「左手に、消しゴム」
NYテロのニュースを見ていると「はぁ?」と思ったコトがあった。
”あなたは米国の報復に賛成ですか?反対ですか?”という報道側の問いに、
社会人若干25年ほどが「反対ですねー。戦争というモノで解決するのではなく、
テロ容疑者捜索という判断はできなかったのか?」という返答をしていた。
この意見を聞いたとき、心の底から「はぁ?」と思い、ため息をついた。
ただのテロというのも問題アリだが、ただのテロなら通常は容疑者を割り出すことから
始めるだろう。しかし、今回は違う。無差別で犠牲者を出すのはどのテロも同じだが、
今回は無差別過ぎであり、世界的であり、何度ものテロ活動なのである。
簡単にまとめてみると、数年前にアメリカ大使館が破壊され、その後また破壊。
そして、今回へと至っているのだ。
テロ容疑者の割り出しは、前回ですでに終わっており、
今回は限度を超えたモノ。「いゃー、それでも・・・」というのなら、”まだまだ所詮他人事”
と思っているのだろうが、自分に置き換えてみると、流れがよくわかる。
数年前に自分の親戚の家が放火され、その後また親戚の家が放火された。
その時点ですでに容疑者の割り出しをし、犯人が誰なのかはおおよそわかったが、
逮捕する為の決め手や手段がない。そんなときに、今度は自分の家が放火され、
続けざまに別宅または実家も放火されたとなったら、どう思うだろう?
これは、警察どころじゃないと思うのが、一般的な感情では無いだろうか?
「例えが違う!」という方もいるだろうから、一言言っておく。大統領は、その国の親であり、
国民は血はつながっていなくとも子なのである。親身になって、当然。
社会人若干25年に言うわけではないが、最近考えてモノを言う人が少ないと感じるのは、
私だけだろうか?結果に対して言うだけではなく、経緯(いきさつ)も考慮しなくてはならない
要素なのである。わからない時は素直に「難しくてこたえられない」と言うのも、
悩んだ結果のすばらしい返答だと思うのだが・・・
「私のメガネ知らない?」と頭にメガネをかけたまま探している光景や、「きのこの山って、
おいしいよね」と言いつつ「たけのこの里」だったという、ちょっとした微笑ましい光景を見た
ことや実際に聞かれたことが、皆さんにもあるだろう。
では、「あなたは、保険に入っていますか?」という質問を聞いたら、どう思いますか?
「当然入っているよ」と応える光景を想像する方が、ほとんどだろう。では、少し突っ込んで、
「どんな保険?」と聞いたならどうだろう?悪いが、「生命保険」という応えは、答えになって
いない。テストならギリギリ△だろう。1つだけ、私の悪い頭の中で持っている知識を言うと
「日本人は自分の入っている保険について、何も知らない人が多すぎる」ということだ。
これを話すと、株などの資産運用の話にまで発展するのだが、簡単に話してみよう。
保険に入っている理由は、知人の紹介や付き合い、家庭を持ったから、社会人になったから
など、たいした理由はないはずだ。だから、自分の入っている保険も知らずに過ごしているので
ある。はっきり言って、それは金の無駄遣いでしかない。
たとえば「ガン保険」。入っている方も多いと思うが、あなたの入っている「ガン保険」についての
知識は、どのくらいありますか?おおざっぱに言うと「ガンと診断されたら、一時金。ガンで死んだら、
500万円」など、こんなモノだろう。だが、「ちょっと待て!」である。今の日本人は、ガンになる
人は多いが、ガンで死ぬ人は、ガンになった人の数割なのである。
あなたの周りでガンになった人は、結構いるだろう。おじいちゃん、おばあちゃん、親戚など
思い当たる節も多いはずだが、では「死因はなんだった?」ということだ。
「ガンの手術は無事成功したが、怖いのは合併症だよ」と聞いたことがあるはずだ。
術後に風邪をこじらせ、肺に病原菌が入り肺炎になって他界したという話も、聞いたことが
あるはずだが、この時ガン保険は適用されない。
なぜなら「ガンで死んだのではなく、死因は肺炎」だからである。
ちなみに、ガンは早期発見なら治るというのは誰もが知っていると思うが、日本のほとんどの
ガン保険は「早期は適用外」。これは契約説明書にもきちんと書かれていることだが、
早期発見ではガン保険が適用されないことを知っている方は、何人いるのだろうか。
あなたのガン保険は、早期も適用されますか?ちなみに私の入っているガン保険は、
適用されます。
私は保険に毎月3000円ほど払っていますが、「うわっ、少ない」という方も多いだろう。
そりゃ、そうである。まだ独身なので、最低限の保険にしか加入していない。
自動車保険は別として、ガン保険と医療保険にしか入っていないし、すべて掛け捨てだからと
いう理由もある。「掛け捨て?もったいなーい!」という意見に、聞く耳はない。
私から見れば「貯蓄型?もったいなーい!」なのである。日本の一般家庭の一ヶ月の保険代は、
平均4万円ほどというデータがある。対して欧米では、一ヶ月の保険代は1万円ほど。
この差はなんなのかというと、「貯蓄型」か「掛け捨てか」なのだが、保険について、改めて
考え直すことを書いてみる。考え直すとは、自分に適しているモノか、望んでいるモノなのか
ということである。
日本で主流の「貯蓄型」。毎月平均4万円、1年で48万円。30年間で、1440万円。
このうち全額という、とんでもない金額が戻ってくるとしよう。最近は保険会社存続の為、
返還額も改正され被害にあっている方も多いと思うが、10割で計算すると1440万円が
返還されたときには、60歳。年金をもらう65歳までの5年間を、どう暮らしますか?
1440万円を5年で割ると、1年間288万円。毎月24万円。その頃、住宅ローンの支払いは
終わっていますか?
一方、欧米で主流の「掛け捨て型」で計算すると、毎月1万円で360万円。貯蓄型の人と
比べると、1080万円もの差がある。
30年間、毎月差額の3万円を貯蓄したら、1080万円。1080万円といえば、当然住宅
ローンの足しにもなるし、貯めたままだと30年間の利息(欧米の普通預金では5%が普通
だが、4%で計算)だけでも223万2000円になり、合計1231万2000円は、減ることの
心配などせずに手にすることができる。定期預金や積み立て預金なら、日本の貯蓄型以上
の資産を残すことになる。つまり欧米の人たちは、保険は保険、預金は預金と考えているのだ。
結果を見ると、当然欧米型の方が、良いに決まっているのである。資産は、資産運用を
きちんと考えなければ残せないということであり、資産を残す気はなくとも生活を向上させたい
という願望を達成するためには、少しだけ考えればこんなものなのである。
各国で調査したアンケートで「金持ちとは、いくら位の金額を持っている人をいいますか?」
という問いに、アメリカなどでは30億円という回答がもっとも多かったらしい。同じアンケートを
日本でおこなった所、富山県民の3千万円という回答が最高だったようで、日本人の意識の
低さがわかる。これは「お金持ちになりたい、お金が欲しい」という「欲」に対して、真剣に考え、
さらに積極的に株などに出資している欧米人に対し、願望だけが先行し、周りを見て
閉鎖的・消極的な行動になりがちな日本人との違いなのだろうが、あまりにも意識の差が
あることに、私自身アンケート結果に驚いたのも、正直なところである。宝くじに当選したときに
自ら公表し周りは拍手喝采で祝福する欧米に対して、宝くじに当たっても言わず、いざ当たった
人の話を聞くと、「うらやましい」という祝福とは違う気持ちから「ねたみ」に変化する日本人の
性格的な関係もあるのだろう。
今年の10月1日から、401Kが解禁という形になったが、このことを知っている方はどのくらい
いるのだろうか?知らない方のために単純に説明すると、「退職金の金額を、自分で運用して
決めろ」ということ。今までは、会社が営業利益の積み立てや運用をおこなって退職時に
支払っていたが、これからは、就業時に運用方法を自分の分は自分で決めることになり、
同期の社員でも退職金に差が出てくるということだ。部長よりも、一般社員の方が退職金が
多くなるということもありえるが、今まではこれだけ貰えたのに、運用を失敗してしまい、
運用しなかった方が良かったという、減ってしまう現象も出てくるだろう。
まだ、日本では401Kを大きく特集していないが、景気の悪い今の日本企業。
今後数年の内に、401Kを取り入れてくる企業も増えてくるだろうから、今こそ自分の資産に
ついて真剣に考えてみる時期なのではないだろうか?
あなたは、401Kにどう対応しますか?まだ株に対して、イメージが悪いですか?宝くじに
でも当たらないと、資産は残せないと思っていますか?今の日本の銀行利息は、0.02%と
いう最悪のもの。100万円を1年間預けても、200円の利息しか付かないことを知っていますか?
資産運用は、パチンコ・競馬・宝くじなどのギャンブルとは別物です。もっとも身近な銀行や
保険について見直してをしても、損はしないと思います。前記で書いた保険額1440万円は、
大金です。ということは、毎月4万円も大金なのです。
ちなみに私使っている銀行は、三井住友とシティバンクで、生命保険会社は海外企業です。