過去の雑記 02年 9月上

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9月 1日
なんとなく、ブラウザをNetscape7.0にしてみる。さすがに4.78は文字化けが多すぎて。

で。今のところ大きな不満はない(midi用plug-inがみつからないと言われたのはちょいと不満)のだが、ひとつ謎が。なぜ散漫雑多の雑記はこんなふうに、たれフォントで見えるのだろう。

先週の「あずまんが大王」をやっと観る。ふつう。採用したネタと落としたネタどちらが良いかという視点に流れがちななか、珍しいオリジナルネタ「やまぴかりゃー」(成獣の剥製)「やまぴかりゃー」(子)「この子も大きくなったらこうなるんですね」「うん」「そして、あーなる」(骨格標本)はツボでした。

『ミニパト』のコメンタリーを聞く。1話の技術話が面白かった分、2話以降、千葉繁が参加しての雑談&裏話になってしまったのが惜しまれる。いや、千葉繁の話も面白いところはあるんだけどさあ。
中でちょいと驚いたのが、特車二課の制服が男女で逆袷になっているという話。言われてみるまでまったく気づいてなかったよ。

9月 2日
散漫雑多は行書体で見えるようになりました。こちらのフォントセットの問題とは思うが。不思議。

古賀亮一『忠犬ディディー』(コアマガジン ハイパーホットミルクコミックス)をいまさら。思ったよりはセリフがまともだ。もちろん、古賀亮一という前提の上でだが。

ラファティがコードウェイナー・スミス再発見賞を受賞。めでたい。

コードウェイナー・スミス再発見賞はコードウェイナー・スミス財団主催の古典SFに対する再評価を行う賞。まだ2回目と歴史は浅いが、一人目の受賞者がオラフ・ステープルドンだと思うと、偉い賞のような気がしてくる。今後も授賞対象を厳選し、ラファティが受賞するにふさわしい立派な賞になっていただきたい。あ、でも、再評価されねばならないほど市場に出回ってないのかと思うと寂しいな。

いまさらなんで、どこがソースだったかも忘れたお奨めアニメ判定(英語) 。僕はserial experiments lainでした。わりと納得。 名大中期OB-ML参加者の結果は今のところデ・ジ・キャラット、ブギーポップ、天使のたまご、トライガン、エクセルサーガ、フリクリ(各1)、serial experiments lain、ラブひな(各2)。傾向があるようなそうでないような。出てきた作品に違和感を持った人もいたけど、大まかな傾向はそれっぽいという感じ。とりあえず好きなサブジャンルにSFを選ばない人の結果募集。

9月 3日
散漫雑多は朝はたれフォント、夜は行書体で見えるという謎状況。不思議すぎ。

お奨めアニメ判定は報告が増えつつある様子。しかしなかなか『おるちゅばんエビちゅ』という人は現れないね。

『航路』届きました。ありがとうございます。多分、読み始めるのは既に校正に間に合わない10日以降だと思いますが。いや、今月使うか。来月(今月分)はブリンとラファティがあるし。いや、しかし。……悩み中。

それはそれとして。宿題が終わらない(というか手もついてない)ので今日はここまで。

9月 4日
お奨めアニメ判定(V林田さんの日記で知ったような気がしてきた)の現状。基本的にSF系日記更新時刻収録の日記管理者の結果。このサイトのbbsと、名大中期OB-MLの結果も参考値として加えている。カッコ内の数字は人数。プラス記号の後ろがSF系日記以外の数字。

『HAND MAID メイ』(4)
V林田さん風野春樹さん星河さん大熊健朗さん
『天使のたまご』(2+1)
らじさん細井威男さん
『serial experiments lain』(2+1)
向井さん
『ラブひな』(2+1)
Rafaさん藤澤邦匡さん
『ONE PIECE』(2)
福井健太さんとりこさん
『Ghost in the Shell 〜攻殻機動隊〜』(1)
たかはしさん
『AKIRA』(1)
齋藤光治さん
『カードキャプターさくら』(1)
タカアキラさん
『デ・ジ・キャラット』(1)
細木賢一さん
『PERFECT BLUE』(1)
堺三保さん
『新機動戦記ガンダムW』(+1)
野呂
『トライガン』(+1)
『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』(+1)
『へっぽこ実験アニメーション・エクセルサーガ』(+1)
『フリクリ』(+1)
『超時空要塞マクロス』(+1)


とりあえず「SFの人は『HAND MAID メイ』が好き」という結論で良いですか?

9月 5日
お奨めアニメ判定はアクセス不可になりました。

どこで見た発言かは忘れたが、『あずまんが大王』と『あ〜る』を対比する発言を受けて、「『あずまんが大王』は『あ〜る』みたいにおたく至上主義ではない」というものがあった。これを見て今さらながらに気づいたのだが、原作版『あずまんが大王』は掲載誌や作者の過去作品を考えると奇跡的なほどおたく意匠を使ってないのだな。ほぼ完璧に日常のコードだけで書かれていると言ってもいいかもしれない。これはちょっとすごいことのような。(9月6日:何が凄いかわからなくなったので意見としては保留)

今日の晩御飯は茹でたソーセージとズブロッカのロック。うるせえ、そんな目で俺を見るな。このメニューが寂しいことくらい当人が一番よくわかってらぁ。

9月 6日
「ハマーン様は23じゃなくて二十歳だ」(大意)というツッコミを受けたので調査・確認の上、アニメキャラ設定年齢リストを修正しました。他にも突っ込みがありましたら、是非。

アクセス不可になったお奨めアニメ判定の結果まとめ、地道に更新中。5日に堺さん、6日にとりこさんを追加してます。

『あずまんが大王』の非おたく性云々の話は今朝になって見返したら何に感心したのか分からなくなったんで保留。酔っぱらってたときは凄いと思ったはずなんだけどなあ。

まあ、そんな感じで人間酔っぱらうと何を思うか/何をするかわからないですね。昨日、一番酔いが回っていたときは、自分一人しかいない部屋の中『山海経』の朗読なんてしてました。今となっては、なんでそんなことをしたのか本当にわからない。謎すぎる。

「獣がいる、その状は馬の如くで白い首(かしら)、その文(あや)は虎の如くで赤い尾、その声はうたうよう。その名は鹿蜀。」などと読み上げるのは確かに気持ちいいんだけど。

まあ、それはともかく。晩飯はもう少しちゃんと取ろうと思いました。とりあえず、サプリメントなのか。

9月 7日
夕方から新宿に出て、のむのむ&のだれいこワールドコン報告会に参加。先週行ったビルだというのに(しかも紀伊国屋書店を基準にすればすぐだというのに)道に迷ったのは汗顔の至り。体質的に顔には汗をかかないほうだけどな。

報告会参加者に配られたおみやげの中からはカンバッチを貰った。こんな奴。
そして神、「∇・E=ρ/ε0、∇×E=−∂B/∂t、∇・B=0、∇×B=μ0(J+ε0∂E/∂t)」と言給いければ、光ありき
わりと好き。

2次会に移動しようというあたりで、報告会を辞去してルノアール。最終局面での参加者はSF人妻、大森望、小浜徹也、堺三保、添野知生、高橋良平、林、三村美衣、宮崎恵彦、山本和人(いつもの順、いつもの略)。主な話題は、台湾は良い、これからはタイ、英語が通じるようで通じない、ヒューゴー賞、(先月は)不作の海外、〈本格ミステリ・マスターズ〉、技術者ミステリのアンバランス、プチ愛国ミステリ、ノベライズはまだマシ、運転技術の未熟さを競うレース(60年代前半生まれ限定)、指輪物語台湾版、台湾の児童文学、など。

台湾みやげの指輪物語台湾版を見せてもらったのだが、これが実に良い。なんといっても、巻末の追補篇&事典がついてくるのが。これさえあれば、金霊云々とあるときにギムリがなにかをしたのだと一発でわかります。「不死的都霊」などの文字が躍る系図もいいし、三国志かなんかの地図にしかみえない西方地図も味がある。そして「魔戒三部曲 王者再臨」というタイトルのかっこよさ!漢字はいいね。

で、部屋についてから「旅の仲間」と「二つの塔」の題名も調べてみた。台湾の出版社サイトの指輪ページによると、「旅の仲間」が「魔戒現身」、「二つの塔」が「雙城奇謀」。うーむ、やはり無闇にかっこいいぞ。

おまけ。映画「指輪物語 旅の仲間」のサイト。こちらだと「王の帰還」が「所向無敵」になっている。「向かうところ敵なし」よりは「王者再臨」だろう、ふつう。

おまけのおまけ。「パワーパフ・ガールズ」は「飛天少女警」なのか。なっとく。でも、ブロッサムが「花花」、バブルスが「泡泡」はまだ良いとして、バターカップの「毛毛」というのは。

9月 8日
本読んでるか、寝てるかで過ぎた一日。

昨日、つい買ってしまった『ヴィジュアル版 世界の神話百科 アメリカ編』(原書房)のおかげで、今月の書籍購入予算に赤が出たことが判明。うーむ、緊縮財政だからといって、いきなり予算枠を半減したのは無茶だったか。

↑の本の中身は、心の底からタイトルどおり。北米諸族/アステカ/マヤ/インカの神話、伝承に登場する言葉が色々載っている。これさえあれば、ルーンクェストの宗教観もばっちりだ(そうか?)。馴染みの薄いジャンルだけに概説部分が短いのはほんの少し残念だったが、そこ(と文体がこなれてないこと)以外は満足。ヴィジュアル版の名に恥じない写真の多さと共に、新世界伝統の精神世界の片鱗を楽しめそう。ラファティやル・グィンが好きな人にはとりあえずお勧めしてみる。

「ラファティやル・グィン」というグルーピングはかなり違和感があるなあ。ともに60年代作家だし、ネイティヴ・アメリカンの意匠を好んで取り上げる点も共通しているんだから、もっと見慣れていてもよさげなのに。……前の2点以外、共通点が無いからか。

90年代考課表に高橋誠さんの票を戴きました。集計は後日、月後半になってからということで。

Dream Mediaの今日時点での最新分、「ベビースライサー」は異様なイメージで良かった。特に最後の一行。

Dream Mediaと言えば、直前回、「Heavy For You」もなかなか。表題作は高橋葉介の漫画によく似たものがありますね。恋人を寝取られた女性がひたすらに食いまくり脂肪の塊になる話。その脂肪が女性の体を抜け出して、恋敵の中に入り込んでいくという。何に収録されていたんだったか。

で。デブSF。あがっていた以外では『SFバカ本 たいやき編』収録の東野司「攻防、一〇〇キログラム!」、伏見憲明「デブの惑星」がすぐに思いつくところ。前者は体重版の『スピード』みたいな話。後者は、なんだっけ?ついでに、この2作の収録書名を調べる過程で再発見したのが、ウェルズ「パイクラフトの真実」。努力せずにやせる方法を見つけたと思ったらとんでもない落ちが、という話。「体重は」落ちるんだけどね。

9月 9日
重陽の節句。えーと、菊を眺めながら菊饅頭を食べたりするんだっけ?
#よく知らない

/.j経由だったと思うコンピュータジョークサイトで見つけたネタ。
#define QUESTION ((bb) || !(bb)) //--- シェークスピア
有名なんだろうとは思うけど、笑ってしまったんで。

昨日の「デブSF」話に関して、特に理由は無いけど名を秘してみる翻訳家・書評家の方から、「いきなりですが、「モンキィ・トリートメント」」から始まるメールを戴きました。

それによると、マーティンとアシモフ、グリーンバーグが編集した"The Science Fiction Weight-Loss Book"(1983)というダイエットテーマのアンソロジーがあるらしい。殊能氏がリアル「デブSFアンソロジー」に取り上げた海外作品はすべて収録。僕が昨日挙げたH・G・ウェルズ「パイクラフトの真実」も収録されている。さすがはデブの本場。

他の収録作はジョン・アンソニー・ウェスト「肥満翼賛クラブ」、ロバート・シルヴァーバーグ「鉄の独裁者」 、フレデリック・ポール「世界を食べた男」、ウィリアム・モリスン「発送係」、スティーヴン・キング「禁煙挫折者救済有限会社」など。しかし、R・A・ラファティ「クロコダイルとアリゲーターよ、クレム」に気づかなかったのは痛恨。確かに、言われてみれば太る話だ。

他には……、それなりにありそうだけど浮かばないなあ。

9月10日
無事あがったんで、職場の祝宴でちょっと飲んできました。僕の仕事はこれからなんだが、まあ、めでたいことはよいことだ。

で、データ中継技術衛星ことDRTSについた名前は「こだま」。MDS-1が「つばさ」で、DRTSが「こだま」か。じゃあ、次のADEOS IIは「みどり」の後継衛星という点も鑑み「あおば」とか。 < 無くなった愛称を使うのは縁起が悪かろう

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