■東京・東急世田谷線篇■


99年10月27日(水)

職場で必要な資格を取得するにあたり、学生時代の母校の卒業証明書が必要であることから久しぶりに都内にある母校を訪れ
無事その処理を終え、新宿に向かう京王線(本線)の中で、ふとひらめきました。

せっかくだから下高井戸駅で途中下車して東急世田谷線経由で横浜に向かうか・・・(^ー^)

そうです、チンチン電車の様な昔ながらの車両が元気よく走るこの路線を見逃すテはありません。待ってろよ、ルパーン!(意味不明)
不二子ちゃんのシリを追いかけるルパンの様な軽やかな気持ちで、途中下車し、緑色のあのコの所へイチモクサンです。^^)

【 電車を待ちます。 】 【 下高井戸駅にて 】
車両を眺めている間に発車してしまいました。^^;)
(下高井戸駅にて)
次に来た車両を撮影しつつ、乗り込みます。^^)
後ろの走行中の白い車両は京王線(本線)です。

世田谷線のホームに辿り着くといました、いました2両の世田谷線ちゃんがチョコンといるではないですか!^^)
写真を撮りながら、中へ入ってみましょう。
小学校の廊下の様な板張りの床に天井にはシーズンオフの扇風機が一休みしています。
シーラカンスの様に姿を変えない健気さにつられ、嬉しさのあまり、シャッターを押し続ける私に
乗客の皆さんは怪訝な眼を包み隠さずにおりますが、気にせず奥へズズイと進みます!目指すは天守閣、運転席なりぃ〜っ! ^^;;)

【 運転席です。 】 【 運転席その2です。 】
機器がむきだしの質素な運転席です。 窓枠の上の方にある白い箱が
ワイパー用のモーターです。

木の壁に圧力計や速度計などの計器類やマスコン(レバー)が取り付けられただけの質素な運転席を篠山紀信さんの様に激写しまくります。^^;)
まるでアニメ「天空の城 ラピュタ」に出てきた盗賊の飛行船の操縦室みたいです。・・・これで伝声管があればカンペキですね。(笑)
なんて おバカな事を考えていたら、休憩していた運転手さんが戻ってきました。いよいよ出発です。

「圧力480〜っ!、異常な〜し、しゅっぱーつしんこーう!」

ハキハキとした声と共にガラガラとドアが閉まり、静かに動き出しました。

「お! 電車でGO!みたいじゃん!」

お隣に立っているアベックさんも暖かい眼差しで運転席を見つめています。^^:)

屋根と壁に囲まれていたホームから出ると、いきなり、強い風と雨粒が容赦なく窓ガラスに叩きつけられて視界がほとんどありません。^^;)
運転手さんは速やかにワイパーのスイッチを入れましたが、シトロエン2CV(フランスの外車)の様な心許ない装備なので
ほとんど機能していない様に感じたのは気のせいでしょうか? ^^;)

久しぶりに乗って、気が付いたのですが、運転席の窓から進行方向を眺めると、緩やかながらも長い坂が続いておりました。
しかもアップダウンと角度が小刻みに変化します。一生懸命モーターちゃんが頑張っていますが、速度計を見ても40km/hしかでていません。
メーター自体が60km/hまでしか表示されていないので当然といえば、それまでですが・・・^^;)

駅に着くと運転手さんはドアを開け、車掌さんに早変わりです。
悪天候のためホームには、たくさんのお客さんが並んでいますが、皆、回数券やら定期券やら、お札を渡してお釣りをもらったりと
様々な形で運賃を支払いますが、あわてず騒がすテキパキとさばいて乗り込んでいきます。
今のバスの様な自動でお釣りが出てくるような運賃箱は無く、全て手渡しなので、その手際の良さには感服するばかりです。^^)
次の駅までの距離が短いので、そんな光景を何回も繰り返し、約20分程で終点・三軒茶屋駅に尽き、小さな旅も終わりを迎えました。
小さな安らぎをおぼえつつ、夕方の街並みに消えていく筆者なのでした。

その後、呑み屋の暖簾をくぐったかどうかは、ナイショです。(笑)

<乗車メモ> 運賃は、大人\130-、子供\70-(全区間単一料金)です。(99年10月27日現在)

【 三軒茶屋駅にて。 】
終点・三軒茶屋駅にて撮影しました。

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