劇場☆新感線 

劇団☆新感線 2002年夏公演
Inouekabuki Shouchiku-mix アテルイ

(作=中島かずき/演出=いのうえひでのり)

公演記録

期間 : 2002年08月05日(月)〜28日(水)
会場 : 新橋演舞場
プレビュー公演 : 2002年08月04日(日)
CAST
アテルイ 阿弖流為(あてるい)(北の狼) : 市川染五郎

坂上田村麻呂利仁(さかのうえのたむらまろとしひと) : 堤真一

鈴鹿(すずか) / 釼明丸(じんみょうまる) : 水野美紀

立烏帽子(たてえぼし) : 西牟田恵
紀布留部(きのふるべ) : 植本潤

佐渡馬黒縄(さどまのくろなわ) : 橋本じゅん
飛連通(ひれんつう) : 粟根まこと

大嶽(おおたけ) : 逆木圭一郎
無碍随鏡(むげのずいきょう) : 右近健一
阿久津高麻呂(あくつのたかまろ) / 覆面男1 : 河野まさと
赤頭(あかがしら) : インディ高橋
青頭(あおがしら) : 礒野慎吾
丸頭(まるがしら) : 村木仁
大伴糠持(おおとものぬかもち) / 覆面男2 : 吉田メタル

阿毛斗(アケト) : 村木よし子
薊(あざみ) : 山本カナコ
阿毛留(アケル) : 中谷さとみ
阿毛志(アケシ) : 保坂エマ

翔連通(しょうれんつう) : 川原正嗣
闇器(あんき) : 前田悟

都の人々、朝廷軍の兵士、偽立烏帽子党 :

船橋祐司・武田浩二・佐治康志・大林勝・三住淳洋・松本高弥

女官、踊り女、都の人々、蝦夷の女性 :

武田みゆき・横山博子・東條千洋・高杉あかね

都の人々、蝦夷の人々、朝廷軍の兵士 :

岩崎卓也・大内めぐみ・川端征規・澤山薫・高橋光宏・竹林里美・多勢亜衣・照井克也・西川義郎・古山憲太郎

御霊御前(みたまごぜん) : 金久美子
蛮甲(ばんこう) : 渡辺いっけい

観劇記録
[あらすじ]
日の国若き時、その東の夷(ひな)に蝦夷(えみし)あり。
彼ら野に在りて、未だ王化に染(したが)はず。
山を駆けること禽(とり)の如く、草を走ること獣の如し。
かの長の名は阿弖流為(アテルイ)。
帝、これを悪路王(あくろおう)と呼び、
邪(あ)しき神、姦(かだま)しき神と怖れたり。

アテルイ 古き時代。日の国。
帝(みかど)の血族が祟り神となり、新しき都が生まれすぐに廃れ、
更に新しき都が生まれる、そんな時代。
帝を中心とする大和(やまと)の民はこの国を一つにまとめんと帝人軍(みかどびとぐん)を組織し、
北の民蝦夷(えみし)達の国に攻め入っていた。
その頃、都には”立烏帽子(たてえぼし)党”を名乗る盗賊の一団が現れていた。
戦に怒った蝦夷の一群が盗賊と化し都を襲うのだ。
そう人々は噂しいっそう北の民に恐怖していた。
が、都の守護役についていた武士、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)(堤真一)はその正体に疑問を抱き、
踊り女、鈴鹿(すずか)(水野美紀)の協力を得て、”立烏帽子党”探索をすすめる。
彼らの前に現れる”北の狼”と名乗る謎の男(市川染五郎)。
男と田村麻呂は、時に反目し時に協力しながら立烏帽子党の秘密に迫る。
”立烏帽子党”とは、蝦夷の女性、立烏帽子(たてえぼし)(西牟田恵)が率いる盗賊軍だった。
彼女は男に言う。「あなたを迎えに来たのです。阿弖流為」
男こそは蝦夷の長の息子、阿弖流為(アテルイ)だった。
北の神の呪いを受け故郷を追放された彼だったが、
大和の民の攻撃を受け一族存亡の危機となった今、北に帰ってともに戦おうと立烏帽子は誘う。
アテルイ ”立烏帽子党”を巡る陰謀を明かす過程の中で、
阿弖流為と田村麻呂との間には奇妙な友情が生まれる。
だが、己の血の叫びに従い北に帰る阿弖流為。
強大な帝人軍、蝦夷の中でも彼に反目する蛮甲(渡辺いっけい)の抵抗など
内外の問題を抱えながら、彼は一族の長として成長していく。
阿弖流為の抵抗はしかし、おもわぬ展開を呼んだ。
蝦夷討伐の切り札として田村麻呂に征夷大将軍の命がくだったのだ。
彼の姉にして帝の寵愛深き御霊御前(みたまこぜん)(金久美子)、
そして策謀を巡らす貴族、紀布留部(きのふるべ)(植本潤)。
彼らは、帝の日の国統一のために鈴鹿の秘められた力にも目をつける。
密かに田村麻呂を慕う鈴鹿。
しかし、彼女にも誰にも明かせない秘密があった。
しかも彼女の運命が、蝦夷と大和の戦いにも大きな影響を及ぼすことに、
今は誰も気づいていない・・・。
北の英雄阿弖流為、征夷大将軍田村麻呂。
二人の宿命の対決に向けて運命の歯車は
ゆっくりと回っていくのだった。

(以上、チラシより)


[「直訴だ!目安箱」 過去公演中の直訴]
[観劇記録] & [感想]

「劇場☆新感線」トップに戻る