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7月 1日
土曜朝の特撮はなくなってしまったのだなあと感慨を抱きつつ新番組を観る。

「出ましたっ!パワパフガールズZ」
 CNのPPGのスピンオフ。スピンオフにしてももう少しやり方ってもんがあるだろう。すっかり、日本の変身少女アニメ(ダメ気味)になっていて脱力度大。コメディとしての部分を強化していけば化けそうだけど、元祖PPGに対するリスペクトのなさが辛い。ほとんどのキャラが原型をとどめないほど破壊されている中、ミス・ベラムだけそのままなのはちょっと良かったかも。

「おとぎ銃士 赤ずきん」
 女児向け戦闘少女もの、かな。あからさまに販促なアイテムに脱力しつつ見た戦闘シーンがあまりにもゆるゆるでどうにもこうにも。科学と魔法が童話の象徴でどうこうという物語はありがちながら面白そうだけど、結果としての映像がこれじゃなあ。《超星神》を終わらせてまでやる価値があるようにはみえません。ギャグの間は見るべきところありか?

局を間違えて録画失敗した「風人物語」をフレッツ・スクウェアで観てみる。とりあえず第1話。なるほどこれはすばらしい。夏休みの学校の静かな空気と、風の感触をうまく表現している。名塚佳織の鄙びた声質もぴったり。発端は風を操る一族の謎を追う学園伝奇という感じだったが、今後か風人を狂言回しに学園物にもっていくらしい。次週は失敗しないよう録画しないと&間をフレッツ・スクウェアで補完しておかないと。

ついでに縁起物なんで録画してみた『貧乏姉妹物語』も。感情がすれ違う「賢者の贈り物」。はいはい、ハートフルでコメディだね。よくわかったので、もういいや。

おっと、そういえば昨日、縁あって「妖怪人間ベム」のリメイク版を観た。えっと、このなんだかもっさりもっさり動いている場面はアクションシーンのつもりですか?すがすがしいくらいに観る価値が無い。

「ウィッチブレイド」を観ているものがPPGZ程度の改変に文句を言うのはどうかという日記を読み、ちょっと冷静になった。確かに。PPGZの問題は面白くないことそれ自体であって、PPGを崩していることではないか。

火浦功『高飛びレイク【全】』(ソノラマノベルス)を買ってくる。書き下ろし部分は立読みしたからいらないんだけど、一応。ま、お布施だ、お布施。新作を期待するには、払っちゃいけないお布施のような気もするけどな。

それと一緒に買ったマンガは、 うわ、なんかいやなマンガファンみてぇ。いまさらDMCというあたりも含めて。DMCはまったく買う気が無かったのだが、大量に本を抱えてレジに並んだらレジ横に置いてあったんで、つい。

夕方から元ユタ。今日の参加者は大森望、高橋良平、樽本周馬、林、宮崎恵彦、柳下毅一郎。

主な話題は山形サイトのスキャン原稿たち、『ぼくがカンガルーに出会ったころ』、『シンギュラリティ・スカイ』の評判、スペオペが続く、国書のハリスンの本、出版記念の会場はどこが良いか、「文学賞の値打ち」、32代表の振り分け、「カーズ」の併映短篇だけが観たい、(海外)アニメの揃いがいい DVD屋、アートアニメの刊行ラッシュ、テックス・アヴェリーとハンナ&バーベラ、フィルメーションとは、さまざまな短篇アニメ、森卓也のファン、登録商標の扱い、上映時のピントが気になる、<鈴木則文/エンタテインメントの極意>、どうやって行くか、メリエスやリュミエールのカラー映画、フリースタイル5号、SFMのレム特集は良かった、フィアスコはいつでるか、山形浩生にAmazonレビューを書かせない回、吾妻ひでお『ときめきアリス』、芥川賞、中原昌也とディック、没にするかわりに秘宝に載せる、『夜のピクニック』、コミックスの帯の(役にたちそうにない)推薦文はいつからつくようになったのか、いま放映中のロボットアニメはいくつあるか、戦隊とライダーの結婚、コナミの特撮枠を惜しむ、など。

 現在放映中のロボットアニメには例会で話した「ゼーガペイン」以外に「機神咆哮デモンベイン」もあった。
 メリエスやリュミエールにカラー映画があったという話は不勉強ながら知らなかったのでびっくり。たしかにフィルムに彩色するだけなんだからやりゃできるわけか。型紙を用意して女工さんが塗ってたとか。勉強になった。
 他に『ベータ2のバラッド』の原書には翻訳すると差が見えなくなるレベルの直しがいっぱいあるとか、『ベータ2』は『四色問題』という題にすれば誤解した人が買っていったかもしれないのになんて話も。

7月 2日
さきほど『へうげもの』2巻をぱらぱらと眺めていて、信忠配下の数寄もの、長益というのが誰か気になった。最初は読み流していたんで気づかなかったが、どうやら織田家の一人らしい。織田家で数寄ものねぇ。……ああ、織田有楽斎か。

wikipediaで確認してみたところ、合ってました。へえ、武勲もあったんだ、この人。

7月 3日
近所の書店でおもちゃ雑誌を眺める。映画版の新メカであるに違いないと思っていた合体モードが出てくる模様。そうか、映画か。ボウケンシルバーのデザインは微妙だなぁ。

というのはどうでもいい話で。

 最近、この書店のファンタジー/伝奇棚の過半がスピリチュアルになってしまって大変苦苦しく思っていたのだが、ついに新刊ハードカバー棚の横の当店のお薦めコーナーに水伝が並んでしまった。どうした、柏新星堂。このままスピリチュアルな店になっていったら嫌だなあ。
 ところで、この当店のお薦めコーナー。水伝の上には石田衣良『灰色のピーターパン 』が、下にはリリー・フランキー『東京タワー』が並んでいた。石田衣良にもリリー・フランキーにも含むところは無いが(読んだことが無いので)、思わず納得してしまったことである。

東京ファンタが休止というニュースに驚愕する。資金難が原因の模様。そうだろうなあ。渋谷からの移転後、どんどんジリ貧になっていく感じだったもんなあ。「同映画祭実行委員会によると、来年以降の再開の見込みは立っていない」とあるので、1)少なくとも今年は開催されない 2)来年以降どうなるかは未定(希望は少ないか)という感じなのかな。関東に来てから数回、興味のあるプログラムのときだけ参加するという程度で、ぼくは愛着というほどのものはなかったけど、寂しく思う人も多かろう。

マシンのセットアップをだらだらしていたらとんでもない時間に。まだ風邪も治りきってないってのに何をやっているのか。 > おれ

セットアップ中、横目で見ていた「コヨーテ・ラグタイムショー」はなかなか面白い。荒野の惑星を舞台としたピカレスクものだかバウンティ・ハンターものだか(今回メインを張っていたメガネの姐ちゃん(捜査官っぽい)が本当に主役なのかどうかよくわからん)。録画もしたから、あとでちゃんと観よう。ついでにCSで観た「タクティカル・ロア」最終話は、感動的なまでにどうでもいい話でした。

7月 4日
WebZap。

「コスプレUSBキーボード(黒猫メイド版)」(やじうまPC Watch記事):USB対応メイド服で話題を(局所的に)さらったangel Kittyの新作。今度は胸にキーボードを装備。前回以上に何考えてんだかさっぱりです。「『バストを触っていて腱鞘炎になった男は歴史上存在しない』という独自の科学的仮説に基づいた製品」って。/.j記事のタレコミの一文「フラットキーボードにしかならないとか」にちと笑い。

地名の由来 東京23区辞典:地名の由来を中心に、東京にまつわる薀蓄を大量に盛り込んだサイト。真偽のほどはわからないなりに勉強になります。わりと、出典を記載しがちなのもいい感じ。「しかし本物の「江戸っ子」は本町生まれの者だけで、 神田は神田っ子、日本橋は日本橋っ子、浅草は浅草っ子、新橋は芝っ子っちう訳だ」というのははじめて知りました。

 前のThinkpadで使っていたマウスを新しいほうにつなごうとしたが、なぜかうまくつながらない。不思議に思いよく端子をみてみると、どうも両者の形状が違う。あれ?
 調べてみたら、T42にはPS/2ポートがないのだった。そりゃそうか。どうやらビデオ用S端子の形がPS/2に似ていたので勘違いした模様。さて。てことはマウスに使えるのはUSBだけか。明日、USBマウスを買ってくるかね。

 布団にくるまって“カンガルー”を読んでいたらビデオが動き出したんで「無敵看板娘」のOPだけ鑑賞。わははははは。いったい、なんの冗談だ、それは。
 漆黒の宇宙空間からはじまるヒロイックな曲。向かい合うヒロインとライバル。地を割り立ち上がる最強の魔人(母)。いったい、どこのバトルアニメですか。いや、バトルアニメだけどさ。どうせ近日中にようつべにあがるだろうから、原作読者はみんな観ておくがいいさ。

年末の自分に役立てるため、2月号以降で自分がレビューした本(+レビューする予定の本&しそうな本)をリストアップしてみた。
●2月
パヴロー『暗号解読』
グレーニアス『レイジング・アトランティス』
ル・グィン『なつかしく謎めいて』
ムーン『復讐への航路』
ディック『スキャナー・ダークリー』(再)
レム『天の声・枯草熱』(再)
●3月
ハミルトン『眠れる人の島』
ディーツ『帝国を継ぐ者』
ウォー『さよなら、星のむこうへ』
パタースン『翼のある子供たち』
ルキヤネンコ『ナイト・ウォッチ』
●4月
ウルフ『デス博士の島その他の物語』
カーワン『ビートルズ・ファンタジー』
アンダースン『地球帝国秘密諜報員』
宮風『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』
●5月
ヘンダースン『ページをめくれば』
ザコーアー&ゲイネム『プルトニウム・ブロンド』
グーラート『ゴーストなんかこわくない』
シアラー『世界でたったひとりの子』
●6月
マッカーシイ『コラプシウム』
中村編『地球の静止する日』
ホークス『トラヴェラー』
アダムス『宇宙クリケット大戦争』(再)
●7月
スワンウィック『グリュフォンの卵』
ホールバイン《ノーチラス号の冒険》
コヴラルト『聖骸布の仔』
イシグロ『わたしを離さないで』
バラード『楽園への疾走』
●8月
ランディス『火星縦断』
ニーヴン『リングワールドの子供たち』
若島編『ベータ2のバラッド』
セルフ『元気なぼくらの元気なおもちゃ』
●9月
ストロス『シンギュラリティ・スカイ』
アダムス『さようなら、いままで魚をありがとう』
ハラム『リンドギストの箱舟』
ウォー『あの星への切符』『いつか、星にほほえみを』
浅倉『ぼくがカンガルーに出会ったころ』
●10月(予)
シモンズ『イリアム』
レナルズ『カズムシティ』
ビジョルド『メモリー』
ベストに入りそうなのは、『グリュフォン』『デス博士』『地球の静止する日』『火星』『ベータ2』『ページ』『コラプシウム』『楽園』『ナイト』『なつかしく謎めいて』『天の声・枯草熱』(再)『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』《HHGG》『ビートルズ』『わたしを離さないで』『元気なおもちゃ』と、
未読or未刊行分で『シンギュラリティ・スカイ』『ぼくがカンガルーに出会ったころ』『イリアム』『カズムシティ』あたりか。これで20を超えているんで実際はもっと減る。これに8-10月(11月―1月号分)の刊行予定をプラスと。これだと、ファンタジーやホラー、幻想文学はそんなに入らないかな。自分の担当外で入るかもとマークしているのは、ブルースト《ヴラド・タルトシュ》、ホブ《ファーシーアの一族》、ガードナー《魔術師エビネザム》、ダンセイニ『最後の夢の物語』、ソズノウスキ『大吸血時代』、マグニッシュ《シルバーチャイルド》、ル・グィン『ギフト』、ハント『インディアナ、インディアナ』あたり。ここから、3作くらいかな。《ダークタワー》は入らないに違いない。きっとそうだ。そうしようよ。いまさら読めねえよ、そんなに。

7月 5日
ActivePerlのダウンロードにてこずり四苦八苦。一時は、ruby移植まで考えたがなんとかなって良かった。いやまあ、この機会に採点システムごと考え直すという手もあったんだけど……、すんません。いまちょっとその余裕はないです。

とまれなんとかなったのはめでたい。これで原稿を書くのに最低限必要な環境(連絡・入稿用のメーラ、調査用のブラウザ、執筆用のエディタ)に加え、xyzzyの導入&Perlスクリプトのデバッグ(というか環境移行による変化の吸収)まで出来たんでほぼ完璧。これで心置きなく本が読める。はず。

歌舞伎町側の人のblogから東京ファンタ関連の続報。
  1. 今回の休止は、昨年からのCX対ライブドア絡みの騒動で、メインスポンサーだったニッポン放送に映画祭主催の体力がなくなったため
  2. 「東京国際ファンタスティック映画祭」の商標はニッポン放送が持っているため、他スポンサーが見つかっても「東京ファンタ」の名を使えない
  3. ただし歌舞伎町での映画祭は、もうひとつのメインスポンサー、東急が中心となり、つづける
  4. 仮称「東京国際シネシティフェスティバル」は、2006年11月23日(木・祝)〜26日(日)を開催期日と予定(昨年ファンタと同規模)
名前は変わるけれど、11月に歌舞伎町で行われる映画祭は継続する模様。まずはめでたい。しかし、
ファンタスティック映画祭のイベント規模はだいたい4,000万と見積もられる。それに対し、観客動員数は概ね1万人強。一人当たり1,500円程度としても興行収入は1,500万
には驚いた。そんなに赤が出ていたのか。でも、1日4プログラム+オールナイト(金額は2プログラム相当)だと、計19プログラムだから(木曜は開会上映とオールナイトのみ、日曜のオールナイトは無いという想定)だから、全プログラム満席(約1000人)でも、のべ2万人弱しか動員できないのだね。それだと興収は3000万。なんだ理論上ペイしないのか。

むしろ、のべ1万人もはいっていたというほうが信じられないかも。ホラー系のオールナイトはがらすきだったし。

読書体制に入る気分転換もかねていろんなものを買ってきた。

Microsoft IntelliMouse Optical:USB対応の光学マウス。ワイヤレスだと充電が面倒なので、敢えて有線マウス。使用感はそんなに悪くないが、ホイールの回転が前使っていたものより固いのが難。そのうち慣れるか。

ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』13巻(小学館 YSコミックス):回想編、つづき。らしい。まだ読んでません。読めるのは週明けだなあ。

吾妻ひでお『うつうつひでお日記』(角川書店):とりあえず頭20ページほど。いまさらだけど、本当に読書量がすごい。1日1〜2冊ペースですか。カバー裏の読書リストだけでも迫力。SFMの書評欄を参考にしている(p110のインタビュー)とあるのに海外SFのタイトルが旧作中心なのを見ると、わが身の不才を嘆きたくなります。嘆いてないで精進しろよ。はい。

「Reunion GONZO compilation 1998〜2005」(ビクター):GONZO製作のアニメのOP、ED集。「巌窟王」「グラヴィオン」あたりが目当て、ということにしておこう。

近所のレコード屋で、ハルヒのキャラソン3枚のうち、みくる版だけ売れ残っていたのは、そこはかとない風情があった。特設コーナーには長門も1枚だけ残ってたところからすると、ハルヒ > 長門 > みくる らしい。

7月 6日
WebZap。

萌え俯瞰;80年代から00年代にかけての萌えの流れを、メイド、妹、ツンデレの3軸を中心にまとめた図。よくまとまっている。

物理計算パズルゲーム;本当に物理計算をするインクレディブル・マシーン(あるいはピタゴラ装置)設計ゲーム。面白そう(試してない)。

褌娘;近所のおもちゃ屋でみかけてびっくりしたカプセルトイ。ありなんだ、それ。

7月 7日
ふと気になって、コユキの次の2000本安打は誰になりそうか調べてみた。
昨年までの通算安打(NPBのみ)/今年(7/5まで)の安打/計
田中幸雄   1967   9 1976
前田智徳   1758  67 1825
金本知憲   1681  81 1762
堀 幸一    1681  37 1718
江藤 智    1479  19 1498
大村直之   1359 103 1462
谷繁元信   1406  43 1449
鈴木 健    1439   0 1439
緒方孝市   1406  25 1431
片岡篤史   1410  11 1421
鈴木尚典   1362  14 1376
谷 佳知    1290  76 1366
小久保裕紀 1304  50 1354
清水隆行   1290  51 1341
中村紀洋   1294  46 1340
 コユキは本当に達成できるかどうか微妙なところ。ここ数年、毎年のように2000本達成者が出てたんで日常的な記録のように錯覚していたが、こうして見ると大変な記録であることがよくわかる。前田、金本は達成するだろうけど、堀や江藤、鈴木健あたりは難しいだろうなあ。前田が来年、金本が来年か再来年として、その次はどうだろう。大村は届くかな。
 そして、鈴木尚がほぼ絶望的という事実に涙する。よほど奇跡的な活躍をしないと、古木、吉村、内川、小池で争っているレフト枠を取るのは無理だろうし。

ダグラス・アダムズ『さようなら、いままで魚をありがとう』(河出文庫)をやっと読了。アーサー・デントの恋物語。それはもう恥ずかしくなるくらいらぶらぶ。とてもとても愛らしい話だった。『宇宙の果てのレストラン』のような切れ味のある笑いはないけど、これはこれで良いんじゃないかな。考課表的に点数をつけるならキャラクターへの愛着も含めて+1くらい。

チャールズ・ストロス『シンギュラリティ・スカイ』(ハヤカワ文庫SF)も読了。おもちゃ箱をぶちまけたような楽しい宇宙活劇。作者の楽しげな様子が伝わってくる愛すべき作品になっている。とつぜん「皇帝陛下!わたしは歩けます!」なんてやっちゃう稚気も含めて愛しく、怜悧さとその底にある暖かさに感動したウルフと年度ベストでどちらを上にするか、大変悩む。

7月 8日
アニメをいろいろと観る。

「無敵看板娘」#1:美輝が鬼丸飯店で働き始めるエピソードとパン屋のめぐみが登場するエピソードの2本。オーソドックスなご近所ドタバタコメディのつくりでテンポもまあまあ。特に悪いところはないが、逆に突出したところもない。夕方か午後7時台のご家庭アニメには最適だと思うが、深夜に観るものではないなあ。

「出ましたっ!パワパフガールズZ」#2:PPGだと思いさえしなければ……、どうだろう。ギャグの間の取り方を外しがちなのが気になる。超兵器を使わず肉弾戦のみのモジョジョジョも、ってそれは原作に引っ張られた視点か。一応、バターカップ登場回の次回まではつきあってみる気になった。

「おとぎ銃士赤ずきん」#2:現実世界の日常を不思議がる赤ずきんと犬。コメディ要素が前面に出て、かなり楽しく観られた。アクションにまったくスピード感がないのは仕様として諦めるしかないのだろう。ただこう、微妙に媚びた感じがむずがゆい。

7月 9日
柴田元幸・編訳『どこにもない国』(松柏社)を読み終えた。シバタくんが、「最近のアメリカ文学幻想より」といういかにもシバタくんらしい作品ばかり集めたアンソロジー。

マコーマック「地下堂の査察」:「隠し部屋を査察して」の別訳。最近の短編に別訳が出るのは珍しい気が。陰鬱な地下堂と、そこに閉じ込められた奇妙な居住者たち。10年ちょっと前に読んで面白いと思ったはずなのに、かけらも覚えてなかったよ。

ピーター・ケアリー「"Do You Love Me?"」:地図製作者の父と、すべてが消えていく世界。毎年国勢調査がお祭りのように行われるという冒頭で期待したのとは、ちょっと違う方向に展開していったが、まあこれはこれで。

ジョイス・キャロル・オーツ「どこへ行くの、どこ行ってたの?」:ギャルがなぞの男に魅入られた。少女の日常を描くパートがしっかりしている分、終盤の現実とも幻想ともつかない描写がきいてくる。うまい。

ウィリアム・T・ヴォルマン「失われた物語たちの墓」:ポーの人生とポーの物語が幻想的に混じりあう。パートの読み分けが難しく/あるいは読み分けを許さないようかかれており、なにを語ろうとしているのかを掴むのに苦労する。ポーの作品からの引用が肝なのだが、こちらに素養が足りないのでほとんど読み流してしまったのも敗因。目がすべるばかりでなかなかすすまなかった。敗北感大。

ケン・カルファス「見えないショッピング・モール」:唯一、名前を聞いたことがなかった作家。「帝国中を旅して回るなかで訪れたもろもろの屋内ショッピング・モールの様子をマルコ・ポーロが事細かに述べるとき、彼の語ることすべてをフビライ汗が信じているわけではない」という冒頭でわかるとおり、カルヴィーノ『見えない都市』のパロディ。かなりうまく真似ているが、似すぎて面白くないというところもある。

レベッカ・ブラウン「魔法」:全身鎧をまとった「彼女」にとらわれ、囲われることになった私。鎧をまとった「彼女」とのベッドの描写がエロティック。「囚われる」感じもうまく出ていた。

スティーヴン・ミルハウザー「雪人間」:大雪の振った翌朝、町中で雪人間たちが作られる。町の狂騒を作られる雪人間の描写でカタログ的に見せていくあたりはいかにもミルハウザーだが、後の作品に比べると細部への執着は弱いか。明るく美しい佳品。

ニコルソン・ベイカー「下層土」:農業機械の調査で田舎町を訪れた学者が、宿泊先で出会った恐怖。構造はいかにもなホラーだが、題材が独特。どこかのほほんとした空気が漂う。

ケリー・リンク「ザ・ホルトラク」:僕とゾンビとカナダ人。つい先日、SFMで読んだばかりなのでさすがに再読はしていない。

 全体としてはよくまとまった作品集。ゆったり3時間、幽冥の空気にひたることができる。いささか再録が多いうらみはあるが、そこはまあ柴田訳をまとめて読める幸せだけに目を向けよう。

ほへと数秘占術というのをやってみた。
集中と怠惰の差が激しく、集中したときのタイミングの良さは神懸かりですが、モチベーションの低いときは時間を無駄にしがちです。
の一文が心を直撃。いままさに逃避中だってばよ。しかし、「集中したときのタイミングの良さは神懸かり」って。……タイミング?

「N・H・Kにようこそ!」を観た。なんか予想よりはるかに面白いや。妄想がビジュアルに伝わってくるのが大きい。いや、原作でどうなってたか知らないけど。家電がしゃべり始めたときにはどうしようかと思ったさ。大槻ケンヂ&橘高文彦のEDもすばらしい。これは毎週観よう。

7月10日
先日、川上が現役3位の対読売21勝をあげたというニュースを見て、投手の読売戦勝利ランキングがどうなっているのか気になった。ざっと調べた結果がこんな感じ。
金田正一 65勝72敗
平松政次 51勝47敗
村山実   39勝55敗
杉下茂   38勝43敗
星野仙一 35勝31敗
江夏豊   35勝40敗
山本昌広 34勝37敗(7/10現在)
安仁屋宗八 34勝38敗
松岡弘   34勝46敗
川口和久 33勝31敗
斉藤明夫 31勝35敗
北別府学 30勝33敗
長谷川良平 30勝35敗
川崎憲次郎 29勝24敗
若林忠志 28勝30敗
秋山登   28勝36敗
小山正明 28勝40敗
梶岡忠義 26勝22敗
小松辰雄 26勝30敗
外木場義郎 26勝36敗
今中慎二 25勝20敗
川上憲伸 21勝14敗(7/10現在)
井川慶   19勝10敗(7/10現在)
斎藤隆   19勝17敗(2004年度終了時;2005年の勝ちはたぶん無い)
現役もOBもだいぶ抜けがあるはず。結局、現役2位が誰かわかってないし。アンチ巨人という言葉が虚しくなるほど読売の弱いこのご時世、対読売成績を云々するのもどうかと思うが穴のある資料を見ると埋めたくなるのが人情というやつで。

 不明な現役2位はおそらく佐々岡だろう。セントラルで、100勝以上していてかつ読売の選手でないのは山本昌以外には佐々岡くらいだし。

川上は現在84勝53敗。勝ちの1/4が読売戦。井川は現在79勝56敗。こちらも勝ちのほぼ1/4が読売戦。そういえば井川と川上って同期なのだな(井川は高卒なので4歳若い)。上原は97勝50敗。ドラフトは川上、井川の翌年。

96年 黒田 97年 川上 井川 98年 上原 99年 藤井、と。この辺でエース級の先発を取れなかったのがわがチームの現状に……。
#96年の川村さんは、先発時代もそこそこ活躍したけどさ。

おまけ:このサイトの、球団別ドラフト指名選手リストはとても便利。

おまけ2:wikipediaによると、横浜大洋の二人のエースにはこんな共通点があった模様。
 平松政次:六つの星(1976年5月1日発売、メインボーカルは細川たかし)で王貞治、山本浩二、田淵幸一、星野仙一、松岡弘と共にバックコーラスを担当
 遠藤一彦:ビクトリー(1984年4月1日発売、メインボーカルは細川たかし)で原辰徳・岡田彰布・高橋慶彦・宇野勝・荒木大輔と共にコーラス参加
84年メンバーも結構豪華だけど、76年のメンバーと比べると見劣りがするね。

7月11日
昨日からの鼻かぜで頭がやや重かった&当面の仕事がなかったという理由で、午後は半休を取って帰宅。帰宅ついでに懸案のポータブル音楽プレイヤーを買ってきた。選んだのはCreativeのZen Neeon 2GB(メモリタイプ)。ウィルスが混入していたのとは別モデル。55gと軽くてFMラジオも入ってというあたりで選んでみた。一応、ボイスレコーダにもなる模様。容量は微妙かな。前のGIGABEATに入ってたのは3GBだから、減らさないと。なにを入れよう。

Webから。

Classic Physics Game: Stair Dismount;人を階段の上から突き落としてどれだけ壊れるかを競うゲーム(ひどい)。ゲームイメージのビデオの声が嫌過ぎです。公式サイトには、トラックを壊す Truck Dismount なんてのも。

文芸部室の昼休み;長門有希の人工無脳CGI。長門の本質はこういうことかもとか思いながらやるとさらに楽しかったり……しないか。

プロ野球。今日のセ・リーグは3試合とも接戦となり、ほぼ同じタイミングで中日、阪神、横浜のクローザーが揃い踏み。横浜はセーブがつかない点差になっていたけどな。

中日 4-3 ヤクルト;9回表はテレビで観ていてもわかる土砂降りで、岩瀬がかわいそうなことに。風邪でもひかなきゃいいけど。11安打打ったヤクルトに対して中日は5安打で勝利。けっ、野球がうまいふりしやがって。代打立浪のヒットはうれしいが、いつになったらスタメンに戻してもらえるんだろう。森野ならともかく、ナベをスタメンサードに使うくらいだったら立浪でいいじゃんかよう。

阪神 2-1 広島;はいはい、藤川君は完璧超人ですね。福原もなんか調子いいな。

読売 1-5 横浜;8回までは1-3だったが、9回表、代打・鈴木尚の2ランでセーブのつかない点差に。でも、地方球場なのでクルーンがサービスにでてきてびゅんびゅん投げてました(多分、登板間隔調整もかねている)。もったいない気もするけど、久々のタコの活躍なんだからしかたないのだ。やはりこう、タクとかタコとかメカとか大矢・権藤時代の選手が打つとうれしくて。

mixi横浜コミュの雑談トピックよりセ・6月6日以降成績(7月11日現在)
   勝 負 分 差
1中日 17 7 2 ---
2横浜 13 12 0 4.5
2広島 13 12 2 4.5
4阪神 14 13 1 4.5
5ヤク 13 15 0 6.0
6読売  4 26 0 16.0
収支が合わないのは交流戦を含むため。交流戦後半はセの借金11だったのか。読売のすさまじい負けっぷりは何かの冗談としか思えません。 1,2番の出塁率が2割1分て。

「魔弾戦記リュウケンドー」#27を観る。ハマグリの化け物が作り出した幻のあけぼの町にとらわれた剣二。デスクトップにあらわれたアイコンをクリックして次々とパラレルワールドに取り込まれていく子供たちの、セキュリティ意識の低さに絶望した。あけぼの町のみなさんがお囃子をならして踊りながら迫ってくる画はなかなか。後半、例によって安特撮の画になってしまうのが惜しい。マグナリュウガンオーのデザインはいまひとつ。

7月12日
先日来の鼻風邪は一進一退で、どうにもちゃんと治ってくれないのだが、それに伴ってだかなんだか最近妙に汗が出る。ここ数年、食事をすると急に汗が出るようになって、これはこれでうっとうしく思っていたのだけど、ここ数日はそれに加えて、何の脈絡もなく汗が噴出すようになった。ふつうに解釈すれば熱があるとかなのだろうが、体温を計ってみると平熱より若干高い(6度8分くらい)程度なのだよな。なんなんだ。一度汗をかくと、急に体が冷える → 鼻炎の症状が悪化 → 喉にダメージ → 熱 → 汗をかく のマイナススパイラルにはまり込むんでとっととなんとかしたい。

「ちょこッとSister」#1を観る。冴えない大学生のところに、サンタさんがクリスマスプレゼントを持ってきました。それは「妹」だったのです。以上、終わり。すさまじいまでに、斎藤桃子を楽しむだけのアニメでした。これで斎藤桃子のヒロイン役は、ソルティ → ゆうま → ちょこ。君はポンコツキャラしかできないのか。少女を愛でる系作品としては実によくできているとおもうのだけど、ちょっとこう観続けるには気恥ずかしさが。「クラウ」のSF設定くらいに言い訳があれば、クリスマスを愛でていても(自分を)許せるんだけどさぁ。あ、ちょこのデザイン(黒髪長髪なだけという説もある)やふるまいはとってもクリスマスだと思いました。アーキタイプの力?

ここまで新番(再放送含)を観た結果は、
【毎週観たい】「コヨーテ・ラグタイムショー」「N・H・Kにようこそ!」「風人物語」
【もうちょい保留】「おとぎ銃士赤ずきん」「パワパフガールズZ」
【もういいや】「無敵看板娘」「ちょこッとSister」「ゼロの使い魔」

前期からの継続分が「韋駄天翔」「メビウス」「リュウケンドー」「ボウケンジャー」「マイメロK2S(起きてたら)」「RAY」「ウィッチブレイド」だから、10〜12。1日1時間弱か。まだ多いなあ。

Webから。

早くもワン・マン・バンドがダウンロード開始:ピクサー最新長篇「カーズ」で同時上映されている短篇"One Man Band"が、iTMSでダウンロード可能になっているとのこと。ピクサー短篇を買うためだけにでも、iTMSを入れる意味はありそうだなあ。ああ、でもそうすると何故iPodにしなかったのかという問題が!

Public Domain Movie Torrents:著作権切れ映画の公開サイト。Animationの欄に"Tom and Jerry"ってのが並んでいるんだけど、これがどうやらハンナ&バーベラのあれではなくて、名前のもとになった白黒作品だという。話には聞いてたけど、実物が観られるとは。

いや、まだ観てないけど。

7月13日
ふと気になって、MGM版じゃないトムとジェリーについて調べてみた。トムとジェリーという名前の歴史はこんな感じ。

1820年 イギリスのジャーナリスト、ピアス・イーガンが月刊誌"Life in London"の記事に、ジェリー・ホーソーンとコリンシアン・トムの二人組を登場させる
1821年 上記記事をまとめ、"Life in London, or The Day and Night Scenes of Jerry Hawthorn Esq. and his Elegant Friend Corinthian Tom" として出版
1821年〜1823年 William Moncrieffの脚色により"Tom and Jerry, or Life in London" として上演
1931年〜1933年 ヴァン・ビューレンスタジオが背の高い男の子(トム)と低い男の子(ジェリー)を登場させた、一連のアニメーション・シリーズ "Tom and Jerry" を製作。製作にはジョセフ・バーベラもかかわっていた。1950年代のテレビ放映時は「ディックとラリー」と改題(改名)。
1940年〜 MGMが、猫(トム)と鼠(ジェリー)の登場する一連のアニメーションシリーズを製作。監督はウィリアム・ハナとジョセフ・バーベラ。ただし第1作目「上には上がある」(1940)ではトムはジャスパー、ジェリーには名が無かった。「トムとジェリー」になったのは「夜中のつまみ食い」(1941)から。
参考:「トムとジェリー (曖昧さ回避)」「トムとジェリー」「Tom and Jerry」「Tom and Jerry (Van Beuren)」「Tom and Jerry (MGM)」

サイモンとガーファンクルの別名とかは除いている。2次大戦で英兵がトミー、独兵がジェリーと呼ばれたってのはなんか関係あるのか。

ふと思い立ってセントラル各チームの、スタメン野手平均年齢がいくつか調べてみた。スタメンを決める際には、適当にベストメンバーを選んでいる。たとえば、中日のセンターは福留(現在故障中)。

中日:2谷繁(36) 3ウッズ(37) 4荒木(29) 5森野(28) 6井端(31) 7アレックス(34) 8福留(29) 9井上(35) 平均 32.375
 年齢層、高いなあ。荒木は今シーズン中は外野という話もあり、その場合森野が二塁で立浪(37;平均33.375)か渡辺(36;平均33.25)が三塁になる。守備固めのメンバーも、川相、奈良原とたいがいで、世代交代にかなり苦労しそう。土谷もだしちゃったし。3年後はどうするんだろう。

阪神:2矢野(38) 3シーツ(35) 4藤本(29) 5今岡(32) 6鳥谷(25) 7金本(38) 8赤星(30) 9濱中(28) 平均 31.875
 こちらも中日と似たり寄ったり。心なしか、ポジションごとの年齢まで似ている。ただ二遊間、特にショート鳥谷が飛びぬけて若いのは救いになりそう。鳥谷が円熟した頃にサードに回して、また若い者を新たなショートにというローテを組めば世代交代もすんなり行くのでは。

ヤクルト:2米野(24) 3リグス(34) 4ラロッカ(34) 5岩村(27) 6城石(33) 7ラミレス(32) 8青木(24) 9宮出(29) 平均 29.625
 上2球団に比べて2〜3歳若い。高津だの、真中だの昔の名前がいるわりに意外、って計算に入ってませんか、そうですか。外国人3人が移籍するときが問題だろう。

広島:2倉(31) 3栗原(24) 4東出(26) 5新井(29) 6梵(26) 7嶋(30) 8森笠(30) 9前田(35) 平均 28.875
 ヤクルトよりさらに1歳若くなってます。 ここは構造的に年齢層が若くなりがち(半端な中堅選手は放出されるから)なんだけど、それにしても。梵と東出は同い年なのか。

讀賣:2阿部(27) 3李(30) 4小坂(33) 5小久保(35) 6二岡(30) 7高橋由(31) 8亀井(24) 9矢野(26) 平均 29.5
 どう並べるのが自然なのかさっぱりです。外野は亀井じゃなくて清水?小関?アリアスよりは(怪我が治れば)小久保だよね?二塁は小坂でいいのか?仁志?ヨシノブがもう30過ぎなのかと思うと、感慨深いものが。

横浜:2相川(30) 3吉村(22) 4内川(24) 5村田(26) 6石井琢(36) 7金城(30) 8多村(29) 9古木(26) 平均 27.875
讀賣以上にどうならべていいのやら。吉村の好調具合からすると佐伯が復帰しても一塁は吉村だと思うのだけど、守備まで考えるとどうなんだろう。内川の二塁も安定してないし。多村は今シーズン戻ってこない可能性も(多村だから)。でもまあ、その辺を全部気にせずに上のラインで考えればセリーグでもっとも若いチームということに。あれ?金城や相川はもう30なのか。もっと若いのかと思ってた。吉村を佐伯に代えると平均29.625になる。それでも、中日・阪神よりは一段若い。

いろいろ恣意的な部分があるんであれなんだけど、とりあえず単純に並べてみたところ、いまの順位が(讀賣除き)年齢順という事実が判明。
中日 平均 32.4
阪神 平均 31.9
ヤク 平均 29.6
広島 平均 28.9
讀賣 平均 29.5
横浜 平均 27.9
これはなんだろう。そういうもの?98年優勝時の横浜スタメンは29.5歳くらいなんで、若いとだめってこともないと思うんだけど。

7月15日
ZEN NEEONの仕様は謎過ぎる。GIGABEATで使っていたディレクトリ構成をそのままぶちこんだら、一部フォルダが見えなくなった。いぶかしく思いつつ、いろいろ試してなんとなく理由が見えてきた。どうやら
  1. 演奏時には2GBのうちの、512MBにしかアクセスできない(他領域に移動する場合は切り替え必須)
  2. 上記から、ルート、ライブラリA、同B、同Cの各領域ごとに限界ファイル数(500)が決まっており、それ以上は見えない。
  3. さらに限界ディレクトリ数も決まっている。おそらく領域ごとに50。
ということの模様。えー。アニソンフォルダは、年代→作品名の構成で作品名フォルダには2,3曲しか入ってないから、500曲だと200フォルダくらいになるのに。フォルダ構成を再構築しろってことですか。はぁ。

夕方から元ユタ。今日の参加者はSF人妻、小浜徹也、添野知生、高橋良平、林、山本和人。

主な話題は、産経のアニメ原作映画記事、エンターブレインには直木賞発表の日取りを知るものはいない、鈴木則文祭りで人がいない、SF大会雑感、 7月の新刊、メモリーはファンサービス要素が大きい、ラノベ的あるいはロマンス的レーベルが増えている、ひとまわりして上下巻もありに、サファイア賞ってなに?、最近の特撮、ゲド戦記、62年生まれの高校生の頃、あるいは高校の頃にガンプラはあったか、ありし日のパソコン、韓国の怪獣映画、円谷の撮影技術、CGを使ったアニメ、CGを使った最初期の映画、など。

7月16日
SFM06年8月号読了。レムの追悼特集号。特集記事は評論と作品リスト。邦訳の進んだ作家だけに難しいとは思うが、レムについての文章だけでなく、レムによる文章も欲しかったところ。

評論の中では、若島正の『完全な真空』論が面白かった。ただ「「完全な真空」というフレーズじたいが、修辞学でいうところの冗語法である。つまり、「不完全な真空」というものは最初から存在しない」という一節には、ちょっとひっかかりを覚えた。物理屋、特に宇宙屋方面だと、「その真空はどれくらい真空か」ということを気にするのはよくあることなんで(真空度って言葉もある)。「完全な真空」ってのはイデアであって、実在するのは「不完全な真空」だけなのだ。もちろんこれは、論の本質とは何の関係もない話。

特集外ではアダム=トロイ・カストロ&ジェリイ・オルション「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」(後篇掲載)が秀逸。先天的奇形にもめげず、宇宙への道を歩み続けた男の人生を追う。生まれつきグレイそっくりというアイデアを、反知性主義に対する批判に結びつける着眼点がすばらしい。ドラマとしての起伏も十分で、最後には不覚にも涙を流してしまった。出色の宇宙開発SF。

石黒達昌「この世の終わりは一体どのような形になるのだろうか?」:作者がハリケーンに遭遇した経験をつづる。事実を書いたものであるにもかかわらず、「ロト」を思わせる破滅SFのにおいにあふれている。

小林泰三「頭上の大地、眼下の星海」:「天獄と地国」の続篇。一度、訪れた世界だけあって今回程度では衝撃力が足りない。今後、どのように展開していくのだろうか。

梶尾真治「ギルティヒル」:恩讐惑星の第2話。前回の話の前日譚に当たる、地球脱出と転送装置開発のエピソードが語られる。この甘さと残酷さは、さすがカジシン。

7月17日
ひとを都内まで送った帰りに渋谷HMVでDVD50%オフセールを見物し、そのまま新宿で『タイドランド』を観よう……と思ったら、すでに立見。次回まで2時間も体力がもちそうになかったので、そのまま帰ってきた。柏から渋谷・新宿と回った成果が「ガリバーの大冒険」1枚手に入れただけというのはかなり悲しいが、ここで無理しても明日から辛くなるだけなのでとっとと寝る。

早川書房様より、レビュー対策で一足お先に『イリアム』、『カズムシティ』、『ティンカー』をおくっていただいた。ありがとうございます。『ティンカー』は解説含めて600ページ越えの厚めの本なのだが、『イリアム』(800ページ弱2段組ハードカバー)『カズムシティ』(1200ページ弱)と並べるとあらふしぎ。すっかり薄い本のように。対比効果は偉大だ。とりあえず薄いところから読み始めて、いまのところ2割強。みごとなまでにラノベ。



7月18日
バスタオルに謎の血痕がついていたり、だるさで半日寝ていたりしたがどうにか回復。ふつうに出勤できました。めでたしめでたし。バスタオルの血痕がどこでついたかはいまだに謎。鼻にあるかさぶた(吹き出物が破れた痕かなんか)かなあ。とりあえず、気温変化が激しいとすぐに風邪を引くことは学習したので、気をつけねばならぬと心する毎日です。心にはしてるんだよ、うん。

買ったもの。

シャンナ・スウェンドソン『(株)魔法製作所 ニューヨークの魔法使い』(創元推理文庫):「魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』」という帯からして明らかに苦手なジャンルだが、魔法と日常(+ロマンス)の同居というコンセプトは『ティンカー』と近いかもというわけでとりあえず。多分、読みさえしない。

「本の雑誌」8月号:鏡明エッセイのIFOCEの話が気になったんで。アメリカの大食い大会。小林尊がホットドッグ早食いで連続優勝してるやつとかの統括団体、なのかな。その歴史を書いた本を紹介している。なんかたいそう面白そうなので翻訳希望。

Newton別冊「血液型・海流で探る日本人のルーツ」:あまり新しい知見を書いてるわけでもなさげだけど図がいっぱいあってうれしかったんで、つい。

日経サイエンス8月号:買ってもあまり読まないんでどうしようかと思ったけど、「宇宙最初の100万分の1秒」という見出しに負けた。でも、まだ1ページも読んでません。

野尻ボード経由なんで知るべき人はみな知ってる気もするがSRBのカメラによる初の動画。打上げから、SRB分離、軌道上の自由運動、パラシュート展開、着水と見所いっぱい。個人的には、4分あたりかな、分離してくるくる回っていた(周期的に地球と太陽が視界に入る)SRBが、急に一方向に向くあたりが燃えポイント。

「コヨーテ・ラグタイムショー」#3:コヨーテ対ギャングがあまりにパターンで、かなりだれてきた。捜査官コンビをもうちょっとうまく使ってほしい。捜査官の切り札として、#1で拾ったギャング側アンドロイドの首がでてきたときに笑ったんで、まあいいんだが。ところで、この番組、次回予告が無いように思うけど気のせいじゃないよね?

「ボウケンジャー」#20:展開に大きな不満は無いが、エピソードが詰め込みすぎなんで情感とか余韻というものが。戦隊にそんなものを求めるのがまちがってますか、そうですね。
 そしてみなが驚愕したジャッキアップ。ご多分に漏れず驚愕した口ですが、それ以上にジャッキダウンして敵の攻撃を回避したのに驚いた。このジャッキアップ式は、戦隊世界で使われたことの無い合体方法なのだけど(※あくまで戦隊世界の話)、これは地球のオリジナル技術と考えてよいのだろうか。銀河広域クル文化圏の技術をベースに、デンジ推進システムで飛ぶボウケンジェットと、地球独自技術(クル文化圏系を発展)で作ったサイレンビルダー。S.U.P.の技術もどんどん向上してるなあ。

7月20日
『ティンカー』がまだ1/4だってのに、『カズムシティ』を読み始め。いや、あのほら、逆ハーレム展開ってわりと苦手で……。『カズムシティ』は100ページちょっと読んで9%くらいという数字に絶望的になるが、リーダビリティとはったりの利き方は相変わらずで安心して読める。ハードボイルドな二人組の復讐劇という冒頭は、空から電話が降ってくるストロスに比べあまりに地味なのに、引きの力はそんなに変わらないという。これで内実があれば……、というのは木によりて魚を求む類ですね、わかっちゃいるんだ。
訳者あとがきを読んでみたら、早くも短篇集と次巻(『啓示空間』の直接の続編)の刊行が決まった模様。そんなに売れたのか。

「食欲と性欲は紙一重」といわれて、三つ以上該当テーマのSF短篇を思い出せたら合格です。というのは関係なく。今日の殊能日記で紹介された、睦月影郎『僕はペット』がすごかったのでメモ。この紹介、たぶん落ちをばらしてると思うんですが、じつは中盤だったりするとすごいなあ。
#いやまあ、堀骨砕三とかなら平気で続きを書きかねないけど。

睦月影郎『僕はペット』で検索してみたが、上のほうはほとんど書店かリストで感想はほとんどひっかかってこなかった。さもありなん。

7月21日
一時の気の迷いで注文してしまったDVDの受け取りのため定時帰宅。ついでにビックカメラでZENの充電用アダプタも購入。各国コンセント対応のプラグヘッドが6個もついてくるとは。さすがシンガポール製。

届いたDVDは「serial experiment lain」全話BOXや「アトミック・カフェ」など。日本の地上波アニメのDVDでうちにあるのは「lain」と「灰羽」だけですよ。って、やなやつだなおい。「アトミック・カフェ」はアメリカの核プロパガンダ映像をつないだドキュメンタリー。爽やかに核兵器の安全性、すばらしさを説いてくれて、たいそうブラックな気分になれます。

オールスターを8回から。岩瀬の職人っぷりも素敵だったが、やはり藤川の存在感には勝てないか。ただの真っ直ぐで次々空振りをとる姿はもう惚れ惚れするほど。敵(横浜ファンとしては、ね)ながらあっぱれ。このふたりに比べるとクルーンはちょっと存在感薄かった。なにも、あの藤川のあとでつかわなくても次戦でいいのに。岡田め。それでも、打たれたとはいえ全球159km/hは立派。
 ところで。今回、古田が捕手としてベンチ入りしてたわけだけど、結果的にセントラルの監督が4人(岡田、落合、牛島、古田)いたことになるのな。いいのか、それ。

WebZap。

確か野尻ボード経由で防災メール・まもるくん;福岡県の防災メールのシンボルキャラクター。ちょっと大石まさるっぽい感じでかなり好み。しかし、防災というかなりリアルな事象のシンボルキャラが、「蒸気機関と、超自然的なパワーが共存しているファンタジーな世界」に住んでいるというのはありなのか。
 このコンテンツを製作しているサイバーコネクトのサイトには、オンラインコミックもあった。非日常的日常の感じがかなり好み。

こちらはMM/memo経由、Flash用物理演算ライブラリ:Flade:Flash用物理演算ライブラリの紹介と、それを使ったデモ。デモは、自転車っぽいものをマウスクリックして開始。使えるのは←↑→キー。跳ね返りとかむちゃくちゃ自然で楽しい。

さらに、cocoさんの新シリーズ。直撃なひとも多かろう。
個人的には、「ちゃっかりレア本はゲットして帰る」2枚目のほうがツボかもしんない。
#外見というより行動がツボ。
##ほんとにやられたら怒るけどなー。 < 心が狭い

各都道府県に於ける通算新作アニメ放映本数(放映率)のランキングというものを見つけた。2005年および、2006年1月〜7月の、新作アニメ放映本数および放映率。
 東京隣県3県の異常な高さ、関東1都6県+愛知+大阪以外の38道府県では放映率が50%に満たないこと、過半の県では30%にすら満たないことなど、地上波アニメという文化が全国のものではないことがよくわかる。
 ミニシアター映画や演劇、ライブとしての音楽はさらに偏在してるんで、文化ってのはそういうもんだという声も聞こえてきそうだけど、元来若年層(金の無い層)向け&たまに行く程度じゃ解決できない高頻度というあたりが地上波アニメの始末に悪いところ。そりゃYouTubeに依存する若造も出ようってもんだ。

こちらの地図だと地域差がさらにくっきりと。ただこれ、都道府県単位でまとめてるんで細かく見ると実態とかけ離れてたりするかも。関東V局+TVKが入ったりする静岡東部や、中京広域局+ TV愛知が入る静岡西部なんかは、上記地図の空白地帯っぷりとは別次元の可能性大。山梨も東のほうは関東局が入るんじゃなかろうか。でもまあ、本質の話はかわらない。

なお、CATVに関するリストによるとCATVのアニメチャンネル数も都会偏重。トップ9以外の道府県でアニメをまともにおっかけようとするなら、自前でCSが必須条件っぽい。

7月22日
「ローズ・イン・タイドランド」を観た。ヤク中の母親が死んだため、ヤク中の父親に連れられて大平原のど真ん中に立つ廃屋寸前のボロ家に連れてこられた少女の話。
 見事なほど誰も幸せにならない話なのに、おとぎ話の透明な明るさに満ちている。一瞬だけ差し込まれた幻想と、小麦色に輝く大平原がもたらす偽りの明るさ。しかし、たとえ偽りだとしても少女がそれによって救われているのであれば価値はあるのではないか?しかし、幻想/フィクションは救いだけでなく新たな悲劇ももたらす。フィクションの力の明暗がはっきりとうかびあがるすばらしい映像。
 主役を演じたジョデル・フェルランドの演技力もまたすばらしい。現実と幻想の淡いに生きる少女の姿を見事に演じきっていた。これで当時10歳とは。
 近くで上映している人はみんな観るべきだと思うな。

昼遅くからアンサンブル例会。5月の復讐としてタイ料理食ってきました。6人で15000円はめちゃ安だと思った。しかし、あんな簡単な場所なのになぜ迷うのだろう。< 南から行くから

例会では、えーと、ロマンスSFの話とか、ニュースペースオペラの話とかかな。SFっぽいのは。あとは主にCDのバックナンバーを探すことの難しさとか。

7月23日
「時をかける少女」を観てきた。なるほど。良作だ。
 序盤、ちょっと油断していたので時間SFとしてのロジックが気になりはじめたが、すぐにかっこにいれることに成功。あとは画面と世界の明るさをそのまま楽しむことが出来ました。まる。
 以下は長い余談。

 でも、観終わってしまうと高瀬くんの悲惨さはやはり気になる。一応、後輩女子とコースケをくっつけるリープの回(13日朝まで戻ったやつ)で調理実習イベントがなくなってる可能性はあるんだけど。
#もし、そのリープでもてんぷらを揚げる係りを押し付けてたとしたらマコトはとんでもなくひどい奴だよな。

 リープがパラレルワールド間の移動に相当するという多世界解釈を取ると、彼女がリープするたびに(しかもカラオケを繰り返したとか、取り損ねたボールを取りに行ったとかのくだらない理由で)高瀬くんが悲惨な目に合う時間線が増えていったことになって、あまりにもあわれだ。

7月25日
きょすうくうかん。:声優の書いたイラストまとめというエントリを基点にいくつかのイラストを見てみたのだが、中で後藤邑子のWebコミックが普通に上手かった。日常スケッチ中心のまんがで、空気の切り取り方がうまい。画も絵日記物として適度なレベル。まんがタイム系列のどれかに載っていても違和感無く読めそう。多芸な人は多芸というだけの話だがちょっと意外だった。
 ヲタ系サイトでの評価などをみると、声優雑誌の類の連載で文才・画才とも有名な様子。声優本人の情報を求める文化とは縁遠いんでまったく知りませんでした。

 中日・阪神8回戦。足の怪我でオールスターを回避した福留が、緒戦から復帰していきなり二塁打2本のフルイニング出場と大活躍。同じく辞退した小久保は出場停止期間免除の特例措置があっても出れなかったというのに。「オールスター時点では治ってたんじゃないか。福留」という疑いが濃厚になるわけだが、これは小久保の特例をうまく生かした中日の勝利というべきだろう。こういうこずるいことは本当に好きだよな、中日。
 竜虎の戦いの裏で、読売は広島を貫禄の2-4と下してみごと敗退。すでに4位なぞ相手ではなく、視界にあるのは6位のみという状態か。これはうかうかしていられない。
 そしてわれらが横浜は、読売の挑戦をかるがると振り切る、余裕の1-10。しょせん昨日今日弱くなったくらいじゃ、常に最下位をあらそってきた伝統のチームの敵ではないということですな。古木2失策というあたりが伝統の表れ。

mixi中毒度チェックを試してみたら、かなり洒落にならない利用状況設定なのに【0%でモスキート級】と出たのでちょっと疑ってみた。おそらく
 質問【7】 mixi内コミュニティなどのオフ会に参加したことがありますか?
 質問【8】 mixiから新たなリアル友達ができましたか?
の配分がとんでもなく多いのではないだろうか。両者を「参加したいと思わない」「特別にここで友達を作る気がない」とした最初の回答が0%、「しょっちゅう参加している」「ものすごくいっぱいできた」とした2度目の回答が90%なのでかなりそれっぽい。他の設問は知的好奇心とかの性向分析に使ってるだけなんじゃ。そこで、利用時間/日記頻度を最低にして上のふたつを最高にしてみたら80%になった。他の項目も影響はしているが弱すぎるというのが正解の模様。

GENEON New Animation Animationの新作をチェック。

ザグレブ・フィルム 作品集
 クロアチア ザグレブ・フィルムの作品集。ラピュタ阿佐ヶ谷で観た作品はいまいちだったので、ちょっと躊躇するところはあるが、貴重なタイトルであることは事実。上記サイトの3枚目の写真はちょっとよさげ。
アレクサンドル・アレクセイエフ 作品集
 ピン・スクリーン技法の第一人者、アレクセイエフの作品集。「禿山の一夜」は必見。製作技法を説明する特典映像も面白そうだ。
「夜の蝶」他 ラウル・セルヴェ作品集
 2001年版の廉価版。異同はないそうなので買わない。悪趣味でありながら美しくもある独特の映像なので持ってない人にはわりと薦めたい。でも、アレクセイエフを買ってからな。
「頭山」 山村浩二 作品集
 2003年版とは微妙に収録作品がちがうっぽい。そういう商売をするのか。とりあえず保留かなあ。

TDK CORE I LOVE Cartoonなんてのもあった。ベティ、フェリックスなど現在4巻目になるモノクロカートゥーンのオムニバス。気にはなるが、買うほどかというと。

cocoさんの例のあれを観ていたら、恐ろしい勢いで早川さんがなSFファンに。いるよなあ、こういう奴。あ、でも、女性ファンには珍しいかも。
早川さんには、そろそろ忘れられかけてるラッカーか、ブームになるとは思えないスラデック、ウォルドロップあたりをお奨めしてみたい。

SFの文脈で早川さんといえばもちろんあおいちゃんなわけだが、この早川さんはどちらかというと聖林檎楽園学園の先輩みたいだよね。
↑誰にでも竹本泉ネタが通じると思うな。

7月26日
森山和道さんの日記から東海・東南海・南海地震 震源に謎の“石臼”(東京新聞)。一瞬、民話の「潮吹き臼」が沈んでるところを想像して、どんな法螺記事かと思ったが、まともな内容だった。でも、「潮吹き臼」がプレートに圧力をかけていて、一定以上たまりすぎると地震がおきるというイメージはなんだか妙な説得力がある。

あるか?

中日・阪神9回戦。今日も今日とて福留が決勝打だそうで、首位攻防は中日の連勝。山本昌に勝ちがついたのは大変めでたいことです。ただ、4荒木 6井端 9福留 3ウッズ 7アレックス 5森野 2谷繁 8英智 という打線はちょっと完璧すぎで、これでは立浪の居場所がなさそう。確かに、「シングルヒットを打つのはうまいが肩が弱く小柄な野手」の使い道は難しいだろうからしかたがないのだけど、中日ファンではない野次馬の立場だと、数々の記録が塗り変わるチャンスがなくなるのは残念至極。
 ってか代打ですらでてないというのはどうなのかと。奈良原すら代打に出てるのに。干されてる?やっぱ、干されてる?

横浜は、大輔がオールスターから中4日での完封勝利。こんなことなら帰りにひたちなか市民球場に寄ってくるべきだったか。勝田行きの電車ではなく上野行きに乗ったことをかすかに後悔中。

買ったもの。大石まさる『水惑星年代記』(少年画報社 YKコミックス)、内藤泰弘『トライガン・マキシマム』12巻(少年画報社 YKコミックス)、平野耕太『ヘルシング』8巻(少年画報社 YKコミックス)、六道神士『ホーリー・ブラウニー』4巻(少年画報社 YKコミックス)。『水惑星年代記』はA5版。版型が違っても叢書名としては同じなのか(番号体系も同じだった)。

家に帰ると不在票が2枚入っていた。一方はクロネコ、もう一方はペリカン。しかたない、明日は定時であがって荷物を受け取る日にするかと思っていたら、21時きっかりにクロネコが再訪。ありがとう、クロネコ。でも、おかげでペリカンをどうするかが悩ましくなってしまったよ。20時に家にいようとするとほとんど残業できないんだよなあ。

Sea Orbiter:2年で世界を一周する海の宇宙ステーション - Engadget Japanese。フランスの建築家が構想した、海上科学調査プラットフォーム。確かにパニックものの発端でありそうな設定だけど
 環境や海洋生物の観測に成果が期待できるのはもちろん、将来の月面基地や有人探査計画に向けて「科学者チームを逃げ場のないところに年単位で押し込めておくとどんな惨劇が起きるか」の観測に最適なためではないかと思われます。
って。

7月27日
通年で考えるとこの時期に残業が少ないのはよろしくないのだが、当面さしせまった仕事がないので定時上がり。理由が「蟲師」のDVD受け取りというあたりが微妙にむなしい。昨日、もう30分早く部屋に戻っていれば受け取れたのに。

早く帰ってすることは、録画した番組と未読本の消化。好きでやってることとはいえ、半義務化するとつらいところもある。Webに逃避しなければもっとさくさく進むんだけどさ。

でもって未消化の漫画もうずたかく積みあがる。ここ半月で買った漫画はほとんど読んでないよ。20冊くらい?これではとてもじゃないが、新しいシリーズになんか手を出せません。

じゃあなんで「チャンピオンRED」なんか買ったのか。> おれ
今日の早川さん。そこはやはり、

「宝くじってことはたかだか3億か5億だよね。じゃあ翻訳が出そうもない本を出す出版社を作るってのはきついか。んー、交通の便がそこそこいいところに一戸建てを買って、それを本棚詰め込めるように改修すると2億くらいは飛んじゃう?でもってサンリオとか銀背とか全部買うといくらだろう。高くても 1万円だから平均4000円で見積もってもあわせて400万以下だよね。なら、5000万もあればめぼしい叢書と雑誌は全部そろうかな。じゃあ、1000万ほど浅倉久志さんに渡してジャック・ヴァンスの翻訳を……」

といような妄想のほうが個人的にはリアルかなと。 < 偏っている

『カズムシティ』読了。しかし「驚くべき正体」が好きな作家だね、ほんとに。序盤のつかみはまあまあ、終盤もちゃんと盛り上がったんで満足度はそれなりだけど、中盤がだるいのは難。カズムシティに着く前後からの500ページくらいはいらない。

飯を食いながらリュウケンドー&ボウケンジャー。

 リュウケンドーはリュウケンドーのパワーアップ回。シリアスなエピソードなのにギャグを忘れないリュウケンクォリティも素敵だったが、剣二がゲキリュウケンへの想いを語るシーンの妖しさにはかなわず。妄想をたくましくしたその筋のひとも多いだろう。次回は新獣王登場回、と見せかけた婦警コンビ回の模様。

 ボウケンジャーは黒と銀の対立話。感情の流れを追うのに必要十分なドラマに加え、大笑いなロボ戦まで入って充実の30分。黒と銀の変身アイテムをぶつけてのスタートアップも良かった。ただ、OPは危惧していたとおりタイミングずたぼろ。もとがきっちりつめてあった分、6人目の挿入が無理すぎる形に。もったいない。シリーズ通してほとんど違和感を覚えなかったデカレンジャーのOPは傑作だったのだなあ。次回は久々のダークシャドウ。風のシズカが楽しそうに踊っていたので楽しみだ。

7月28日
つい油断してビックリマンプロ野球チョコを買ってしまった。金本だった。

微妙だ。いや、すばらしい選手だとは思いますが。

今日のセントラルの結果。D 2-0 Gと、T 2-1 Sと、C 2-1 YBって、どこのサッカーかと。今年はセ・パ両リーグとも、投高打低が過ぎる感じ。中日 2.87 阪神 2.99(昨日現在)と、7月も終わろうかという時期に防御率2点台のチームが二つもある(パシフィックも、北海道日ハム 3.14 福岡ソフトバンク 3.19と3点台前半が2チーム)というのも驚きだけど、投手成績はさらに驚き。佐藤充 1.33(今日現在)を筆頭に、川上憲伸 1.80、斉藤和巳 1.91、松坂大輔 1.92と1点台が4人もいますよ?規定投球回には足りないけど福原忍 1.70もいるし。下手な年だと2点台すらいないのに。去年から今年で、そんなに投手有利な改革あったっけ?低反発球の採用は去年だよね?

本を読むという行為に飽きたんで「タモリ倶楽部」と、録画したままになっていた「N・H・Kにようこそ!」を観る。

「タモリ倶楽部」は日本google訪問。うわさに聞くアメリカgoogleの環境に比べるとだいぶおとなしいが、それでも自販機の飲料がただとか、飯代がただとかはちょっとうらやましい。
 社内を観るのにこちらが飽きると空気を察したかのように、Google Eathで見る変なもの大会に移行。予想外に面白い回になった。ドイツの村にいる巨大な虫の映像はかなりインパクトありますね。

「N・H・Kにようこそ!」#3は主人公がギャルゲにはまる回。とめどなく堕ちていく主人公の姿が、鋭利な刃物のように突き刺さる。さりげなくティッシュの空き箱を増やすのは、さすがにどうかと思った。

7月29日
「風人物語」#7:台風迫る学校での1日。台風情報を聞いてわくわくする主人公は良かった。ただそこからの展開が、猫探し・人探しというのはいまいち。もっとこう、嵐の力を感じられるエピソードが欲しい。最後の猫玉はすごく良かった。

「おとぎ銃士赤ずきん」#5:ギャグがないと見るべきところがないな。電波少年がみなから愛されているのが謎。ふつういじめられるだろう、それ。あ、「1、2、3じゅうすぃ〜〜♪」はちょっと笑った。



7月30日
土日でちょいと奥利根の温泉まで行ってきた。上野から特急で2時間+そこから送迎バスで40分。行きの運転手は饒舌な人でだいぶ気はまぎれたがそれでも急な山道を40分揺られるのはなかなか辛い。

宿はいいところでした。湯もよかったし、料理もなかなか。貸切風呂に枡酒浮かべてなんてのもやって温泉分をたっぷり補給。せっかく持っていた『イリアム』をほとんど読み進めなかったのは残念。 < 温泉で読むな

帰りは『鉄子の旅』にも出てきた地下駅、土合を見物。暑さの中でもひんやりとした下りホームや、400段以上の登り階段など、みごとなまでに漫画どおりでちょっと笑ってしまったよ。しかし「あ、あの人テツっぽい」といちいちチェックする同行者はどうかと思った。確かにそれっぽかったけどさ。

なにをするにも時間が半端だったこともあり川原を眺めてしばし過ごした後、水上行きの電車に乗ったら「ぽい」じゃなくて全身にテツのオーラをまとった人々が大量に。声高に鉄道の正しい乗り方を語り続ける青年に、同族のにおいを感じ取ったり。でも、高崎に向かう電車の中で眠っていたのはテツとしてどうか。> 青年

柏に戻ったらまだ柏まつりが終わってなかったので、ビールを飲みつついろいろと買い食い。ペットボトル型風船を抱えた子供がそこらじゅうにあふれていて愉快だった。最後の最後に電車が止まったらしいけど、ひとびとは無事帰れたんだろうか。

同行者の考えた今日の早川さん(元ネタ)。

温泉旅行の前日、どの本を持っていくかについてあれこれ迷っているうちに徹夜しかけた上に、10冊以上も抱えていくことになった早川さん。だって、旅行のイメージに合った本を持って行きたいし、読みかけの新刊も置いていくには忍びないし、あまり重い本ばかりだとちょっとした隙間で読みづらいし、ちょっとはかっこつけた本もほしいし……。

でも結局、一冊も読まないんだよな。

7月31日
/.jの「mixiのユーザー数、500万を超え、男女比も女性が上回る 」というトピックで、「mixiの女性的雰囲気が嫌」という本田透的書き込みが多くなされている中、「スラドはほとんど男性ですよね「やっぱり女の子で固まってるといやなもの?そんなに萎縮しなくていいのに。 」」という書き込みがあった(そして「フレームのもと」を食らった)のだけど、それに対するこのフォローが秀逸だった。

お兄さんたちは三次元の女の子に厳しいんだよ。 なにしろ三次元の女の子は重ねて置くことができないからね。
座布団一枚。

健康診断の結果が返ってきた。今回は血液検査もしてみたのだが、これが予想よりはるかに健康。肝機能のHDL値だけはやや少ないが、それでも標準値。普段の生活がいかに健康的かということですな。今日の晩飯は吉牛のキムチ豚丼とポテトサラダだったけど。これからも、今までどおりの生活で健康ライフを満喫していきたい。
 なお、体重は66.2kg。前回から1.6kg減。前々回からだと +0.6kg。もう1kgほど絞りたいところ。

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