1.31(日)

 昨日の続きで、子供の頃の話を少し。

 私は、文字を覚えるのはわりと早かったらしいです。幼稚園の頃、絵本をすらすらと朗読して、親や先生をビックリさせたらしいです。卒園の時に幼稚園から『ぐりとぐら』の絵本をもらって、「なんでこんな子供っぽい本をくれるんだろう!もっと字がいっぱいあるのがよかったのに〜」と、生意気にも思ったのをよく覚えています。

 小学校の頃は、よく学校の図書室や、週イチで公民館に来る、巡回図書館「みどり号」のお世話になりました。毎週、3冊くらい借りてた記憶があります。何を読んでたかはほとんど覚えてないのですが、ムーミンを読んで、なんか原作はこわいな、と思ったのを覚えています。ひとつのものにハマるとかいうことはなく、とにかくめちゃくちゃなんでも読んでたんじゃないかなあ。ポプラ社の江戸川乱歩全集は、表紙がこわくて、いつも本を裏返して置いてました。あれ、今、装丁変わっちゃったんですよね。あの暗いおどろおどろしさがよかったのにさあ(ってこわがってたくせによく言うよ)。

 マンガの味を覚えたのは、小学3年生のときにそろばん塾に通い始めた頃。ここで、先輩達からベルばらを借りたのがスタートでした。わたなべまさこの『ガラスの城』とか、こわかったなあ(こわいのばかり覚えてるなあ、私。よほどこわがりだったのだろうか)。この頃の親友が恐怖マンガ大好きで、楳図かずおとか、一緒に読まされて、ホントにまいりました。ふたりで、一冊の本を片方ずつ持って、「いいよ」って言ったら片方が次のページをめくるっていう、アレですね。懐かしいなあ。やがて、『キャンディ・キャンディ』にハマり、「なかよし」を買い始めたのでした。

1.30(土)

 もう1月もおしまいですね。早かったなあ。

 母がいうには、私は小さい頃とてもおとなしい子供で(今ダイジマン笑ったでしょ?ホントなんだって)、いつもひとりで静かに本ばかり読んでる、手のかからない子だったそうです。ただ、ひとつだけ困ったことに、スーパーの絵本塔から勝手に本を持ってきてしまうことがあり、気付いた母があわててお金を払いにいったことが何度もあったとか(私は覚えちゃいませんが。たぶん3、4歳くらいのときかな)。

 あのボール紙でできた本を、何度も何度も繰り返し読み、あげくの果てにはページのはじっこからビリビリ紙を何層にも薄く裂くという、ゆがんだ愛情を発揮していたそうです(笑)。だから、その頃の本は残念ながらほとんど残っていません。でも、あの小学館の絵本の挿絵の、ももたろうのおもちのようなほっぺとか、花さかじいさんのちぎり絵のちょっとこわい感じはよく覚えています。3びきのくまのスープはとてもおいしそうだったなあ。おかしの家も憧れたなあ。にんぎょひめも絵がきれいで好きだった。

 子供の頃って、ホントに同じ本を何度も何度も読むんですよね。だから、古本屋にある子供の本はどれもボロボロです。でもそれは、その本がいかに持ち主の子供に愛されていたかという証です。だから、それらの本は古ぼけていてもどこか誇らしげに並んでいる気がします。

1.29(金)

 ああああ〜、疲れたあ!久しぶりに出勤したら、仕事が山のようにたまりまくっておりました。もう机の上がホントにマンガみたいに山積み!台車に新刊山積み!更に、よりによって、こんな時に新潮社の常備がまた山積み!平台はいろんな新刊ですっかり入れ変わってて、浦島太郎のよう。とにかく、鬼のように働きまくってまいりました。あうう、足がぱんぱんに張ってしまったよ!4日分のスリップはおみやげに持ってまいりました。今からまた仕事しますう。くすん。スリップ分けは大好きだからいいけどね。しかし、4日分はちとハード。それにしても、なぜ私がいない時に限って大物新刊がドバドバ出るのだ?

 というわけで、他の新刊をあまりよく見てないんですが、しっかり『球形の季節』恩田陸、新潮文庫はゲットしてまいりました。うれしい〜!『理由』があるのに、浮気しそうだわ。鈴木光司の『バースディ』も出ました。これも読まなくちゃ! 

 今日の新刊速報は、長野まゆみ者(?)、必見ですよ!

1.28(木)

 娘も徐々に回復してきたようで、絵本を読んでくれだのビデオを見せろだのと、いろいろ要求がうるさい。でも、そうやってしゃべるようになっただけでもありがたい。まだ、いつものようにギンガマンの真似をしてベッドから何十回も飛び降りるような元気はないが(昨日退院したばっかりなんだから当然か)、まあ時間の問題だろう。

 明日あたり、『オルガニスト』の乱読をアップできそう。今更だけど。ちょっとカゲキなエッセイつきです。ふふふ。ああ、それにしても今月の読書量の少なさよ!くやしいなあ。まあ、このインフルエンザ騒動があったから仕方ないが。今月中には、『理由』読み終わりたいなあ。「銀河通信」2月号も、私の都合で読書会が開けないから、特集が書けないため、アップ遅れそう。ううう。でも、ダイジマンの原稿の締め切りは明日だよ〜。ちゃんと書いてるかな?他の記事はばっちりできてるんだけど。

1.27(水)

 皆様、大変ご心配をおかけしました。とりあえず、娘は本日夕方退院しました。月曜日から、とるものもとりあえず、着の身着のままで入院につきそっておりましたので、更新どころではなく、ほっぽらかしになってしまってすみませんでした。明日1日様子を見て、大丈夫のようなら金曜日からは出社できそうです。会社など、本当にあちこちにご迷惑をおかけして、申し訳ないです。私もつらいです。いろいろ、反省することしきり。

 それにしても、本の雑誌に始まって、怒涛の幕開けだな、今年は。いろいろいっぺんにやってきて、精神的にヘビー過ぎ。いったい私が何をしたと?それとも、今までのツケがまわってきたのか?やることも山のように溜まっているし。まあ、あせらず片付けて行こう。

1.24(日)

 ただいま、2名の方からエントリー申し込みメール来てます。意外と競争率は高いかも?狙ってる方、お急ぎください!(先着順ではないのでご安心を)

 どうか早く春が来ますように。季節にも、ワタクシ的状況にも。

1.23(土)

 旦那の実家の母にSOSを送り、娘の看病を頼んで(ありがたや〜!)なんとか出社。ガーッと鬼のように働いて来ました。へとへと〜。明日も、休日振りかえたので出社。とにかく、休んで遅れた分を取り返さねば!ご迷惑おかけして、本当に申し訳ないです。月末なので、おいしい新刊いっぱい出てるし、しかもよく売れてるし。ああ!なぜ私は『超少女明日香』(by和田慎二)のように、分身の術が使えないのだ?

 ニムさんとこも、風邪で大変そう。ホントに、働く母にとって、子供の病気ほど恐ろしいものはないです。私も怒りモードだよ!

 さてさて、やっと更新できた新刊速報ですが、待望の新井素子の新刊が出ますよ!なんとお久しぶり!エッセイを除くと、『おしまいの日』以来か?

 『蒲生邸事件』ノベルス版も出てましたね。けっこう、分厚いのね。でも、宮部さんのはサクサクいけるから問題なし。今、ちょっと手元に現金がないので、銀行行くまで待っててね。

1.22(金)

 ばんざいばんざーい!皆様、ありがとうございます。おかげさまで本日の早朝、どなたかが10000をゲットした模様。ただ、誰も名乗り出て下さってないのですが…私からのプレゼント、該当者なしにしちゃうよ?いいの?

 今日も大変でした。娘があまりに治りが悪いので、病院に再度連れて行き、そこでなんと肺炎を起こしていると言われてしまいました。入院かも、という騒ぎだったのですが、検査の結果、それはまぬがれました。ああもう、心臓に悪いよ!

 でもこうしてても仕事に行きたい行きたい行きたいよお!ああ、どうなっていることやら、私の棚は!こちらも別の意味で私の大事な子供ですから。こっちも心配だよお。

 明日はなんとか都合をつけて出社できる模様。新刊速報も、どうにか明日には更新できると思いますので、楽しみに待ってらっしゃる皆様、ホントにすみません!

 『オルガニスト』読み終わりました。乱読はもう少しあとで。『理由』を読み始めたところです。(ミーハー!)もっととっつきにくいかと思ったら、わりとサクサクいけそう。

1.21(木)

 はあ。困った。娘の病状がちっとも良くならない。どうしたらいいのだろう。なんか、いろいろ考えちゃうなあ。

 12.28の日記にちょっと書いたけど、私、さんざん悩んだけど、やっぱり右の大変な道のほうをあきらめることにしました。すごく残念だけど、仕方ない。あまり欲張りすぎて、二兎を追う者は一兎も得ず、になっちゃったらアレだし。もちろん、左の道だって幸せはいっぱい転がってるし、不満があるわけではないんです。ただ、チャンスを逃してしまうのが悔しいです。やはり、こないだの「AERA」の見出しじゃないけど、30代母苦闘だよ!行政の方々、どうか、ものすごくたくさんいるであろうサービス業の働く母のケアをもっと考えて下さーい!

1.20(水)

 皆様、ご心配をおかけしました。おかげさまで、インフルエンザとの勝負には勝ったようです。暖かい励ましのメールや書きこみをたくさん頂戴し、ありがとうございました。会ったこともない方々がこんなに心配してくださるとは、感無量です。しかし、インフルエンザって、喉は痛くならないのね。熱さえ下がれば平気なのね。ここが風邪と大きく違うなあ。いつもだったら、まず喉をやられるから。

 がしかし、私は治ったのですが、今度は私が寝こんでいる間に娘を預かっていた母が発病。娘もまだ治らないし(なぜ私だけ1日半で治るかなあ)。ああ、どこまで続くのか、このインフルエンザ攻撃!ここんとこ、ラッキーとアンラッキーの洪水が怒涛のように押しよせているよ、私。ちょっと泣きたい気持ち。

1.19(火)

 引き続き、風邪で寝ております。ただいま、37.5度。だいぶラクになりました。あと1日寝てれば、復活できるかな?暖かい励ましのお言葉をいろいろ頂き、ありがとうございます。それにしても今年のインフルエンザは、通りすがりに胸倉つかまれて、いきなりの最強アッパーカット!という感じですね。強烈でした。インフルエンザなんて、かかったの久しぶりかも。大人になると、予防注射もないしねえ。

 熱でラリってると、妙な夢をたくさん見ます。ひとつ、懐かしい夢を見ました。うちの書店は94年に改装したのですが、その改装する前の店の夢でした。今はすっきりしてますが、あの頃はわりとごちゃごちゃっとした棚で、意外なところに意外なものが入ってるという宝探し的本屋でした。あれはあれでいろいろ使いにくいところもあったのだけど、こわす時には本当に悲しくて、涙が出たものです。今はもうこの世に存在しないものだけれど、私の中には今でも目をつぶれば鮮やかにあの店の光景が甦ります。(それにしても、仕事の夢を見てしまうあたり…)

 というわけで、引き続きダイジマン、よろしくなのだ!

1.18(月)

 天罰てきめん。娘のインフルエンザがうつりました。昼前からひざが痛くて力が入らず、これは熱が出ると思って早退したら案の定。今、38.5度です。(だったら寝ろ!というお叱りが来そう…すいません、すぐ寝ます。)というわけで、今日はダイジマン主役の銀河通信なのだ!たのむぞ!ふっふっふ、明日の朝開けた時の書きこみが楽しみだな。

1.17(日)

 いやあ、まいった。先週、風邪でずっと保育園を休んでいたうちの娘、水曜日あたりから熱は下がったのですが、今日また発熱。こりゃやばいと、空いてる病院を探してあわてて見せに行ったところ、インフルエンザとのこと。今、流行ってるそうですね。学級閉鎖とかも多いとか。皆様も、どうぞお気をつけて。私も娘にうつされたのか、ちょっと喉が痛いです。

 しかしそんな娘の横で、『ちいさなのんちゃん』(永野のりこ、アスペクト)を読んで爆笑するひどい母(私)。これは、子育てコミックなんですけど、開き直った作者の親バカぶりがとにかくおかしい!そして、こののんちゃんの可愛さよ!その気持ちよくわかります、のりこさん!

 私は自分が子供を持つ前から子育てものってけっこう好きで、浪花あいさんの「来訪者」シリーズ、石坂啓の『赤ちゃんが来た』など読みました。『ぽよぽよザウルス』も全巻持ってます。子供って、ウケを狙ってるわけじゃなく、無邪気に大バカなことを言ったりやったりするのが面白く、見てて飽きないです。でも、永野のりこさんちは母親がいちばんヘンかも。

 昨夜、『オルガニスト』少し読み始めたトコ。今夜はガンガン読むぞ!

1.16(土)

 なんか、あっという間に10000件行ってしまいそうな勢いだなあ。記念企画を考える間もないかも。ど、どうしよう。

 お礼といっては何だが、ちょっと宣伝。今発売中の講談社文庫最新刊『謎 ジパング』明石散人の解説を、うちと相互リンクしている、積ん読パラダイスタニグチリウイチさんが書いてらっしゃいます。この本、『邪馬台国はどこですか?』が面白かったという方ならお勧め、という歴史ミステリみたいな感じらしいです。解説だけでも読むべし!

 今日昼休みにダイジマンに『危険なヴィジョン1』(ハヤカワ文庫)を見せてもらいました。笑えました、最初の前書き。u-kiさんのページの、「なってねえなあ!」の意味がやっと判明。アシモフのエッセイとエリスンのそれに対する返答が、意地っ張りというかお茶目というか。ふたりとも、どこか茶目っ気があって、なんか子供みたい。きっと彼らは少年みたいなキラキラしたものをずっと心に持ちつづけている大人だったんでしょう。

 今日はいっぱい本を買ってきたのでとても幸せ〜。ああ、また食費を使いこんでしまったよ。とほほ。

1.15(金)

 今日は成人の日。通勤途中に、振袖姿をちらほら見かけました。雪が降らなくてよかったですね。今日の天気予報は午後から雪だったので、ワタクシ的には白いうす曇りの空にけっこう期待してたのですが。(千葉育ちの私は、雪が大好き。喜び庭かけまわる犬タイプの人間です)

 いまだに本の雑誌効果続く。「本の雑誌で見ました」というメールが続々と来て、とてもうれしいです。わざわざ検索してまで見てくださり、ありがとうございます!ダイジマンに言ったら、「えらいよなあ、オレなんかURL書いてあっても見ないよ」と感心しておりました。それはキミが単にナマケモノなのでは?(笑)

 しかも、意外なところに効果アリ。うちのレンタル掲示板を管理してらっしゃるTea Cupさんが、うちの掲示板がここんとこあまりににぎやかなので、なんと無料バージョンアップをしてくれたんです!保存ログが50から100件に、1ページにつき10件見られるのが20件にまで増えたんです。ありがとうございました。なんか、私何もしてないのにこんな恩恵に預かっていいのだろうか?これも皆様のアクセスのおかげです!

 芥川賞、直木賞発表になりましたね。芥川賞の『日蝕』は、あっという間に売りきれ。新潮社様、早く増刷してね!直木賞の『理由』は、ずっと前に買ったのだが未読。この機会にチャレンジしてみよう。それにしても、今日の毎日新聞の紹介はネタバレだゾ!ミステリの結末を書くなっちゅーの、もう!

 『エンダーのゲーム』読み始めました。面白い!思いっきり、カード節ですね。『消えた少年たち』と肌触りが同じ。家族を書かせたら天下一品ですね、この方。今年はカードを全部制覇しようかな。でも、全部読んでしまうのがもったいないような気も。やまなださんお勧めの『無伴奏ソナタ』を次は読もうかな。あ、本日の注目新刊速報は、SFもの必見ですよ!

1.14(木)

 今朝、7時前に起きると、まだ暗くて、夜明けの三日月がかかっていた。と思ったら、たちまち明るくなり、日が昇って、唐突に朝がやってきて、なんだかびっくりした。夜から朝の間ってすごく時間的に短い気がする。ほんの一瞬。夜明けって、たまにしか見ないからとても不思議。

 今朝、目覚めてびっくり。右目が糊付けされてて開かない。昨夜、なんか異常に目やにが出て、目の前が曇るくらいだったので、こりゃやばいかも、と思ってたら案の定。いやはや、これは「ものもらい」だあ!昨日、汚い手で目をこすったかなにかしたらしい。右まぶたがぽったり腫れてて、お岩さん状態。ううう、みっともない。いつもはコンタクトなのだが、今日は久しぶりにメガネで出社(私は視力0.03)。夜になったら、だいぶ腫れもひいてきた。やれやれ。のどもちょっと痛いのよ。踏んだり蹴ったり。

 仕事から帰ってわくわくしながらネット立ち上げてこのページ見て絶句。なになに、このアクセス数は!見間違いかと思いましたよ。だって、朝はまだ9000なんてはるか先って感じだったのに。おそるべし、本の雑誌効果!さすが、公称10万部!10万部ですよ、考えたらスゴイことですよね。だって、ネットで10万人が見てくださるなんていったら、ものすごく大変じゃないですか。やはりまだまだ、ネット人口は少ないよね。何はともあれ、初めていらして下さった方々、ようこそiいらっしゃいませ!どうごごゆっくりお楽しみ下さいませ。ご意見、ご感想もお待ちしておりますですよ。

 というわけで、9000件突破!kochi様、ありがとうございました!

 それにしても、昨日の掲示板書きこみは我ながらすさまじかった。まるで、1日中ネットしてたみたいに見えますが、それは違います(違わないか?^^)。でも私、もし専業主婦になったら、間違いなく立派なインターネット中毒患者だな。1日中ネットして、本読んで…うむ、それも幸せかもしれないのお。ダメダメ人間まっしぐらだな。

 さて、今日は『オルガニスト』を読み始めるのだ!通勤用は、悩んだ末、『エンダーのゲーム』に決定。すごく厚い本だから、時間かかるかな。

1.13(水)

 角川書店が発行しているPR誌「本の旅人」99年1月号に、吉本ばななさんのエッセイが載っている。題して「思い出の書店」。彼女が昔好きでよく通っていた書店の話なのだが、本を読む人間なら「うんうん、まさにそのとおり」と思わずにはいられない、素晴らしいエッセイである。
 私が特に感動したフレーズは、彼女がそのお気に入りの、まさに本好きが本好きのためにやっているような書店でゆっくり見てから本を買い、夕方の商店街の活気の中、喫茶店に入って本を読んで至福にひたる、といった文章の後。(ここより引用、ばななさん失礼)

 人が成したすばらしいこと、手間もかかるし誰に評価されるわけでもないのに好きでやっていたことは、こうしてなにか善きものに結実することがあるのだと思う。

 そう、誰かが何のメリットもないのにたまらなく好きでやっていることというのは、何か他の人の気持ちをも動かすものがある。パワーが伝わるとでもいうのであろうか。こちらまで幸せな気持ちにさせられる。私も、そんなふうに誰かを幸せな気持ちにさせるような書店の棚を作るのが夢であり、目標である。一歩ずつ、頑張っていきたい。

 偶然にも、私の愛読してるページ「月下工房#書評系」のサイトウさんも、同じような意味が少し入った日記(1.8)を書いている。こちらは、Webページについて。これも素晴らしい内容なので、ぜひお読みになってみて下さい。

 「何のためにWebなんてやってんの?」と聞かれることがある。何が楽しくて?どういうメリットがあって?でも、そうやって聞いてくる人にはきっとどう説明しても理解してもらえないだろう。ただただ、自分の中からむくむくと湧きあがる、「書きたい」という気持ちだけなのだから。相変わらずへたっぴで自己嫌悪もしょっちゅうなのに、それでも書かずにはいられない。なんでこんなパワーが湧き出てくるのかは、うーん、自分でもわからない。

1.12(火)

 この頃、ポカが多い。こう、ささいなうっかりミスといおうか。今日も今日とて、会社に行こうと街まで出かけたら財布を忘れて愉快なサザエさん♪になってしまったし、家の電気消し忘れてて、夕方帰ったらこうこうと灯りがついてるし。何だか、頭のネジがゆるんでいる。ええまあ、いつものことなんですが。私は実におおざっぱでがさつな性格なんで、細かいことをきちんとするのが苦手なんです。いかんな。今年の目標は、「ちゃんとしよう!」に変更しよう。(きっと守れないな。)←今から言うなって。

 さてさて、「本の雑誌」に載ったことで、アクセス数は増えるでしょうか。ドキドキ。でも、URLは載ってないので、検索しないとダメなんですね。そこまでして、見てくださる方っているかなあ?なんか、ものすごくひきつった緊張しまくりの笑顔の写真で、自分で見ても笑えます(^^)。沢野ひとしの、ワニ目のような顔してますね。

 「本の雑誌」の連載では、吉野朔美のエッセイマンガが一番楽しみ。「ああっ、それわかる!」という、本好きならではのあれこれが、実に面白い!単行本になった『お父さんは時代小説が大好き』(本の雑誌社)は超お勧めです。(あ、次回の「このコミックがいい!」のネタにしちゃおっかな。)これを読んで、思わず買ってしまった本がいっぱいある。これに紹介されてる、『平行植物』(工作舎)、ずっと欲しかったけど高くて悩んでたんです。先月、ちくま文庫の新刊で出たときはうれしかった。ちくまさん、あなたはエライ!

1.11(月)

 今日は娘の発熱のため、会社を休んで家から一歩も出ず、1日看病。といっても、目の前でどんなに苦しそうに咳き込んでいても、何にもしてあげられることってないんですよね。病気を治してあげられるわけじゃなし。親なんて無力です。

 と私が休んでいる間に、本の雑誌2月号が出たとのニムさんからのカキコあり。ひえ〜〜!世間様に見られる前に、自分が見たかったよお!しかも、今現在まだ見られず。ああ、気になる!公共道徳に反するからと出版差止めになるような写真じゃないですか(笑)??それだけが心配で…。

 やっと「ピアノ・ソナタ」読み終わる。海外ミステリって、長いんですよね。さてさて、次は何読もう。「オルガニスト」の予定ではあるんだけど、「ルナ・ゲートの彼方」の読みかけも気になっているんだよな。確かもうすぐ、重松清の新刊も出るはずだし。悩むところだ。

1.10(日)

 おとといあたりからちょっとゴホゴホしていた娘が、ついに熱を出してしまった。うーん、これだから子供はあなどれない。明日は、会社休まねば。ああああ、つらいくやしいそして何より気遣ってやれなかった自分に罪悪感。母親失格だなあ。

 私は、今回の冬は案外無事に過ごしている。あ、やばそう、というのは何度かあったが、薬と気力でえいやっと風邪をノックアウトしてしまっている。あと、ひとにすすめられたのだが、帰宅したら必ずうがい薬を使うようにしている。最初苦手だったが、今ではあのちょっと甘いようなヨードの味がなんとも…。うがいしたあとの、のどがビリビリする感じもなかなか。

 年末年始は、疲れもあったのか、会社で風邪が大流行でした。皆様も、どうかご自愛を。いよいよ寒くなってきますからね。私のほうは、関東平野特有の快晴が続いてます。空気が乾燥してて、のどが乾く乾く。そういや去年はけっこう大雪が降って大変だったのですが、今年は全然降らないですね。2月3月あたりかな。

1.9(土)

 ここんとこ、あちこちの掲示板(うちも含めて)で、『秘密』が話題になってて面白い。同じ本を読んでも、人によって、感じ方ってホントに違いますね。だからこそ、本の話は面白いのだ!へーえ、そういう見方もあるんだなあ、と新しい発見もあるし、同じ意見の方がいればそれも嬉しいし。ホームページを作るだけでは一方通行ですが、こうやって、意見の交換ができるのはとても楽しいですね。さあ、あなたも星間宇宙船へゴー!

 リンクがじわじわ増えててうれしいです。リンクして下さった方々、ホントにありがとうございました!しかもSFのところにばっかりだ、とダイジマンも喜んでおりました。(笑)

 さて、あちこちで話題になってる、ネタバレについてちょっと。
 実は私、一番最初に銀河通信(紙版の0号←全くの試作版)を作ったときに、大失態をやらかしたんです。何をかくそう、あの宮部みゆきの『火車』のラストシーンを書いてしまったんです!いや、私はあまりにあのシーンにガーンときたので、どうしても書かずにいられなかったんです。が、友人に「あのネタバレにはショックだった」と指摘され、深く恥じ入りました。
 以来、気をつけているつもりですが、今までの私の記述に、これはちょっとというところはありませんでしたか?もしありましたら、遠慮なくお申し出下さいませ。

 私はやはり、ネタバレはしない方がいいという意見です。もちろん、ネタがばれても面白い本はあります。そういうのは別にいいんです。でも、例えばアガサ・クリスティの『アクロイド殺し』の犯人が読む前にわかってしまったら?あの本の面白さは98%くらい失われるでしょう。それじゃあ、あまりにもったいないじゃありませんか!あの、天地がひっくりかえるような驚きを味わいそこなったら、それはものすごい大損ですよ!
 ゆえに、私はやはり驚きを純粋に楽しむためには、ネタはばれないほうがいいと思うわけです。言いたいのに言えないのはホントに苦しいですけどね(笑)。

1.8(金)

 昨日はへたっていたが、今日は復活!ちょっといいことがあったのだ。へへ。なんとも単純な人間だ、私というヤツは。どんなにいやなことがあっても、ほんのちょっといいことがあれば、人間けっこう乗り切れるものなのかもしれない。プラスは、マイナスよりはるかにエネルギーが大きいのかも。

 今夜は寒いです。冷え込んでます。オリオン座も凍っていそう。このあいだのしし座流星群のときに一晩中オリオン座を見てたので、なんかもう今年の冬のシーズンぶんたっぷり見てしまったような気がしてます。いくら見ても飽きないけどね。

 今夜のメニューは、ラーメン。だって、昨日のテレビチャンピオンがラーメンで、すごくおいしそうだったんだもん。でも、自分はそーんなに好きなわけじゃないんだ、と食べてから気がついた。最近、脂っこいものがキツくなってきた。ごはんと野菜とお豆腐があればいいや、って感じ。肉や魚はちょっとだけでいいの。最近のお気に入りは、某パン屋さんのオムレツ入りトマトサンドです。 

1.7(木)

 今日はちょっとブルーなのだ。

 私は案外優柔不断なとこがあって、人に強く言われると、わりとずるずる引きずられてしまう。で、後で自己嫌悪に陥る。なぜあの時、はっきりNOと言わなかったのかと悔やむのだ。今、このドツボにはまっている。

 こういうときは、好きな本にでも没頭するに限る。さて、『ピアノ・ソナタ』の続きを読むかな。『秘密』は読み終わりました。あんまり周りの評判がいいので、ちょっと期待しすぎたかな。でも、悪くはなかったです。これは、乱読難しいなあ。ネタバレしないように書くのは難しいかも。

1.6(水)

 昨日のメールに続いて、本日は山之口洋さん(第10回ファンタジーノベル大賞受賞者!)からも書きこみしていただく。う、うれしい!なんだか、意外な方にあちこちでROMっていただいているようで、「読んでます」と言われるたび、いちいち驚き赤面してしまう私。こちらは、どこのどなたが読んで下さってるか全然わかりませんものね。ありさとの蔵さんからも、リンクされててびっくり!ありがとうございます。今読んで下さってるあなたにも感謝!

 今日は仕事が休みだったので、母をひっぱって、小田急美術館の「女性画家が描く日本の女性たち展」を見に行く。いわゆる日本画の美人画です。私、こういうの割りと好きなんですよ。ああ、でも美術館なんてほんっと久しぶりでした!独り身の頃は、よく休日にひとりでぶらりとあちこち見に行ってたんですが、さすがに子供が出来ると行かれませんわね。目の保養をさせて頂きました。蕉園という画家の絵が良かったです。目の表情がヨイの。

 この頃、地方に絵本美術館がいっぱい出来てますよね。行きたいところ、いっぱいあるんだけどなあ〜。
 信州の、ペイネ美術館、すごくよかったです。おすすめ!岡谷市の諏訪湖のほとりの絵本美術館も行ったことあります(祖母の家の近くなので)。さとうわきこさんのサイン本とかありました。昔、小淵沢の東くんぺい美術館に行った時は定休日で、とても残念でした。永田萌さんとか、いわむらかずおさんとかの美術館も行ってみたいし。MOEを見てると、うずうずします。娘が、もうちょっと大きくなるまでお預けかな。くうっ。

 あとちょっとで、『秘密』(東野圭吾、文藝春秋)読み終わるとこ。読んでびっくり、これミステリじゃないじゃん!こりゃSFだぜい!いや、でも『スキップ』(北村薫、新潮社)がミステリならこれもいいのか?あと、通勤&昼休み用には『ピアノ・ソナタ』(SJローザン、創元推理文庫)を読み中。これがいいんだ!もうね、何気ない描写だけでもイイの!文章が肌に合うとはこういうことね。

1.5(火)

 出版社や、取次(本の問屋さん)は、今日から仕事始めのところが多かったようです。で、やっと今年初の新刊速報をゲットできました。どっさり入れましたので、ご期待下さいませ!今回もすごいよ〜!ふっふっふ。2月は、あのブギーポップの最新刊他、オイシイ文庫が目白押し!ハードカバーは逆にちょっと収穫少ないかな。もっと、いいの出ないかなあ。

 「エドガー・ライス・バローズのSF冒険世界へようこそ!」の長田さんから、リンクのお願いが来てびっくりする。こんな超マニアックなページとリンクしていただけるとは!だって、うちってSFページじゃないのに(笑)。まあ、これもダイジマンのおかげですが。すっかりうれしくなって、こっちからもリンクしてしまいました。ありがとうございます。

 「青猫の街」読みました、とメールしたら、著者の涼元さんから返信メールが届きました。著者じきじきにメールが来るってすごいことだよなあ。私の乱読についての逆感想を書いてくださり、とてもうれしかったです。おかげで、今日1日なんだかとても幸せな気分でした。

1.4(月)

 ははは、書いたその日に今年の目標を破ってしまった私。今年もダメダメだね。昨夜は、寝たのは3時でした。だって、古畑vSMAP、長いんだもん!ビデオに撮って、12時から見はじめたので、終わったのが2時半過ぎでした。ああもう。でも面白かった、というよりあれはSMAPファンへの新春大サービスといった感じでした。

 今日から仕事始め。今年は、私もしかしたら前代未聞の忙しさになるかもという予感。

 確か去年の仕事始めの日に、ダイジマンがいきなり「次回の銀河通信の原稿できました!」と勇んで言うので、あの遅筆の彼がいったいどういう風のふきまわし?と思っていたら、星新一さんが亡くなっていて、そのショックで彼はガーッと原稿を書いて来てしまったのでした(笑)。
 あのときの銀河通信は、本誌2ページなのに、号外2ページ、付録(星新一追悼特集)4ページというすさまじさでした(というかあれは彼の熱意に負けたのでした)。ダイジマンの原稿を打ちこむのがすごく大変だったのを覚えています。まだパソコンに不慣れな頃で、途中まで入力したデータが強制終了しちゃって、泣く泣くもう一度打ち直したり。でも面白かったです。へー、星さんってこんな人だったの!と新たな発見をしました。お茶目な方だったんですね。
 彼の命日って、12月30日だったんですね。私はそんなわけでてっきり1月あたまだと思ってました。 

1.3(日)

 元旦に、今年の目標を書こうと思ってすっかり忘れてました。一応、毎年考えるんですが、今年はどうしようかなあ。

@家計簿をちゃんとつける。(と会社で言ったら、「そんな絶対に3日間しか出来ないことを目標にしてどうするんですか!」と後輩に言われた。見ぬかれている…)

Aせめて2時前に寝るようにする!(ああ、これも守れそうにない…)

B本をもっとがんばって読む!!(努力はしてるんだがのお。更新した後、他のページをROMってしまうとついつい…)

Cもっとパソコンの勉強をする!(なんか、ある程度わかるようになってから、全然進歩がないんですわ。今年はもっと深くいこう!)

ってなとこでしょうか。あ、あと、当然売り上げアップね! 

1.2(土)

 今、新年会in我が家がお開きになったところ。今回のメニューはおでんでした。あとは酒と酒と酒!日本酒3種類、ワイン2種類を飲んで幸せなのだ。今回のは皆当たりでした。口当たりが良くて、おいしかった〜。ウチで飲むというのもいいね。帰る事気にしなくていいから。ああ、それにしても明日体重計に乗るのがこわいよ…。

 皆で、たほいやゲームをやって盛り上がりました。広辞苑で、なんか妙な言葉を捜して、その意味を当てるというもの。これって、誰が一番ウソがうまいかがよくわかりますね。でも酔っ払ってるから、漢字が書けない者、親なのにポーカーフェイスができず、他人の解答を読みながら笑い出してしまい、答えがバレバレの者(これは私。ウソのつけないヤツなのだ。というより単なる酔っ払いか?)などいて、もうむちゃくちゃでした。面白かったよ。

 昨夜、『青猫の街』と、『封印された数字』読み終わりました。乱読は明日ね。『青猫』は良かったです。インターネット・ミステリという言葉がぴったりかな。ラストはうーむと考えさせられました。深かったです。『封印』は、星ふたつですね。これは、私の最低ライン。ちょっとがっかりだな。例の『死の蔵書』のシリーズの方がよかったです。

1.1(金)

 明けましておめでとうございます!今年も、銀河通信をよろしくお願い致します。

 こちらは寒いけれどよく晴れていて、実に正月らしいお天気です。さっき、家族で家から一番近い、とても小さな地元の神社にお参りしてきました。10円のお賽銭で、こんなに頼むかい!と神様に怒られそうなくらい、たくさん願い事をしてきました。だって、ねえ、1999年ですから!

 今年は、電子年賀状にもチャレンジしました。ラクでいいなあ、これ。メールでご挨拶ってのも、面倒がなくていいですね。昨夜、紅白を見ながら残りの年賀状の宛名を書いてて、そのあと知り合い何人かにはメールで新年のご挨拶をしました。

 新しい年になったことだし、ちょっとあちこちページの模様替えをしました。って、正月からパソコンと遊ぶ私。なんか、よそのサイトも正月バージョンにいろいろ変わってて、面白かったです。特に、素材集ページはさすが!って感じですね。私はこういう絵の才能は全くないので、いつもいろんな方にお世話になってます。お借りするばかりで、なんのご恩返しもできずにすみません。

 さて、「青猫の街」続き読まなくちゃ。あとほんのちょっとなのだ。乱読アップは、今夜か明日かな。そうそう、昨日買った本。「あこがれくじら」「ともだちパズル」おーなり由子、集英社コミック文庫。なんと北村薫さんがあとがきを書いてるのだ!


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