2月28日(金) しまった、新刊速報にアップする前に「トーキングヘッズ」bP8(アトリエサード)が出てしまった。特集は「身体☆表現主義」だそう。というわけで新刊速報、更新。しかし3月はいっぱい新刊出そうだなあ〜>年度末…。

 『陽気なギャングが世界を回す』(伊坂幸太郎、祥伝社ノベルス)を買ってきました。今年は伊坂幸太郎がブレイクするらしいので。あ、当然、舞城と金城もですよ!(笑)


2月27日(木) 定休日明けなので、荷物ガンガン。新潮文庫の新刊が入荷。超ウケたのが『回文堂』(かわいしのぶ)。電車では読めない爆笑本。こんな感じ(必見!!)衝動買いしちゃったよ。『ミステリの美学』(成甲書房)は、海外ミステリ作家たちのミステリ評論(でいいのかな?)を集めたもの。カーにチェスタトン、ヴァン・ダインにクイーンにチャンドラーなどなどという、すごいメンツ。『日影丈吉全集』(国書刊行会)の2巻も入荷。

 そしてお待ちかねの『セツナカナイカナ』(こがわみさき、エニックス)も買いましたよ読みましたよ!カワイイねえ〜相変わらず。このひとの描く、男の子と女の子の間に流れる空気みたいなものが、なんともほわっとしてていいんだよね。ポストカードもついててうれしい!

 夜は某所で飲み会。大変よい刺激をいっぱい受けました。皆様と別れてから、速攻でメモとったほど。たとえば、

・今後は文芸誌も、ちゃんとチェックしよう!(猛反省。きゅう〜

『第三の時効』(横山秀夫、集英社)と『ラッシュライフ』(伊坂幸太郎、新潮社)を読むこと。『対話篇』(金城一紀、講談社)はもちろんのこと。

 あとは舞城の話がいっぱいできて、超しあわせでした〜(はあと)。やっぱり、けっこうお好きな方というかハマりまくってる方が多くて、うれしかったです。お話してくださった皆様、ありがとう!やっぱり、本の話をするのはめちゃくちゃ楽しいなあ〜。

 ひととひとが会うのって大事だなあと思いましたよ。なんでもよく聞き、よく話すこと。私なんかどうしてもこういう機会が少ないから、ちょっと残念だな。いや、機会があるだけでも有り難いと思わなくちゃな。


2月26日(水) 髪を切りました。けっこうばっさりと。初めてカラーリングもしてみました。

 船橋の図書館には、「群像」が置いてなかった。ショック。私が「鼻クソご飯」(舞城王太郎)を読める日はいつ…?

 ナルコユリの株を花屋の店先で見つけてしまったので、衝動買い。ずっと欲しかったのよ。薄紫のハナニラにも惹かれて購入。さっそく庭に植える。あと数年たてば、いろいろ繁ってきていい感じの庭になるのでは、と夢をふくらませつつ。植物って、びっくりするほど巨大化するからね、好みの環境だと。今、晩秋に植えたナデシコの株が巨大化して、花壇の土が見えないほど。

 そうかー、王様売れてますか!よかったよかった。あたしも追加注文しようっと。

 乱読『永遠の出口』(森絵都、集英社より3月末発売予定)のみアップ。金城さんのも書きたかったのに、諸事情によりタイムアップ(泣)。


2月25日(火) しまった、今日は早く寝るつもりだったのに気がつけばまたこんな時間…。

 『ハゴロモ』(よしもとばなな、新潮社)を読み始めたら止まらなくてイッキ読み。☆4つ半。よかったです、ものすごく。初期のばななちゃんと感触は似てるけど(『王国』あたりから、”戻ってきた”という気がする)、あの頃より文章が円熟味を増してる気がする。最初の頃はもっと青くてがむしゃらな感じがあったけれど、今は思いをよく噛み締めて言葉にしているというか。夜の雪のように、静かに静かに、音もなく心に沁みいってくるような作品です。自分まで浄化されたような、今、とてもいい気持ちです。

 いつも思うんだけど、彼女の小説を読んでいると、自分の心からいろんな思いがこんこんと湧き出てくるよ。それはとても清らかな何かなんだ。


2月24日(月) いくら降ってもアスファルトに吸い込まれるように消えていく、はかない春の雪。でも花壇や車のフロントガラスは、うっすらと薄化粧。

 『未読王購書日記』(未読王、本の雑誌社)入荷。読みでがありそうですね。『セカンド・ショット』(川島誠、角川文庫)も本日入荷。買わねば。ノベルスでは、『工学部・水柿助教授の日常』(森博嗣、幻冬舎ノベルス)が出てたことに今日気がついた。イラストは山下和美。

 『よこしまくん』(大森博子、偕成社)を注文して積んでみた。おおー、これは噂どおりの面白さ。意地っ張りなとこがかわいいなあ。著者のサイト、いりたまごセバスチャンはこちら。

 『東京古本とコーヒー巡り』(交通新聞社)がなかなかいい感じ。散歩の達人ブックス。


2月23日(日) ミヤコワスレの苗などを購入し、庭に植える。雑草を抜いたり、元気のないユリオプスデージーを日当たりのいい場所に植え替えたり。あ、近所で咲いてる名前がわからなかった花はオウバイでした。黄色い梅と書くのね。

 昨日書き忘れたが、『上と外』(恩田陸)の合本が幻冬舎から出てびっくり。しかしこの装丁はちょっと………。

 『フライ、ダディ、フライ』(金城一紀、講談社)読了。爽やかなおっさんリベンジもの、という説明でいいんでしょうか。主人公の、どこにでもいそうなくたびれた中年サラリーマンのファイトに、胸が熱くなりました。夢物語かもしれないけど、やればできる。やろう、と思うことが何よりも大事なんだ。自分しだいで、世界はこんなにも輝くんだ。彼が自分の弱さに目覚め、逃げないで向かっていく姿には強く励まされるものがありました。彼を助ける『レヴォリューションbR』の男子高校生たちが、またなんとも素敵。ほんとカッコいいし、愛すべき連中です。


2月22日(土) あ〜、やらなきゃいけないことは山のようにあるのだが、うだうだしちゃうなあ〜。ついつい、テレビでやってた「ターミネーター2」を見ちゃったよ。今見ても面白い。今夏予定のパート3も楽しみ。

 明日、日曜の夜11:30からフジテレビ系にて放映の「EZ!TV」にて、Next賞についての特集があるとか。『アフリカン・ゲーム・カートリッジズ』の深見真さんが紹介されるそうです。

 新刊速報、更新。あ、あれ?講談社ノベルスの3月予定に、舞城が入ってないよ…?(泣)

 ついでにトップページの画像も春バージョンにチェンジ。


2月21日(金) 『なるたる』10巻(鬼頭莫宏、講談社アフタヌーンKC)読了。…うそおおお。こ、こんなことがあっていいのか。は、早く次の巻を!それにしても、どんどん奈落の底に落ちていくような話だなあ。

 今日はめっちゃ眠いので、新刊速報はまた明日。ダイジマン、お誕生日おめでとう!ついにキミも30代だね(^^)


2月20日(木) 三寒四温。今日は前者。庭のムスカリの花芽が、地面から顔を出し始めました。

 生きてて、ご飯が食べられて、住むところがあって、好きな本が買えて読めるんだから、今の自分はものすごく幸せだと思う。へこんだりすることはあっても、不幸ではないよ。

 『小指の先の天使』(神林長平、早川書房)入荷。海外文学のような表紙。意外。『たかがバロウズ本。』(山形浩生、大村書店)と『宇宙船レッド・ドワーフ号2』(グラント・ネイラー、河出書房新社)はやはりSFコーナーに積むのが正しいのでしょうか>ダイジマン。あと、『2099年恐怖の年 終末の日』(ジョン・ピール、偕成社)なんてのも。これは児童書だけど、SFコーナーにも置くべきか?『ダレン・シャン』7巻(小学館)や『魔法のほうき』(井辻朱美、廣済堂出版)もきてましたな。

 『東映スーパー戦隊大全』『アクマイザー3 超神ビビューン大全』(ともに双葉社)も入荷。あっれー、事前注文出してなかったっけか?各2冊しか入ってこなかったぞ。速攻追加注文。

 『第三の時効』(横山秀夫、集英社)どどんと追加が入荷。うれしい!集英社様、ありがとうございます!

 猟奇掲示板のはやみ。さんの書き込みを見て、あわてて『BREATH』(川原由美子、ソノラマコミック文庫)をゲット。元本持ってるからいいやと思ってたら、未収録作品が入ってるですとおおお!ふう、無事入手できてよかったよかった。でもこの「PARK」って読んだことある。コミックARIAなんて買ってたかなあ?全然記憶ないのだが。

 昨夜、『レヴォリューションbR』(金城一紀、講談社)読了。☆4つ。4つ半でもいいくらい。3つの中篇が入ってるけど、やっぱり表題作が一番よかった。キャラが皆、ほんっと魅力的。アギーに会ってみたいよ!


2月19日(水) うちのあたりでも、梅が咲き始めました。あのしだれるように枝いっぱいに咲いてる、黄色い花はなんていうのかな。レンギョウじゃないと思うんだけど。

 うちの庭のビオラ。2月になってから、花が元気になってきたみたい。

2月19日のビオラ

 『ハチミツとクローバー』4巻(羽海野チカ、集英社)読みました。ガーンときました。はぐちゃんの大きさに。やられた、と思いました。フラれても夢を見てしまう山田さんの気持ちはものすごくよくわかる!泣けたよ。真山くんは彼女に何もしてあげられないなら、やさしくすんなっての。でも山田さんもやっぱり彼に会えるほうがうれしくて、だけどその想いは決してかなうことはなくて、でも真山くんのほうもツライ恋をしていて、ああもう切ない!切なすぎる!

 『だれかを好きになった日に読む本』(偕成社、品切れ)の、川島誠「電話がなっている」読みました。こ、これは…。なるほど、噂に違わずすごい話だわ。や、正直、ここまですさまじいとは思わなかった。まさかSFだったとは。悪夢みたいな話。

 すぎえさん本の雑誌社のイチオシ、『フライ、ダディ、フライ』(金城一紀、講談社)を読むために、その前の話『レヴォリューションbR』を読み始めました。うわ〜〜ん。最初の話で、めちゃめちゃ泣いちゃったよ。こんなにいい話だったのか。『GO』より好きかも。オチコボレ男子校の主人公達、「ザ・ゾンビーズ」。ああでもなんてカッコいいんだろう!世の中の不条理を蹴飛ばして、まっすぐ駆け抜ける彼らの眩しさがなんともすがすがしい。青いだけじゃなくて、ちゃんと世の中の醜さがわかってて、何に勝てないかもわかってて、でも自分の勝てるもので勝負しようと思う、そのしぶとい雑草のような強さがいいんだなあ。骨があるんだよね。「コーヒー王」とか、「王」って言葉を聞くと皆うっとり、みたいなお茶目なところも好き。ユーモアのセンスがすごくいい。コミックみたいなノリのよさがある。さあ皆様ご一緒に!「ギョウザ大好き!」


2月18日(火) 昨日は会社休んで1日寝てました。今日はなんとか。

 「スタートレック・ファクトファイル」が創刊されてましたね。

 もう有名な話かもしれませんが、例の『白い犬とワルツを』をしかけた昭和堂が、今度は『夏のロケット』(川端裕人、文春文庫)を仕掛け販売してるそうな。12月から始めて、もうけっこうな数を売ってるとか。

 新刊速報、更新。


2月16日(日) また疲労のために扁桃腺が腫れてしまう。よわよわだなあ。あー、新刊速報が更新できない。ごめんなさい。リンクの修正だけしました。


2月15日(土) 『第三の時効』(横山秀夫、集英社)の追加がやっと入荷。つってもほんの少し。20日の重版までじっと我慢の子なのだ。「本の雑誌3月号にて、北上次郎、大絶賛!」のポップを書いて立てる。今めっちゃ売れてるのは、綾小路きみまろの『有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房』(PHP研究所)。入れても入れても売れてしまう。先日、TV「アンビリーバボー」で紹介されて聞かれまくりだった『ハートソング』『すてきなすてきな世界のため』(ともにマティ.ステパネク 、PHP研究所)もやっと入荷。これからガンガン売れそうなのは、おすぎがCMで絶賛中の『戦場のピアニスト』ウワディスワフ・シュピルマン春秋社)。原作本のほうね。同タイトルの新潮文庫は、映画のシナリオ&スチール写真。

 今朝は出社するなり、開店前に『SFが読みたい!2003年版』(早川書房)のベストSF2002フェアを陳列。西島さんのでかいパネルも展示。今ならJコレのサイン本もちょびっとだけありますぜ、ふふふ〜。けっこうご年配のお客様が、足を止めてじっと見入ってらしたので、「買ってくれ念波」を後ろからびびびと送ってみたり。

 さきほど、見本に戴いた森絵都の『永遠の出口』(集英社、3月26日発売予定)を読了。…文句なしの☆5つ!森さん、あたしのクラスメイトだったっけか?いや、電柱の影でずっとあたしのこと見てたんでしょうそうでしょう!(笑)だってこれ、あたしのことだもん。このエピソードもあのエピソードも、思いあたるフシがありすぎてアイタタター、ってくらい。

 9章のエピソードに分かれており、最初は小学3年の時のお誕生会の話。次が小学5年の担任教師との軋轢、次が小学6年の春休みに友達とデパートに行く話、というふうに年代を追って物語は進む。モデルは当然、著者の子供時代。もうね、懐かしすぎ。まんま、あたしの通ってきた道そのもの。主人公の紀子は、やがて中学に入り、高校に行き、というふうに話は進むんだけど、違うのは5章のグレた中学時代の話のみ。私は全くもって心身共に未発達のガキんちょだったので、コドモのまんまで高校までいっちゃったから(笑)。とはいえ反抗期もちゃんとあったよ。

 8章の恋の話がイタ過ぎ。ああもう本当にそうなんだよ。この頃って変に強烈なパワーばっかりあって、でもそれがうまい方向に行かなくて、なんか妙にズレた方にばかり行っちゃって何もかもうまくいかなくて結局すれ違っちゃって。はたからみるとアホとしか思えないヘンテコな行動ばかりしちゃうんだけど、でも当人はものすごく真剣で。あの物事が冷静に見られなくなるほどの強い強い想い、それが恋だったよね。おとなになっても恋の本質は変わらないけど、ここまでの不器用さと真面目さと純粋さは、やっぱり10代だけのものじゃないだろうか。

 もうとにかくね、森さんよくここまで書いたよ。もう洗いざらい、全部ぶちまけたって感じ。実に実に丁寧に正直に、あの頃の想いをなぞってる。甘酸っぱいとか懐かしいとかいうより、もうほんっとリアルすぎ。むちゃくちゃ傑作です。かつて女の子だったひと、そして今でもその女の子が心の奥にいるひとにぜひ読んでほしい1冊です。これは、あなたの話です。


2月14日(金) 立ち直りは早いです。やっと迷路から出られました。今度こそはホントにホント。ただ、多大な迷惑をかけてしまったことだけが痛恨の極み。

 バレンタインデー。娘がパパにどうしても作るというので、生チョコを共同制作。そんな年になったんだなあと思うと、母は感慨深いものがあるよ。でも他の人にはゼッタイあげないそうだ。本命一筋(笑)。

 そんな娘が今ハマっているのは、秋田文庫の『ブラック・ジャック』。学校で、友達に解説までしてるらしい。他の子は誰もそんなマンガ知らないだろうからなあ…(笑)。「メスとちょうかんしは覚えたよ!」そんなのが自慢になるんだろうか…。

 『創元推理』2003年春号、見ました。これで終わりなんだねえ。次回からは新たに「ミステリーズ!」という雑誌になるとか。鯨統一郎さんの『邪馬台国はどこですか?』の続編が載るというので、ちょっと楽しみ!

 『モンスター・ドライヴイン』(ランズデール、創元SF文庫)は意外に薄い本でした。軽く読めそうな感じ。表紙は横山えいじか。今日はハルキ文庫の『ホクサイの世界 小松左京ショートショート1』が入荷。『SFが読みたい!2003年版』(早川書房)も。わーい、大好きな西島さんのイラストだい!

 今日の新刊で笑ったのは、『古書ハンター』稲毛 恍 、青弓社)。古書小説だとか(笑)。

 集英社様から、森絵都の新刊のプルーフを送っていただきました。ありがとうございます!『永遠の出口』、3月26日発売。ちょろっと最初のとこだけ読んでみましたが、これはすごい。たぶん自分の子供時代の話(年代的にも)。これがものすごくリアルなんですよ。なんというか、あの頃の自分のビデオを見てるみたい。しかも自分の内面が写ってるビデオ、って意味わかります?あの日あの時の感情がそのまま写ってる。著者とほぼ同年代だしね(2歳違い)。しかしよくこんなにあの頃の微妙で繊細な気持ちを覚えているよなあ。お誕生会とかやったよねえ、そうそう。

 なんかぎゅいーんといろいろ思い出してきたよ。友達の家の間取りとか、畳の色やふすまの感触とか。団地の公園、友人宅の白いレースのかかった黒いピアノ、スーパーの前にあった自動販売機の10円の板ガム。はるか昔、小学校低学年の頃。なんだか、今思うとあれは全部夢だったんじゃないかって気もする。タイムマシンに乗らない限り、もう行かれないあの日。


2月13日(木) まあ、現状としては何も変わらないんだよな。かなりへこんでるけど、大丈夫ですよ。

 本の雑誌3月号購入。48pの穂村さんのコラム「棒パン的日常3」の、「未収録という誘惑」読みました。ああっ、そうなのよ!この大島弓子の「密造アップルサイダー」!あたしもいつか単行本になるだろうと思って買わなかったクチなのよ〜(涙)。そうですか、掲載誌の「別冊LaLa」は今8000円ですか。きいーっ。ああ神様、タイムマシンがあれば、高校生だったあの夏の午後、高根木戸のジャスコでそれを立読みしてた私の肩を叩いて、「いいから買っとけ」と言いに行くのに!

 同じく56pの山岸さんのコラム「SF新世紀」によると、河出文庫から3月4日に『不死鳥の剣』というアンソロジーが出る模様。中村融編のヒロイック・ファンタジーの翻訳アンソロジーで、ダンセイニ、ロバート・E・ハワード、C・L・ムーア、フリッツ・ライバーにムアコックにカットナーにジャック・ヴァンスというなんだか目が飛び出るくらい豪華なラインナップみたいっすよ!

 ああ、創元文庫の新刊、チェックし忘れちゃった。講談社文庫も出てましたね。あと宝島社から、ハイジのムックが出てた。主題歌CD(だったかな?)つき。明日買ってくるっす(今日は貧乏で本の雑誌しか買えなかったのよー)。


2月12日(水) アタシノバカ。

 『冬の子供たち』(マイクル・コニイ、サンリオSF文庫)読了。SFというより、ファンタジーっぽいかな。近未来の、今の町が雪と氷に埋もれた世界での少年少女の冒険物語。背の低い美少女が出てくるんだけど、それがなぜかどうしても脳内変換でヴァニラさん@ギャラクシーエンジェルになってしまうのには困った(笑)。

 新刊速報、更新。


2月11日(火) 昼休みにぱらぱらと『ずっと彼氏がいないあなたへ』(岩月謙司、WAVE出版)を読む。ふむ、実にまっとうなことを言ってるなあ。彼氏のいない女性を「1度も男性とつきあったことがない人」と「彼氏ができても長続きしない人」の2種類に分類し、それぞれの理由を分析している。おおざっぱに言うと、前者は傷つくのがこわくて臆病になってるとか、後者は自分の気持ちを偽ってるとか。そのどれもが、なかなか説得力のあるご意見。そこから、そもそも恋愛って何なのかという根本へ話をもっていく。

 ぶっちゃけて言うと、素直になれとか自分を卑下するなとか占いなんかに頼るなとか(笑)、当たり前といえば当たり前のことしか書いてないんだけど、でもこれがけっこうグサグサくるのよ。見返りを求めるなとかさ。既婚者の私が読んでもどうしようもないんだけど(笑)、でもとても面白かったですよ。一読の価値あり。男性が読んでもまた面白いかもね。

 ちなみにこれ、決して「彼氏がいない女はダメ」みたいに書いてるわけではないので誤解のなきよう。岩月さんは、「好きな人とうまくいく方法」を書いてるだけなので。その相手といるとリラックスできて、温かく穏やかで幸福な気持ちになれる。そういうのが本物の恋だよ、その自分の気持ちを大切にしなさいよ、と。

 にじむさん『煙か土か食い物』『暗闇の中で子供』『世界は密室でできている。』(ともに舞城王太郎、講談社ノベルス)の感想が実にいいのでリンクはっちゃお。そうなのよお、まさにおっしゃる通りなのよ!にじむさんて、ほんっと、思ってることを的確に文字にできる人だと思う。いつも密かに尊敬しておるのですよ。ちなみに『阿修羅ガール』(新潮社)はこっちの講談社ノベルス系の勢いのある、カオス炸裂のスゲエ話です(『熊の場所』はわざとブンガク寄りにちょいと上品に書いた気配がするよね>あれで上品?というツッコミはナシだ!^^)。というか長篇のほうが味が出る作家なのかな。土田さんの『煙か土か食い物』感想(2月5日)もとてもいいのでリンク。ぜひ続編の『暗闇〜』も読んでねっ!

 『冬の子供たち』(マイクル・コニイ、サンリオSF文庫)読み始めました。冬のうちに読もうかと思って。


2月10日(月) ぱらぱらと夜の雨が傘の表を叩く音を聞いてたら、今の自分に足りないものが何か突然わかった。それは例えば小学校の頃、草むしりの時間に芝生に輝いてた朝露。高校の頃、帰りのバス停で見た夕焼けのグラデーション。雨上がりのにんじん畑からもわもわとあがる湯気。夏の朝の、トマトの匂いのする空気。道端のたんぽぽ、はこべ、つゆくさ、おおいぬのふぐり。ああ、そうだったんだ!今の私が求めていたのは、土と風と空と緑。

 会社に行って帰って、うちのことやってネットして本読んで寝る。そんな毎日。これじゃ息が詰まって当然だ。私には広い空と、新鮮な風と、たっぷりの緑が必要なのに。

 レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』(新潮社)をもう一度読んでみようか。いやそれよりも、休暇をとってふらりとどこかに出かけようか。せめて1日だけでも。

 すぎえさん本の雑誌社がご来店。現在の彼の超ゲキオシの1冊は『フライ、ダディ、フライ』(金城一紀、講談社)。30代サラリーマンが元気になること間違いなしだとか。私はオウタロウの『煙か土か食い物』をプッシュ。互いのオススメ本を読むことを固く誓い合う。読んだら感想書きますね〜。あ、そうそう、これを読む前に必ず『レヴォリューションbR』を読むように言われたんだった。話が続いてるそうなんで。ああ、そういや新宿の紀伊国屋書店でのフェアについて聞くの忘れた!

 それと『未読王購書日記』(本の雑誌社)は2月22日ごろ発売だそう。A5判で、すごくシブイ装丁だとか。文章の中に赤や黄色のフォント大がないのだけがちょっと残念(笑)。さすがにカラーにはできなかったそうで。でも字はところどころでかくなってるそうです(笑)。

 そして本日忘れてはならないネタは、そう、新海誠ファンならゼッタイに買わねばならない「ニュータイプ」3月号と「アニメージュ」3月号だっ!「雲の向こう、約束の遠い場所」のパイロット版DVD(ニュータイプ)とCD−ROM(アニメージュ)がついてます。ネットでも見られるけどさ、やっぱ大きい画面のほうがいいもんね。CD−ROMのほうは、猫とか昔に作った短編なんかも入ってる模様。ニュータイプDVDはエヴァの第1回も見られます。いやあ、懐かしいねえ。好きだったなあ。なんで今更エヴァ?と思ってたら、もうすぐ発売の新しいDVDの宣伝のためだったのね。

 ハヤカワ文庫目録の2003.1月分が少しだけ入荷。目録マニアは要チェックですよん(笑)。


2月9日(日) お久しぶりでございます。しばらく体調が悪くて更新サボっておりました。頭痛でパソコンの字を読むのが苦痛になってしまって…。肩こりもひどくて、寝つけないほど…。なんかこう、カラダがパソコンを拒否してるような感覚でしたので、それに素直に従っておりました。まだ肩こりは続いてるんだけど。なにかいい解消法をご存知の方がいらしたら、教えて下さいませ。

 木曜は娘の授業参観に出て、そのあとの懇談会で先生に「来年から2学期制になります」と言われてのけぞり(秋休みが1週間あるそうだ!うらやましい!)、金曜は「群像」3月号の舞城王太郎の短編を読み、土曜は某所で濃いSFの方とお会いしてました。

 今日は3月みたいな陽気でしたね。春!って感じ。うちのチューリップが芽を出し始めました。窓辺で育てていた、水栽培のヒヤシンスも本日ついに咲きました。花の色は、桜みたいな淡いピンクでした。かわいい。

 池袋の乱歩展にちょろっと行ってきました。もっとゆっくり見たかったなあ。

 『大人になるための思想入門』(新野哲也、新潮選書)の感想をずっと書きそびれてたのが気になってたのでざざっと。はっとさせられた部分もあり、納得いかない部分もあり。ただ、自分が思っている「大人像」というのはおぼろげながら見えてきた気がする。それはいつも心に余裕があって、周囲に気を配ることができ、人に感情をモロにぶつけず、いつも飄々と穏やかな人。要するにガキっぽい、幼稚な精神というのが恥ずかしいのだ。


2月5日(水) 今朝も出掛けに雪がちらちら。寒かった〜!

 ネットダイレクトで注文してた『夜と薔薇』『散歩しながらうたう唄』(森雅之、ふゅーじょんぷろだくと)が届く。『夜と薔薇』は新装丁でうれしい。しかし、帯に「北海道立文学館 2003年1月11日〜26日 森雅之まんが原画展」って…。終ってるじゃんよ!(泣)まあやってても北海道だから行かれないんだけど…。

 ちばさん、STRさんに星間宇宙船で教えていただきました。2/3(月)〜2/9(日) まんがの森 本店にて 講談社 幸村誠先生「プラネテス 第3巻」原画展!!

 すいません、今日は寝ます。もう目が開かない…。


2月4日(火) 立春だってのにこの寒さ!昼間は雪が舞ったそうで。キーボードを打つ指が半分凍ってるよ〜。

 「暮らしの手帖」2月号、買ってきました。森雅之の「果物物語」連載第1回は「みかん」。カラーページの、みかん色があったかい。

 『阿修羅ガール』(舞城王太郎、新潮社)の追加分が入荷!新潮社様、ありがとう〜〜!超気合入れて売りますよ!今のところ、うちの関東チェーンでは当店が一番売ってる模様。へっへー。あとは『熊の場所』(講談社)の追加分をじりじりと待つのみ。あー、「群像」2002年12月号(「鼻クソご飯」掲載^^)は、もう出版社に在庫がないとのこと。図書館行くしか!

 新刊速報、さらにビミョーに更新。

 SFセミナー2003のページが更新されたそうです。今回のゲストは飛浩隆氏と出渕裕氏(アニメ「ラーゼフォン」の監督)が今のところ決定してるとのこと。飛さんの話はぜひぜひ聞かねば!

 『夢の果て』1〜3巻(北原文野、ハヤカワ文庫JA)読了。イッキ読み。すいません、あまりに悲しくて今は感想が書けない…。


2月3日(月) 帰宅途中に見上げるシリウスが、だいぶ高い位置に来るようになった。夜中にはもう春の星座が昇ってきているはず。朝、洗濯物を干すときに顔にかかる日差しも、前よりほんのすこうし強くなってきたように思える。

 入れても入れてもなくなってしまうという、驚異の売行き(当店では文庫売上ベスト第2位)を示している『黄泉がえり』(梶尾真治、新潮文庫)ですが、ついに映画も今週いっぱい(7日の金曜)までのようですね。一部上映が延びてるところもあるみたいですが。ちょっと見たかったなあ。という前に原作読もう。買ってはあるんだけど。

 雑誌「暮らしの手帖」の編集の方からメールをいただきました。なんと!「暮らしの手帖」本誌において、森雅之の連載がスタートしたそうです!タイトルは「果物物語」。この雑誌でマンガを掲載するのは初めてとのことで、読者の反応次第で連載が続くかどうかが決まってしまうそうなのです。皆様、どうか応援よろしくお願いいたします!私もこれから毎号買いますわ、ええ、ファンとしては当然のこと。この連載で、あらたなファンが増えるとうれしいなあ。ちょっと懐かしい味わいの温かい話だし、この雑誌の読者層にはウケると思うんだけどな。先日は一挙に3冊復刊されたし(ふゅーじょんぷろだくと様、ありがとう!)、うれしいことが連続だあ。

 北原文野さんがご来店。『夢の果て』1巻,3巻にサインしていただきました。お近くの方はぜひ。

 新刊速報、ビミョーに更新(笑)。関係ないけど、NOVAのウサギのぬいぐるみ、ちょっと欲しい…。

 東京創元社のメルマガに載ってた、近刊予定の『新ヨーロッパ・イラスト紀行2 ヴァンパイア ラプソディ ウィーン、プラハ、ブダペスト&トランシルヴァニア』(仮題) ひらいたかこ+磯田和一著、って出たらゼッタイ買うよ!


2月2日(日) スペースシャトルの事故で亡くなられた方々に心より追悼の意を表します。彼らの志が無駄になりませんように。いつか人が宇宙に行ける日を信じています。時間はかかるかもしれないけれど。

 昨日の日記、一部訂正。そうだよ「趣味の園芸」だったよねダイジマン…ツッコミありがとう(恥)。

 それにしても今日も超眠い。早く寝よう。カラダが守りに入ってる感じ。

 、『阿修羅ガール』(舞城王太郎、新潮社)乱読書きました。新刊速報、ほんのちょっとだけ更新。『大人になるための思想入門』(新野哲也、新潮選書)読了。感想などはまた明日。



2月1日(土) わーい!もうダメだとあきらめてた水仙の芽が出てきたよ!本当に植物ってすごい。こんな寒い中でも、人知れずむくむく活動してるんだもんねえ。窓辺のヒヤシンスの水栽培も、まん中から花芽が顔を出し始めた。何色の花が咲くのかなあ。楽しみ!

 NHKテキスト「趣味の園芸」2月号をパラパラ見てたら、「園芸ノートをつけましょう」と書いてあった。なるほどー。確かに、いろいろやってみて初めてわかることって多い。今年はビオラの苗選びに失敗しちゃって、なんか茎が火星人の足みたいに長くうにゃうにゃしてんだよね。もっと締まりのいい株を買うべきだったんだな。こういう反省点を書いておけば、来年役にたつもんね。じゃあ園芸日記のコンテンツも作るか>やめなさい>うーんマジでやるか?

 『本格小説(上下)』(水村美苗、新潮社)が読売文学賞(小説賞)受賞。ロングでずーっと売れてます。今日は金城一紀の『対話篇』『フライ、ダディ、フライ』(ともに講談社)が入荷。前者は真っ白な紙に小さくタイトル文字があるだけの、超シンプルな表紙。

 にじむさんが、SWITCH1月号を某所で発見して送ってくださいました。あ、ありがとうございます!!さっそく76pを見る。そう、舞城王太郎の描いた18枚の絵が載ってるのだ。うっわ、すごい!!この奈津川四兄弟のインパクト!名前の数=目玉の数(つまり四郎は四つ目小僧)。この二郎の顔、夢に出てきそうだよこわ〜。文章だけでなく、イラストも実にパワフルで味わいがありますね。見入ってしまう。そうそう、『阿修羅ガール』、10冊入荷してもうあと3冊しかないよ!新潮社様、追加分入荷お待ちしております!早く早く〜!

 超眠いので乱読はまた明日…。今日はすごく疲れました…。新潮常備入れ替え、段ボール10箱強…。


 

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