8.31(火) ついに8月も終わりですね。学生さんたちは、今ごろ泣きながら宿題やってるかな?ふっふっふ。まあ、がんばりたまえ。私は、「夏休みの友」みたいな問題集はけっこう好きでしたが、工作には泣いたクチです。よく母に手伝ってもらったっけ。中学1年のときは、42日間、毎日1作づつ(ホントは違ったけど)日記代わりに詩を書いて提出して、賞をもらったことがあります。

 今日はちょっと気持ちがむしゃくしゃしてたので、マンガのヤケ買い(笑)をしました。といっても、3冊くらいだからたいしたことないけど。須藤真澄のアスペクトから復刊された『観光王国』と、『子午線を歩く人』と、こっちは竹書房の『電気ブラン』。なんか、最近彼女の昔の作品が見直されてるんでしょうかね。私は『ゆず』あたりから入ったクチなので、昔のは読んだことないんです。『電気ブラン』は、涼元さんのおすすめなので、買ってみました。けっこう、初期の作品は暗いところがあって、谷山浩子っぽかったとか。

 どんな作家でも、初期の作品って、荒削りだけどパワーがあっていいですよね。よくも悪くも、その人らしさがよく出てる。こわいものなしで、守るものもないから、思いっきり好きなようにのびのび書いてる。へたっぴなとこも確かにあるんですが、その頃の作品は、もう二度と書くことのできないものなんですよね。気持ちの新鮮さや、情熱といったものが作品に宿ってる気がします。

 そう、だから私はほとんど自分の文章の書きなおしというのをしないんです。って話がずいぶん飛びますが。昔の乱読なんか読むと、恥ずかしくて穴に入りたい。思いきって削除したくなってしまう。本当は、もっと練りに練って推敲に推敲を重ねたりしたほうがいいのかもしれない。でも、最初にそれを書いた時と、もうすでに今の自分は微妙に違う人間なんです。下手に直すと、なんか情熱がずれるというか、気持ちがちぐはぐになった文章になってしまうのです。

 極端な例が高村薫(笑)。あの方って、単行本から文庫になるとき、気に入らないとこ書きなおしたら、なんと内容のみならず、題名まで変わってしまったそうではないですか!(わが手に拳銃を)。私は、どんなにつたなくても、それを一番最初に書いたときの気持ちを大切にしたいのです。ほんっとに恥ずかしいですが。

 昔、篠由紀子の漫画にこういうセリフがありました。人の細胞は、どんどん生まれては死んでゆき、日々入れ替わっている。だから、同じ人間でも、今日のその人と、明日のその人は全く別人だと。毎日、人は生まれ変わっているのだと。これを読んだのは高校生の頃だったと思うんですが、いまだになんか心に引っかかってて忘れられない1節です。


8.30(月) なんだかまだ、ださこんの余韻が抜けずにぼうっとしております。心が現実世界にシフトチェンジしきれてなくって、まだあっちの世界にいるの。ダメだあ〜。早く復帰しなければ〜。

 ださこんに出て思ったのは、私がどうも自分の実年齢を把握してないのでは、ということ(笑)。脳みそが無意識に実年齢より5歳くらい若く設定してしまってるみたい。というより、気持ちが現実の年齢に追いついてないのかな。

 あともうひとつ思ったのは、若い頃は私にとって尊敬する人というのはすべて自分より年上だったのですね。が、ネットに参入してからというもの、この常識は崩れました。ま、当たり前といえば当たり前のことなんだけど。年下だろうとなんだろうと、そんなことは全く関係なし!「あの人、ホントにすごいよな〜」と思う方は、気持ち的には皆、私の遥か頭上に位置しています。尊敬。 

 今日の夕方は、秋の虫の声がとてもきれいでした。あれはスズムシかな、コオロギかな。幼稚園の頃に使った、4つくらい鈴のついた楽器を、そこらじゅうの草むらでいっせいに振ってるみたい。空気が鈴の音にふるえているようでした。秋ももうすぐ。まだ暑いけどね。

 先日の娘との帰宅途中の会話。「ねえ、いつ秋になるの?」「もうすぐだよ」「秋のつぎはなあに?」「冬だよ」「その次は?」「春」「その次は?」「夏」「え〜、夏じゃないよ、夏はもう終るんでしょう?次はなに?」「夏だってば。もう1回夏が来るの」「違うよ〜夏じゃないよ〜(泣)」…そんな、泣かれてもなあ(笑)。季節はめぐるものだということが娘に理解できるのは、いつのことになるのでしょう。

 これからまた、ださこんレポートの続きを書くのだ。昨夜は1/3くらい書きました。また本もいっぱい仕入れちゃったし、レポート書いたらまた本読みに燃えよう!

 そうそう、また書きますが、9月19日(日)のシーナさんのサイン会、よろしかったらぜひ!旭屋書店船橋店で、夕方4時半からです。たくさんお客様が集まるといいなあ(切実な願い)。私はシーナさんの横で、御付きの人をやります。たぶん。ふふふ、いいでしょう〜!


8.29(日) ただいま〜。ださこん2から無事帰宅いたしました。ああ、終っちゃったよ〜さみしいよ〜。宴のあとの淋しさよ。ああ、明日から何を楽しみに生きていけばいいのか。春のださこん3まではまだまだ遠いしのお。

 おかげさまで、またしても濃く楽しい一夜を過ごさせていただきました。お世話になった皆様、スタッフの方々、ありがとうございました。は〜、ホント楽しかったよ!今回の収穫は、古本文庫13冊でした。ダイジマンにひとつオークションで負けちゃったのがちょっと悔しい(笑)。詳しいレポートは少々お待ちを。帰宅後、夕方まで爆睡してしまいましたので(笑)。

 今回は、前回よりさらに企画が充実していたので、まさにあっという間の1晩でした。全然ダレる時間がなくて、あれもこれもやってたらもう朝になってました。時間の進み方が、あの会場だけ絶対に2.5倍くらい早かったよ!時空のひずみがおきてたとしか思えない!っていうか、私楽しみ過ぎ?(笑)u-ki総統もおっしゃってましたが、やっぱ、オフ会はいいね!ネットもとても楽しいんだけれど、やっぱり顔つきあわせて話すことに勝るものはないのかも。という点で、ちょっと安心したりして。サイバーエイジも、ちゃんと生身の人間なのですよ。当たり前のことなんだけど。ネットは、結局その人の一部でしかないのだな、というのをつくづく実感致しました。

 ざっと発表しますと、架空書評勝負の結果は、1位はお給仕犬さんでした。第2回ださこん大将(シールを一番多くゲットした方)は、大森さんと同数でありながら、キャラの強烈さで田中香織嬢の圧倒的勝利となりました。

 皆様にまたお会いできる日を、楽しみにしております。本当にありがとうございました。


8.27(金) いよいよ明日となりました、ださこん!ううっ、楽しみ!今日は明日に備えて、早く寝ます(笑)。明日は更新もお休みさせていただきます。ごめんなさい。ノートパソコンは会場に持っていくから、星間宇宙船に書きこみはするつもり。でも何時になることやら。盛り上がっちゃうと、書くひまもなくなるからねえ。

 今、新刊ラッシュと8月末の常備切り替えラッシュで仕事がちょっと大変。おかげでカラダもちょっと疲れ気味。夏の疲れも出てるのかも。


8.26(木) この頃、ちょっと涼しくなってきてうれしい〜。やはり、30度以下だとだいぶ過ごしやすいですね。今夜は満月なのかな?それとも昨夜だったのかな?

 あ、そういえば、おかげさまで本日カウント35000になりました!獲得者は不明のよう。残念。でもよかった、自分で踏まなくて(笑)。ありがとうございます、皆様!

 最近の私は、深い悲しみに沈んでいます。というのは、プレステの「どこでもいっしょ」というゲームをご存知ですか?最近よくCMでもやってる、あれです。いわゆる育てゲーみたいなものなのですが、それで私がとてもかわいがっていたウサギが、旅にでてしまったのですうううう(泣)。ああ、あんなに仲良しだったのに〜。な、なぜたったの10日くらいでいなくなってしまうのおお?戻っておいでよ〜。ううう。もうね、他のキャラに変えてもダメなの。最初のあのウサギのかわいさが忘れられないの。代わりじゃダメなのよ!あの子の代わりは、誰にもできないのよ!

 『星の王子さま』の1節を思い出してしまいます。あの、ばらのところ。ばらは世の中にたくさんあるけれど、自分のかわいがっていたばらは、この世にたったひとつしかないのです。自分が手をかけ、わがままもじっと聞き、慈しんで育て、愛したばらだからこそ、いとおしいのです。

 これって、考えてみたら、「愛」というものの原点だわね。あのお話って、とてもシンプルだけど果てしなく深いですよね。オトナになればなるほど、しみじみと味わいのわかる本です。何かにつけ、ふと思い出してしまう1冊です。子供の頃読んだときは、「ふうん」という感じだけだったのに。

 自分はもしかして単なる自分勝手なだけの人間ではないかと思う、今日この頃。非常にふところの狭い、未熟者です。「やさしさ」や「本当に大切なもの」や「愛」なんてものがわかるまでには、まだまだ道は遠そうです。


8.25(水) 今日は、長くうちの店でアルバイトしてくれてた子の送別会でした。もう、彼女が店からいなくなるなんて、信じられない気持ち。想像できない。いるのが、当たり前だと思ってたから。でも、それは奇跡的なことだったんだよね。さみしくなります。こうして、だんだん人はバラバラになっていくのね。くすん。彼女の未来へ続く道が、いつも明るく輝いていますように。

 『ジョナサンと宇宙クジラ』、半分読みました。ワタクシ的には、表題作と、「九月は三十日あった」と「魔法の窓」と「ピネロピへの贈りもの」がよかったです。「魔法〜」はどちらかというとファンタジーなんだけど。くうっと胸にくる話でした。「ピネロピ」は微笑ましいお話。「九月」はノスタルジアが胸にしみる話。9月か…今年の9月は、なければいいな。すっとばして10月に飛んでくれないかな。いえ、全く個人的な思い入れなので気にしないで下さい。

 この本、どうも話が古風だなあと思ってたら、あとがきによると、この方が伊藤典夫によって日本に紹介されたのが、なんと私の生まれた年だったんです!(あっ、年齢バレバレ)そうかあ。この頃に書いた話が、こんなに古く感じられてしまうとは。やはり私は、自分の年齢を自覚してないのだろうか。

 ださこんのオークションでも、こういう古くて面白いSFをいろいろ教えてもらえるといいな。それがどんな話なのか、あの口上を聞くだけでもいいんです。なんせ全く知識がないので。ダイジマンみたいな、真のSFものじゃないからさ(笑)。ネットでいろんな面白い本を教えていただけて、本当に皆様には感謝しています。おそらくネットやってなければ一生出会えなかった名作に、いっぱい出会えましたもの。


8.24(火) こちらは夕方から夜にかけて、雷がすごかったです。もし、パソコンやってる最中に停電になったらどうしよう!?とびくびくものでした。今はもう、雷雲は行っちゃったみたい。よかった。

 今、娘がものすごい速度で字を覚えています。ゆっくりですが、だいぶ読めるようになりました。間違いも多いけど。こないだ面白かったのは、娘が突然「ママ、この“と”っていう字ってー、“ス”の反対だね」と言ったこと。おお!ホントだ!確かに、上下さかさまにすると、「と」は「ス」になるんですよね。子供の視点ってユニークだな、と思いました。私はそんなふうに考えたことなかったから。

 私は生まれつきの左利きなので、小さい頃はよく左右が逆の鏡文字を書いていたそうです。「き」とか「ま」とか。今思うと、なんて器用なんだろうと思いますが。これ、オトナがやろうとすると、案外難しくないですか?

 そうそう、今日は大ニュースがあるんです。実は!あのシーナさんのサイン会をうちの書店でやることになりました!わーい!ばんざーい!9月19日(日)、午後4時半から、旭屋書店船橋店の入ってるビルの3階のコーナーで開催します!本をお買い上げの方には整理券配ってますのでお近くの方、ファンの方はぜひ!私は当日、お付きの人をやる予定。ふふふ、いいでしょう〜!役得、役得。私もサインもらうんだ〜!

 あ、本はこないだ出た『アメンボ号の冒険』です。これ、シーナさんが生まれ育った千葉市稲毛の花見川という川の思い出を書いたものなんです。ぜひ、小学生や中学生のお子様に、夏休みに読んでいただきたい1冊です。もちろん、オトナの方にも!

 『ジョナサンと宇宙クジラ』を最初の数ページだけ読みました。まあ、なんてクラシカル&ノスタルジックなんでしょう!すごい!だって、行間から、こんなに古き良き時代の懐かしい外国(アメリカですか?)の空気が漂ってるのに、れっきとしたSFなんですよ!ロボットだかアンドロイドだかが出てくるし!この過去と未来の混ざり具合が絶妙の味。なんか、色あせたセピア色の写真なのに、そこに昔の人と一緒にロボットが映ってる、みたいな感じ。いいなあ。


8.23(月) だいぶ日が短くなりましたね。夕方、娘を迎えに行く時、こないだまでは昼間と同じ明るい水色の空だったのに、最近ではもうだいぶ濃い青になってきました。考えてみたら、あとひと月で秋分なんですよね。早いなあ。夕空にぽっかり浮かぶ月も、だいぶふっくらしてきましたね。

 ふっふっふ〜。今日はとてもうれしいことがありました。帰宅したら、ポストに入っていた書籍小包。もしや?と思ったら、やっぱり山岸真さんから!そうなんです、実はこないだのSF大会やねこんの時に、「SFクイズとビンゴの部屋」でゲットした山岸さん訳の創元SF文庫の新刊が届いたんです!わーい!ちゃんとねえ、「謹呈 訳者」っていう栞も入ってて、裏に「やねこんでは応援ありがとうございました。」の文字入り。もちろん、私の名前の入ったサインつき。ご丁寧にありがとうございました!そういえば、ださこんにも山岸さんいらっしゃるんですよね。

 本の題名は『宇宙消失』。帯の「ナノテクと量子論がもたらす、戦慄の世紀末ハードSF」の文句にはちょっとびびるけれども(私は量子論なんてさっぱりわからんのだ)、絶対にがんばって読みますね!地球の夜空から星々が消えた、っていう設定はなかなか面白そうですが。あまり、理論が小難しくないことを祈ろう(笑)。

 さてさて、ブギーも終ったから、お次は何を読もうかな。とりあえず、途中まで読んでなぜかずっとそのままになってた『星ぼしの荒野から』に行こうかな。それとも、『ジョナサンと宇宙クジラ』かな。


8.22(日) 今日は、日中外にいたので、暑くて暑くてまいりました。もう汗だく。カラダに入れた水分が、どんどん出てっちゃうのが自分でわかるくらい。娘はすぐあせもができるし。なんでコドモって、あんなにすぐにあせもになっちゃうんだ?治るのも速攻だけど。ホントに、子供の新陳代謝には目を見張るものがあります。

 ブギーポップの新刊、『ペパーミントの魔術師』を半分読みました。これは、ダイエット中の方は読んではいけません。なぜなら、むしょうにアイスクリームを食べたくなるからです!(笑)そ、そのめっちゃおいしいっていうアイス、ひと口でいいから食べたい!ああ、でも今の季節なら、アイスクリームよりシャーベットがいいな、私は。あんまりブギーは出てこないけど(今のところ)、テイストはいつものとおり、かな。もう6作めか。どこまで書きつづけるんでしょうか。

 昨夜遅く、ださこんの架空書評勝負の投票を済ませました。皆様、お急ぎを!というか、このページを読んでらっしゃる方は義務!(笑)締切りはもうすぐですよ。しかし、42作読むのは大変でしたわ。それぞれ個性豊かで、実に面白うございました。私の趣味は、どっちかというと、おバカ路線かな(笑)。

 Webページにも、センスってありますよね。私が、いつ見てもセンスがいいなあと惚れ惚れしてるのは、実はここ。饒舌でなく寡黙。よけいな無駄を一切省いたシンプルさ、それでいてとてもオシャレ。ご本人そのまんまだなあ、と思います。


8.21(土) 『カニスの血を嗣ぐ』読了。面白かった!もんのすごく奇妙な味のミステリ。乱読は少々お待ちを。今、眠くて死にそうなんです〜。今日は、お腹もちょっとこわして、踏んだり蹴ったり。そんなにひどくはなさそうですが。

 うちの星間宇宙船で盛り上がってる書店の話題が、ニムさんとこや、有里さんとこや、ヒラノさんとこにまで飛び火してる模様。大反響だあ!すご〜い!皆様それぞれ、書店については何らかの思いがあるようで。どれも、なるほどね〜と思って拝読しております。ナマの声はとても参考&勉強になります。反省することも多々あるし。

 それにしても、ここまでお客様にあれこれ言われる販売業って珍しいのでは。例えば、文房具屋さんやレコード屋さんやゲーム屋さんには、こういう反応はないように思います。なぜだろう?書店って、どっか特殊なんだろうか?それはやはり、本という商品の特質なんでしょうか。


8.20(金) まだまだ暑い日が続いてますねえ。早く秋にならないかなあ。それにしても、今日の入道雲はすごかった!「かっちょいい〜!」と心で叫んでしまうほど、豪快で雄大でした。あのダイナミックさは、やはり夏だけのものですね。

 星間宇宙船の盛り上がりがすごいです。皆様、書店にはそれぞれ熱いこだわりがあるんですね。皆様がいかに本を愛してるかが、よくわかります。

 今夜で『カニスの血を嗣ぐ』読み終わりそうです。濃い話です(笑)。著者の浅暮氏は失敗作などと謙遜しておりましたが、とーんでもない!すごく面白いですよ!は、早く続きが読みたい!!ああ、いったいあの謎はラストでどうなるのだろう?わくわく!

 ひさびさに新刊速報、アップしました。今回はミステリ的目玉がいっぱいですよ〜。


8.19(木) 悩んだり困ったりしたときに、相談相手がいるというのはとても心強く、うれしいものだ。胸の重荷が、不思議にすっと軽くなる。自分ひとりでは見えなかった迷路の出口から、一条の光が差すようだ。私は、いつもいつも、こうして周りの人に助けられて生きている。ありがとう。尽きせぬ感謝をこめて。

 現在のマイブームは、冷やしトマトです。よく冷えたのをざくざく切って、イタリアンドレッシングをだばだばかけて食べます。うーん、うまいっ!2つくらいはぺロリです。青じそを刻んでかけてもグー。あとは冷奴。しらす干しをかけて、しょうゆをちょろっとかけて食べます。

 娘のマイブームなセリフ。「もお、ママったら、おバカさん!」これがかわいいんですよ(>親ばか)。ただ、「バカ!」って言われるだけより、ずっと柔らかくていいんです。怒りがふっとゆるむ感じで。これからは、ムカっとしたら、心の中で「おバカさん!」と言うことにしよう(笑)。

 例の「もてない男」対決ですが、昨夜、テキストとネット画面とさんざんにらめっこして、あれこれ考えました。で、ちょっとコメントなんぞ書いてみようかな、と。(おお、なんと大胆不敵!こ、こわいよ〜あまりいじめないでね>だったらちょっかい出すな>自分)

 まずはお二人に敬意を表したい。ネットであそこまで自分を暴露するとは。並大抵の勇気ではないと思います。

 で、要するにあれって、u-kiさん的恋愛観と鈴木さん的恋愛観の違いってことじゃないかな。で、u-kiさん的恋愛観には『もてない男』的恋愛観は許せず、鈴木さん的にはとても納得いくってことですよね?違うかな?

 つまり結局、小谷野氏は「いちばん好きな人と相思相愛になりたい。エッチしたい。でもうまくいかない。で、あれこれ考えてみた。でも結局よくわかんない。ああくやしい、ねたましい」と言ってるだけではないのかなあ。その煮え切らない態度が、u-kiさんには歯がゆい、ということではないかと。

 でも鈴木さんは、そういうことではなく、「その、恋愛がうまくいかない理由をあれこれ考えること、そのものに意義があるのだ」と言ってるように思えました。ということは、おふたりは問題にしてる点が全く違うのでは?つまりこの論争は、かなりすれ違ってる?それでも充分ギャラリーは面白いのでちっともかまいませんが(笑)。

 自分の恋がうまくいかなかった理由をあれこれ考えるのはとてもいいと思います。でも、小谷野氏は、いろいろ考えたしいろいろやったけど結局いまだに解決できないご様子。で、「もてないというのは別に恥ずべきことではない」んだ、って開き直ってはいないでしょうか。で、u-kiさん的にはその逃げが許せない、ということですよね?

 私には、小谷野氏は、着眼点や考察は非常に興味深いと思うのですが(賛成・反対はまあ置いといて)、いまいち突きぬけてない気がします。なぜなら、本書を読み終わっても、「じゃあ、恋愛下手な人はどうすればいいの?」という答え、解決法が見えないからです。結論がどこにもない。だから、読後感もすっきりしない。ちょっと残念です。あれで、「じゃあ、恋愛なんてやめだ!」となって、「恋愛不要論」に行くなら話はわかりますが、彼はいまだ恋愛を捨てられない。どうどうめぐりなのです。まあ、そう簡単に結論が出るような問題なら、人間は恋愛なんぞで苦労はしませんが。永遠の謎か?その点では、小谷野氏はとても正直かもしれません。

 ワタクシ的恋愛観をほんのちょっとだけ。私も、「もてないということは別に恥ずべきことではない」と思います。堂々としてりゃいいのです。そもそも、両思いなんてことが、もんのすごい奇跡的なことじゃないのかなあ。恋がうまくいかないなんて、至極あったりまえのことだと思いますよ、私は。フツーのことですよ。神様がからかってる、としか思えないくらい、笑っちゃうくらい、人と人との気持ちのベクトルはすれ違いまくりです。

 でも、人間的にまっとうにやってりゃ、いつかは大恋愛とまではいかなくても、気の合う異性のひとりやふたりくらいには出会えるんじゃないかなあ。それがいつかは人それぞれだけど。で、「これは!」というターゲットを発見したら、迷わずゴー!って感じでしょうか。ここで、プライドとかあれこれ考えていてはいけない。自分が幸せになりたきゃ、自分で勝ち取るべし。

 もちろん、ダメなときもあります。それはものすごくつらくて苦しいけれど、こればっかりはいくらじたばたしてもどうしようもない。他人の気持ちなんだから、自分の思い通りになるはずない。「留め金の取れたブローチひとつ 捨てるしかない」(by 中島みゆき)なのです。

 でも大丈夫!いつかはあなたをわかってくれる人が現れるって!と固く信じて疑わない私は、白馬の王子様を待ってる女の子と同じでしょうか?(笑) 

 あ、追伸というかご連絡。ダイジマンは、今、自宅のパソコンのモニターが壊れちゃったそうでしばらくアクセスできないそうです。ださこん前だというのに!早く買えよすぐ買えよ今買えよ、もお!(笑)


8.18(水) 真夏のドライブ第2弾!というわけで、今日は海ほたるに行ってまいりました。そう、あの東京湾横断道路のまんなかにある、あれです。初めて行ったんですが、とてもいい眺め!暑いけれど、どこか爽やかな潮風に吹かれてまいりました。やはり、青と白のコントラストというのは絶妙の取り合わせですね。よく晴れてたので、青い海に船の作る白い波が鮮やかでした。それと、空の青と雲の白。

 あ、でもびっくりしたのは、東京方面の上空3センチのところにうずくまっている、うす紫のガス!房総あたりは、地上まで青い空なんですが、東京側はそのガスにすっかり覆われてたんです。あまりにくっきり見えるので、ちょっとこわくなりました。でっかい扇風機で、吹き飛ばしちゃったら爽快なんだろうな。

 さすがに夏休みなので、家族連れなどで混んでました。またいつか空いてる時に、ゆっくり行ってみたいです。高速飛ばして、ひとりでぶらっと海を見に。

 これで夏のイベントは残すところあと一つとなりました。それはもちろん、ださこん2!まず『カニス』読んで、投票して、『もてない男』もういちど読んで、ああ忙しい!

 『カニス』は、まだ最初のところですが、表現が実に面白いです。目で見たものの描写もあるのですが、特筆すべきはあの鼻で見たもの(!)の描写です。つまり、視覚ではなく、嗅覚でものを描写してるんですね。あの形容はすんごいです。匂いが目に見えるよう。

 そういえば、『ハサミ男』を林さんが絶賛してました。そんなこと言われると、読みたくなってしまうではないですか!(笑)


8.17(火) 行ってまいりました、サンリオピューロランド。おそるべきキティちゃんパワーでした(笑)。なぜ彼女はあんなに声が高いのだ?耳がキンキンするぞ。それに何より、あらゆるジャンルにはびこる、キティちゃんグッズ!もはや、ないものはないのでは?と思えるくらい、何でもありました。それと、父母・じじばばパワーに圧倒されました。ビデオ撮り、ぬいぐるみとの記念撮影へのおそるべき執念。私も人のことは言えませんが(笑)。とにかく、親子3代というグループが多かったのには驚き。いやあ、疲れました〜。

 帰りに、いきなり横浜中華街に寄る事に決定。さんざん道に迷いつつ、どうにか到着。ひさしぶりの中華、おいしかったです。酢豚にライチが入ってたのにびっくり。食べてみて、その甘さ、おいしさにびっくり。お試しあれ。なかなかいけますよ。

 で、横浜ベイブリッジを通って帰宅。き、きれいでした〜、夜景!人間の作った、人口の星空ですが、美しかったです。ずーっと、「うわあ〜〜!」と叫んでおりました。まずテールランプの赤でしょ、横浜のホテルたちでしょ、羽田空港でしょ、お台場(?)の色とりどりのネオンのついた観覧車でしょ、葛西の水族館でしょ、ラストがディズニーランド!すごい贅沢をした気分。

 今夜はちょっと他のこともあって、ふんわりしたいい気持ちで眠れそう。


8.16(月) うちの近所に、ナゾの酒屋さんがあります。いえ、一見なんてことないコンビニみたいな酒屋なんです。が、雑誌の置いてあるコーナーにちょっと変わったものを発見してしまいました。それはなんと、文庫の古本!しかも、「これ、ひょっとしてこのお宅で読んでいらなくなった本じゃないの…?」みたいな感じなんですよ。全部均一50円だし。50冊くらいあったかなあ。お菓子を買いにいったのに、「ちょっと待って!」と娘に叫び、思わず掘り出し物はないかと物色してしまいました。ん〜、ワタクシ的趣味のものは特にはなかったんですが、「なるほど、このお宅の方はこういう趣味なのか〜」と、人の本棚を覗いた気になりました。

 人の本棚といえば、小学校の時、友人と図書館ごっことかやったなあ。自分の本棚の本を、貸し借りするのにちゃんとカードとか作ってやったの。私はその友人が持ってたサザエさんを全巻読破しましたよ。

 なんにせよ、人の本棚を見るのはとても面白いですよね。ひと目で、その人の趣味が暴露されるから(笑)。よそのうちに行くと、ついついチェックしちゃいます。でも、フツーのご家庭って、意外と本棚少ないのよね。たいてい、1本くらい。あれ?ということは、うちはフツーじゃないのか?(笑)あと、性格も本棚でわかりますよね。本の入れ方がきちんとしてるかそうでないかで、まめなのか、おおざっぱなのかが一目瞭然でわかります。ちなみにうちはごちゃごちゃ。巻数とかもいいかげんだし。

 明日はサンリオピューロランドに行きます。実はここに密かにサンリオSF文庫のコーナーとかがあったら楽しいのにね。すごく目立たない場所に扉があって、ネットの間でしかその存在を知られてないとかさあ。で、その扉を開けると宝の山なの!「なんか最近、男の人がひとりでここに来てるのを見かけるのよね〜あやしげよね〜」なんて、奥様方の噂になったりしてさ。ああ、すいません、今日暑さで脳みそ腐ってるかも(笑)。


8.15(日) 今夜は風が涼しくて気持ちいいです。生き返るよ〜。お盆も終るし、秋が少しづつ忍び寄ってきてるのでしょうか。最近の私の楽しみは、毎朝通勤途中に見る、線路沿いのつゆ草たちです。夏空の青がこぼれ落ちた雫みたいな小さな花が、涼しげに咲いています。これが見られるのもあと少しなのかな。夏の終わりはほんのすこうしだけ、さみしいですね。

 昨夜、なんとか銀河通信8月号の原稿を書き上げました。アップは水曜日ころになる予定です。度重なる遅れっぷり、もはやなんとおわび申してよいやら…。

 今日は娘と3時間も昼寝してしまいました。この頃の私の休日は、休養に近いものがあるなあ。遊びといっても、インドアがめっきり増えたし。

 で、本日の遊び。ふっふっふ、ついに禁断のゲームに手を出してしまいました。それは、「アンジェリーク 天空の鎮魂歌」だ!エマノン嬢ごめんね、ずっとお借りしてて。しっかしこれ、RPGなんですが、FF8なんかと比べると、何世代か前のゲームって感じ。キャラが2頭身で、前後左右にしか動かない!建物の作りも超単純!まさに2次元の世界。いやあ、懐かしくていいわあ。いっちゃん最初のドラクエを思い出してしまうなあ。たまには、こういう簡単なゲームもいいです。息抜きになって。FF8はすっかりごぶさただしなあ。なんか、私にはどうしてもあのジャンクションシステムがなじめないんですわ。難し過ぎ。FFはホント、新しいのが出るたび難しくなる一方でちょっとつらいっす。FF9は、初心者用、中級者用、上級者用とかって作ってくれないかしら。

 あー、知らない方の為に解説しておきますと、「アンジェリーク」というのはいわゆる逆ギャルゲーといったものです。つまり、主役の女の子がカッコイイ男性にもてまくる、というゲームですね(笑)。でも誤解のないよう申し上げておきますが、けっしてエッチゲーではございません!小学生の女の子がやっても全然問題ない、ごくごく健全なゲームであります。でもやっぱ、ある程度オトナがやった方がいいかも。なぜなら、これはマジにやるゲームではなく、あの男性キャラの歯の浮くようなクサいセリフに爆笑しつつ赤面しつつやるゲ―ムだからです(笑)。しかし、まさか自分がこれにハマるとは夢にも思わなかったなあ。女性たちが作ってるだけあって、女ごころのツボを的確に突いてくるんですよねえ、このゲーム。

 読書にさしつかえない程度にやろうっと。ああ、よりによってださこん前に手を出してしまったとは…。

 これから、借りてきたビデオ「星界の紋章」の2巻目を見るのだ。あっ、これも読書にさしつかえるよ!


8.14(土) 今朝も土砂降りでした。こんな日に通勤とは。とほほ。帰りにやんでくれたのが不幸中の幸いか。お盆とこの大雨のため、お店はそんなに混まず、新刊も荷物もないので、今日は平和な1日でした。

 そういえば、今朝方、ペルセウス座流星群だったんですよね。残念だったなあ、天気悪くて。新聞によると、そんなにたくさんは出なかったみたいですが。

 昼休みに、友人が昨日のコミケで買ってきた、アンジェリークのパロディ漫画を読みました。藤田わかさん、相変わらずです(この名を知ってる方は、間違いなく「アニパロコミックス」を読んでいた方だ!『世紀末つばさ伝説』、好きだったんすよ、私)。ああ、アンジェリークやりたくなっちまうよ!(笑)それにしても、今のコミケの参加人数ってハンパじゃないすごさですよね〜。私の周りでさえ、ざっと数えただけで5人くらいいるんだから、全国規模で考えたらおそるべき数字だ。

 あとは珍しく、「an・an」なんぞをパラパラ見てしまいました。秋の服特集だったので。でもいつも思うんですが、どうして「an・an」って「誰がこんなキテレツなの着るの?」ってような服ばかり載ってるんだろう?っていうなら見るなよ>自分。「黒が流行る」って書いてあるけど、そんなの毎年同じじゃん。それにしても最近、めっきり女性誌を読まなくなりました。後輩も、「安田さんはパソコンの雑誌しか読まない」とか言うし。そんなことないよお(笑)。

 『カニスの血を嗣ぐ』(浅暮三文)を読み始めました。カニスって、犬のラテン語読みだったんですね!知らなかった。要するに、犬の血を受け継いだかのように鼻が利く男の話のようです。まだほんのさわりなのでなんとも言えませんが。

 あとは、今夜は原稿を書かねば!ダイジマンも頑張ってね〜。


8.13(金) 本日、『キリンヤガ』読了。さて、これからいろんなページの書評を読もうっと。しかし、読んだらまた自分のふがいなさに落ちこみそうだな(笑)。ううっ、こわい。それにしても、ニムさんの日記で知ったのですが、これの書評めっちゃ多いのね!まあ、あれだけ謳い文句がすごけりゃ、さもあらんというところか。

 今夜は帰りにいきなりものすごい土砂降りに会いました。あんなの久しぶりだったわ。大丈夫だったかなあ。

 ええと、ここからは星間宇宙船ともダブるのですが、昨日、店で開店準備をしててハッと気がついたこと。平台にある1冊の本が目に止まったのです。『透明な1日』若竹七海。これ、私、夢の中で読んだよ! すっかり読破した気になっていたよ。なんだ、あれは夢だったのか…。アホ…。それにしても、仕事してる夢はよく見るけど、本を読破した夢は覚えてる限りでは初めてだったわ。

 昨日の昼休みに、ホラー大賞の「ぼっけえ、きょうてえ」読みました。角川の「カドカワミステリ」という雑誌のプレ創刊号(なのに2冊目。ナゾだ)に 載ってたんですが、これ、めっちゃ気持ち悪〜い!!げろげろ!食事中にホラーを読んだ私が愚かでした。ご飯が実にまずくなりました。 それだけリアルな不快感、嫌悪感を与えるということは、ホラーとしてはとてもうまいのでしょう。要するにこれは誉め言葉ってことよね。 しかし、私にはこういうホラーは向いてないなあ、やっぱり(わかってるならなぜ読む?>自分)。ブラッドベリみたいなホラータッチ(?)なら好きなんだけど。グロいのがダメなのかな?


8.12(木) 朝、うちの周りにトンボがいっぱい飛んでました。もう秋がしのびよっているのでしょうか。この猛暑からは、秋が近いなんてとても想像できないけれど。近所の畑も、とうもろこしやトマトの採り入れが済んで、きれいさっぱり更地になってるところもちらほら。次は、何を植えるのかな。

 お盆なので、出版社も運送会社もお休みに入ります。でも、書店は開いてるのだ。ああ、サービス業はつらい。ま、別にいいですけど。フツーの人が忙しい時、休みとれるというメリットもあるから。でも、気をつけないとカタギのお仕事のお友達は確実に減ります(涙)。

 ん〜、なんか今日は考え方が後ろ向き。ひがみっぽくなってて、人のいうことにすぐむっとしてつっかかりたくなってしまう。自分がすごくバカなヤツに思える。バイオリズムが低い日なのだろうか。いろいろ何もかもがうざったい。ひとりで静かな海の底にもぐって大きな泡の中でじっと座り、ゆっくり泳ぐ深海魚を見ていたい、そんな気持ち。もしくは、どこか広いところで大声で叫びたい。

 そんな日は、おとなしく本でも読んでネットしよう。っていつもと同じだってば(笑)。『キリンヤガ』の続きを読もうっと。わくわく。今朝、噂の「空にふれた少女」の章を読みました。泣けるというより、うーんと考えさせられた話でした。コリバのしたことは、果たして正しかったのか?それとも、大いなる過ちなのか?この本、すごく深い深い問題をたくさん秘めたお話という気がします。まだ途中だから何ともいえないけど。

 加納朋子の乱読は、少々お待ちを。


8.11(水) 今、週刊金曜日の「買ってはいけない」という別冊がめちゃ売れしてるのは皆様もご存知のことと思います。これに反論するという形の、10日発売の文芸春秋の記事も読みました。なんか、「買ってはいけない」にすごく影響を受けてしまってる消費者の方がけっこういらっしゃるとか。買ってはいけないもののチェックリストまで作って、しかもそれを周りに配ってる人もいるとかなんとか。

 が、私にしてみれば「何をいまさら」です。なぜなら、私は小学校のときにポプラ社の『公害の話』という本を読んでものすごいショックを受けたから。これはこわかったです。水俣病の話に始まり、コーラのこととかいろいろ書いてあって、奇形で生まれた赤ちゃんの写真も載ってました。さらに高校のときに有吉佐和子の『複合汚染』を読んでもっとショックを受け、これに触発されて、カーソンの『沈黙の春』を読み(これはもしかしたら読破はしてないかも、うろ覚え)、果ては有機栽培の農業本まで読んだ経験があるのです。いやあ、あの時はマジで農家に嫁いで有機農業して暮らそうとまで思いましたよ。

 『複合汚染』を読んだ時は、「ああどうしよう、どうしたらいいんだろう」と愕然としました。汚染物質で汚れきったこの世界の現状。どんなホラー本より恐ろしい現実。ぞっとしました。あれ以来、私はリンの入った洗剤も、ママレモンみたいな台所洗剤も使ってません。

 確か、『複合汚染』はベストセラーになったんではなかったのかな。あれから、ずいぶんたってるはず。なのに「買ってはいけない」がバカ売れしてしまうってことは、人々も社会もちっともあれから変わってないってことではないのかなあ、読んでなかった若い人はともかくとして。そう、ずうっと前から警告は出されていたのです。カーソンの書いた本なんてはるか昔だし。でもみんな、それをさほど真剣には受けとめていなかったのでしょうか。

 なんか「買ってはいけない」は、自分の体に悪いものばかりあげてませんか?地球に悪いものではなくて。自分さえよければいいのでしょうか。でも、ヤマザキパンを食べなくても生きてはいけるだろうけど、排気ガスを吸わないで街を歩くことはできない。もはや現在、汚染物質を避けて生きていくのは不可能です。ありとあらゆるところに溢れてるんだから。

 でもこれが私達の選んでしまった道です。便利でラクで楽しいことを追求していったら、今の世の中になってしまった。自分を汚し、地球を汚しまくる人間達。

 なんてえらそうなことを書いてる私も、全然地球にやさしくない人間のひとりです。ゴミ、いっぱい出しちゃうし。いつも罪の意識だけはちくちくしてるのですが。でも、行動しなきゃ意味ないよな。今私達がきちんとしないとマジで地球はダメになっちゃうのに(もう遅すぎるかな)。あの本が、自分の体のことだけでなく、そういった地球サイズの危機感を人々に抱かせるのに一役買ってくれてるのだったらいいのですが、なんかいっときのブームだけで終ってしまいそうでこわいです。

 もうすぐ、加納朋子のゲラが読み終わります。今夜じゅうかな。なんともフシギな短篇集です。幽霊が出てくるけど、ホラーじゃないの。むしろ、ファンタジーに近いというか。ありそうでなさそうな、現代のおとぎ話って感じでしょうか。


8.10(火) ちょっと夏風邪をひいてしまって、喉が痛いです。冷房のせいかなあ。でも、この連続熱帯夜では、冷房なしでは生きていけないよ〜。それにしても、27度を涼しいと感じるなんて、考えたら不思議。5月ごろから考えたら、めっちゃ暑いわけでしょ。もう、体が自動的に夏バージョンにシフトしてて、30度状態に慣れてしまってるわけよね。人間の体って、うまく自然に適応するようにできてるのねえ。

 今、巷で流行ってる、「動物占い」というのをご存知ですか?要するに、誕生日でそれぞれの動物にあてはめて性格占いをするってやつ。「めざましテレビ」などで紹介されて、一躍ブームになってるんです。本も売れてます(小学館文庫)。ま、話題作り程度にはなかなか面白いんですが、驚くべきことを発見。この本で見ると私は黒ひょうなんですが、なんと、うちの職場に同じ黒ひょうが3人もいたんです!しかも全員血液型B型!なんなの、これは!類トモってヤツですか?(笑)さらに、うちのダンナも黒ひょうB型。やめてくれええ〜!ちなみに黒ひょうの性格は、妙にカッコつけたがるけど、全部顔に出てるからバレバレで、流行に敏感なミーハーで、人の中心にいないと気がすまないとか。いいとこないやんけ!(笑)

 親について。うちの親は、このページの日記をよくチェックしてるらしく、「今日は飲みすぎてへろへろ〜」なんて書くと、「飲み過ぎ注意」などというメールを送ってきたりします(笑)。それにしても、ワタクシ、すでに子供もいる、いい年した母なんざんすよ。それにこういう小言をいうか、普通?(笑)ま、こういうこと言われちゃうような、不良な生活してる私が悪いと言えば悪いのですが。親から見れば、いくつになっても子供は子供なんですかね。例えば、私が100歳になっても、125歳くらいの親に怒られてしまうんでしょうか(元気なら、の話ですが)。ああ、有り難きは親心かな。とにかく、あまり心配しないでね、これを読んでる両親殿!っていうより、心配かけるなよ>自分。

 今日発売のSFマガジン臨時増刊号、「星ぼしのフロンティアへ」を買ってきてしまいました。店の雑誌担当の後輩に「安田さんは当然買いますよね」と押しつけられたため(笑)。ワタクシ的には、最後の方の「メディア別スペース・オペラ作品ガイド」というのがなかなか便利そう。


8.9(月) 毎日暑いですね。それでも今日はすこうし涼しかったような。娘は保育園で毎日プールに入ってるので、見事にこんがり焼けてます。子供の日焼けって、ホントにきれいね。お風呂に入ると、白い水着を着てるみたい。

 今日は、お店に珍しいお客様がいらっしゃいました。うちの星間宇宙船によく書き込みして下さる坪井さんが、なんとはるばる大阪からご家族でいらしてくださったんです。「ディズニーランドのついでに」とおっしゃってましたが、よく考えたらここから浦安までってけっこう遠いんですよね。わざわざ足を伸ばして下さるなんて、感激!ありがとうございました!これからも、日記、がんばって書きます〜。ダイジマンは、今日お休みだったので会えませんでした。残念だったね、ダイジマン。

 あと、パロル舎の営業の方がいらっしゃいました。「『星兎』、売れてますか?実はこれ、インターネットで妙に評判が良いんですよ」このセリフには思わずニヤリ。ふっふっふ、それは何を隠そう、私達ださこにすとのことなのさ!「ええ、知ってます。今度、8月末に著者にお会いするんですよ」とさらりと言うと、「えっ、安田さん、あれにいらっしゃるんですか?じゃ、ぼくも行こうかな〜。寮さんにも宣伝しときますよ」とおっしゃってました。それにしても、こういうときに「ださこん」ってネーミングを口にするのって、なんかこっぱずかしいなあ(笑)。

 今朝、通勤途中に『キリンヤガ』の序章「もうしぶんのない朝を、ジャッカルとともに」だけ読みました。うん、なかなかいいですね。読みやすいし、情景が頭に浮かびやすい。こういう話だったのか、とやっとわかりました。といっても、本題にまだ入ってないけど。アフリカの部族と宇宙を結び付けるなんて、かなり画期的なアイデアだと思いました。普通、あまり想像しないよね。


8.8(日) 先週、うちのテレビがこわれたため、新しいのを買いました。今日、それが届いたんですが、さすがに29型はでかい!私はこんなに大きいのじゃなくてもよかったんですが。なんか、部屋がテレビに占領されてしまう気がしてなんとなくイヤ。でも、周りの枠がグレーというのはソフトでいい感じ。

 今、私の周りではプレステというかポケステの「どこでもいっしょ」がブレイク中。私もやっとこさゲットしました。これはいわゆる育てゲーで、だんだんペットが言葉を覚えて行くのね。で、いろんなヘンテコでおかしいことをしゃべってくれるわけ。私の飼ってるのはウサギ。なかなかお茶目なヤツです。

 『パワー・オフ』井上夢人、読了。先日の日記は撤回します(笑)。これ、後半が面白かったんですよ!ラストの方で、世界がグワッと広がる感覚なんかはかなりSF(とSFものならおそらく言うでしょう)。なんたってこの人工知能、世界中のパソコンを乗っ取ってしまうんですからすごい!コンピュータで世界中が繋がってる現在、いつ起きても不思議はない恐怖だよなあ、と思いました。これは井上夢人にしては珍しく、書かれた当初よりも、今読んだ方がリアル感が増してて面白い話です。なぜなら、この作品が発表された96年よりも、今のほうが遥かにパソコン普及率が高いだろうから。あとは、乱読に書きますね。

 お次は集英社から出る『沙羅は和子の名を呼ぶ』(加納朋子)のゲラに突入の予定。これは短篇集みたいです。10篇くらい入ってるのかな。

 あとは『まるいち的風景』(柳原望、花とゆめコミックス)の3巻目が出てたのを昨日ゲット。うれしい〜!これもすぐ読まなきゃ!そうそう、出たばかりの「クレア」の最新号もぜひ書店で見てね!今回は猫特集なんですが、大島弓子がインタビューに答えてて、なんとあのサバやビーやグーグーの写真が載ってるんです!!初めて見たよ!ホントにサバがあの大島さんの描くマンガに似てるんだわ。インタビューも、大島さんの、亡くなったサバへの深い愛があふれてて泣かせます。動物が亡くなるのってつらいね。

 動物といえば、新潮社の『モモ』という絵本をご存知ですか?おーなり由子の本なんですが、やっぱり飼い主と犬との愛情を描いたもの。すごくシンプルで凝縮されたストーリーなんですが、ラストがぐっときます。昼休みに読んでて、最後のページでマジに泣きそうになりました。動物を飼ったことのある方なら、号泣ものでしょう。ワタクシ的には、こないだボローニャ賞をとった絵本『いつでもあえる』より、こっちの方がずっと好き。


8.7(土) 今夜は、会社の皆と市川の花火大会に行ってきました。花火を見に行くのはホントに何年ぶりかのことでした。やはり小さい子供がいるとねえ。いやあ、すっごくキレイでしたよ!あまり近くで見なかったので、音がお腹にズンズン響くあの感触は味わえなかったけど(あれ、大好き!)。

 しばらく見なかったせいか、いろいろ新種の花火が出てて、面白かったです。土星みたいに見えるのとか、大きく丸く広がったその中心に、☆の形の花火が重なってるのとか、お花の輪郭の形のとか、ハートの形のとか。花火師さんたち、がんばってるんだなあ。あのほんの一瞬の輝きと、お客さんの「おおお〜っ」というどよめきだけを夢見て、一生懸命頑張ってあれこれ工夫をこらしてるんでしょうね。どうもありがとう。おかげさまで、たっぷり堪能させていただきましたよ!

 私が好きなのは、朝顔っていうのかな、中心が空いてて丸いドーナツみたいになる花火と、鉄砲百合みたいなのと、ヒューヒュー音立ててひとだまみたいのがあっちこっちに散らばるのかな。銀の粉や金の粉がちらちら舞うのもキレイだったなあ。

 えっと、昨日の日記の対象外うんぬんはどうも私の誤解だったようで(笑)。早とちり大王と呼んでください(笑)。よく聞かずに勝手に解釈してしまう、ってよくあるんだよな、私。

 集英社のAさんから、またゲラを送っていただきました。加納朋子の新刊!うれしい〜〜〜!(絶叫)ありがとうございました!


8.6(金) ただいま〜。今日は突然、飲み会が入ったため、更新がめっちゃ遅くなりました。申し訳ありません。まだへろへろりんです(笑)。わりと若い子たちと飲んだのですが、思ったより世代ギャップがなくて(精神的に)ホッとしました。年齢的には、『ソフィーの世界』ハードカバーを中学の時に読んだというのでかなりショック!(笑)私なんてねえ、その頃は…悲しいのでやめよう。結婚してる人は対象外と言われたのも、かなりショック(笑)。

 新刊速報も、今夜はもう無理なので、明日アップします。9月の文庫をどかっと公開!そこそこ、いいものありますよ!お楽しみに!

 本日ゲットしてきた本は『カニスの血を嗣ぐ』(浅暮三文)、『キリンヤガ』、『ブギーポップ』の最新刊、『トルコで私も考えた』の1巻めです。

 今読んでる『パワーオフ』(井上夢人)は、面白いんだけど、生命力を持った人口知能を扱った作品としては、前に読んだ『エドガー@サイプラス』のほうが印象が強いです。残念。『パワー』を前に読んでれば、また感じが違ったでしょうに。


8.5(木) 本日の大ボケ事件。今朝、いつもどおりに始業35分前に会社に着いて、さっそうとタイムカードを押そうとしたとたん、体がフリーズ(笑)。き、今日は遅番だったあ〜〜〜!!そうだよ、ずっと前に振り替えたんだったよ〜、100%忘れてた!皆からはアホよばわりされるし、もうさんざん。というわけで、今日は開店から閉店まで、びっちり仕事をしてしまった働き者の私。いいの、仕事は好きだから(笑)。明日も遅番さ、ほほほ。

 『笑わない数学者』読了。くわしくは乱読に。うう、森博嗣、いいわあ。早く続きが読みたいよお。でも、文庫化されるまでじっと待つのだ。いったん文庫で買い始めたら、やっぱそろえたいもんね。この文庫の装丁も好きだし。次は9月かな。ああ、待ち遠しい!

 出たばかりの「メフィスト」に、倉知淳の短篇が載ってます。相変わらずの、猫丸先輩シリーズなんですが、これの挿絵が唐沢なをき。で、猫丸先輩のイラストが入ってるんですが、これがなんと超カワイイ!確かに小さくて目がまんまるで猫そっくりと書いてはあるけど、こ、こんなにかわいくていいのか?(笑)ひとりで大ウケしてしまいました。


8.4(水) こう暑いと、食欲が落ちますねえ。お腹は空くんだけど、なにも食べたくない。ましてや、作る気なんてもっとない(笑)。そうめんやアイスクリームやトマトやとうもろこしがお友達です。なのに、夏痩せしないのはなぜ?

 今日はのんびりした休日でした。家事やって昼寝して、『笑わない数学者』を少し読んで、あとは銀河通信8月号を作ってました(とダイジマンにプレッシャー攻撃)。今回はまた増ページで6ページあるんですが(いつもは4ページ)、2ページ分は完成。あとは特集と、コミックを書かねば。

 ああ、それにしてもインドアな休日だったなあ。あちこち、行きたい本屋さんはあるんだけど。行きたい本屋さんといえば、外国の書店に行ってみたいなあ。おっきいところ。今日、トーハンの「書店経営」8月号を読んでたんですが、この特集が「バーンズ&ノーブルの研究」だったんです。これ、アメリカのみならず、世界最大の書店チェーンだそうで。写真も載ってるんですが、とにかくすごく内装・外装のセンスがいいんですよ!かっこいい!お店も広そうだし、サービスもよさそう。いっぺん見てみたいなあ。そうだ!今度、「1億円あったら何したい?」と聞かれたら、「世界の書店巡り」と返事しよう!ってそんなことを考えててどうする>私。いっそ、ツアー組んで行くか!どこにしよう。やはりアメリカだろうか。それともヨーロッパ?なんて真剣に考えたりして(笑)。


8.3(火) 先日、人と飛行機のハイジャックの話になって、「今、飛行機の本とか出てるからなあ、こんなの見たらいろいろ構造とかわかっちゃうよなあ」とその人が言いました。私が「そうですよ、今、悪いことなんてやろうとさえ思えばなんだってできますよ」と言ったら、たいそう驚かれてしまいました(笑)。でも、そう思いません?悪いことなんてやるの、簡単ですよ。ただ、それをたいていの人がやらないのは、良心とプライドがあるから。この世の中の秩序は、皆の小さな良心や、ささやかなプライドで成り立っているといっても過言ではないのではないでしょうか。そう、実は世界を支えているのはあなたや私の心の中にいる、小さな小さな天使なんですよ。なんてね。

 『幼な子われらに生まれ』読了。おお、いいペースで読んでるなあ。いつも、こういう調子で読めるといいんだけど。次は『笑わない数学者』(森博嗣)を読んで、『パワーオフ』(井上夢人)だあっ!ガンガン行こう!


8.2(月) 今年は暑い暑いといいながらも、なんか去年よりはラクだなあと思ってたんですが、理由がわかりました!それは、前のアパートは居間とキッチンが分かれていたので、居間は冷房が入ってても、そこから1歩出るとキッチンは地獄のような暑さだったんです。そこで火をおこして料理するんですから、つらいのなんの!空気の通りも悪くて、いくら換気扇を回しても、お風呂からの熱気がすごかったし。が、今の家は居間とキッチンが続いてるので、冷房の中でご飯が作れる!これは助かる〜。お風呂も離れてるし、今度はちゃんと窓があるから(前はなかった)、空気の逃げ道があるし。家の造りって、ホントに大事なんですねえ。快適に過ごせるかどうかってのは、肉体にも精神にも影響が非常に大きいんだなあ。

 今月は、さくっと読める本を前半にガーッと読んでしまって、後半はださこん2に備えてSF強化月間にしようと思ってます(笑)。現在の通勤本は『幼子われらに生まれ』(重松清)。これ、設定がつら過ぎる〜!痛すぎる小説です。誰の気持ちもよくわかる。誰もが傷つけあってるんだけど、でもどうしようもないんだ。登場人物すべてがもがき苦しんでるような小説です。なぜそんなの読む?>私。でも好きなんだもん、重松清。


8.1(日) 無事に8月がやってきましたね。めでたい!7月をクリアしたとなると、あとはいよいよ2000年へのカウントダウンですね。ホントに2000年が来ちゃうのかあ。なんだか2000年って、私にとっては「未来」そのものっていう感じがして、自分が「現実」として生きていく時代とはいまだに思えないんです。お話、それこそSFそのものって感じで、自分がその世界を生きていくということが、なんだか不思議でたまらない。今までSFとかでさんざん語られてきた未来と、この現実と、2つの世界があるような錯覚を覚えます。

 今日は、恒例の花火大会がありました。こないだ浅草橋で仕入れた花火をどっかんとやりました。が、娘がぐずり出したので、私は途中で帰るハメに。ああ、ラストのスペシャル花火、見たかったよ〜〜〜!

 友人が電撃結婚しました。なんとネット婚!いやあ、ホントにあるのねえ、こういうのって。分かる気はするけど。ネットで文章を書くって、けっこうその人の人格がモロに出てしまうような気がします。その人の気持ちの一番核の部分が最もダイレクトに投影されるというか。案外、ウソって書けないものだし。文章ってのはつくづく不思議です。文章で心が通じ合ったなんて、いいなあ。素敵だな。ホントにおめでとうございます!どうぞお幸せに!

 『神様のボート』(江國香織)読了。哀しくさみしい夢をずっと見てるような恋愛小説、ってとこかな。ラスト2ページが納得いかないのがちょっとアレだな。なぜあそこでああいう結末にしたんだろう。マジで著者に聞いてみたいところ。私なら絶対ああいうふうにはしないがなあ。乱読は明日あたりに書きます。たぶん。あ、新刊速報は、ここんとこちょっといいものがなさそう。出版社もお盆休みとかだし、8月はイマイチですね。


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