はじめに必ずお読み下さい

 このページの主旨は、今私が保有するPCで遊んだ結果や予定などを公開する場です。
 内容に関して一切保証できません。あくまでもご本人の責任において行ってください。
 また、内容に関してメーカー等に問い合わせることもご遠慮下さい。
 ここに公開される改造、メーカー保証外の方法での使用を推奨するものではなく、あくまでも個人が楽しむことや、満足いく環境を構築するための1つの選択としてあるものです。
 このページに関するご質問、抗議、冷やかし等は受け付けない場合もあることを予めご了解ください。


Pentium PROの冷却を強化する

1.導入部

 前回、NEC PC-9821Ra18/N20をクロックアップを行ったのですが、予想よりも発熱が多く冷却能力が高いと言われる三洋のSANACE MCファンのヒートシンクでもヒートシンク部がかなり熱く、容量不足ぎみに感じました。

 MCファンよりも冷却能力が高いファンも色々なところで売られており、特にNiftyserveのFEXTフォーラムで設計制作されたファンが効果が高そう。しかし、値段も良い値段します。(^^;

 で自作することにしました。一番の問題はヒートシンクの形状で良い物が手にはいると良いのですが。工場とかにつてがあれば、本当にアルミから削り出しとかと考えられるんですが、今回はヒートシンクとファンを調達して、固定用の金具を工作するという計画です。

2.部品調達

 ヒートシンクとファンは、例の如くY・K無線で調達。ヒートシンクは大容量電源等で使用されたと思われるもので、面積も大きく放熱フィンの高さも高めな物をチョイス。フィンがもっと細かいと嬉しいのですが、おそらく数十ワットの熱量を処理するためのファンだと思ったので、PentiumPROの30Wちょっとくらいなら大丈夫だと踏みました。

 ヒートシンクの大きさから8センチ角ファンが使用が最適と考え、羽が大きそうなのを見繕う。ヒートシンクに固定する方法は後で考えるとして、とりあえず、主なパーツはこれで決定。



 あとヒートシンクを固定するための金具は、ピアノ線を加工して対角線状に固定する方式です。ディスクトップなのでCPUソケットが水平に固定されているのとシリコングリスはぴったりとくっ付ければ吸着力が高いので、強く固定する必要はないと考えました。

ヒートシンク\300
8センチ角ファン\200
L型ステイ(4個)\240
M3 10ミリ長ネジ(16本入り)\80
M3 30ミリ長ネジ(8本入り)\80
ピアノ線(1メートル)\120
電源端子、延長線若干

3.工作

 ヒートシンクを実際に当ててみると、幅が大きすぎました。これは電源、HDDアクセスLEDを固定する小ボードとマザーボードとを繋ぐフラット線が邪魔になったからです。

 ファンを固定する金具を付ける穴の作成の後、幅を狭くする為に切り取ることに。穴はボール盤でちょちょいのちょいで開きますが、切る方は手動。15センチくらい切らないとならない。

 これが想像以上にきつい作業。元々基部の厚さが3ミリくらいあったので、金切り鋸を振っても振っても切れない切れない。(^^; 休憩しながらだったので結構時間はかかりました。いや体力的によか、楽しくないって方が大きかったですかね。飽きるのが早かったかも知れないけど。(^^;



 ファンを固定する金具はL型の物を再使用。片方が長いのは、二個づつしか無かったからです。(^^; これで8センチ角ファンが固定できるか確認。出来ることを確認したら、Socketに固定する為の金具を作成します。



 基本的に現場で合わせるしかありません。これは、SOYO製のPentium Pro to Slot1変換CPUボードを使って、ラジオペンチ等で曲げて伸ばして曲げて、と繰り返すだけです。

 最初の一本目は失敗。最初の曲げの向きが足りなくて、厚さ3ミリのヒートシンク基部とSocket8の中心にある固定金具の爪の間隔が思ったよりもあって、向きによっては爪が邪魔になります。

 で諦めて作りなおしました。これが上手くいって、思ったよりもカッチリと固定できる金具が出来ました。逆さまにしても、浮かないしずれない。確認して、ファンを固定し電源の端子も付けました。これで完成。





 実際にRa18に固定することに。しかーし、Socket8周りにある抵抗が邪魔になって爪に引っかけることが出来ません。予測していなかった事態です。曲りを修正しながら三十分近く粘ったんですが、枝が短すぎたってこともあって、作りなおすことにしました。

#日本対クロアチアを見ながらだった。

 枝の向きを全く逆にすれば抵抗が邪魔にならないので、単純に逆向きにすればゐ良いだろうと思ったのですが、それでも曲りの角度とか直線の長さとかが若干違うために、先ほどのものほど密着度が良くない。と言うか、逆さまにすると、3、4ミリくらい離れてしまいます。

 これも没にして、作りなおしました。これで1メートル有ったピアノ線は全部使ってしまいました。これを失敗すると買い直し。ちょっと慎重になっちゃいますね。

 今度は、二個目ほどではないですが、密着度の高いものが出来ました。枝も長めにしたのでSocketの爪に引っかけるときに、若干楽になるはずです。

4.完成、試験

 今度は楽に爪に引っかけられて、固定もまずまず。とりあえず、ファンを回さずに電源を入れてみます。ヒートシンクが暖まるか確認するためです。隙間もほとんど無いはずなのですが、熱伝導効率が良いのか気になったからです。

 ファンを回さずに二十分程運転。割と暖かくなりました。これでファンを回転させます。これでヒートシンクの温度が下がればバッチグーでしょう。





 二時間くらい運転させてみました。負荷をかけるためにsuperπを使用しました。ケースを閉めない状態で、ヒートシンクはほとんど温度が上がりません。8センチ角ファンの風量が多いのと、冷風が豊富だったと言うのもあるでしょう。

 その後、ケースを閉めてsuperπの1677万桁の実行させて、様子を見ることにしました。一回ループに約二十分かかって、二十三回ループなので八時間くらいかかる計算。でほっといて、寝ます。

 次の日、終わったところでケースを開けてヒートシンクを触ってみました。人肌くらいの温度。おもったよか上がったんですが、冷風があまり無い条件だったと思うので、結果は良好ではないかと思いました。出来ればCPUの温度とか分かれば良かったんですけど、温度計は無かったですし。

左から、自作ヒートシンクファン、PentiumPRO用SANACE MCファン、Pentium用SANACE MCファン

失敗した固定金具

5.制作後記

 コストパフォーマンスは良好。メモリがECC EDOの50nsと言う高速ものもが手に入っているというのも有るかも知れませんが、HDBENCHが転けなくなりました。前回のクロックアップ時にケースを閉めてからグラフィックの計測時に転ける現象を確認していたのですが、今回無くなったと言うことは、CPUがぎりぎり熱暴走を起こしていたのではないかと思われます。

 これで電圧のアップという手段も講じる基盤は出来ました。電圧を上げると発熱量が増大する(全体のエネルギー量が増えるからだと思われる)ので、クーリング能力のアップは必須条件だったと言えますから。

 あと一部で懸念されている、時計の狂いは現在のところ生じてません。PC-98シリーズは、PC-9801FA以降、システムクロックとバスクロックは分離されています。現在はAT互換機化が進んでいますが、その傾向は変わってないと思われます。そうすると、シリアルや時計の狂いは起きないのではないか、と。

 シリアルがずれてないか確認してませんけど、近い内に確認しようっと。(^^)

#1998.06.26





今そこにある機械であそぼぉ!メインに戻る