第七話 運動会その四・昼休みの動乱

これは一体どういう事でしょう。

3分前、5年1組の特殊部隊が1ー2の教室に突入したとの報告を受けました。

要人暗殺においては右に出る者はいないと言われる5ー1部隊が動いたのなら、

わざわざ私たちが出る必要もない、と思いましたが一応監視をさせておきました。

それがどうでしょう。今受けた報告によると、5ー1部隊は全滅、

密かに潜入していた3ー4の特殊工作隊も9割がやられたとのことです。

おそるべし、1ー2。おそるべし、木下君。

さらに届いた情報によると、97.5%という驚異の生存率を誇っていた4年1組が、

1年2組の攻撃で、全滅したとのことです。何でも、ロシア直輸入の攻撃ヘリに、

ミサイルと爆弾を満載させて、特攻したとのことです。さすがの4ー1もヘリの体当たりは

防げなかったようです。しかも操縦していた2ー2の桜井君は、薬で操られていたという話です。

それにしても、これまでどのクラスのどんな攻撃を受けても、完璧にガードをしていた鉄壁4ー1までが、

こうもあっさりと全滅させられたとなると、私たちもうかうかしていられません。

一刻も早く1年2組を叩かないといけないのですが、さっきの相次ぐ攻撃に気を取られてる隙に、

1ー2の生徒が全員姿をくらましてしまったのです。

必死の捜索にもかかわらず、彼らを発見することは出来ませんでした。

そして、1年2組不在のまま、午後の部が始まったのです。


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