青木ヶ原樹海

 青木ヶ原丸尾の溶岩原は針葉樹と広葉樹が混じった針広混交林に覆われ、青木ヶ原樹海と呼ばれている。植物群落の乾性遷移の観察に最適である。青木ヶ原樹海は陽樹林から陰樹林への遷移の途中にある陰・陽混生林と思われる。貞観噴火(864年)の裸地から始まる、1次遷移で約1100年経過していることになる。
 富士山の玄武岩溶岩には磁鉄鉱が多く含まれ、この磁鉄鉱が落雷などで強く磁化され、局地的な地磁気の異常がある。したがって、青木ヶ原樹海では磁石の示す方位が正確ではなく、樹海の中に入ると迷う心配がある。

青木ケ原樹海の写真 紅葉台から写した青木ケ原樹海の写真
青木ケ原樹海
 赤松の間に広葉樹が見られる。本栖湖の近くで1999年
11月21日撮影する。
青木ヶ原樹海
 右奥に精進湖が見える。手前の落葉樹林は人工的な林である。
山並みは御坂山地である。紅葉台から1999年11月21日撮す。