過去の雑記 04年 4月

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4月 1日〜30日
1月末から2月頭に比べれば、かなり精神状態の良くなってきていた時期で、ベイスターズの予想外の好調などもあり、割りと機嫌よく過ごしていたはずなのだが、なぜか雑記は一行たりとも記録してなかったのだった。プロ野球の結果を引用しながら適当に日付をでっちあげても良いのだが、それに意味があるとは思えないので、まとめて一月分として読んだ漫画などの感想を記録する。そのことに意味があるわけではないが。

五十嵐大介『はなしっぱなし』上下(河出書房新社 九龍コミックス)。高い画力と圧倒的な幻視の力で現代の民話を紡ぐ五十嵐大介の初期作品集の再刊。書き下ろしが追加されているとはいえ、講談社版を持っている読者に必要かというと辛いところはある。もちろん、講談社版を入手できなかった不幸な人は躊躇うことなく入手すべき。読むべき。五十嵐大介の語る力が堪能できるすべてのまんがファン必携の名著。

植芝理一『夢使い』6巻(講談社 アフタヌーンKC)。第2章『鉱物の聖母』篇と最終話「影の女」からなる完結篇。意外と早く終わったが、こんなものといえばこんなものか。「夢使い」という設定に振り回されてしまった感の強い連載だったが、作者の遊び心はちゃんと伝わってきてたし、良かったんじゃなかろうか。

芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』11巻(講談社 アフタヌーンKC)。いつのまにかタカヒロも随分おおきくなったね。

あさりよしとお『るくるく』3巻(講談社 アフタヌーンKC)。あー、なんだかふつうに楽しいです。で、これをどうやってひっくり返すのかなあ。るくが○○ファ○なのは当然として、それをどう伏線にするんだろう。楽しみ、楽しみ。

熊倉隆敏『もっけ』3巻(講談社 アフタヌーンKC)。去りゆく厄神の心意気「ダイマナコ」が良かった。

金平守人『金平劇場』(エンターブレイン ビームコミックス)。ちゅーとはんぱだなー。特に画力。タッチの差をネタにするのなら、もう大分基礎画力が高くないとネタにならないってばさ。

山本賢治『カオシックルーン』4、5巻(秋田書店 少年チャンピオンコミックス)。鬼畜お兄ちゃん四屍君大活躍から機界篇終了まで。遠慮のかけらもなく乳首を描く姿勢は、少年誌連載マンガとして大変正しいと思ったことです。しかし、こんなひどいエピソードばかり描いておきながらよくまあしれっと「いい話」を挟み込んだり出来るよなあ(概ね褒めている)。

貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』9巻(角川書店 カドカワコミックスA)。アスカ崩壊からカヲル君登場まで。一時の気の迷いで綾波可動フィギュア付きのほうを買ってしまったのだが、値段なりによくできたフィギュアだったんで良しとしよう。動かしていると足がぽろぽろともげるあたりがとっても綾波チック。

雷句誠『金色のガッシュ!!』15巻(小学館 少年サンデーコミックス)。対ベルギム・E・O他。なぜ、この大笑いな敵相手で泣ける話を作れるか。

大場つぐみ:原作、小畑健:画『DEATH NOTE』1巻(集英社 ジャンプコミックス)。犯罪者と捜査官の論理と論理がぶつかる頭脳戦。書かれたものの死を自在に操る死神のノートというアイデアから、搾り取れるだけのものを搾り取ってサスペンスフルな話を作りだしている。しだいに、ご都合主義的なルールが増えていくのは気になるが、現時点では許容範囲内。

草川為『めぐる架空亭』(白泉社 花とゆめコミックス)。小説化の夢の中にあらわれる日本旅館。『ガートルードのレシピ』の人。技術的にはともかく、気持ちよい話を書くので気にいっている。出てくる女の子がみんな男前なんだよ。

長谷川裕一『鉄人28号 皇帝の紋章』(講談社 ZKC)。アニメ化にあわせた鉄人28号再解釈漫画。もちろん(?)アニメ版とは無関係。長谷川裕一ならではの縦横無尽な設定利用はまだ抑え気味。これからの展開次第ですな。

西川魯介『なつめヴルダラーク!』(角川書店 角川コミックスA)。吸血狼女ロリまんが。こいつらよりも立烏帽子先輩の話のほうが良いなあ。エロ妄想もいいんだけど、もっとこうリリカルだったりマニアックだったりするものを。是非。

夢路行『荻の原日記』(エニックス ガンガンファンタジーコミックス)。龍のウロコを飲んでしまい霊力を得た少女が、木の精だの川の主だの天狗だのに囲まれて、平凡な学園生活を送ろうと努力する。どこで描いても夢路行だ。執筆中のBGMが、135、P-MODEL、平沢進、Zabadakというのはあまりにもらしくて笑ってしまったことです。

トニーたけざき『トニーたけざきのガンダム漫画』(角川書店 角川コミックスA)。才能を無駄に浪費しているなあ。ダムをオフィシャル設定にするほどの力があるのだから、もっと、こう。オリジナルななにかを。

ジェイムズ・P・ブレイロック『魔法の眼鏡』(ハヤカワ文庫FT)。異世界を覗き込める眼鏡の力で窓の外に広がる異世界に入り込んだ少年たちの冒険。カリカリのドーナツがたいそう美味そうでした。

幸村誠『プラネテス』4巻(講談社モーニングKC)。とにかくもう、すべてはロックスミスなわけで他はまったくもってどうでもいい。



4月10日
山本正之「ザ・春のおたのしみSHOW」を聴きに行く。第1部「デンジャラスアワー」と第2部「オールディーズナイト立身出世篇」の二部構成で4時間級の長丁場。聴いているほうも体力がいる世界だというのに、よくも保つな、山本さん。

第1部「デンジャラスアワー」は政治、宗教、エロ系のCD収録の難しい曲を集めたコーナー。「祝福の歌」はむちゃくちゃ久しぶりに聞いたはずなのだが、細部まできちんと覚えていた。それだけインパクトのある曲ということなのだろう。

第2部「オールディーズナイト立身出世篇」は自伝系。序盤のフォークソングの反応が薄かったのは、ちと悪い気がしたが、しかたがないといやあしかたあんめえ。「超空飛来ゴールドライタン」という名曲が聴けたのでこちらも文句なし。

そんなわけで4時間。体はきつかったが十分に楽しめたことである。

4月17日
中一ヶ月半だかで元ユタ。……なんだけど、誰がいたのかは既に覚えていなかったり(6月9日記)。えーと、確か、良平さんと青井ご夫妻はいたはず。あと、堺さんと柳下さんと大森さんはいたと思うんだけど、他はちと記憶にない。かなり人数が少なかったという記憶もあるんで、これくらいかもだ。添野さんがどうだったかなあ……。

主な話題は、銃の話と、世間様に顔向けできない話があったはず。他はすでに記憶にないなあ。

4月25日
たぶん、この日、上野に「キル・ビル vol.2」を観にいったはず。あまり自信はない。派手な映像をこれでもかこれでもかと繰り出したvol.1に比べればさすがに地味だが、その分物語としての内容は増している。いや、面白かったのは物語とは何の関係もない、カンフー修行であり、ダリル・ハンナとの決闘であるんだけどもな。特にダリル・ハンナとの決闘はあまりにも素敵だったのでまた行きたいと思ったことだ。

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