第1日目
 9月10日(金)曇り時々晴れ  朝4時半、起床。  5時半、お家を出る。  高校2年生のときから始まった、北海道への修行の旅も、  今回で、数えて5回目。  なんで北海道、好きになっちゃったんだろ。  17才の時。  アスキーから発売されていたコンピューター用のアドベンチャーゲーム、  「オホーツクに消ゆ」をプレイして、北海道に興味を持ち、  植村直己の冒険記を片っ端から読んで、冒険に憧れ、  そして、部活の先輩の北海道での無銭旅行の話を聞いて、  ボクもやってみよう、と思ったのがすべての始まり。  旅館に泊まらず、寝袋に入って駅の軒下で寝る。  はじめは勇気が無くて、一睡もできなかった。  でも、人間、何にでも慣れちゃうもんで、  1週間もそんな生活してると、歩行者の横でも寝られるようになるんだな。  路上生活者の気分がちょっと分かるボク。  7時過ぎに、羽田空港着。  ブラブラしてたらお腹がすいてしまった。  ダイエットのことを考えたら、立ち食いそばとかがよかったのだが、  (※現在ボクは空前絶後のダイエット中。4ヶ月で7キロやせたよん)  そんなものは空港には見当たらず。  仕方がないので、カレーを食うことに決定。  古えより、空港ではカレー、と決まっている。  根拠は無い。  カレー食って、手荷物預けて、チェックインしたら、  もはや、することがなくなってしまった。  ゲートに向かうと、ぴったし、搭乗が始まったところ。  搭乗口にコバジュン登場!!  ・・・という、愚にもつかないシャレを考えたりしつつ、  飛行機に乗り込んだり、乗り込まなかったり。  どっちなんだよ!  乗り込みました。  席につくと、左斜め前の方のスッチーがカワイイななんて思ってたら、  朝早くから起きていたので、すっかりおねむ。  滑走路が混んでいるらしく、いつまでたっても飛行機が飛ばない。  ま、いいや。寝ちゃお。  くかー・・・・。  あ、飛行機が動き出した。  なんだよ、目が覚めちゃったじゃないかよお。  ドゴゴゴゴゴゴ・・・・。  いいねー。この加速。この加速は車じゃ味わえないんだよなー。  はい、シートベルトランプ消えた。  じゃ、シート倒して、お休みなさい。  途中、お茶のサービスがあったことにも気づかずに、  前後不覚に眠る。  しまった、さっきのかわいいスッチーに、お茶を入れてもらえたというのに。  がっかし。  そんなこんなで、千歳空港着。  午前10時。  レンタカーかりて、本格的に出発。  だがしかし。  どこに行くかが決まっていない。  本当は飛行機の中で決めようと思い、  手荷物で、「るるぶ」なんかを持ちこんでいたのだが、  どーいうわけか、睡魔に負けてしまい、  ああ、夢の中。  コースなんざぁ、まるっきり決まっちゃいねえ。  さあ、どうしたもんかな。  取りあえず、ラーメン食ってから考えるか。  おいおい、ラーメン食うつもりか?  ダイエットはいいのか?  ま、いいじゃん。  朝、カレー食っちゃったし。  もう、遅いって。  一度燃え上がった炎は、バーニング・ファイヤー。  札幌に出て、ラーメン食う。  4ヶ月も食ってなかったから、  1杯くらいじゃおさまりがつかねえ。  立て続けに、2杯食べちゃいました。  でも、両方とも、普通でした。  どっちかっつうと、失敗でした。  まあ、しゃあないわな。  ラーメン食い終わっても、旅行のコースは決まらず。  おなじみ、富良野にでも出てみっか。  富良野に向かうのに、はじめて道央道という高速を使う。  おお、早い早い。  さすが高速道路。  いいねいいね。  3時過ぎには、富良野についてしまった。

富良野・麓郷に立つボクの大好きな木。
「独りぼっちの木」と命名(byコバジュン)


「独りぼっちの木」があるのは、
麓郷の「フェニックス牧場」のすぐそば。

 さ、どこ行こうかな。  まずは、ゆっくりトイレに入りたいので、  新富良野プリンスホテルに行く。  ああ、いきあたりばったり。  ああ、それでかまわないのさ。  ボクの人生、いきあたって、ばったるのさ。  トイレに入って気分も一新のボクは、  富良野の山奥の「原始ヶ原」・・・に行く途中にある川原に行こうと思い当たった。  なぜなら、川原で心をロンリーにしてみたくなったのさ。  30分後、川原に到着。  トンボが大量に飛んでいる。  ていうか、いすぎ。  車の窓に飛んできて、ぶつかると、  体液を飛び散らせて窓にへばりついてお亡くなりになるので、  視界が不良になることこの上なし。  で、川原に出て、心をロンリーにしてみるのだが、  すぐ脇に立っている、  「熊、出没しています。」  ・・・の看板が気になって、それどころではない。  あたりに気を配りつつ、車に戻ると、  再び、睡魔がいらっしゃった。  ようこそ。  おやすみなさい。

「原始ヶ原」に行く途中にある川原。
水がとっても綺麗。


4年前にここに来たときには、カップルがイチャ
イチャしながらバーベキューやってた。

 目を覚ますと、午後6時半。  お腹すいた。  ご飯食べに行こう。  富良野市街に戻るべ。  さ、何食べようかな。  やっぱ、肉だろ。  うむ。異議無し。  じゃ、富良野の駅のそばの「くまげら」で、  「富良野牛の刺身丼」をいただこう!  うまい!!  これはうまい!!  ヤバい。  さ、お腹もいっぱいになったし、  お風呂に入りに行こう。  富良野から、美瑛をこえて、  白銀温泉に行こう!!  ここは1200円で温泉に入れるよ。  いえーい。  最高だぜ。  やっぱ、北海道だろ。
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