'98 SFセミナー

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注記

この文中では(いや僕の書く文章ではたいていそうだけど)主催者側は、すべて敬称略です。たとえ、それで利益を得ていなくても不特定多数に開かれた有料のイベントである以上、主催者及び出演者はプロに準じるとみなすべきだと思っています。そして、僕は基本的にプロに敬称はつけません。
この文章を読んで、万が一「お前に呼び捨てにされる謂れはない」と思う方がいたとしても、これっぽっちも気にしませんのでその辺はよろしく。


98年のSFセミナーも例によって例のごとく5月3日、全逓会館において行われた。以下はそのレポートである。レポートといっても一個人の目で見た範囲についての簡単なものにすぎないため、より全体を網羅したレポートが必要な方はSF Onlineの5月末更新の号を参考にしていただきたい。

まず、全般について。
一番驚いたのは参加者の多さだ。ここ数年、特に昼の部の参加者が急増していたのは確かだが、1昨年は庵野の、昨年は綾辻のパネルがあったことを思えば、非SF者がたくさんいるのだろうな、として理解できた。ところが今回は、特に非SF者向けのパネルも無いにもかかわらず定員一杯になるほどの大盛況で、まるでSF者がたくさんいるとでもいうような不思議な状況であった。SF-ML、大森掲示板など、既存ファングループ以外のルートでセミナーの存在を知った層が増えているとでも考えなければ理解できない状況である。
90年代の大学SF研に6年もいりゃ、大学SF研の新入生の層が薄くなっていることは肌身で感じられるわけで、実際、東洋大・京大などの特別な例を除けば、「SF研としての」健全なサークル活動を維持できるほどの新入生が入ってきているサークルは寡聞にして知らない。
かといって、創作系以外の一般ファングループが新規会員募集をしているところなんざ見たこと無いので、大学SF研以外のファン・グループが増えているとも思えない。新規参入者の大半はネット経由だと思うほうが自然だと思うんだよね。いまさらながらネットの力を感じることであるよ。
#もちろん、1昨年、昨年以来のリピーターが増えたと考える方が普通なんだが。


さて、で、力を感じつつの第1パネルは

血は異ならず----恩田陸インタビュー

恩田陸 聞き手/大森望

破綻はありながらもパワーにあふれた『六番目の小夜子』以来、非現実系(ミステリ・SF・ファンタジー・ホラー)読者層の注目を集め、ついに昨年、傑作『三月は深き紅の淵を』と秀作『光の帝国』で(一部で)ブレイクした恩田陸に対するインタビューである。
作家像自体は『幻想文学』と『SFマガジン』のインタビューでかなり明らかになっていたので、一度インタビューをしている大森望にどこまで違うネタが引き出せるかというあたりが勝負だったわけだが、さすがは年期が違う、4月で退職した会社の話を中心に面白いエピソードを数多く引き出してくれた。
ただ、本好き・酒好きの豪快なねーちゃんというイメージを覆すほどの話はなかったのも確か。大森望は一生懸命、SF者としての側面を引き出そうとするんだけど、期待して入ったワセ・ミスが当時SFなサークルだったんでやめちゃったなどという話が出てくる始末で、むしろミステリ者としての側面のほうが露になった感があるかも。
ただ、ミステリべったりというわけじゃなく、NHK少年ドラマシリーズ、星新一、エラリー・クイーン、マンガなどで育ってきたため、特にジャンルに強い思い入れはないとのこと。これはわかる気がせんでもないなあ。『三月』で挙がっている作品タイトルもそんな感じだし。
そんなかんじで、前半が終って後半は11もの新作プロット(というよりはタイトルとテーマだな)を次々紹介。どれも、一癖有りそうなネタで、完成が期待されるところではある。このうち、まだ引き取り手が無い物については各社の編集者を集めて<スター誕生>するそうなので、どれがどこから出るか楽しみですね。

って、ここで終ろうかとも思っていたんだけどレポートのまとめが遅くなったので11タイトルを列記しておこうか。以下の作品だ。「」内は作者コメント。本当にプロットにも何にもなっていないもんが多いぞ。

『月の裏側』 (某PR誌(講談社のIN POCKETとかか?)で秋から連載)
「そら豆が好きなのだが、そら豆を見ると『盗まれた街』を思い出すので侵略物をやりたい」「『盗まれた街』+『ツイン・ピークス』のイメージ」「具体的なプロットは未定」「なぜ『月の裏側』なのかも不明」

『グリーンスリーブス』
「『戦時生活』(L・シェパード)が好きなのでベトナム戦争物をやりたい」「なぜベトナム戦争で「グリーンスリーブス」なのかはこれから考える」

『闇の絵本』
「京都物を書いてみたい」「京都大観光幻想小説」「京都を散歩していると街角で幻想的なことがおこる」

『草の城』
「お祖母さんのタイムトラベル物」「タイムパラドックス等は考えないで、何度も何度も過去を改変する」「泣かせを利かせる」

『ピースメーカー』
「戦車が好きなので戦車物を書きたい」「東京の中小の製造業者が地雷撲滅戦車を作る話」「綿密な調査をしてノンフィクション風に」

『ライオンハート』
「ネイサンの『ジェニーの肖像』が好きなのであんな話を書きたい」「短編連作で、海外を舞台に、二人の男女がさまざまな場所で出会う話」

『ロミオとロミオは永遠に』
「破滅後の地球で日本にだけ人が住んでいる世界を舞台にした学園物」「頭のいい子は閉じ込められて強制労働させられる反=知性の社会」「その強制収容所からの大脱走物」

『ユージニア』
「大量殺人物」「親戚一同が毒殺された事件で生き残った盲目の少女へのインタビュー」「淡々とやるせなく描く」

『夜のピクニック』
「高校時代に実際に体験した、80kmただ歩くというイベントがもと」「『小夜子』『球形』と高校三部作をなす」「一晩歩く話」

『海鳴りとめまい』
「純文学ミステリ」

『夜舞うつばめ』
「ケイト・ブッシュの曲名からタイトルを取った」「廃虚となった工場で目を覚ました記憶の無い女の子が主人公」「超能力物」「「石灯籠を飛ばす夢」と「山道で車がペシャンコになっている夢」を結び付けた」

最後は、11作品に対してセミナー参加者はどれに期待するかというアンケートを取って幕。地味目の作品に集中するあたり、いかにもマニア集団という結果に終った。


昼食を挟んでの第2パネルは

宇宙を空想してきた人々

野田昌宏 聞き手/牧眞司

というわけで、大元帥が今年秋にやる予定のNHK人間大学のSF講座について、いろいろと語る企画。内容をおおざっぱにまとめると、
(1) なぜ、このような総論的な、しかも古い時代の話をするか
(2) デジタル時代のSF放送の可能性
(3) 新情報についてのさわり
(4) NHKに対する反響の影響度
(5) 番組中でSF小説を朗読するのは誰が良いか
ということになるか。
特に力が入っていたのは(1)に関することで、「とにかく、この番組が受けてNHKに足がかりができればコンテンツ不足に悩むNHKは必ずBS用のSF番組を作成する。そうなればどんなマニア向け作品も放送できるから、今は、誰もが楽しめる総論的な話をするんだ。」という話を皮切りに、CS、BSの番組がいかに安く作れるか、どんなマニア向け作品が放映できるかという話をいつもの調子でアジっておられた。個人的には、テレビに多くを期待していないので正直どうでもいいんだけど、とりあえず、日に500本も感想がくれば、重役レベルの会議で取り上げられるとのことなので、NHKに番組の感想メイルを送るくらいはやってみてもいいかもってとこですか。


第3パネルは

SFと優生学

中村融 長山靖生

だったんだけど、これはちょっと期待外れ。前宣伝には
“SFマガジン'96.11「ウェルズ,進化論,優生学」の日本版にあたる企画。小栗虫太郎や夢野久作にもウェルズと同じ背景が----。 ” とあるものの、実際にはウェルズの話だけでかなり潰れてしまってその辺が中途半端。前提となる優生学についての話は、以前、当の中村融自身による独演の形で聴いたことがある為、致命的なまでに新鮮味が無い。おかげで後半の長山靖生による日本における優生学の実体の話もあまり興味を持って聴くことができなかった。
確かに、優生学が重要な問題をはらんでいる上、まさに「今」問題となっているテーマであることはわかるけど、だったらなおの事、新発見の部分にテーマを絞って話したほうが良かったのでは。もちろん、新規の客だけを相手にしているというのなら仕方が無いけど、セミナー参加者のリピート率を考えるとそれが正しかったかどうかは評価の分かれるところでは。
まあ、聞いてなかった理由の半分は歯痛を我慢してたからなんで、たいしたことは言えないんだけどね。
えー、聞いたことが無いという方は上記マガジンを読めばいいっす。話の半分以上は同じだから。

追記:いろんなサイトをまわってみて気づいたんですが、優生学パネルがあったのは数年前の京フェス(二重のミスです申し訳ない。論旨は変わりません)96年のセミナーの合宿ですね。そうすると、優生学の話は今回はじめて聴く人が多いでしょうから、同じ話が多かったという批難は的外れです。
というわけで、「「僕は」前の話を覚えてたんで前半がつまらなかった」というだけに修正しておきます。


第4パネル、

オンラインSF出版の現在

福井智樹 坂口哲也 司会/阿部毅

も、ちょっとね。
司会の阿部毅が出版業としての電子書店パピレス、SFオンラインの現状についての話にこだわるもんで、「軌道に乗りつつあるインターネットSF出版で何が変わるか? 」というところまで話がいかない。まあ、タイトルを考えれば妥当ともいえるんだけど、なんだかパピレス、SFオンラインの内情に詳しくなっただけで、その先が無かったなあという感想しか残らなかった。突っ込めばかなり広がりそうだっただけに残念。


で、だいぶ期待しなくなっていたのだけど第5パネル

オリジナル・アンソロジーの可能性

井上雅彦 星敬 日下三蔵

は、期待以上に面白かった。
タイトルや出演者、配られた資料などを見ると、「雑誌の壊滅で少なくなった日本SFの受け皿を、<SFバカ本><異形コレクション>などが好調なオリジナル・アンソロジーにもとめることはできるか」ってな方向に持ってくはずだったんだろうけど、OA側の人間が井上雅彦ただ一人なんで、「<異形コレクション>はこんなに好調で、こんなに需要があって、こんな展開を用意してるんだよ」という<異形コレクション>宣伝パネルになってしまったんだけど、これが大正解。
SF/ファンタジイ/ホラー“短編”のマーケットが急減しているだけに、作家のモチベーションが高いという話、同世代作家は短編を書きたがっているという話、コンビニという珍しい販路のおかげで新規の顧客層が開拓できた話、これからも当分は<異形コレクション>を続けられそうだという話、ジャストのSFバカ本が廣済堂に移って、今後は独自展開があるかもしれないという話など、SF業界では聞くことの少なかった明るい話題が次々飛び出す。何よりも心強かったのが、ちゃんと考えて作れば短編集だって売れるんだという話。これに発憤して、早川や創元がアンソロジーを次々出してくれたりしたら嬉しいんだけど。
逆に、最近の短編がいかに不遇だったかという話も興味深かった。SF誌が次々潰れる、中間小説誌がSFから手を引く、YA誌は長編一辺倒、たまの短編特集も長編型の有名作家優先で切れのいい短編の名手を埋め草扱い、短編集は書店も出版社も敬遠して、ついには新人賞の投稿作品すら長編型になってきているという情けない状況。あるファンタジー系の女性作家など、「300枚以下の小説を思いつかない」なんて言ったそうで、「短くまとめる」という小説の切れ味を生む最大の技術が失われてきてるなじゃ以下とさえ思われる昨今。この状況下で、<異形コレクション>や<SFバカ本>が示した、非現実小説のオリジナル・アンソロジーも売りようで売れるという事実の貴重さは計り知れないものがある。まさに、短編小説というジャンルの救世主といえるかもしれない。
そう、この「短編小説というジャンル」という言葉も、このパネルのキー・ポイントかもしれない。聞き手にまわった星敬・日下三蔵はしきりに「日本SF」の短編という方向に話をもって行こうとするんだけど、井上はあくまで非現実小説(井上の言葉を借りれば異形の小説。往年の異色作家短編のイメージ)の「短編」であるとして、短編が売れたという事実のほうに主眼を置く。これは井上が正しいでしょう。装丁、惹句など、すべてホラーと銘打って成功してるんだし、内容も純SFよりは、星・ブラッドベリ・スレッサーなどのミステリ/ファンタジー/SF/ホラーを区別しない作品のほうに近いのだから、「SF」短編ではなくて異色「短編」が売れたんだと考えるべき。僕もその方がうれしいしね。
最後は、廣済堂の今後の展開についてもさわりだけ教えてもらって幕。<異形コレクション>も、7冊目までは企画が通っているそうで、少なくとも向こう半年はあの高水準の短編集を楽しめるらしい。久々の明るい話題で嬉しくなったパネルでした。


面白かった第5パネルとともに本会は終了。舞台は合宿場に移る。

オープニングがつつがなく終っての合宿1コマめ。僕が同時に開かれる4部屋の中から選択したのは、

「宇宙開発の光と影」

永瀬唯 中村融

この企画、当初の予定は「SFの中の」宇宙開発の光と影を描くというもので、確かにそうやって始まったんだけど、遅れて到着した永瀬唯が遅れた理由を説明しはじめてからはあらぬ方向に向かいはじめる。
最初は、中村融が当初の意図通り、ここでは現実の宇宙開発の話をするつもりはありませんと前置きを置いて、「完全無欠な宇宙飛行士」のイメージに疑問を呈した作家バリー・N・マルツバーグについて語りはじめたのだが、その話が乗り始めるかどうかというところで、永瀬唯が到着。到着するなり、静止軌道投入に失敗したヒューズの人工衛星が、残ったアポジモーターの出力を使って、長楕円軌道に入り、月の引力を利用して静止軌道に乗せようとしているという話(この軌道データのダウンロードをしていて到着が遅れたのだそうな)をしはじめると、一切、SFの方には話が帰ってこない。楽しそうに語り続ける永瀬唯とは対照的に凍りついたように虚空を見つめる中村融の姿を真っ正面に見続けるのは、かなり心に堪えることである。
まあ、さいわい話は面白かった。冒頭の月の重力を利用した軌道制御、衛星携帯電話の話、航空機から打ち出す低高度衛星の話など、最新のトピックを紹介し、宇宙ビジネスが90年代を境に軌道にのったことを複数の例を挙げて紹介し、その原動力がコンピュータの進化などに支えられた小型化・低コスト化にあること、それによって宇宙開発が永続する可能性が出てきた反面、人が軌道上に出ることの必要性が薄れてしまったことなどを豊富なエピソードを交えて紹介する語りは絶品。宇宙ステーションのクルーの死亡率は試算だと地上での交通事故死より可能性が高そうだという話や、当初の通信衛星は人が常駐するはずだった話など、面白いエピソードがたくさん聞けた。これで、誰もが最初からその話をするつもりだったのならみんな幸せだったのに。
個人的には、あの話で嬉しかったんですけどね。

追記:宇宙ステーションのデブリ対策の話で、「デブリは蒸発させないと砕いても無駄」という話がありましたが、少なくともJEMは1mm1cm以下(衝突速度も問題になるはずなんだが、条件を聞いたことが無いなあ)のデブリの衝突には耐えられるようにスペックが切られているので理論上は砕けば大丈夫。そりゃレーザーなんて実験観測用程度しか積んでないけど。あと、1cm10cm以上のデブリはNASAが完全データベース化して衝突しそうになったら避けることになってるので(マジ)大丈夫です。
#え、1cm〜1mm1〜10cmの時はどうするかって?祈ります(笑)。

6月13日付訂正
上記のように訂正しました。専門で間違えてどうするよ…。なさけなひ。


波乱の1コマ目の次は穏やかなパネル…、というわけでもなかったんだけど2コマ目に選らんだのは、

「星新一氏追悼」

牧眞司

牧眞治を中心に、日下三蔵、星敬、そして参加者みなが星作品の素晴らしさを語るという実に後ろ向きな企画(笑)。牧や星による、直の星新一さんの話も聞けて満足。
終盤までは、おそらく参加者全員の共通認識であろう素晴らしさを語り合ったり、往時の星さんを偲んだりという実に穏やかな企画だったんだけど、最後、晩年の星さんの気難しさや、常に表現が時代を帯びることを拒否し続けようとした偏執的な姿勢に話が及んで少し緊張。この辺の話は地方ファンには伝わりづらいところなので興味深かった。
他では、新潮社が全集を企画していること、出版芸術社も『黒い光』収録作品などを含む単行本未収録作品の刊行を考えていることなどが嬉しい話。ついでに全星ショートショートの初出情報を含む書誌とかでないかなあ。エヌ氏の会なんて資料を持ってそうなんだけど。


3コマ目はみんな参加した

「パソコンネットワークとSFファンダム」

小浜徹也 大森望 牧眞司 朱鷺田祐介 SFオンライン

ファンダム研究家・小浜徹也が、彼が最近発見したばかりのパソコン通信やウェブ上のファン連合と、既存のSFファンダムの違いについて(あるいは違わなさについて)考えるという企画。ニフティを中心とするパソコン通信系ファンな人たちの話ははじめて聴くので興味深かった。
メインの話も、中央を持たない(過去を離れた)ファンダムに違和感を感じる牧眞司、ファンダムの存在を「知らずに」作られるファンのつながりをファンダムと呼ぶことを躊躇する小浜徹也、そして、電子的手段によるファン活動とそれ以外の手段によるファン活動を区別することが理解できないウェブ系ファンたち、とまとめると、60年代の<中央集権的ファンダム>時代が70年代の<解体期>を経て、80年代<大学SF研>時代に至り、やがてそれも崩壊していく時、別の場所で<ネットファンダム>の勃興を迎えるという物語を見るようで面白かったっす。
雑記のほうでは多少思うことも書いたけど、<大学SF研>末期にSF研に入り、中央ファンダムには属すことなく過ごし、ウェブ上でもまだまだ傍観者の位置にいる僕などには語ることができないテーマだと思うんで、詳しい話は、ここのガイドを中心に自分でたどってね。


4コマ目は定番の

「ほんとひみつ・おやすみなさい編(古本自慢)」

三村美衣 日下三蔵 牧眞司 水鏡子 北原尚彦

これは、オタクの語り芸なのでライブで見ないと意味がないっすね。とくに日下三蔵の語りを一度も見ないなんて人生の楽しみが2割減って感じだ。いままでの一本の線、1個所の断切りへの拘りから離れて今回彼が執着したポイントはとは?
これを見ずして真のオタク道を語る事勿れやね。


と以上4コマで公式の企画は終了。その後、お茶大SF研主催のオークションが開かれたり、いろいろあったけどそれは「セミナーの企画」とはやや違うので当日の雑記か、他のサイトの記事で見てください。

そうそう、

《特別企画》 SFセミナーが選ぶオールタイム・ベストSF

というのもあった。SFMと同じ形式で104票の投票があって、1位<人類補完機構>、2位『星を継ぐもの』、3位<ハイペリオン>という、SFMと別の意味で思った通りの結果。なんだかなあ。せっかくSFセミナーなんだから、1位『イースターワインに到着』、2位『キャプテン・ジャック・ゾディアック』、3位<ジェイムスン教授>なんて結果になればインパクトもあったのに。まあ、とある理由で僕はこの結果に何らの価値も認めないんだけど。
以上で、参加企画紹介を中心とするレポートは終り。合宿オープニングクイズのような、なあなあな企画が少なかった分、合宿企画のコマ数が多く、初参加者向けとしてはすばらしいイベントだったのではないでしょうか。ウェブ上での感想もおおむね好評のようだしね。
問題は、このまま参加者が急増した場合の対応かな。常連参加者は当日登録で十分と考えがちだから、事前登録済みの初参加な人たちが多すぎて常連を断らなきゃいけない場面が出てくるかも。
ただ、もちろん、それが正しい姿。常連は、参加する気ならちゃんと事前登録をしましょうということで。


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