過去の雑記 03年 2月上

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2月 1日
Arteさんのところで破滅SFファン度調査やってます。60タイトルからのチェックと軽快なので、御用とお急ぎの方も是非。

夕方から旧ユタ。参加者はSF人妻、大森望、小浜徹也、添野知生、高橋良平、林、福井健太、牧紀子、三村美衣、宮崎恵彦、柳下毅一郎、山本和人(あいうえお順、敬称略)。周囲での主な話題は極東神泉會はSFを狙う(狙ってない)、スポニチで無くデイリーを狙え「新本格猛虎会の冒険(仮題)」)、ドイツの横田順彌『理想郷としての第三帝国』、紫と緑のケチャップでホームパーティー あるいは紫のチキンライス、きっと出る555電話、担当者も知らなかったクルト・ラスヴィッツ賞、富士見の新刊時評、カメラ付き携帯にはまった人、どうせ誰かは一緒にいるんだから代理で日記を書こう、レムとスタージョン、「仔犬ダンの物語」寸評、『モーヲタ刑事』解説者募集、HDDレコーダとDVD、たかが4500枚されど4500枚、食玩情報、レッド・ドワーフなど。

創元のタイガース短篇集のチェックポイントはE・D・ホック。きっとデトロイト・タイガースだという説が提唱されていたが真実やいかに。4500枚は添野家のCDの総数(公称)。本はみんな万の単位で持ってるんだからそれに比べるとたいしたことが無いという発言に賛同するかどうかでその人の本質が測られるかも。僕は心の中で「万も持ってねえ!」と突っ込んでました。きっと人種が違うんだ。

帰宅してWebをだらだら眺めようとしたら、とんでもないニュースが。結局、そのまま朝までニュースを呆然と見続けることに。来月の作業予定はどうなるんだ?来年の予定はどうなるんだ?

2月 2日
コロンビア号の事故については例によって宇宙作家クラブ掲示板が最も充実している様子。事故については、残念であり乗組員に哀悼の意を表するということしかできない。問題はこれから。原因究明から対策決定までしばらくかかるだろうから、少なくとも次のSTSミッションは延期となるだろう。当分は、NASAの計画は動きが鈍るか。ISSは何度目だか分からない延期、スケジュール再設計で最悪中止までありうるか。民間旅行なんて話は大幅に遅れそうだ。しかし、それでも宇宙開発全体が中止になるとは思えない。通信・放送、偵察、気象観測、などなど。すべてを切り捨てるには、頼っている部分が多すぎる。たとえ、遅く小さくなることがあるにしても、衛星と無人輸送の部門は続いていくはずだ。そして無人の限界を考えれば、なんらかの有人開発も。成すべき事をすれば、なんとかなる。今必要なのは、徒に嘆くことではなく、原因を究明し、対策を施し、次に同じ事が起きないようすることであり、(直接の関係者でなければ)それが出来る環境を支援することだ。宇宙開発に肯定的な意見をなおも持っている人は無為に嘆くのではなく(それは空気を悲観論に持っていくだけの何の役にも立たない行為だ)、空気を盛り上げる方に行って頂きたい。

まあ、それはそれとして日常は日常だ。

一青窈「月天心」を聴く。君のために犬なろうとする「犬」の詞が染み入ります。

唐沢なをき『ホスピタル』新装版1,2巻(ビームコミックス)。白泉社版から10年ぶりだかの再刊。再刊ものだからスルーしようかと思っていたら各巻、書き下ろしとボーナストラックが入っているというトラップ付きだった。各話タイトルページも新作。ファンは泣きながら買うこと。うれし泣きか悔し泣きかは個人の選択に任せる。

長田裕幸『東京純白化計画』(ビームコミックス)は著者の初単行本(嘘でした。既刊が二作四冊あります。なんで調べもせずに適当に書いてしまったのか。反省。ご指摘ありがとうございます)。世界を白に塗り替えんとする正義の秘密結社・BONESと悪の変身ヒーロー・電脳栽培ショーチクバインの熱き闘い。勢い溢れるハイテンションのコメディで楽しい。若さで勝負できる間は戦えそうだ。

三宅乱丈『ペット』1,2巻(ビッグコミックス)、戸田山和久『論理学をつくる』(名古屋大学出版局)、ヨースト・ヘルマント『理想郷としての第三帝国』(柏書房)、内田樹『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)などは積読。まんがも読みきれていないのにどんどん買うのはまずいと分かっちゃいるんだが。ああ。

SFM考課表更新しました。今回からのださんが参加です。年に半分くらいでも良いんで参加したいかもという人はメールください。しかし、一番人気が「月その六」というのは。タイミング的に。

サービス券消費を主目的として近所のおもちゃ屋でニッパーとヤスリとタミヤセメントを購入。300円ガシャポンの1/144メッサーシュミットを組み立てるだけのために2000円近く(1000円のサービス券使用時)を投資するのは効率的にどうかと思った。何十年ぶりかにプラモでも作るか。

2月 3日
とりあえず日常は日常。とりあえずは。

Animax。ガンダム(1st)の直後にガンダムXをやるのは何かの悪意の発露か。

つい魔が差して今年のSF大会の申込をしてしまう。そんなわけで、行く人は会場で。

いや、手伝いをする気はまったくありません。> 博史さん(8)とか、藤澤さん(7)とか、細木さん(8)とか、堀口(13)とか

2月 4日
夜中に目が覚めると左胸のあたりに激痛が走った。しばし脂汗を流しながらじっとしていると痛みは慢性のものに変っていく。痛みが走った瞬間は心臓かと思ったが、どうやら左肩(というか背中)の酷い肩凝りの反動が前側の胸にきたらしい。かなり洒落にならない苦痛とはいえ、しょせん筋肉痛と知って一安心。が、安心しても痛いものは痛いので、そのまま朝まで痛みをごまかしつつ眠る。

筋肉痛と知るまでの間、誰かにメールでも打って不安を紛らわせようかと思ったのだが、そんな不安を預けられるような相手は既にいないと気づき、ただ耐えるのだった。すでに痛みが耐えられるまでになったいまならなんとでも書けるが、心底弱気のときに頼る相手は思いつかない。寂しい話だが自業自得だからなあ。

「わたしがここを去るとき、泣くものはいない」

思い出して悪口を言ってくれる人くらいはいるかも。



まあ、でも所詮一晩経ってしまえば内省とは無縁になるわが心である。まだ心臓の斜め下あたりが痛むよなあと思いつつラーメンライスで晩飯だったり、健康への無配慮もばっちりだ。こんな生活だと偏食させ父親を病気になんて殺され方をしても気づいてもらえないかもしれないから、もう少し何とかしよう。

2月 5日
左胸の疼痛はまだとれず。呼吸すると痛むのはなんとかならないものか。

とりあえず、少しでも健康になるべく晩飯にはポテトサラダを付けました。でも、メインが牛カルビ弁当では意味が無いかも。

野尻ボードの渡部義弥氏の記事よりサンシャインプラネタリウムの閉館発表と、日本プラネタリウム協会会長による声明「サンシャインプラネタリウムの存続を願う」名古屋市科学館プラネタリウムがある限り、東京のプラネタリウムがどうなろうが僕の生活には何の影響も無い。無いのだが、東京の人口規模で20万を動員するプラネタリウムが無くなるというのは哀しい話ではある。っつーか、なぜみんなプラネタリウムに行かない?

『CNNパロディーサイト』、本物と信じる人が多すぎて閉鎖。ほらを取り巻く状況は厳しい。そんな単純に人の話を信じずに、もっと色々と疑ってぎすぎすした人生を送ろうよ。

2月 6日
胸部の痛みは落ち着きました。やはり寝違えだったか。もう、この歳になると毎朝体のどこかが痛いので嫌になる。今日は背中だ、明日は首、明後日は路傍の草となる、という感じ。運動してこの痛みがなくなるというのなら、30年来の信条に反して運動しても良いぞ。15分の散歩くらいなら。

昨日というか今日、縁あって「ガンパレード・マーチ〜新たなる行軍歌〜」を観る。原作のゲームについては設定くらいしか知らないので、再現性はわからないが、SF戦闘物の第一話としては魅力的に出来ている。市街地を行くロボットの巨大さ、それを圧倒する幻獣の迫力、救いの無い戦いの閉塞感、唯一の救いである仲間達との連帯。どれもよく描けている。作画レベルを維持できるかどうかは未知数だが、このカメラワークと音楽があればそうひどいものにはならないのでは。と、信じたい。来週も見る予定。

さらに昨日というか今日、つい油断して「仮面ライダー]」を観てしまう。GOD秘密警察第一室長アポロガイストの敗北。こんなにかっこよかったっけこいつ。]は本放映が2歳、再放映でも小学校前だろうから、ほんとうに何も覚えてないんだよな。白いスーツのダンディな青年だったとはびっくり。

ViewsicのTommy February6の特番を観ているのだが、期待したビデオ・クリップは皆無でちょっと哀しい。っつーか、こんな企画物特番を見せられてもなあ。

終わりました。番組はTommy司会の社内ねるとん。身内で楽しくあそんでらっさるという内容で、他者にとってはどうでもいい番組。最後に新曲?もあったが、素で歌われても面白みが足りない。Tommy February6は過剰な作りのビデオクリップがあってなんぼだろう。いや、眼鏡さんっぷりは素敵なんだけどな。

2月 7日
あさりよしとお『るくるく』1巻(アフタヌーンKC)。SF押しかけ女房物。おしかけるのは悪魔の幼女。いまのところ萌え系として正統的に展開している印象。ふつう。

2月 8日
突如、PS版のWizardry「リルガミン サーガ」「ニュー エイジ オブ リルガミン」を買ってきてしまう。こんな完璧な省力装置を手に入れてしまっては一切の余力を吸い取られてしまうと恐怖しつつ、半日キャラを作ってしまったり。この頃情緒不安定な自分を宥めるとはいえ、こんな危ないものを導入して大丈夫なのか。当分、廃人になりそうな気がしてならない。

岩明均『雪の峠・剣の舞』(講談社KCDX)。マイナーテーマの日本史物中篇二題。関ヶ原後の佐竹家の政治的内紛と、上泉伊勢守の弟子・疋田景忠。そんなマイナーテーマでも、興味深く読ませるのだから、これは全面的に作者の手柄だろう。あいかわらず実も蓋も無く人が死んでよろしいです。

2月 9日
なぜだか突然プラモが作りたくなったので、近所のおもちゃ屋で『HG ガンダム』を買ってくる。20年ぶりに作るガンプラは往時とは比べ物にならないパーツ数。組み上げてみると、ヤスリとニッパーだけで作ったとは思えない出来で、心の底から感心する。顔をこれだけのパーツ数に分割するか。技術の進歩というのは恐ろしいね。

村枝賢一『RED』11巻と『仮面ライダーSPIRITS』4巻。『RED』はイエローの代わりの日本人キャラ、ムラサキが登場。今回は顔見世がメインなのでアクションは少ないが、ついに登場した白兵キャラ。次回は期待できそうだ。『仮面ライダーSPIRITS』は本編・ZX篇開始。1号がかっこよすぎます。

2月10日
突然、世界の人口増加率というのが気になった。Webで見つけた情報によると、2000年時点での世界人口は60.57億で、人口増加率は年1.36%。1970年の人口増加率が2.06%だから、かなり早いペースで増加率が低下していることになる。大昔のアシモフの科学エッセイでは「人口増加率自体が増加しているから、すぐにも世界は人で埋まるぞ」なんて書いてあったが、どうやらそのルートからは外れてきているようだ。

では、今後はどうなるのだろう。情報もとの資料によれば、このままのペースで増加率減少が続くと2050年には人口93億で増加率0.47%となるらしい。この調子なら、2100年には増加率0が達成できそうだ。そこからは減少に転じるわけで……、2600年代になる頃には人類は絶滅しているようだ。恐るべし、指数関数(何か違う)。

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