インストールして初めてのCASA起動時に起動画面で止まってしまったら
手順
初回起動は「管理者として実行」△
CASAのインストール後、初回起動時のみ”管理者として実行”する必要があります。 この事は、インストールCDのインストールマニュアルや当サイトの以下にも記載しています。
管理者として実行は、アプリケーションソフトのアイコンを右クリックするとポップアップメニューが表示され選択できます。
もし「管理者として実行」せずに普通に起動してしまったら△
インストール後、初の起動を普通にしてしまうと、CASAが一般ユーザーのままシステムに影響する設定を行おう とするため、起動画面で止まってしまいます。
原因はVirtualStoreにデータベースエンジン*の設定ファイルが作成されてしまうため△
VirtualStoreフォルダに作成されたファイルを削除する事で修復できます。
Windows VISTAからシステムに影響するような変更を一般ユーザーが行おうとすると %userprofile%\AppData\Local\VirtualStoreに、そのユーザー専用の設定を作成します。
そして、そのユーザーが使用するシステムがその情報を読み書きする場合、 システム全体の設定ではなく、そのユーザー専用に作成されたVirtualStoreの設定に対して読書きしようとします。
CASAで使用しているデータベースエンジンは、この機能に対応していないため、これがうまく機能しません。
そのため、CASAが反応しなくなってしまいます。
まずはCASAを強制終了する△
スタートメニューを右クリックするとポップアップメニューが表示されますので、タスクマネージャーを開きま す。プロセスというタブを選択します。アプリというグループにCasaWin.exe (32ビット)という項目がある筈で すので、これをクリックで選択してタスクマネージャーの画面内右下の「タスクの終了」ボタンをクリックする とCASAが強制終了されます。
VirtualStoreから設定ファイルを削除する△
VirtualStoreに作成されたファイルを削除すれば正常に稼働します。
VirtualStoreフォルダのには色々なアプリケーションソフトやWindowsなどが使用する多くの設定ファイルがあり、 システムドライブと同様の構成になっています。 ここからデータベースエンジンの設定ファイルを削除します。
データベースエンジンの設定ファイルはVirtualStore\Program Files (x86)\Common Files\Borland Shared\BDE\idapi32.cfgです。 idapi32.cfgを削除します。
設定ファイルだけを削除すればよいのですが、Borland Shared\BDEというフォルダが空のまま不要になりますので、 Borland Sharedフォルダを削除してしまってもいいと思います。
フォルダ?ファイル?わからない時は△
コンピュータが苦手でフォルダやファイルの場所や意味がよくわからない場合に簡単に解決できるツールを無料公開しています。
このツールを使えば、ワンクリックで解決します。
他のアプリケーションが削除対象のフォルダを開いている場合などにはエラーが発生してフォルダの削除に失敗しますので、使わないアプリケーションは閉じた状態で行ってください。
上記よりremovevs.zipファイルをダウンロードして、右クリックで「すべて展開」するかダブルクリックしてremovevs.exeを適当なフォルダにコピーします。
removevs.exeファイルをダブルクリックしても何も起こりません。もしかすると黒い画面が一瞬表示されて、す ぐに消えてしまうかもしれません。removevs.exeはファイルを削除するだけのソ フトウェアなので、これで正常です。
CASAを管理者として実行△
データベースエンジンの設定ファイルをVirtualStoreから削除したら、CASAを 「管理者として実行」します。
正常に起動したらCASAがデータベースエンジンの設定を終えたという事なのでCASAを一旦終了します。
これで初回起動時の自動設定が完了です。データベースエンジンとは△
データベースエンジンあるいはストレージエンジンはデータベース管理システム がデータベースに対しデータを挿入、抽出、更新および削除するために使用する基礎となるソフトウェア部品。データベースエンジンを操作する際、DBMS固有のユーザインタフェースを用いる方法と、ポート番号を通じて行う方法がある。ファイルをデータベースとして扱うための手段を提供しているソフトウェアです。