過去の雑記 98年3月
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- 3月 1日
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一日だらだらと過ごし、夜中にちょっとだけウェブの手入れ。まあ、そーゆー日もある。
- 3月 3日
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筑波出張で大きな精神的ダメージを受けつつ帰宅。やはり、自分でまったく信じていない調査結果を人に説明するというのはつらい。
あまり、つらいんでついブラウザなんかを立ちあげると、書物の帝国で、メリルの7巻本とヒューゴーウィナーズの揃いを手に入れたなどと書いてある。ひとが、数年探して、あと1冊づつにまでこぎつけた代物を…。古本屋を回るペースではやはり学生にはかなわんな。
- 3月 4日
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森下一仁さんのページで行われていたベストSF'97の結果が出ていた。あいかわらず、『火星夜想曲』がダントツである。2位の『BRAIN VALLEY』にダブルスコア近いのはさすが。しかも、5点まるごとのたぐいの得票は少なく、広範囲の支持を受けたことがうかがえる。今年の翻訳SFのベストワンであることは間違いないだろう。(何せ3種類の独立したベストで1位になったのだから。)
しかし、SF-MLへの訳者自身による投稿によると、この本ですら重版の目処が立ってないらしい。多分、序盤の動きは良かったはずなので、下手すると3年後くらいに目録落ちなんて事になるのかもしれない。これを避けるためには、継続的に売れつづけることが重要だと思うんで、とりあえず各大学SF研が協力して毎年読書会をして新入生に買わせるとかがいいかも。
実際のところ、面白くは読んだが、愛着は感じなかったので目録から落ちても精神的ダメージは少ないのだが、万が一そんな事態になって、「ジャンルSFだと、たとえ読者アンケートでぶっちぎりの1位になっても売れない」なんて印象が広まってしまったら、その後の出版状況に影響を与えずにはいないだろうという恐怖がある。
SFだって売れるんだというイメージを作るためにも、『火星夜想曲』を広めねばと思う今日このごろだ。
ためしに大岡山の日月堂に行ってみようかと思ったら財布を忘れてきていた。あきらめてとっとと寮に帰ることにする。
- 3月 6日
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試しに、大岡山の日月堂に行ってみる。それなりに揃ってはいたが、掘り出し物というほどのものは残念ながらなかった。まあ、そりゃメリルとヒューゴーの揃いを持っていかれちゃ出物もないよな。
- 3月 7日
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会社の先輩の新居でのパーティーに招かれる。社会常識について、同期にいろいろ確認してから会場に向かう。社会に迷惑をかけないように生活するのは簡単だが、社会から浮かないように生活するのは難しいものだ(苦笑)。
時間まで多少間があったので、早稲田の古本屋を漁っていたら遅れそうになってしまった。とはいえ、63年から64年のSFMを数冊見つけとりあえず満足。残るは40冊ほどだが、ここからが厳しい。
午後11時過ぎ、翌日の約束のため全力で帰る。なんとか東西線の最終に間に合って、ほっとしながら路線図を見たら、都営12号線は落合で東西線と接続(後で確認したところ、接続してなかった。ならいいや)してやんの。池袋、高田馬場と全力で乗り換えた僕の立場は…。
翌日のゲームのためモン・コレのデックの調整をしようかと思ったが諦めて寝る。
- 3月 8日
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中野君とモン・コレをプレイ。田中相手に試した、「ひたすらポリモルフデック」は劇的勝利を収めたが、結構強かったはずの「ファイアドラゴンデック」はファイアドラゴンが出る前に5ターン足らずで全滅させられる。1勝2敗。通算成績は4割8分くらいなんだろうな。
4時ごろ別れ、本郷から水道橋、神保町とまわって九段下へ残念ながらめぼしい収穫はなし。まあ、三省堂で見かけた、パラドックスの『SFスナイパー』が収穫といえば収穫か。いや、買わなかったけど。
- 3月10日
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いまさらながら、SFマガジン499号を読了。京フェスで伊藤典夫がさんざん貶していたのでどこまでひどいのかとやや不安だったが、最初の数本(ディック、ブラッドベリ、スミスあたり)を除けばそれなりの作品で楽しく読み終わることができた。
スミスなんかにしても、その作家の平均と比べると落ちるという程度でふだんの号のひどい作品に比べればなんぼかマシな出来。力をこめて非難しなけりゃなんない代物ではない。
それに、ブリンの「水晶球」、アンダースンの「迷信」、バクスター&ブラウンの「時空の穴の奥底へ」なんかは完成した作品としては一部不満も残るけどネタ的には十分衝撃があったし(バカバカしかったし)、ラファティの「パイン・キャッスル」、ビッスンの「穴のなかの穴」は作風の良い面が出た佳品だし、マーティンの「モーゼ合戦」は持ち前の上手さが最高に生きたヴァンス風の傑作だし(これに酒井訳は最高!)、なんといってもイーガンの「ワンの絨毯」なんて完璧な作品もある。これに文句をつけるのは贅沢ってもんじゃないでしょうか。
まあ、強いて難癖をつけるとすれば再録の5作か。確かに、「フェッセンデンの宇宙」「バケツ一杯の空気」「孤独の円盤」「ドリフトグラス」「去りにし日々の光」といずれも傑作ぞろいなのは確かだけど、どれも地味目のスタイルで読ませる作品で読後感が似てしまうんだよね。「夜のオデッセイ」あたりの壮大/爽快な話や、「空間の大海に帆をかける船」なんかの底抜けに頭の悪い話も欲しかったっす。前(400号)の再録が、「死の鳥」なんかのカッコイイ話から、「反対進化」「現実創造」なんかのバカ話までバラエティ豊かに揃ってたのと比べると少し落ちるかな、と。まあ、あのときは新訳が「鏖戦」くらいしか見るべきものがない壊滅状態だったのだが。
- 3月14日
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東洋大SF研の大熊君に招待された読書会に向けて『六番目の小夜子』を読了。3、4年前に買った本で結構ぱらぱら眺めていたので半分読んだ気になっていたのだが、改めて通読してみて細かいところがよくできていることに感心する。
全体としては、ファンタジーとミステリとのあいだでの位置取りが甘く、幻想的な描写(津村沙世子の特殊能力や、ときどき姿をあらわす「小夜子」)と謎解きの部分(津村沙世子と関根秋の戦い)がケンカをしているような印象を受けたが、場面の美しさとキャラクターの存在感のおかげでそのような欠点を気にすることなく読み終わることができた。
前記理由で評価が満点とはとても行かないのだが、この作家の作品は無条件に買ってもいいと思わせる程度の作品であることは事実。もっと、前に読んどきゃよかった。
- 3月15日
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新企画のネタづくりで丸一日つぶれる。SF-MLの方で、文庫本の値段について少し面白い話題もあったし、それなりにSFな週ではあったはずなのだが、終ってみると特に書くべきこともない。まあ、藁の日々を過ごしていたということだろう。
などと書いときながら、後から過去に溯って『小夜子』の感想などを追加しているが、まあ、日記なんてそんなもんだ。
- 3月16日
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読書会に向けて、大分記憶の薄れてきた『三月は深き紅の淵を』を再読する。同時に話題に乗る可能性のある『光の帝国』の方は、必要な程度には記憶にあるのだが、『三月』はかなり忘れていたのだ。
ところが、作品としての印象は『三月』の方がはるかに強く残っているのだから、不思議なものだ。『光』は作品としてよりも、個々のエピソードの印象のほうが強く、『三月』は、個々の場面よりも本自体のインパクト(特に柱となる架空の書『三月は深き紅の淵を』の設定)の方が印象深かったということらしい。
それはともかく『三月』である。初読の時は、第一話冒頭で描かれる架空の『三月』(以下「『三月』」)の印象が強すぎて、各話でどのように「『三月』」が描かれ、各話がどのように相互に、また「『三月』」と絡むかという読み方をしてしまった。まあ、もともと読書対象がSFから幻想小説にかけての人間なので、それが普段の読み方だし、その読み方で大変楽しく読了できたので何も問題はないのだが、今回、中の物語をちゃんと読んでみるとミステリとしての結構も(第4話を除けば)整っていることがわかった。オチを分かった目で読んでいくと、「犯人」の細かい動作が、一々ヒントになっていることがわかるのだ。
ふだん、ミステリは読み慣れないので、あれがどの程度のレベルなのかはわからない。しかし、メタフィクションとしては完成度が低いと感じた第3話が、ミステリ、いや小説としてはダントツに完成度が高いと気づいただけでも収穫である。
でも、ちゃんと「『三月』」に出てきて欲しかったな。
- 3月17日
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別にどうということもなく時は過ぎる。ところで、夜中によく「パラサイト・イヴ」のゲームのCFが流れているのだが、あれの惹句はなぜ、「DNAが狂い出す」なんだろう。ミトコンドリアって、RNAしか持ってないんじゃないのか?
(4月4日確認、嘘でした。)
- 3月18日
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いろいろ問題のある作り方をした、SFM(300号くらいから500号)インデックスWeb版が完成する。問題というのはhtmlソースの問題ではなく作業態度の問題であるが、語弊があるのでここに書いたりはしない(笑)。
次の大型コンテンツとしてはいくつかくだらない企画はあるのだが、さて、どうしようか。ラファティのファンページと名乗るなら、ラファティ用語集だとか、人名辞典だとか、各短編解説だとか、ラファティ関連の評論インデックスだとか、ラファティ作品世界年表だとか、ラファティ世界マップだとか、いろいろできることはあるはずだし、邦訳に限ればネタはほぼ揃ってはいるのだが。
- 3月19日
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開始当初から見ていたフジの深夜帯、「えすえふ」がコンセプトを大幅に変えるようだ。開始後しばらくは、かなり本気で大ボラをかましていて感心していたのだが、今年に入ってからは板尾とアンドロイド役のねーちゃんたちの馴れ合いが進んでしまい、ホラの面白さはなくなってしまっていた。まあ、それでもそれなりには楽しんできたのだが、今回のリニューアルでどうなるかが心配ではある。まあ、救いようが無くなっても、「マサルさん」と「てゆーか」と「来来圏」のふかわがあればそれでいいんだけど、って、けっこうテレビを見てるな。
- 3月20日
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今月は既に3万以上本を買っているから、もう止めようと思っていたのに、古書ワタナベのガラスケースに『イカロスの飛行』を発見してしまい歯止めが利かなくなる。ついでにソノラマのA・デヴィッドスンと創元の『マッドサイエンティスト』を買って、文庫3冊で6000円。我ながら非常識にすぎるとも思うのだが、同じビル2Fの歩書房のファンタスティックな値段に慣れるとこの程度普通に感じるから問題だ。なんせ、歩では『10月3日の目撃者』は1冊4000円。それに比べると2500円なんて安いもんでしょ? < おい
だからといって、先週のように1200円で買った文庫SFを、寮でデータベースをチェックして読んでいたことに気づくなんてのはさすがにもったいないからもうやめよう…。
『虚数』読了。前半はややたるかったのだが、「GOLEM XIV」の講義が始まってからの面白さにはまいった。あまりの面白さに、せっかく読み返した『三月』の印象が吹っ飛んでしまった。これで、クロウリーの『エヂプト』が出版されれば、今年はもう何もいらないんだがな。
- 3月21日
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とゆーわけで、東洋大の読書会にまぜてもらうため池袋に向かう。途中、神保町のカスミ書店に先週チェックしていた『大帝王コナン』を買いによったら、帰りには6冊の文庫本を抱えた自分に気づく。マキャフリイだのチャンドラー(,A.B.)だのなんて絶対読まないという自信があるんだがなあ。
食事をして高田馬場につくと1時15分過ぎ、45分にジュンク堂で待ち合わせだから歩いていくとちょうど良いかな、という謎の考えが浮かんでしまい歩いてみる。常に線路の東側を歩くようにしたところ、南池袋に近づいたところでちょっと迷ってしまったがなんとかほぼちょうどにジュンク堂に到着。無事、東洋大の方々と会うことができた。
芳林堂横の喫茶店に入り、しばらく休憩した後読書会を始める。一応、『三月』、『光』をベースに恩田陸の話をするということだったが、やや、まとまりにはかけていたかもしれない。まあ、メインに置いた『三月』がテーマよりは構成に主眼を置いた作品だけに、技術論を語れる素地が無いと話をするのが難しいということはあった。せっかく大熊君が凝ったレイアウトのレジュメを作ってきてくれたのだから、こちらも鬼面人を驚かすような穿った読みを提供できればよかったのだが、今回は残念ながら作品に負けてしまっていたのである。もっと精進せねばなるまい。
それでも、収穫はいくつかあった。再読したときに感じたように、物語についての「物語」として読んだ人と、「物語についての」物語として読んだ人とで第3話の評価が割れたというのがそのひとつ。確かに、『三月』の1編という点を忘れて読めば、描写・構成とも最も美しく完成された作品だろう。しかし、それゆえに『三月』の構成の中では浮いてしまっていることもまた事実。難しいものですね。
全体に楽しく話ができたので満足なのだが、どうも周辺を回っていただけという印象が残るのも残念ながら事実だなあ。疑問点をはっきりさせておいてそこを解き明かすという方向に持って行ければよかったんだけど、大きな謎については幻想文学とSFマガジンの対談で意外とあっけなく明かされていたのがちょっと問題かも。でも、楽しかったです。大熊君始め東洋大の皆さん、ありがとう。
などという間もなく、もう少し遊んでもらったのである。芳林堂、高野書店(『きみの血を』を発見!)と本屋のはしごをしてエスニック料理屋に。その後、焼き鳥やに移っての5時間近く、さまざまなゴシップを伺う。特に鶴田君の「友人の山田先生」シリーズは絶品。そーゆー人材は友人として貴重だよなあ。あと、実は田中さん(名大SF研、堀口(22歳:男)を1年の女性だと思っていた人物)だけではなく、彼も堀口を女性だと思い込んでいて、胸元が見えたときでさえ「胸がない女性なんだ」と思ったというエピソードは本人の名誉のためにも秘密である。
そんなこんなで、非常に楽しく過ごせたのだが、つい終電を乗り過ごしてしまった。とりあえずしょうがないので東陽町行きに乗る。腕時計をなくしていたので(いや、確実に喫茶店に忘れてきただけなのだが)時間はよく分からないが、東陽町で地上に出ると雨が降っていた。雨の中、西葛西に向かって歩く。歩く。歩く。途中道を見失ったりしながら、なんとか寮に帰り着く。かれこれ、1時間くらい歩いていたらしい。しかし、それもまた楽し。とんでもなく充実した一日を過ごすことができたのであった。
再度、東洋大のみなさん本当にありがとうございました。
- 3月22日
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目を覚ますと枕元で虫がつぶれている…。何があったんだろう?
それはともかくとして、池袋の喫茶店に腕時計を取りに行く。途中、新宿古書センターによると、アレクサンドリア・カルテットを見つけてしまった。これは僕に買えということか?とりあえず、金がなかったので許してやることにする。
SF宝石のラファティ「今年の新人」がのった号も見つけてしまったのだが、ちょっと金がないので諦めてしまった。でも、宝石に1500円は出したくないなあ。
腕時計を受け取ってかえったのだが、途中雨まで降り出してくれる。たまたま、傘が無かった上に、上着も着てなかっただけに結構精神的ダメージになる。まあ、そーゆー日もある。
- 3月24日
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『きみの血を』がじつにカッコイイ。スタージョンの短編って、けっこう出来のバラツキが多い気がするけど長編は外れをひいたことがないなあ。実は長編作家なのか?
#他には『夢みる宝石』しか読んでないだろ > おれ
最近、毎日寄ってる書物の帝国の掲示板に、『宇宙の戦士』が『スターシップ・トルーパーズ』になったという話題があったので、帰りに無理矢理高田馬場に行く。確認してみると、案の定、カバーを映画版にかけかえただけだった。表紙にはちゃんと宇宙の戦士という文字もあり、かなり良心的なデザインじゃないかと思う。だいたい、タイアップに怒るなんてのは、マニアのおもいあがりにすぎないわけで、出版が文化である以前に商売だということを考えれば、ある程度の配慮をした上でのタイアップは有るべき姿だと思うんだが、どうか。
配慮ある態度というのは、『第81Q戦争』のように帯にとどめる、今回や、前のブレ・ランの時のようにカバーだけ変えるなんて奴。これなら、気に入らなきゃ捨てればいいんで問題はない。
配慮のない態度というのは、『デューン』の時のように口絵まで変える、『不死販売株式会社』の時のようにタイトルに映画タイトルを組み込む、なんてのか。でも、"Immortal Inc."なんて、これがなきゃ復刊されなかっただろうしそれはそれで何の問題も無い、というような代物なんで、さして批判すべきこととは思えない。
タイアップによるアレな表紙なんて2年も我慢すれば元に戻るんだから、広い心で我慢すべきでしょう。
- 3月25日
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昼休みにSFMを立ち読みすると、また、梅原某が投稿している。読者投稿欄で金ももらわず原稿を書くってのも凄いが相変わらず頭の悪い主張だ。
今回、やっと主張がクリアになって、「「あいつら」と「おれたち」を一緒の名前で呼ぶから読者が戸惑うんだよ。」という線で整理された。まあ、その主張自体には一理あるし、本格娯楽作品のたぐいを軽視する風潮はないとは言えないんでそれそのものは良いんだけど、論理の細部、特に歴史認識がむちゃくちゃなんで、議論に全く説得力がない。SFに対して最初にスペキュレイティヴ・フィクションという言葉を使ったのはハインラインだぞ。あんたがハインラインを否定できるのか?ミステリーが定型を守っているだって?本格推理という言葉がなぜできたか分かっていってるのか?ミステリーのベストリストにハードボイルド、冒険小説、サスペンス小説、警察小説なんてのがどれほど含まれると思っている?いや、それどころかアンチ・ミステリというジャンルすらある事を知っているのか?
暴論も良いだろう。結論がある程度正しいのなら誉められてしかるべきだ。確かに、SFの抱えている問題の一つにジャンルの中心のぶれ(思想性と娯楽性のどちらに重きを置くか、ね。文体が実験的かどうかなんてのは、些末な問題に過ぎないっすよ。)があるのは確かだ。でも、だからといって、愚劣な論理は正当化されない。
だいたい、本当に正当な主張をしている自信があるなら、なぜ、バラードやメリル(なんで名前が挙がんないんだろう)に英文で手紙を送るか(メリルは死んでるけど)、筒井とか、山野とか、巽とかに名指しでけんかを売らないんだ?
もう、こんな馬鹿には付き合わないことを示すように編集部コメントで反論を書いた塩澤さんには10点差し上げる。
昼休みを終え、大森望掲示板を覗くと、早川書房の阿部毅がオフィシャルのSFMインデックスを作ってるという話が。そーゆー、オタクのやることを奪うようなことをプロがしちゃだめですよ。ってゆーほどやる気があるわけでもない僕は喜んじゃうけど、出来にはけっこう注文があるよな。
最低限、往年の石原インデックス(SFM1〜100、101〜200インデックス)に倍するくらいの情報量は望みたいですね。あれプラス、掲載時の扉上の惹句、解説、キーワード(時間旅行とか、魔法とか、作品のキーになる単語をいくつか)、登場キャラ表くらいは欲しいですね。ま、版元が出すんだから最低限これくらいはあるでしょう。あ、あとJIS2水に無い字は、記号付きの代用字で書いといて、すぐに参照できる場所で説明をつけて、CD-ROM付属のブラウザで見るときは、外字でキレイにみえるとかがベストかな。まあ、この辺もちゃんとなってるんでしょう。プロのやることだし。
帰りにマガジンを買いに行くと、恐ろしいことに火浦功の新刊『大ハード。』が出ている。うーむ、中学生の一連の犯罪はこれが原因か。あ、まさか星さんや、石ノ森章太郎や、松谷健二が死んだのもこのせいじゃないだろうな。いや、H-II5号機の失敗ももしかして…。
まあ、しょうがないので買ってかえるが、『暗黒神話』だの、『えっちーず3』だの、『きまぐれMVP!』だの、はてはモンスター・コレクションのブースターだのまで買う必要はなかったんじゃないかとは思わんでもない。ましてや、『大熱血。』まで買わんでも。
買ってきたものへの感想もいろいろあるが、長くなったのでまた後日…、って、ここをリアルタイムで読んでるのなんて僕ぐらいだが(笑)。
- 3月26日
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福盛がしじつけってー…。ぼーぜん…。いや、そりゃ、そーゆーもんだとは思っていたけど…。うちが故障者無しでキャンプを乗り切れるわけないとは思っていたけど…。えーと、大輔、野村、戸叶、川村、マホームズ…。
いちまい、たりなーーーーーーい。
ま、いつものことだけどね。
- 3月31日
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別に福盛の手術で放心していたわけではないし、ネタが無かったわけでもないのだが日記が書けなかった。
先週の自業が自得ってしまい、休日は仕事に「心理的に」追われていたのである。
#作業はしてないあたり…。
じゃあ、今日はもう大丈夫かと言うと、当然そんなことはない(えへん)。明日のことを考えると、何もする気がなくなるのでこんな物を書いているんだな。
それだけではなんなので、トピックを二つ。
一、鬼才、唐沢なをきの怪作『怪奇 版画男』がついに出た。なんと、この本、ISBN表示まわりを除いて、すべて版画なのである。そう、目次も、初出一覧も、版権表示も…。こういう素晴らしい装丁を見ると、バーコードだのISBNだのがいかにうっとうしいかと言うことが分かる。バーコードなんて帯に入れられるようにならないかなあ。
#で、本体には版画のバーコードをいれるのね(笑)。
二、あさりよしとおの『地球防衛少女イコちゃん』1に、こんな話があった。
イコちゃんが、防衛隊の宴会の買い出しで、すき焼きの材料を買ってくる途中、せっかくの材料を落として駄目にしてしまう。イコちゃんはインカムの力を借りて材料を復活させ無事防衛隊基地に帰るが、インカムの副作用で、すき焼きの材料が怪獣になってしまう…。
トゥナイトの河崎実のインタヴューを見て驚いた。実はこの話、20年以上前に河崎実が自主制作で撮ったゴジラのパロディ映画「フート」そのままなんだな。
うーむ、まだまだチェックが甘かったと思ったことであるよ。
さて、現実に戻るか…(午前1時現在)。
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