変換コネクタ用部品一覧(基盤は前もって持っていたもの)。左から基盤、26pinL型メスコネクタ、26pinオスフラットケーブル用コネクタ、50pinL型メスコネクタ。
ここは期待を込めてジャンク屋巡りと行ったのですが、一軒目は火曜日で休み。(;_;) しょうがないのでY・K無線まで足を伸ばしてみました。
まず最初に目に付いたのは、今回内蔵させる100MBのSCSIハードディスクが900円に下がっていたこと。(;_;) ただ、割安感が増大したのでもう一個買いそうになりました。(笑)
本題とは全く関係ない出来事でしたが、ちょっとショックを受けつつ3P電源コネクタのメスを探しました。店の奥に篭が置いてあって、その中に色々なピン数の色々な大きさの各種コネクタ類があるのですが、そこにはありませんでした。
これで変換電源コネクタの制作にメドが立ちました。ハードディスク側の4PコネクタはPC/AT互換機関係で色々な手段で入手済みだったので、そちらから流用するつもりです。
あとは固定プラ具を筐体に固定するためのネジを入手します。今回は普通の日用品店で購入しました。下は今回入手したネジですが、付属のネジの長さの15ミリよりも短い12ミリのものをチョイスしました。これは15ミリのものが売り切れだったこともありますが、思ったよりも長いんですね。なので短めのものに変えてみました。このへんは好みの問題でしょう。
左:ネジのパッケージ
右:上が付属のネジ。下がM3×12ネジ
左:ハードディスクを固定した状態
右:電源ユニットとハードディスクとの間隔
上から見た状態。ケースカバーまで1センチほどしか間隔が無い
3P=4P変換電源コネクタや、26pin=50pin変換ボードを入れる隙間がありません。固定プラ具は変更無しでいけそうなので、現状のまま制作をすすめました。ただ、思ったよりも歪みがあるので、2ミリプラ角棒を「X」の形で裏(ハードディスクがない側)に接着し強化を行っています。
固定プラ具裏面
26pin=50pin変換ボードは、50pinをオスコネクタとして間にケーブルを入れないで直接ハードディスクに接続させるようにし、電源コネクタは4Pコネクタを最小限短くして対処するしかなさそうです。
左:4P電源コネクタ(端子を取り出している)
右:加工前にハードディスクに挿しこんだ状態
上の状態で完成ですが、中の端子は切ると固定等が上手くいかないので、2段階で曲げます。直角に曲げてしまうと、アルミニウム製の端子は簡単に折れるので注意が必要です。(実際に作業中に2本も折ってしまった(^^;)
左:加工後(端子を付けて)
右:加工後(端子を付けて)
左:加工前と加工後
右:加工後にハードディスクに挿しこんだ状態
4Pコネクタですが、中2本はGNDでハードディスクの基盤上でも繋がっています。ので今回は1本抜きました。これはコネクタを外す際、ニッパーで掴めるようにするためでもあります。4Pコネクタには外しやすいように取っ手みたいなものがあるのですが、短くするために削ってしまったからです
3P=4P変換電源コネクタ結線図
あとはハンダ付けを行って結線し、露出している部分には絶縁チューブで覆って短絡防止に務めます。制作するうえで、12Vと5Vの位置が間違えやすいです。間違えると一発でハードディスクをあの世に送り込めるので、通電させる前にしっかりと確認して下さい。ハードディスクの基盤を見てもらえば、接続されるべきの電圧がプリントされていますし、未改造の4P電源コネクタと結線を見比べるのもいいと思います。
左:3P=4P変換電源ケーブル完成全体
右:完成後ハードディスクに挿しこんだ状態
最初の計画とは異なり、基盤に50pinオスコネクタを付けることにしたのですが、その基盤用の50pinオスコネクタがありません。次の日に電子パーツショップに行ったんですがそこで無く、やっぱりジャンクショップへ行きました。こちらは前日休みだった西沢無線と言うジャンクショップです。と言ってもなかなか無く、小さな基盤に付いていた60pinオスコネクタを買ってきて、これを再生利用しました。
ハンダ吸い取り器を使って60pin全てから付いているハンダを取り除き、50pinになるように不要な部分を削って、50pinオスコネクタにしました。これに1時間半ちかくもかかってます。(^^;
26pin=50pinSCSI変換ボード部品一覧(左から50pinオス、26pinメス、汎用基盤)
基盤の方に、50/26pinコネクタを仮付けして、位置や間隔等の調整を行います。ここで位置を決めたならば、基盤の不要な部分を切り取ります。切ると言っても、カッター(Pカッターがあればベター)で切れ目を入れて、ニッパーかペンチで折れます。あとはヤスリで整えます。
外付けSCSI端子 | ハードディスク端子 |
1〜25番 | 奇数番号(1、3、7〜49) |
26〜50番 | 偶数番号(2、4、6〜50) |
要はハードディスクの1番pinは1番、2番pinは26番に読み変えて、横に移動するにつれて1番ずつ増えると言う感じで、外部SCSI端子と同じように扱えばそれほど混乱しないと思います。
26pinコネクタ側のGNDは結線しませんでした。電気的に安定させるなら結線した方が良いのですが、本数が多く間隔が短いので短絡の危険性を少なくするためと、面倒(^^;なので未結線にしました。未結線にしても、マザーボードや外部SCSI端子ボード側でGNDに結線されているので不安定にはならないだろうという目論見もありました。
50pinコネクタ側は電源でGNDに結線されていると思いましたが、基盤上でまとめられるのでGNDに結線することにしました。実際に結線というよりか、ハンダで固めたに近い状態ですんだんですけどね。(^^; でケースアースで十分だろうと思い、電源ユニットにネジ止めするネジに巻き付けてGNDしました。
左:結線後の変換ボード(ハードディスク側)
右:結線後の変換ボード(電源ユニット側)
あとの信号線は一本一本確かめながらハンダ付けします。この時、ハンダの部分が両隣と接触して短絡する可能性もありますので、絶縁チューブで覆います。
結線状態拡大。
結線に間違いがないか確かめるのに、外部SCSI端子と26pin=50pin変換ボードを付属の26pinフラットケーブルで接続して、50pinメスコネクタを付けて確かめます。これで両側の同じpin番号で導通があれば間違いないと言うことですから。出来れば他のpin番号と導通(短絡)がないか確かめておいた方が良いでしょう。
確認のための接続。外部SCSI端子、26pinフラットケーブル、変換ボード、50pinL型メスコネクタ
SCSI結線イメージ
実は最初に買ったケーブルを何をどう間違ったのか24pinフラットケーブルだったために買いなおしています。(爆)
問題はフラットケーブルにコネクタを付けることで、かなり力がいります。と言うか普通には絶対に圧着出来ません。フラットケーブル用オスコネクタを扱う電子パーツ店では圧着器を貸してくれるところ(梅沢無線にもあります)もありますが、今回は実際に長さやコネクタの向きをその場で合わせて制作するために、自宅で圧着しました。
圧着する場所を決めたら、木片等で挟んで固定し木槌等で叩くのが良いのですが、無い場合はペンチやラジペンでしこしこと徐々に圧着するしかありません。
左:26pinオスコネクタ端
右:26pinオスコネクタ中
あとは変換コネクタを差し込み、ハードディスクを固定して内蔵26pinフラットケーブルを差し込んで起動実験を行うだけです。
左:完成全体写真(正面)
右:完成全体写真(上)
左:外部SCSI端子ボード付近
右:ハードディスク付近
こちらの環境では、50MBytes×2のパーティーションで取りました。これで起動も試しましたがちゃんと出来ますし、エラー関係もファイルの異常も見あたりません。思ったよりも上手くいっちゃいました。(^^;
ただアクセスランプがありません。ちゃんと筐体の右側に「HD BUSY」のLEDがあるんですが、点きません。筐体の左側にLEDとハードディスクを結ぶ端子かケーブルがあるかと言えば、見つけられませんでした。なので、現時点ではハードディスクにアクセス中でも音以外で確認する術はありません。ま、無くてもなんとかなりそうですけども。(^^;
#1998.02.24