AD物語II 



〜閑話休題(インターミッション)1〜
 先日(1997・12・07)行われた、  「第2回冬のアニメガちゃん祭り」についてのおはなしでございます。  ☆客入れ  午後4時半、ほぼ、定刻通りに「客入れ」と相成りました。  BGMは、前回の「第1回夏のアニメガちゃん祭り」で、  「DJ=TAKAO」さんがつとめて下さったオープニングアクトの模様を、  同録DATから起こしたモノです。  ああ、使い回し!  スクリーンには、楽屋裏の模様をずっと流していました。  これは「第1回夏のアニメガちゃん祭り」の時に出た案で、  「『舞台』をそのまま『楽屋』に出来ないか?」  ・・・という、アニメガチーフディレクターの神田さんが考案した、  ムチャな企画がもとになっています。  あいにく、「夏の祭り」の時には、企画が途中でお蔵入りになってしまいましたが、  今回、スクリーンが導入されることになり、復活したってワケです。  ☆オープニング  「TMレヴォリューション」の「ミッドナイト・ウォリアーズ」にのせて、  「スタッフロール」を流すというのは、はやくから出ていた案だったのですが、  ボクが神田さんに提出した絵コンテでは、  使用するフォントがもっとぶっとい「極太明朝」・・・いわゆる、  エヴァっぽいモノだったんですが、  「いまさら、エヴァでもねぇだろ。」  ・・・という、神田ディレクターのツルの一声で、普通の明朝体が使われました。  でも、誰がどう見ても、エヴァです。  ミキサー「古谷さん」とADのボクの役職が、手違いで、 「技術 小林 順/演出補 古谷省一」になっていたのは、  御愛嬌。 「技術 古谷省一/演出補 小林 順」が正解ですね。  ボクが作ったオープニングだと思われている方が多いようですが、  前述の通り、ボクは神田さんに、イメージを伝えただけで、  実際に作業をしたのは、神田さんと編成部のプロデューサー・越知さんです。  ☆岩ちゃん・荘口、着物で登場  「るろうに剣心」とのカップリング(?)イベントということもあり、  岩ちゃん・荘口両パーソナリティが「和服」で登場する、という案も早くから出ていました。  どーせなら、普通の和服よりも、「サクラ大戦」のような「袴(ハカマ)」の方が可愛いよね・・・。  てなことで、成人式のようなハカマを借りてきたまではいいのです・・・。  が!  アニメガスタッフで、岩ちゃんに着物を着せられるスタッフがだれもいないというていたらく。  成人式に美容室で袴の着つけに「2万円」ぐらいとられるご時世です。  僕らのような「世間知らず」の集団が、袴の着つけを知っていようはずもありません。  それどころか、普通の「和服」の着つけもままなりません・・・。  どーしよーか、あきらめるか・・・、  てなときに、ゲストの富永みーなさん、参上。  見事に気付けを完了させてくれました。  もちろん、アニメガスタッフがみーなさんに怒られたのはいうまでもありません(笑)。  ☆るろうに剣心&アニメタルライブ  もうこのへんは、考える余地無しでしたね。  ごく普通のイベントって感じですな。  あ、岩ちゃんが、アニメタルライブの際、  「べんとーくいてー」  ・・・と叫んで、お客さん大盛り上がりでしたが、  ボク的には、リハの際に叫んでた、 「ヤギ!」  の方がお気に入りだったんですが・・・・。  ☆エンディング1〜アンコール  とりあえず、アニメタルのライブあとで、イベントはいったんおしまい。  エンディングです。  前回の「夏の祭り」を見た人たちもいっぱいいるだろうから、  「アンコール」が来るのを、ある程度予測してたんですね。  ・・・で、今回の悪男づん子は、そのアンコールを蹴散らしてみよう、と。  「ハーイ、岩男潤子の裏キャラ・悪男づん子でーす。   以上で、「第2回冬のアニメガちゃん祭り」は全て終了。   全員、撤収!!   え? まだある? ライブ? 誰がやんの?   えー? めーんどくさーい。   やんなきゃダメなわけぇ?   じゃ、アンコールの音頭とりゃいいのね。   はい、アンコール、アンコール・・・」  アンコールのさなか、流れた「悪男づん子」の声に、会場が一瞬静まり、  再びアンコールに包まれる・・・っていうのは、  ボクの考えていた以上に、見ていて痛快でした。  悪男づん子の担当マネージャー(?)で、本当に良かったなあ、と思う瞬間です。  ☆アンコール・ライブ  アンコールで岩ちゃんと松澤くんが歌ったのは、  「EARTH SONG〜大地の唄 / 松澤由美」  「あそびにいこうよ / 岩男潤子」  ・・・です。  この辺も演出の入る余地無しですな。  唯一、イベント当日になって、  岩ちゃんの「あそびにいこうよ」の振り付け練習の際、  会場に「サビ」部分のカラオケを流す、という企画が加わり、  ちょっと大慌てだったのですが、ま、無事にきりぬけましたな。  ☆ミッドナイトウォリアーズ合唱  これも、神田さんの企画。    「みんなで歌、唄いたいよねぇ?」  ・・・の一言により、決定しました。  もともと「ミッドナイト〜」の歌詞を画面にテロップで流すという企画は、ボクが、  「オープニングのビデオで、スタッフの名前といっしょに、   『ミッドナイト〜』の歌詞を出したら、アニメのオープニングみたいでカッコイイっすよね?」  と提案していたモノだったんですが、  『「合唱」の際にテロップを流す』という形で実現しました。  でも・・・「全員カラオケ」って言われるとは思わなかったなあ。  ☆エンディング2〜づん子・客出し  これで、イベントはおしまい。  舞台の上の3人がいなくなってから、再び悪男づん子登場。  イベントの終了後、    「悪男づん子がお客さんを追い出す。」    というアイデアを提案したのは、ボクです。  今年(1997年)春の「約束」と題された岩ちゃんのコンサートを見た際に、  コンサート終了後の会場で、「3本締め」をやりだすヤツがいたんですな。  この「3本締め」の是非を巡って、ネット上でも(Niftyの岩ちゃんの会議室なんかで)、  賛否両論、大論争になってましたが、  ボク自身は、「3本締め」に対し、 「かっちょわりぃ。」  ・・・と思ってたわけですよ。  で、「夏の祭り」の時には、「3本締め」等を断固阻止すべく、  悪男づん子の「客出し」を用意したわけです。  1つ目を流したあと、  それでも「3本締め」等の「かっちょ悪い」行為をしようとするヤツがいた場合、  徹底的に叩きのめすため、2つ目の「帰れコールつき」のモノを用意していたのですが、  早く会場を出てしまった人が2つ目の「客出し」を聞けないということがわかり、  今回の「冬の祭り」では、1つだけしか「客出し」を用意しませんでした。  「もうみんな分かってると思うけど、みんな身の回りのゴミ持ち帰るのよ?」  ・・・イベント終了後、会場を歩いてみて回ったところ、  前回の「東京(新宿)厚生年金会館」に続きまして、  会場内には、1つもゴミが落ちていませんでした。  事業部の人が、あまりにきれいな会場にビックリしていました。  今後も、  アニメガの通ったあとは、  ペンペン草も生えない。  ・・・を、スローガンに、  「会場は、きれいにしてお返しする」よう、こころがけましょう。  ・・・てなことで、今回も無事にイベントが終了いたしました。  アニメガのイベントは、どこにいっても評判がいいので、  多分、第3回目の祭りも、実現することでしょう(?)。  今回の祭りに参加できなかった人も、ぜひ次の機会に、ご参加下さい(?)。
 続く  1997/12/12

戻る