第六話 運動会その参・1ー2の脅威

午前の競技が全て終わりました。現在の得点は次の通りです。

1位 1年2組 122点

2位 6年4組 103点

3位 6年3組  98点

4位 5年1組  77点

5位 3年4組  53点

驚くべき結果です。確かに1年2組は低学年最強と言われています。

しかしまさか、ここまでとは思ってもいませんでした。

何しろ一年生は、2組を除いてまともに動ける人間はもう8人しか残っていません。

一年生の競技ではもう、敵なしです。このままでは、1ー2に優勝されてしまいます。

さらに驚くべき事実が判明しました。2組のリーダー木下君についてです。

岸和田さんに調べさせていたのですが、ついさっき、彼女からの報告が届いたのです。

それによると、木下君の正体は、なんと、あの内海君だったのです。

内海君と言えば3年前、青空第二幼稚園にいたころ、お遊戯の発表会で、

自分が優勝するために、他の園児78人を毒殺したことで有名です。

しかもそのため、園児がいなくなった幼稚園は閉園の危機にさらされました。

付近の保育園、幼稚園も内海君に荒らされていたので、

ついに、青空町保育園協会、幼稚園協会から町内追放を宣告されたのです。

以来、彼は伝説として語られるようになりました。その彼が、帰ってきたのです。

名を変え、整形までしてなぜ帰ってきたのかはわかりません。しかし内海君、いや、木下君が、

私たち4組の前に立ちふさがっているのは事実です。彼を何とかしないといけません。

緊急会議を開き、対策を考えました。

この、お弁当の時間の間に、彼を潰します!


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