第6日目
9月15日(水)曇りのち晴れ 朝、8時起床。 9時、活動開始。 「北の国から」でお馴染みの「麓郷」。 そのパーキングエリアで、また寝てしまった。 さ、今日の午前中は、お土産を買おう。 新富良野プリンスホテルのお土産コーナーは、 かなりでかい規模を誇っているので、 ここなら、楽にお土産が買えちゃうでしょ。 麓郷から富良野市内をぬけて「北の峯」と呼ばれるエリアへ。 ここに新富良野プリンスホテルがある。 ・・・が。 車、大渋滞。 ・・・? どうなっているのですか? 何が起こっているのですか? あ、プリンスの係員のおじさんが歩いてきた。 あ、なんか、ボクと会話したがっている。 「『感謝祭』におこしですか?」 「は? あ、いや、ただホテルに来ただけなんですけど・・・。」 「今日、『感謝祭』っていうのやっていまして、駐車場がいっぱいなんですよ。」 「・・・はあ。」 あ、今日、祝日か。「敬老の日」だ。 日付の感覚がぜんぜん無くなっちゃってたわ。 なんでも、地元・富良野の方々のために、 時折、プリンスホテルが、『感謝祭』と称して、 ホテルを格安で開放し、 露店とか出して大騒ぎ・・・らしい。 あ、それで、まわりのみんな、 新聞の「折り込み広告チラシ」の割引券みたいなの握りしめてるのか・・・・。 (『感謝祭』の割引券らしい。) なんだかなあ。 こりゃ、埒があかんわな。 駅前のお土産屋さんに行こう。 あーあ、プリンスでトイレにも入りたかったのにな。 駅前のホテルで我慢しよう・・・。 そんなこんなで、午前10時半。 お土産は万事OK。 さ、このあとはどこに行こうかな。 うーむ。 お腹すいてきた。 よし、ラーメン食いに行こう。 月形(割と札幌のすぐそば)にある、 「むつみ屋」というラーメン屋さんが美味しいらしい。 行こうじゃありませんか。 しゅっぱーつ! こうして、丸々、5日間いた、道東エリアに別れを告げたのでございます。 これから向かうのは、道央・道南エリア。 札幌、小樽、函館があるのは、すべてこのエリア。 一般の人達が「北海道」と聞いて、すぐにイメージするのは、 大体このあたりのエリアなんじゃないだろうか、。 ボクが北海道の中でも大嫌いなエリアだ。 はっはっはっは。 なぜかというと、人間がいっぱい住んでいるエリアだから。 12時半、月形到着。 ラーメンを食す。 うん、うまひ。 あ、ラーメン屋さんの向かいは、温泉じゃないですか。 いいですなあ。 入って行こうかしら。 ・・・ありゃ。 駐車場、ここもいっぱいだ。 休日だから・・・だな。 ましてや、敬老の日だ。 風呂場は、じいさんばあさんが漬物のようになってることだろう。 ここは諦めよう。 うーむ、ここから一番近めな温泉は、と。 石狩・・・だな。 「石狩鍋」とかで名前良く聞く場所だけど、行ったこと無いんだよね。 石狩ねぇ。もう、日本海じゃん。 北海道っていうと、オホーツク海にばかりなじみが深い僕としては、 日本海側の北海道って、どうもイメージできない。 ありゃ、ここの温泉も駐車場いっぱいだよ。 だから人口の多い地区はいやなんだよなあ。 ま、しゃあないわな。 ここの温泉入っていこうっと。 おわあ、すごい人だよ。 真夏の「サマーランド」のプールじゃねぇんだから。 そんなこんなでさっぱり気分。 さ、お次は・・・と。 ここからだと、小樽がすぐそば。 行ったことないんだよね、小樽。 北海道通を気取ってるのに、 こんなに有名なところ、行ったことないんだな。 ・・・行ってみるか。 小樽着、16時。 ・・・なに、ここ。 ぜんぜん、ダメじゃん。 まったく、ダメじゃん。 まるで、ダメじゃん。 チャラチャラしたカップルや、女の子同士の旅行者ばっかり。 街も、全体的にメルヘンチック。 いかにも作ったげだ。 なんか、ディズニーランドみたい。 こんな街のどこがいいんだろ。 原野が広がる、道東の方がいいなあ。 ま、価値観の相違ってヤツなんだろうけど。 うーむ、小樽で観光しようと思ったけど、 そんな気分は一気に無くなってしまった。 このあとどこに行こう。 うむ、神威岬が近いぞ。 ここに行くことに決定。 神威岬は、積丹半島の先っぽ。 って言っても、分かる人少ないよね。 さてさて、神威岬に行くには、 4年前に、あることで有名になった場所を通ることになる。 それは・・・、「崩落事故」のあった、「古平トンネル」だ。 おぼえていますか? 余市町と古平町の間にあったトンネルの上の岩が崩れて、 バスや乗用車にのっていた数名が命を落とした事故ですな。 3年前の「第4次北海道修行」の旅の際には、 古平トンネルは、まだ、事故の後処理でてんやわんやだったのだが。 そんなこんなで、18時45分、神威岬着。 あたりはもう真っ暗。 だーれもいない。 あ、キタキツネがいるよ。 なんだかなあ。 さ、もう1箇所くらい、温泉行っておくか。 うーむ、この辺の地理に詳しくないから、 どこに行って良いやら分からない。 「るるぶ」なんかをひっくりかえして、 どこの温泉に行くかを調査調査。 お、ニセコに温泉があるじゃん。 ニセコに行くには、峠道を走っていかなければいけないのだが、 これが、すごい山道。 人口が多いエリアとは言え、 ちょっと街から外れると、 ものすごい大自然になっているのは、 さすが北海道といったところか。 なにせ、道にいろんなものが飛び出してくる。 キタキツネなんかはかわいいほうで、 何の生物か分からないものが、 車の前に突然飛び出してくるのは、かなり気持ち悪い。 なんか、哺乳類らしいんだけど・・・、 お前、何? ・・・みたいな。 イタチか、テンか、ミンク・・・か? 目だけが光っていて、正体がつかめない。 怖いっちゅうの。 ニセコの温泉入って、今日の活動、終了。 15キロほど離れた、倶知安の国道沿いの駐車スペースに車をとめて、 さ、寝る準備・・・と思ったら、 この辺のヤンキーが集まってきて、 このパーキングエリアで、ドリフトの練習をはじめやがった。 最悪だ、最悪だ、最悪だ。 先ほどまで、正月の初日の出の如く穏やかだったボクの心は、 核実験の後のサハラ砂漠のようにすさんでしまいました。 仕方なく、ニセコの山の中の駐車場にお引越し。 あ、でも、こっちの方が、星が見えていいや。 明日の夜は、今回の「第5次北海道修行」の最後の夜。 毎回、修行の最後の夜だけは、旅館に泊まることにしているので、 今回の野宿は、これが最後。 最後の夜、満天の星の下で寝るのは、 これはこれで、幸せですな。 んじゃ、また明日。
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