打賞。DHで9番に入る助っ人というだけでも大概なのに、それがまさかまともに活躍するなんて。神も仏もあったもんじゃない。

てなわけで、三浦先発だというのに19安打のお祭野球で日公を粉砕。4連勝で夢の貯金生活に突入した。貯金。なんて甘美な言葉。梅雨が開けるまでこのあたりをうろちょろできたりしないもんだろうか。

中日は、完全に泥沼にはまった模様。今日は、川上→岩瀬の必勝体制を敷いておきながら逆転負け。同点に追いつかれた8回に、抑えの切り札のはずの岩瀬を投入せざるを得なかったというあたりに、落合の焦りが感じられます。無敵の守護神に土がついたのはけっこう心理的ダメージがでかそうだけど、だいじょうぶか中日。

5月14日
ウィリアム・C・ディーツ『天空の秘宝』(ハヤカワ文庫SF)を(ちょっと前に)読んだ。トリポッド完結を書く人はたまに見るのに、こっちはあまり話題にならないなあ。

『戦闘機甲兵団レギオン』のディーツが書いたスペース・オペラで、ディーツのデビュー作。「80年代半ばの作品が、そこまでただのスペオペでいいのか」という感じなのだけど、そのゆるさが味になっていたりする。役立たずの主人公も、「どんでんを返しゃ良いと思ってるだろ」な展開もぬるくて良いです。これで、彼女(個人的コードネームはチェーンさん)がもう少し活躍してくれれば(このタイプの作品としては)言うこと無いのに。惜しい。

安い(価格ではなく、存在のあり方として安い)スペオペが読みたいという気分の時に、お薦め。

5月16日
ちょっと気楽になったので、星雲賞投票に向けた日本SF力の強化月刊開始。以下の作品をこの順序で、できるかぎり読んでいく予定。 ARIELはさすがに諦めた。

という間もなく『All You Need Is Kill』読了。なるほど、スパロボの全滅技の話だね。< 大きく違う

読み始めは戦場の薄っぺらさが気になったけど、わりとすぐに話に入り込めたんで問題なし。ふつうに面白かった。ラストバトルは冗長かな。「そういう状況であること」はわかっているのだから、もっとスパっと終わっても良かったのではないか。あー、あと、ふたりとも無茶に強すぎ。もう少し、超人度を抑えても。

余談。逃走エンドで、小1時間も走ったのに8kmしか進めなかったキリヤ君はあとで説教されるべきだと思う。

ITmediaに例の空気砲付きすり足歩行ロボ取材記事がでてた。

あー、これはちょっと面白そうだ。あの似てるものがいっぱいありそうで、何にも似てない外見は、狙ったものらしい。さらに搭乗マニュアルも。いいなあ、これはちょっと乗ってみたいよなあ。

魚蹴さん経由で、宿曜占星術(※要IE)。28宿を占いに使うものらしい。僕の結果は、「星宿」だった。誕生日占い系の根拠のかけらもない代物なのに、わりと当ってる気がしてしまうのが悔しい。いや、明らかに当てはまらないところも多いんだけども。

笑ったのは、「自分では親密さを表すつもりが、歯に衣着せぬもの言いで、相手を傷つけ、友情をこわす。」ってところ。いやいや、そんなことは。

なお、「星宿」ってのは、和語では「ほとほり」というらしい。そういえば、「ふしぎ遊戯」にそんな奴いたなあ。

アーヴ語では(笑)「コトポニー」(参考)。

実際の天体としては、海蛇座αのアルファルドを中心とする七つの星だとか。

5月17日
愛用の粘膜保護系胃薬(センロック錠)を買いに行ったら、なくなっていた。なんでも、錠剤から粉薬に切り替わったのだとか。そのほうが効きが良いのだろうけど、錠剤の方が飲みやすくて好きなので残念。

近所の書店の営業時間が週末から1時間短くなるらしい。夜遅い時間帯にはあまり人がいなかったので、しかたがないとは思うのだが、やはり個人的には残念。21時までだと、平日に寄るのはなかなか難しいのだよ。

と、小さな変化にの二段攻撃に、ちょっとだけ打ちひしがれ中。しかし。腹の調子が悪いから(+当面必須の作業がないから)定時であがったというのに、50分も歩いて帰るというのはどうなんだ。> おれ

Webから。公共広告機構のバナーCM、「ドライバーズ・アイ」「Invisible」。どちらもよくできている。

ドライバーズ・アイは、WindowsユーザはIE必須といわれるけど、Mozilla系でもMac用を選べば問題なく見られます。

5月18日
定時で上がって食事も松屋で済ませ、すっかり忘れていて「トリビアの泉」も見逃し、学園女子集団アニメ2本を見ることもなく、決して早いとはいえない時刻(午前2時半過ぎ)に眠ったというのに、なにも進まなかった。

できたのは買ってきたエロコメ(最近の矢凪まさしはぱっとせんなぁ)を読んだのと、フタコイ・オルタの双子巫女回を見たのと、雑記の更新(mixi日記を抽出しただけ)くらい。

電話していた時間を折込済みとしても、まだ2時間くらいどこかで無為に消えている気がする。どう考えても時間泥棒の仕業だよなあ、これは。

え?その辺に散らばっているパズルの解きかけメモは何かって?

5月20日
いつのまにかたどり着いた、「べべべのべ」というサイトの記事。半角2次元板触手スレ(40番も続いているのか!)からの引用らしい。
726 名無したん(;´Д`)ハァハァ [sage] 2005/05/14(土) 03:15:25
また先輩方ががんばってる間の手足拘束係か・・・

727 名無したん(;´Д`)ハァハァ [sage] 2005/05/14(土) 03:36:36
俺なんて先輩が入りやすいように左右から拡げる係だぜ・・・
お互い大変だな

728 名無したん(;´Д`)ハァハァ [sage ] 2005/05/14(土) 03:43:10
新米は、後ろや画面スミでウネウネするだけニョロよ。
休み時間だって先輩触手の首や腰マッサージさせられたり、
炎天下に買出しに行かされて、あやうく干からびかけたり
するニョロよ。

女優さんに触れる役もらうまでだって、競争率はそうとう
高いニョロよ。
いつのまにか若手触手の悲哀の話になっていて愉快でした。

でもって、触手ってそんなに流行ってるのかと検索してみたら触手情報サーチとか、触手総合サイトとか山のように引っかかる。触手界は広く、深いようだ。

今日のイチオシ:はてなキーワードの
触手:伸縮自在の突起状の器官。触覚・味覚などの感覚器官としてはたらくほか、陵辱、攻撃、捕食機能をもつこともある。
ってのは、コンパクトにまとまっていながら、さりげなくネタが仕込んであっていいね。

mixiベイスターズコミュで知ったのだが、19日付の日経産業新聞によると、横浜ベイスターズの2005年度収支は15億の赤字予測らしい。なんでも、
横浜ベイスターズの04年12月期業績は、売上高79億円、最終赤字4億円。05年12月期は売上高が70億円弱に落ち込み、最終赤字も15億円前後に拡大する見通し。
だとか。売上高が昨年比10億弱のマイナスで、赤字が11億増えるというのは支出が1億増えたということだよなあ。人件費(年俸総額)は確かほとんどかわらないので、理由はおそらく交流戦。いままで地方試合を除けば、遠くて広島で済んでいたのが、いきなり札幌、仙台、福岡だし。でもまあ、1億の支出増なんてのは、10億近い収入減に比べればたいしたことはない。いったいどうしてそんなことになったのか。放映権料の減収は3億だから、他に7億も理由が必要。

交流戦の観客動員はここまで対セントラルよりも少ないらしいのだけど、6球団の合計で一試合平均5400のマイナスという話だから、マイナスは900人@試合の計算。平均2500円で考えて、250万×36試合で1億程度。まだ6億足りない。これは、交流戦がどうこうという話ではなく、ベイスターズの人気自体が低迷しているということだよなあ。15億の収入を観客動員で得るためには、15億÷73試合÷2500円として、8000〜9000人の観客像が必要。グッズなどの売上を考えても7000人くらいか。これはけっこう辛そうだ。

こちらのサイトによると、ここまでの横浜の観客動員は平均で15000人ていど。7000増えても、平均22000人。人口200万の名古屋で平均3万、人口100万ちょいの広島で平均1.3万が動員できているのだから、人口300万を越える横浜でできない数字ではあるまい。なにかきっかけがあれば。なにかあればなんとかできるはず。問題はそれが何か、で。うーむ。とりあえずスタジアムに行ってみるべきですかね。

5月21日
久々に「Viewtiful Joe」を観る。今回の舞台はヒーロー、ヴィランが満ち溢れるアメコミ世界。ヴィランがいなくなったためフラストレーションがたまったヒーローが互いにいがみ合う。ヒーローにはヴィランが必要というのはちょっと深いテーマな気がするけど、それを実現するために、刑務所で美味い料理を振る舞いヴィランのやる気を失わせるというのは、悪の秘密結社の作戦としてどうか。美味さのあまりやる気を失う3倍美味いグルメビームが武器の、赤い水餃子のシャルルってのも、ポカーン度の高い敵でしたさ。でもまあ、宇宙深海なんでもござれのスーパーパワーを持ちながら引っ込み思案で力をだしきれないドジっ娘サイドキックのチェリーブロッサムがかわいかったので良し。来週は女盗賊ものですか。

昼過ぎからカラオケ。池袋パセラはいっぱいで、待ち時間が発生する気配だったのだけど、パーティー用の中くらいの部屋が予定時間分きっかりくらいは空いてるということで、延長無しの条件で通してもらえた。でもって、JOY SOUND用になっていたシステムをΣシステムに変更してもらったのだが。店員の「3分でΣに変更いたしますから」という言葉に、「2分でやれ」と返せなかったのはいささか心残り。3時間で6人は適度に未練の残る良い時間だった。次は6月頭の新曲が入ってからかな。Viewtiful JoeのOPは練習が必要とかどうとかいうレベルではなく歌えなかったので諦めた。

解散後、山賢まんがを買い込んだ後、武蔵野うどんの店でうどんを食って、都電で雑司谷から面影橋へ。高田馬場まではちょうどいい散歩かなと思っていたらいきなり歩き出す方向を間違えて早稲田まで行っちまいましたよ。でもまあ、久しぶりに早稲田通りの古本屋を覗けたので良しとしよう。あいかわらず、文英堂には60年代のSFマガジンがあふれてました。

てなわけで、元ユタ。今日の参加者は、青井邦夫(いままでずっと青木と間違って書いてました。申し訳ないです。過去に遡って訂正しました)、SF人妻、大森望、小浜徹也、添野知生、高橋良平、林、細井威男、三村美衣、柳下毅一郎、山本和人(あ順、敬略)。

ぼくのまわりでの話題は、「悪い子はいねえか、mixiやブログをやっている子はいねえか」、SF1500冊の年表、大学ゴーフル、すごいゲド戦記、テレビドラマ版ネバーウェアは思ったよりはいいらしい、大阪弁で喋るおのぼりさん(@大阪)、いまや大阪の鉄道網はわからない、ブルガリアについて知っているすべてのこと、安いSF映画の2割はブルガリアのスタジオで撮影される、S・P・ソムトウのPは何の略か、本屋の宅配、漫画の奥付はなぜ未来の日付なのか(答:わからない)、そんな最近の短篇は分からない、ヒビキ、マジレンジャーを見るファンタジー研究家、SW3、帝国の逆襲以降で一番の出来、自転車ツーキニストの憂鬱、宇宙戦争、教科書に載らないインターネットの歴史、星雲賞日本長篇下馬評、ナイトメアのガシャ、『ヴィーナス・プラスX』など。人が多かったので、話題は半分もフォローできてないと思います。

ブルガリアのスタジオは、ボヤナ・フィルムというところ。「UFO社とかNu-Image社とかの低予算SF映画は大半がここで撮影される」のだとか。添野さん曰く、「いっつも同じオープンセット、洞窟、港なんかが出てくるのでさすがに食傷気味。あと、どう見ても東欧な街並みをNYとか強弁するのはやめれ(笑)」ということらしい。

例会の後、少し時間が空いたので、細井君と小一時間飲み。迷った挙句、寿がきやまでは行かないくらいのところの立ち飲み焼き鳥屋に入ったのだけど、ここが意外な拾い物。とりわさは普通だったのだけど、なぜかメニューにあったレッド・カレーが辛くて旨くて絶品だった。なんとなく頼んでみた村尾も、いも焼酎なのに独特のくさみが無く美味かった。

店に入るなり焼き鳥を一本だけ注文し、それだけ抱えて出て行った少女の姿も印象深い。店主の兄ちゃんの話のよると、毎日のようにやってきては焼き鳥一本だけ食べていくらしい。お通しの筑前煮だけ食べていったこともあるのだとか。兄ちゃんはすっとぼけていたけど、たぶん惚れられてるとかなんだろうな。なんとなく、良いものを見たという気になったことだよ。

ちょっと辛かったのは場全体の精神距離の近い店だったこと。隣にいた常連の兄ちゃんに話し掛けられて、元ユタについて説明するはめになって大弱り。「集まってSFとか映画とかの話をしてたんですよ、今日はSW3の話とか」と言ったら納得してくれたけど。

無難に行こうと、話題を店に置いてある焼酎にもっていったところで、細井君が「森伊蔵といえば、監督の秘蔵のを飲んじゃった奴がいましたね」と聞き手を選びすぎな話題にもっていったときにはどうしようかと思ったのだけど、店主が木村拓と木村一の区別がつくくらいの野球ファンで大助かり。その後は0 時に切り上げるまで野球の話をしてました。偉大なりプロ野球。おたくと一般人を繋ぐ絆。< 弱い絆だなおい

店を出てから、焼き鳥少女について「今日は見慣れない客がいたから中で食べずに持って帰ったんだぜ」などと推測を重ねたりしつつ細井君と別れ、『新・地底旅行』など読みながら帰宅。まだまだはじまったばかりだけど、文章がとんでもなく気持ちいいな。

5月22日
まんが読み。

山本賢治『カオシックルーンES』(少年チャンピオンコミックスRED)。魔界のカード使いを狩る竜界のハンター、天空の雷姫・六神晶と疾風の霧姫・根来菜奈。魔界駆除のために乗り込んだ学園で二人は謎の男、伽藍堂馬と出会う。カード無しに竜を召喚する男・堂馬は何者なのか。というわけで、カオルンの続編というか外伝というか。あいかわらずの調子でいろいろとぶち殺してます。白黒2体のモンスターで「二人はデスコア」(黒がへそ出しってことは旧ばーじょんだね)とかやっちゃうパロディ方面での抑制の無さも健在。はらわただけはいまのところ(山賢にしては)控えめだけど、だんだん増えていってるんで、次あたりは思いっきりぶちまけそう。次巻から、カオルンのストーリーと本格的に絡んでくるみたいなんで楽しみ。

山口舞子『もうすこしがんばりましょう』(花とゆめコミックススペシャル)。女子高生3人組を主人公とした学園ギャグ。形式こそ4コマでは無いけれど、内容は萌え四コマ誌の四コマそのもの。ギャグの切れは鈍いしキャラも一向に深化しないし特にどうということは無いんだけど、読んでいてほのぼのとした気分になれるのは大きな美点。まったく事前情報無しに手に取った本としては、まあまあか。しかし、某例会でこの本を見せたら、「その本は、ある種の人ばかりが買っていく」と言われてしまい、ちょっとだけ寂しい気分に。とても分かる気はするけどな。

谷山浩子&吾妻ひでお『輪舞 完全復刻版』2刷(SFアラモード;同人誌)。谷山浩子が作った詞をもとに、吾妻ひでおが漫画化というかヴィジュアライズしたもの。完成までいろいろ経緯があったらしいけど、その辺はスルー。どれもこれも見事に吾妻ひでおで、その違和感の無さにびっくり。恐るべし谷山浩子。夫の顔を改めてじっとみているうちに、ひとつひとつ現実の感覚を失っていく「記憶」がマイベスト。

5月23日
架空人物の誕生日というコンテンツをみつけた。作者の人は、いろんなデータ集めが趣味らしく、サイトのほかのページには 架空人物のスリーサイズ(身長170cm以上の欄が素敵なことに)とか、架空巨大物体の高さ比較(でかいなあ、ダンガード)とか、楽しいリストがたくさん並んでいる。

で、掲題だ。もう本当にタイトル通りという他ない代物なのだが、「架空人物」の範囲が通常想像するところとはだいぶ異なっていて、いたく愉快。長野県警や兵庫県警のマスコットキャラの誕生日が知りたい人というのは想像し難いのだが、それが、げんしけんだのC翼だのの登場人物とわけへだてなく並んでいるのをみると、なんだか不思議な気分になってくる。この無意味さはかなり好き。

残念なのは、自分と同じ誕生日の架空人物がいまひとつぱっとしないことだな。

ふと、MMORPGとは何の略か気になった。おそらく、マルチプレイ・オンライン・ロール・プレイング・ゲームの各語は含むのだろうと予想がついたが、それだとMがひとつ余る。いったいなんなのだろう。というわけで、いつものWikipedia
Massively Multi-player Online Role-Playing Game (MMORPG) は、「多人数同時参加型オンラインRPG」などと訳され、オンラインゲームの一種でコンピューターRPGをモチーフとしたものを指す。MORPGに比べ多人数(多い場合には数千人〜数万人規模)が同時に同じ世界でRPGをプレイするゲームである。
Massivelyかよ。それはちょっと予想外だった。しかも、MORPGというのは別にあるのな。世の中にはまだまだ知らないことが溢れているなあ。

Timeの映画オールタイムベスト100。最初に見かけたニュースでは「「ロード・オブ・ザ・リング」(2001年)などが入選した」となっていたので、敢えて「旅の仲間」を選ぶのかと不審に思っていたのだが、元リストはちゃんと(2001-2003)と三部作全体になっている。でも、「スター・ウォーズ」はエピソード4だけらしい。「ファインディング・ニモ」が入るのは意外だなあ。

5月24日
NPBオールスター投票のノミネートが発表された。4月下旬に選出だというのに、横浜の抑えノミネートが佐々木主浩というのは何の冗談だ。> 球団

セントラルの投票はいまのところ、
先発:三浦大輔(Yb) 
中継:マーク・クルーン(Yb)
抑え:岩瀬仁紀(D)
捕手:古田敦也(S)
一塁:渡辺博幸(D)
二塁:荒木雅博(D)
三塁:岩村明憲(S)
遊撃:井端弘和(D)
外野:多村仁(Yb)
外野:金城龍彦(Yb)
外野:アレックス・オチョア(D)
かなあ。意識的に守備寄りの布陣。なんだか、青いチームばかりだ。パシフィックは
先発 渡辺俊介(M)
中継 菊地原毅(B)
抑え 小林 雅英(M)
捕手 城島健司(H)
一塁 松中信彦(H)
二塁 石井義人(L)
三塁 フェルナンデス(L)
遊撃 小坂誠(M)
外野 礒部公一(E)
外野 フランコ(M)
外野 森本稀哲(F)
DH ズレータ(H)
で、どうか。

フタコイオルタ。んー、話としてはちゃんとしてるしその辺に文句は無いんだけど、肝心のラストで雪をああやって降らせるのはだめじゃないか。夕焼け空のもと雪が降りしきるなんて奇矯なシチュエーションにせんでも、雲の切れ目から一瞬光が射し、落ち着いてから雪が舞い始めるでも良かったんでは。なんで、あんな画にするかね。

不定期日誌経由で、「特撮番組の視聴率だけのスレッド(5)」のスーパーヒーロータイム視聴率
<魔法戦隊マジレンジャー>
第01話…7.4% 第02話…6.5% 第03話…8.2% 第04話…6.9%
第05話…7.6% 第06話…7.9% 第07話…7.5% 第08話…6.6%
第09話…7.9% 第10話…8.9% 第11話…8.7% 第12話…9.2%
第13話…7.7% 第14話…7.5% 第15話…9.8%

<仮面ライダー響鬼(ヒビキ)>
第01話…8.6% 第02話…7.0% 第03話…7.9% 第04話…6.4%
第05話…6.8% 第06話…7.2% 第07話…8.0% 第08話…8.5%
第09話…8.3% 第10話…6.2% 第11話…8.0% 第12話…8.1%
第13話…8.2% 第14話…9.2% 第15話…7.4% 第16話…8.8%
第17話…8.7%
(5月22日放送分まで)
前作デカレンジャーの平均視聴率が7.1%、最高が8.6%(参考:上記スレッドまとめサイトより デカレンジャー)だったと言えば、上の数字のすごさがわかるだろうか。マジレンジャー、ほんとに好評です。

たいして響鬼は伸び悩み。あの評判の悪いブレイドですら10%は達成したわけで(参考:上記スレッドまとめサイトより 剣 )。このままだと、平成ライダー初の一桁止まりなんてこともあるかも。

しかし。こうやって数字を見ると、特撮を見ている一部の大人の間での評判と、本来のターゲットである子供たちの評価は、おもいっきり乖離していることがよくわかる。

5月25日
Web Zapping。さまざまなWeb日記だのblogだのニュースサイトだの経由。

「HDD上のファイルを人質に“身代金”要求する新手の攻撃」:いつまでも引っ張ると脅迫システムから足がつきかねないんで、収入を期待できるのはごく短期間だろうけど、うまいことやるなあという感じ。手当たり次第に破壊するのではなく、暗号化してしまうというのがスマートだね。
「地球とよく似たタイタンの大気現象」:タイトル通り、タイタンでおきている大規模な大気現象の話。
「正しい文庫の並べ方講座その1」:読者のタイプ別分類は、実感と合っていて非常にわかりやすい。「著者別と出版社別の両方を何度も試したけど売れ行きは変わらなかった」というのも説得力がある。次が楽しみ。
「勝手に本屋ミシュラン #38 改造社書店」:同じblogから。日本一の売上坪効率を誇る本屋の話。坪当たりの売上が日本の平均の実に9倍。なるほど、確かにそこにあると有利なのはわからんでもない。家賃も高そうだけど。
「手製ライトセーバーが爆発、2人が重傷」:/.jより。蛍光灯にガソリンを詰めて火をつけたら爆発したという。もう少し常識というものがあっても。
「できちゃった占い」:二人の誕生日等から子供の運勢を占う。そこまではありがちなんだけど、僕が属している文化圏の目で見ると趣味欄の分類が異様に映る。「H」というのもいきなりだが、「読書」が無いというのも。i-modeユーザの多数を占める層では、これが普通なのか。
「2ch アニラジの変な挨拶ででひたすら挨拶していくスレ まとめサイト」:人外の言葉としか思えないものが並んでいます。

近所の書店に行く途中、Yellow Submarineのガシャポンコンプレックスを眺めていたら、「天上天下」のガシャに「胸が揺れる」という主旨の煽りが書いてあった。

「胸が揺れる」って何だ?胸パーツだけ軟質素材で作っているとか?募る科学技術的見地からの興味の前に敢えなく屈し、ふと気づいたときには回してしまっている。あああ。また、そんなものを。

とりあえず落ち着こうと、書店 > 書店 > コンビニとまわって帰宅。つまみを食いつつバーボンを舐め、心を静めてから、おもむろにカプセルを開いた。

なるほど。

確かに、それは揺れる。揺れるが。揺れているのは、胸と言うよりは胸部の服ではないのかという疑問が。

どういう機構で揺れているかについては、みなさんでご確認を。

宙出版から『とらぶる・うぃんどうず―OSたんファンブック―』という本(ムック?)が出るらしい。発売予定はいまのところ7月7日。なぜ今OSたんとか、Meユーザがどれだけ残っていると言うのか(これ書いてるマシンがそうですが)とか、いろいろ疑問はあるが、まあいいや。

しかし、ふたあきだの、拡張あきだのといかにもなペンネームが並ぶ中、あさりよしとおの名前だけが異彩を放っているなあ。

5月26日
氷川TRPG研究室より、ペア・シナリオメイキングWikiを利用して、eXtreme Programmingのペア・プログラミングのように、ペアでシナリオを作ろうという話。パロディなんだか本気なんだかいまひとつ判然としないけど面白そうではある。これをさらに真似て、ペア創作とか、ペア翻訳とかはどうか。それはただの合作か。

まんが読み。

唐沢なをき『がんばれみどりちゃん』1巻(講談社イブニングKCDX)。薬屋の娘にして幼稚園児、みどりちゃんを中心に、嫁姑問題で悩む家族のみんなや、薬物中毒、動物マニア、おたく、腐女子など個性的な幼稚園のお友達、やさしいヤリマンのヤヨイ先生に、眼鏡小太りのロリコンマンなど、愉快な仲間の活躍を描くほのぼの四コマ。って、かけらもほのぼのじゃねえ。あー、『けだもの会社』とか、あの辺のノリのまんがです。いつものアレ感が全篇に漂ってはいるけど、まあ楽しめるか。みどりちゃんのかわいらしさに救われている部分大。

冒頭の店の栄養ドリンクを勝手に飲んで鼻血を出すネタはどこかで見たことがあると思ったら、『唐沢なをきのうらごし劇場』収録の「がんばれ!穂波さん(5才)」で使っていた。というか、漫画全体の基本コンセプトが(「みどりちゃん」初期については)まったく同じ。そんなわけで、みどりちゃんは将来、青少年科学センター勤務となり、レギオンと遭遇することが確定している模様。

東犬二『ダークエイジ』(宙出版 ミッシィコミックス)。中世欧州を舞台としたエロマンガ。舞台といっても、なんとなく欧州風というレベルではなく、衣裳、小物、文化、慣習などかなり細かく調べているようだ。丹念に描き込まれた画面からも、とんでもない熱量が投入されたことがうかがえるのだが、その結果があまり「実用的」とはいえず、話もさほど膨らまないわずか16ページのエロマンガなのだから、もったいないという他ない。この熱量があれば、すばらしい歴史漫画が書けると思うのだが、アフタヌーンあたりでどうだろう。

って、え?『女{女咼} JOKER』の大西巷一の別ペンネーム?本当? < そう書いているサイトがあったのだ

5月27日
ふと疑問に思ったのだけど、アニソンというのは全部で何曲あるのだろう。もちろん、アニソンの定義によっていくらでも変わりうるだろうけど、キャラソン、イメージアルバムも含む、国内作品限定くらいの縛りで考えた時、どれくらいのオーダになるのか。

今、テレビ放映される新作アニメは年100弱くらい?OVA、映画、ギャルゲなども含めればタイトル数は150と200の間とかかな。キャラソンまで出るものはそのうちの極一部だとして、おおまかに見積もると、んー、年300は少なくて500は多いという見積もりでどうか。

こんなとんでもない状況になったのは、ここ10年くらいだと見て4000曲。過去も含めて全トータルだと1万の壁を越えるかどうかかなあ。2万いくか?テレビ、映画、OVA作中で使用された曲という限定をつけると、5000〜8000といったところか。誰か、網羅的リストを作ろうとしないかな。

さいとうよしこさんに教えていただいたアニメソング情報で上の見積もりを確認してみると、2004年は作品タイトル数だけで400前後もあったことが判明。見積もりの倍(笑)。凄いなあ。

Web Clip。

Yahooニュースより「男女間で変わる欲しいCD」(オリコンの記事)。「現在、欲しいCDの具体的なタイトルを聞いたところ、男女間に違いがあることが分かった。」って、それはニュースバリューがあることなのか。むしろ、違いが無いほうが驚きだと思うんだけど。後半の「今回の集計結果で最も際立っていたのは、アーティスト名を表記することなく、「空欄」のままになっていた回答だ」ってのは、そんな奴に回答させるなということだと思うのだが、どうか。

/.jのストーリー、汎用ハードウェアからも金を取れ。音楽系の権利団体が、一般のHDDに私的録音録画保証金をかけさせようとしている話。言いたいことは概ね/.jに書かれてるんで繰り返さないけど。なんというか……。出版社団体が、すべての紙に私的複製保証金をかけさせるよう運動するというのはどうか。ほら、チラシの裏に本の一節を書き写されたら、情報劣化なしに作品の一部が複製されるわけだし。

studio pandoraの掲示板経由で、岡山のガンダムヘルス「NEWタイプ」。サービス名など、かなり作りこんでいるのも感心するが、なにより掲示板がのりのりなのが。そういう世代がメインの客層なのだよなあ。
ところで、シャア専用コースの180分というのは、いくらなんでも長すぎるのではないかと思ったが、ひょっとして通常の3倍だから(ザクコースは60分)?通常の3倍の「スピード」なのだから、もうちょっと別の何かと思ったけど、その方向性で数字で示せるスペックを見つけるのは難しいか。

5月28日
積録消化中。

「エウレカセブン」はカツ・レツ・キッカとの和解話。いたずらの巻き添えで殺される兵隊さんも大変だよなあ。

ここまで、軍隊の悪さをほとんど描いてないので、ゲッコーステイトが殺戮を繰り返しても爽快感はまったくわかず。そらまあ、先々軍の存在自体が悪という描写はなされるのだろうけど、だからといって、こんなくだらない理由で虐殺を行うのが正当化されるのかというと。

ここまで、軽く、爽快に破壊を描くなら、言い訳に過ぎないにしても軍側LFOから兵士が脱出するシーンをいれといたほうが、ええんとちゃうか。

あ、メインの、和解がどうこうは実にどうでもいいです。いいかげんな取り繕い方で被害を拡大するばかりのレントンも、クソガキを責任感無くほったらかしておきながら半端に大人ぶるゲッコーステートのメンバーもいらいらするばかりだけど、どっちもガキなんだから仕方なかろうと諦めましたさ。いいんじゃねえの、あれで。

5月29日
読んだもの。

飛浩隆『象られた力』(ハヤカワ文庫JA)。
 超いまさら国内SF消化シリーズ。読む前からわかっていたことではあるけど、実にレベルが高い作品集であることだね。どれもこれも「魔」が顕現する瞬間は、空気が凍りつくような密度がある。収録4作で好みなのは「夜と泥の」。「魔」の凄みでは「デュオ」、力では「象られた力」の方が上かもしれないが、美しさでは「夜と泥の」のジェニファーが一つ抜けていると思うのだ。
 いまさら読んだ理由のひとつは「象られた力」が星雲賞の参考候補作になったからなのだけど、どちらかといえば「ラギッド・ガール」の方が上かな。かなり甲乙つけがたいので、両者で票を食い合って小川一水か山本弘にかわされるに一票。

奥泉光『新・地底旅行』(朝日新聞社)
 超いまさら国内SF消化シリーズ。時は明治。挿絵画家・野々宮は、悪友、丙三郎の誘いに乗り、青年学者・水島鶏月とともに、失踪した学者とその娘を捜す地底探険の旅に出る。明治の古典の風情を漂わせた文体がなんとも心地良い。時に意外としっかりしたところを見せつつもへたれの線は譲らない主人公・野々宮と、口先だけのでくのぼう丙三郎のキャラクター造型も良く出来ている。これで、中核となるSFアイデアを面白く思うことさえ出来ていれば。
 作品としては十分以上に楽しんだので文句は無いが、星雲賞の投票対象としては微妙。

ナイルズ・エルドリッジ『ヒトはなぜするのか』(講談社インターナショナル)
 「利己的遺伝子」を否定し、生物の基本目的は「産むこと」ではなく「生きること」にあると強く主張する本。問題意識は分かるし、具体例として書かれる個々の話題には興味深いところも多いのだが、両者がうまく結びつかないので、なんでその結論からこんな話題になるの?と当惑することが多かった。
 いや、なんでも遺伝子拡散で説明しようとする俗流生物学に憤っていることだけはよくわかったからさ。もうちょっと怒りを抑えて、語り方を考えたほうが。

石川雅之『もやしもん』(講談社イブニングKC)
 農大版『動物のお医者さん』という空気も漂う発酵薀蓄漫画。石川雅之はほんとに化けたね。第弐斎藤の言うとおり、「よくできたアイデア短篇を描く漫画家」から、明らかに一段上がっている。どこが?と聞かれると答えづらいんだけど、なんというか作品の存在感が増しているというか。  酵母菌だの乳酸菌だのといった菌を精霊を見るように見ることが出来て、それを1個1個つまんだり、あげくに会話までできてしまうという超常能力持ちを主人公にしているのに、しっかり地に足がついたまんがになっているのが不思議。時に画面いっぱいに書かれる菌たちはかわいいけど、やはり気色悪いです。ってーか、柱の登場人物紹介に主人公達と並べて、ペディオコッカス・ハロフィルスだの、クラドスポリウムだの描いているのはどういう了見だ。面白いぞ。

伊藤明弘『ジオブリーダーズ 魍魎遊撃隊』11巻(少年画報社 YKコミックス)
 化け猫退治まんがの11巻目。物語もいよいよ佳境に入り、世界の謎が明らかになってくるとともに、ストーリー展開もどんどんシリアスになってきてます。って、それは前巻から。あるいは次巻以降。今回は(も)高見ちゃん大活躍。48-49ページはあまりにかわいそうで見てらんないことだよ。負けるな、高見ちゃん。
 えー、その他では、入江の秘書の人と、神宮司重工のエンジニアのおっさんがおいしいところを持っていってました。

ひねもすのたり『制服偏愛』(富士美出版 富士美コミックス)
 制服系エロマンガ。絵柄は好みだし、展開も悪くないのだけど、尺が足りないのでいまひとつ。前作の妖怪物のほうが良かったなあ。でもまあ、新作が出るのは良いことです。

読んでるもの。

有川浩『空の中』(メディアワークス)読み始め。超いまさら国内SF消化シリーズの一環。まだ1/4程度だけどこれは良いですね。大人側主人公の一人が、航空開発への想いを語るところでは泣きそうになりましたさ。そうなあ。そうだよなあ。

陰山琢磨『蒼穹の槍』(カッパ・ノベルス)も読み途中。こちらはまだ1割くらい。宇宙需要の大爆発のくだりに、「それは夢のようだねえ」と遠い目をしているところ。VRMLの普遍化ってのもどうだろ。

買ったもの。 夢路行は、表紙絵が困ったことになっていて、どうしようかと思ったけど中身は普通だった。この絵でOKが出たというのは、よっぽど時間が無かったのか、それとも僕の目が狂っているだけなのか。それはそれとして、今月十冊以上夢路行の漫画を読んだというのに、もう4冊も溜まってしまったというのはどうしたものか。次の巻が出るまでには読みきりたいところである。

5月30日
食堂からの帰り道、傍らの草叢のほうから「すんっ、すんっ、すんっ」という湿った音がする。何の音だろうと覗いたら、葉陰にうずくまった猫がくしゃみをしていた。覗いているのに気づかれた瞬間、「にゃあ」とないたよ。

『SFベスト201』チェッカーを作ろうと思って出版社のサイトにあったリストを整理してみたら、タイトルが170しかない。なぜか1行になっている『スキズマトリックス』と『蝉の女王』、シリーズ全部になっている《ハイペリオン》《野獣の書》をばらしてカウントしても176。

ってーことは、上のサイトのリストに上がってないタイトルが25〜31あるということか。と思ったら項目が立ってるのは本当に170だけで、他に言及されている本を足したりあれやこれやすると、ほぼ201になるのだとか。そう来たか。

上下巻などの分冊本を、初翻訳時のバージョンで数えるとちょうど201という説もあったけど、実際に数えてみると204になるので、少なくとも現状は違う様子。途中のバージョンはそうだったということかも。

Web Clip。「JR運転士、道路で暴走 深夜にドリフト繰り返す」。すみません。不謹慎だとは思いますが、ニュースのタイトル見た瞬間に噴き出してしまいました。(参考:電車でD 複線ドリフト

5月31日
どこ経由だったか忘れたけどたどり着いた、このサイトの《ベルガリアード物語》感想で「おばちゃんロリータ」という言葉を見つけた。「おばちゃんロリータ」?

なにを指すものやらまったく不明だったので、検索してみたところによるとエロゲ「sence off」由来の言葉らしい。
「・・・何それ、おばちゃんロリータって」
「ああ、それ、俺用語で、おばちゃんのくせに妙に可愛らしい人のことだよ。ビジュアル的にも精神的にも」
「はあ・・・・・・」
「例えば、N井M理子とかT村Y美とかY下K美子とか、あとT田Y子とか。あとちょっとトウが立っちゃった感があるけどA田M代子とかかな。アナウンサー系で言うと、W辺M理とかS谷A矢子とかだな。あ、A川S和子なんかもその系統かも。
なるほど。なんか、正しくある種の状態を表している言葉のような気がせんでもない。
同じ感想中にある「フラグを折られる」もしみじみと良い表現ですね。

久々にサムライ・ジャックの新作を観た。今日観たのは、ジャックが呪われた屋敷に囚われる話(35話)。ストーリーは例によって特に無いのだけど、時折フラッシュバックのように浮かび上がる、白黒(というより光と影か)で描かれた屋敷の記憶が面白い効果をあげていた。同じ手法で描かれたクライマックスのアクションも、良い感じ。技術先行のアート・アニメーションっぽいという気もするけど。

なんとなく、ジャックをまとめて観たいという気がしてきたので、ハードディスクレコーダ導入の是非を考え中。でも、CATVは予約が二重に必要になって面倒なんだよな。

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