過去の雑記 04年 3月

雑記のトップへ

前回へ
3月 4日
祝!横浜ベイスターズ、オープン戦初勝利!この勝利の感動を、今年はあと何回味わえるのだろう。50回超えるといいなあ。< やや強気

コミッショナーのパセ交流戦提案に対して、古田選手会会長が「試合数的にきつい」とコメント。優勝チームは日本シリーズを戦うのだから、2位以下のチームは最大7戦までなら問題じゃないはず。じゃあ、日本シリーズと同規定で2位対2位、3位対3位……、の同順決着戦をやればすべて解決なのでは。試合数は従来どおりだし、交流試合数も4〜7と想定(5試合程度)程度だし、セントラル球団の巨人戦の数も変わらないし、DHなどのルールの違いもある程度公平に出来るぞ。それに、横浜とオリックスのどちらが弱いかまでわかる。

せめてもの慰めが消えるから、ぜったい採用して欲しくない案だな。

S-Fマガジン考課表更新しました。前回に輪をかけて票が少ないのは内緒だ。ついでに前回も少し追加あります。

というわけでSFマガジン 2004年2月号
各話感想はまたあとで。考課表の点が細井さんとまったく同じになったのには笑ってしまった。こんなもんだよなあ。飛浩隆はいくらなんでも強すぎだと思う。

つづいてSFマガジン 2004年3月号
こちらも詳細は後日追加予定。フォードはコンスタントに良い作品を書くね。

3月 6日
パルテノン多摩で、ヘルミーナ・ティールロヴァー他「結んだハンカチ」のAプログラムを観る。会社帰りに寄った前回はいくつかの作品で寝てしまったが、今回は完全鑑賞。やはり映画鑑賞の際には体調を整えなきゃダメだね。

再度の鑑賞で惹かれたのはガリク・セコ「僕の友達はチクタクいう」。ぬいぐるみのクマと目覚し時計の友情物語。可愛く、哀しい映像がとても良いと思いました。まる。クマの片足が義足というのがなあ。いや、もう。

やっと全篇通して見たティールロヴァーは、いまひとつ。話が優しすぎて心に残らなかった。技巧的には時に光るのだが、どうも長続きしない。子供の頃に見ておけば印象が違ったのかも。

映画を見終わった後、多摩動物公園を歩き回る。動物園を歩くなんて何年ぶりだろう。久しぶりの動物鑑賞があんまり面白いんで、調子に乗って歩き回っていたら、地の果てで閉館間際になってしまい大変困ったのだった。こんなに広いとは予想外。次回は、もっと計画的に挑みたいと思ったことである。

3月 8日
S-Fマガジン考課表一部追加。どの月も二桁に到達しようかという勢いです。良いことだ。

このところ横浜のオープン戦の成績が妙に良いので不安が募る。こんなことがあるはずがないのだ。山下監督におかれましては、オープン戦ならではの嘘臭い打撃成績に惑わされることなく、守備の能力と打撃の確実性を考慮したメンバー編成をしていただきたい。無理か。

3月12日
対阪神敗戦の後、対千葉ロッテ連敗。まあ、こんなものだろう。

会社帰りの電車で押井守『立喰師列伝』(角川書店)を読む。まごうことなき押井節。月見の銀二の粋に、ケツネコロッケのお銀の美貌にすっかりやられてしまったので、晩飯は駅の立喰いで月見蕎麦。でも、ちくわ天をいれてしまうあたりが野暮天の限界。

『立喰師列伝』には、昭和の世相をその一身に集約する立喰師たちそれぞれについて一葉の写真があるのだが、兵頭まこ演じるケツネコロッケのお銀のけだるげな姿はそれはそれはすばらしいのだった。これで月見の銀二が天本英世だったらなあ。しかたがないこととはいえ、残念だ。

晩飯が立喰いというのは、やっぱりすぐにお腹が空くね。

3月14日
近所のイタリア料理屋にあった「エビラーメン」なるメニューに挑戦する人を見物する。イタリア風のエビラーメンなるものがどんなものか。まったく予想できなかったのでいろいろ期待していたのだが、まさにそうとしか呼びようのないものが出てきたのでたいそう驚いた。確かにエビラーメンだ。そのあまりの磯臭さとトマトの匂いのかもし出す絶妙のハーモニーに敢えなく轟沈する人を尻目に、自分の頼んだカレー風味ミートソース・スパゲティだけたいらげる。

なんで、あんなものを作る気になったんだろう。

3月17日
湯治に行く費用をおろそうと郵便局でATMを操作していたら、予想外の枚数の札が出てきた。

おかしい。確かにそこそこの額をおろしたがしょせん数万の範囲のはず。まさか操作ミスで何十万かおろしてしまったのか。どうしようそんな大金。と、軽く慌てつつ札束を観察してみると、なんだか妙に青い。どうやらすべて千円札であるようだ。

金額は間違ってなかったと安心しつつも、無意味にかさばるという問題点は解決していない。操作画面から、一万円札が切れていたので全部千円になってしまったのであって自分の操作ミスではないことが確認できたが、だからといってどうなるものでもない。一度預金しなおして再度引き出すことも考えたが、一万円札が切れているという事実が変化しない以上、なんの解決にもならない。しばし考えたが良い解決策は見つからず。しかたなく、何十枚かの千円札を無理矢理財布に突っ込み、たたむことすらできなくなった財布を内ポケットにねじ込みながら、ATMをあとにしたのだった。

どう始末つけるかな、この千円札。

3月19日
もはや消化しきれないことが確実な有給休暇をせめて一日なりとも消費しようと、休みを取って新潟へ。未練の春スキーに行く人々に混ざって温泉でのんびり読書の旅。

予想をはるかに越えたメカメカしさで歓迎してくれる大宮駅で新幹線に乗り換え、一路越後湯沢へ。埼玉(南部はかすったことがある)、群馬、新潟(物心つく前に旅行したことはあるらしい)と地図でしか見たことのない地域が現実のものであることを知るのは楽しいことだ。そうか、群馬って実在の土地だったんだ。

大宮から1時間、東海道で言えば静岡か浜松かという距離感にもかかわらず、越後湯沢は行楽地だった。駅前にみやげ物屋がならぶのはともかく、他にあるのが食い物屋とホテルだけというのはかなりの衝撃。東海道で言えばひかり相当が停まる駅だというのに。日本にはまだまだ知らない世界が広がっている。うわ、射的屋にストリップ小屋まであるよ。

昼飯に岩魚尽くしを食べた後、スキーに向う同行者と別れ、湯沢の町を探索。三月一杯で閉店予定の書店(兼レンタルビデオ屋)だの、文房具屋以外の何物にも見えない書店だの、町中に忽然と現れた酒造所だの、冬期には積雪で閉鎖となる記念碑だのを堪能しつつふらふらと歩き回る。ふらふらとするあまり新幹線で一駅隣のガーラ湯沢まで歩いてしまったのはご愛嬌。ま、上野・東京間だってじゅうぶん歩ける距離だしな。

さすがに3時間も歩き続けるといろんなところが痛み出したので駅に戻り喫茶店のようなものでだらだらと読書しつつ待ち合わせ。後続組およびスキー組と合流し、地元の小料理屋で呑む。やたら身離れのいいくびくろなる魚が大変美味でした。

さらなる後続組とも合流し、念願の温泉につかったり、足裏マッサージ器に魂を奪われたりするうちに夕となり夜となった。第一日である。

3月20日
そういうものだと聞いてしまうと、もはや向井君以外のものには見えないデカグリーンの勇姿を眺めながら布団から這い出し、朝飯を食ったり、朝風呂に入ったり。スキーに向う人々を送り出し本格的にだらだら。……しようと思ったのだが、消耗品の入れ替えだの、片付けだの、掃除だのでいれかわり立ち代り人が来て、どうもいま一つ落ち着かない。掃除の間追い出されて街を放浪したりなんだりで、結局予定したほど本を読むことは出来なかった。いいのさ。だらだらしに来たんだから。

暇にあかせてふらふら歩いた駅構内で、1軒の屋台が目に停まった。新粉餅だの、笹餅だの地元の名産品が並ぶ中、トルコアイスにトルコ絨毯にトルコジャムにトルコ蜂蜜が並ぶ屋台。新潟でなぜにトルコというのも気になるが、それ以上に気になったのが屋台の1/4を占めるナザル・ボンジュ。青いガラスに目玉をあしらったお守りの数々である。5cm径ほどのお守りに10数個の目玉が光るものをはじめ、「栄光の手」の中央が目玉になったもの、目玉の上に蝶結びのリボンをあしらったものなど、人の不安感を激しく煽るようなデザインのアイテムが並ぶ。あまりの奇妙さにどうしてもひとつ欲しくなってしまったのだが、買った後どうするのかと自分を説得し、なんとか買わずに済ますことに成功。大丈夫。買わない。たぶん。きっと。

ひとびとが帰ってきたところで、もう一押しだらだらした後、夕食へ。昨晩からの24時間で一気に人口を増やした湯沢の町はどこの飲み屋も満員御礼の大盛況。しばし大通りをさすらった後、いろんなことを諦めてホテル近くの横道の焼肉屋で晩飯を食べることにする。ああ、こんな場末の店なのにお茶漬けだけはむちゃくちゃうまいなあ。さすが魚沼。

3月24日
追っている漫画が二、三冊ほど出ていることに気づいたので、定時であがって近所の書店へ。二、三冊買いに来たはずなのに、コミック十四冊、単行本四冊、文庫二冊が手元にあるのはなぜなのか。 世の中は不思議に満ちている。

買った本の詳細は後日、読んでから。ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』はあんまり面白いんでどうしようかと思いました。トニーたけざき『トニーたけざきのガンダム漫画』もすばらしいなあ。

3月27日
能田達規『オレンジ』13巻(秋田書店 少年チャンピオンコミックス)。これで南与オレンジのF1昇格を描けた戦いは完結。きれいな着地であまりいうことはないが、名古屋グランデ戦が3ページなのは悲しいかも。描くべきでないのはわかってんけどな。

3月29日
乱土労馬さんの酔狂経由で、20Q。AIに当てさせる「20の扉」。総英語というのはやや敷居が高いが、あたりそうであたらない問題を考えるのはかなり楽しい。

次回へ

このページのトップへ