第2日目


 1997年3月29日

 名古屋 6:21 (ひかり61号) 7:31 新大阪 7:53 (のぞみ503号) 8:32 岡山
 岡山 8:40 (しおかぜ3号) 11:14 松山 11:25 (宇和海7号) 12:43 八幡浜
 八幡浜港 13:00 (べっぷ2) 15:30 別府港
 別府 16:17 (ソニック22号) 17:29 小倉 17:50 (こだま595号) 18:10 博多
 博多 18:41 (ひかり64号) 21:41 新神戸 21:53 (こだま392号) 22:35 新大阪
 大阪 23:26 (きたぐに)


ひかり61号(100系)

 名古屋駅の新幹線改札に向かう。「MLながら」からの乗り継ぎ客も多く、朝1番の新幹線だから空いてると思ったが、自由席はほぼ埋まっていた。岐阜羽島、米原と停車し、米原では立ち客もでる盛況ぶりであった。もっとも、指定席は名古屋発車時点ではかなり空いていた。自由席は、京都で、若干空き、7:31新大阪着。かなりの乗客が下車。私も「のぞみ503号」に乗り換えるために下車した。

のぞみ503号(500系)

500系

 次は、今回の旅行の目玉”500系のぞみ”である。10周年謝恩フリでは乗れないので、岡山までの乗車券を購入し21番線に向かう。21番線は、ひとめ500系を見ようとする、同業者、子供連れ親子で盛況であった。博多寄りのホームの先端に移動する。先端のノーズが長く、全景を写真に収めようとすると、ホームの端ぎりぎりまで移動しないと、苦しい。(笑)人混みをかき分け、なんとか写真&デジカメに収めた。指定された6号車に乗車すると、車内は満席で盛況であった。10分ほど前に指定券発売情報によると、空席の表示もあったが、なかなかの盛況である。7:53定刻にホームを離れる。加速性能が非常にいい感じがした。

 車内は天井が低く、車体も丸いので何となく、小型の旅客機のようである。車内の雰囲気は紫色が基調となっていて、雰囲気が在来車とは違うんだぞ!ということを強調しているようであり、明るい雰囲気もあり気に入った。姫路付近までは270km/h走行であるが、300系のぞみと違い、揺れも少なく、乗り心地はすこぶるよい。これも、アクティブサスペンションの効果か?あと、気が付いたのは、風を切る音が飛行機のような音がするという点である。この風切り音は300系では体験できなかった気がする。
 姫路をすぎると300km/h走行に移るが、乗り心地がいいのでスピード感はそれほど感じない。同じ300キロでも昨夏に乗車したTGVやユーロスターのほうがスピード感はある。まだまだ、スピードは出せそうな気がした。定刻、8:32岡山着。快適だった500系の体験は終了した。


しおかぜ3号(8000系)

8000系

 岡山では8分の乗り継ぎで「しおかぜ3号」に乗車する。しおかぜは8両編成で自由席は、空いており海側のシートを難なくキープできた。
 眺望のよい瀬戸大橋を渡るが、あいにく雨でガスがかかっていて、いまいちである。雨の中、「しおかぜ」は瀬戸内海を望みながら、快走する。
   しかし300km/h走行の500系から乗り継ぐと、最高120km/h走行にもかかわらず、非常に鈍足に感じるギャップには苦笑した。座って乗車している分には乗り心地は快適であったが、8000系の重心は他の振り子車に比べて低いのであろうか?
 連結部の妻板が、通路面と比較して20cm近く高い。車内販売のワゴン車が結構苦労していた。
 乗客は停車駅毎に減っていたが、今治で乗客が多数乗車し、8割方、座席が埋まる。自由席は、今治−松山間が最高乗車率となった。松山の都市としての集客力は、思っていたよりある。
 11:14 定刻に松山駅の1番線に列車は到着した。


宇和海7号(2000系)

2000系

 松山で11分の接続で、「宇和海7号」に接続。松山駅では乗り継ぎ客の利便を図るため、「しおかぜ」と「宇和海」を1番線に突き合わせて停車させ、同一ホームで乗り換えられるように、運用している場合が多いので、ホーム前方か?と思っていた。しかし、2000系は1番ホーム前方に停車していたが、これは、「宇和海9号」で、「宇和海7号」は3番ホームからの発車であった。
 席を確保してから・・と、一瞬頭をかすめたが、一端改札を出て、弁当を買い込み、雨の駅前を眺めたため、乗車は発車直前になってしまった。
 自由席はもう満杯で、喫煙車に1席空席を見つけ座る。「宇和海」は好調と聞くが、思った以上に良いようである。向井原から予讃線の新線を高速で走り、内子経由で伊予大州に到着。自由席は若干空き、宇和島へ向けて走る。2000系の高速性能が路盤状態のせいで多少押さえられているようだが、国道を走る自動車を追い抜く。沿線の桜は見頃のようだが、あいにくの雨である。12:13 八幡浜着。


宇和島運輸・八幡浜−別府航路(べっぷ2)

 本来だったら、八幡浜駅から八幡浜港までの2kmほどの道のりを歩くのだが、はげしい雨が降っているので、バスを探す。駅前のポールには八幡浜港へ向かうバスの案内が見あたらなかったので、締めてタクシーで向かう。
 タクシーが駅前の角を曲がった所で、宇和島自動車の営業所を発見。そこからだと、八幡浜港行きの連絡バスが出ていたようである。「しまった」と思ったが、遅かった。700円かかって、八幡浜港に到着。
 乗船券を購入し、13:00発の別府行き「べっぷ2」に乗り込み、2等桟橋席を確保する。受信状態は悪いが、ちょうど「ふたりっ子」の再放送をやっている。「ふたりっ子」が終了した頃静かに出航を始めた。たまに、デッキへ出て海を眺めたりしたが、ガスっていてあまり面白くない。眠いことでもあり、昼寝をしてすごす。船の桟橋席はのんびりできるのがいい。最近、「海峡」にもカーペットカーが登場したが、対抗する船を意識してのことだ。
 別府到着は15:30の予定であったが、15分ほど遅れて到着。港の前に交通センターがあり、そこから大分交通の別府駅行きのバスに乗車して別府駅に向かう。バス料金は160円。

ソニック22号(883系第4次車)

883系

 別府駅では15分ほどの接続で、「ソニック22号」に乗車する。時刻表の編成表から、この列車は5両編成なので、4次車と推測できる。883系の4次車は、フェイスマスクが3種類ある。どの車両か当たるのか期待すると”紺色”であった。
 あいにく、自由席はすでに満席で、別府からの乗客は着席できなかった。3次車までは、7両編成なので、立ち客が発生する場合、中津・行橋−小倉間が多かったが、5両に減車した影響が現れている。
 立って乗車する振り子車は初めてである。時々横に大きく振られるが、立っていられないほどでもなかったが、座れないのは気分が良くない。運良く、中津で座れたが、小倉まで、混雑は続いた。


こだま595号(0系4両編成)

O系

今では絶滅寸前の0系

 今夜の予定は、大阪から「きたぐに」に乗車すればよいので、少し時間がある。時刻表をめくると、ちょうど、今春のダイヤ改正で登場した”4両こだま”が目に入る。これはいい機会とばかりに博多に出て、「ひかり64号」で大阪へ向うことにする。
 小倉駅は、モノレールの乗り入れ工事にともなう駅舎の建て直し工事が行われている。ちらっと、工事の状況を眺めたあと、「こだま595号」に乗車する。上り14番ホームからの発車のためか、発車間際でも乗客は少なく1両に5人程度であった。それにしても、4両だとすごく短い!。東海道・山陽新幹線の東京口だと16両編成しかないが、その1/4である。
 しかし、短いながらも、3号車に営業は行われていないがビッフェ車を連結している。3号車は座席が半分しかないので、無駄な空間があるなあと思ったが、よく考えると、車椅子が乗れる車両は0系では、ビッフェ車しかないことに気が付いた。あと、電話設置されている。あと、比較的車齢も新しいようだ。
 内装がニューリアルされていることを期待したが、それは行われていない。いっそのこと、ビッフェを撤去して、内装をニューリアルすれば良かったのにに・・。投資が見合わないかな?


ひかり64号(0系16両)

500A

500系が先に出ていく(岡山駅)

 博多から、大阪へは「ひかり64号」で向かう。この列車で使用されている車両は東京口では「こだま」として使用されている、昔懐かしい0系の16両編成である。「ひかり」では1日1往復しかない貴重な存在である。
 乗車率は5割程度で博多駅を発車。小倉、小郡、広島と停車していくが、乗客の入れ替わりがある程度で、全体の乗車率に変化はない。大部分の「ひかり」が停車する福山は通過して、岡山に到着する。
 ここで、朝乗車した、500系「のぞみ500号」に抜かれるので、見物に行く。ホームの一番博多寄りで見学する。一番先端のホームで見るとホームへの進入速度が速いように感じた。1号車から女性車掌が降りてきて、ドア締め、出発の合図をし、新大阪へ向けて発車した。それにしても、500系は速い。「ひかり64号」と比較して、停車駅では「ひかり64号」が小郡と新神戸に余計に停車するのだが、40分遅く博多を出た「のぞみ500号」の方が約20分前に新大阪に着く。こう考えると「ひかり」の遅さが目につく。
 「ひかり64号」は「のぞみ500号」を追って、新大阪で向かう。私は次の新神戸で下車。


こだま392号(0系6両)

 新神戸駅で下車したのは、日本のいろいろな駅の乗下車駅を増やすためである。新幹線しか停車しない駅で、夜も遅いので結構寂しい。駅前に出てみるが、雨で神戸の町並みはあまり見えない。12分後の「こだま392号」で新大阪へ向かう。6両編成で、乗車率は30%程度であった。あっという間に新大阪に到着。

きだぐに(583系)

583系

 新大阪で東海道線に乗り換え「きたぐに」の始発駅・大阪駅に向かう。大阪駅構内で、ビールとつまみを入手し、11番ホームに発車40分前に行き、自由席に並ぶ。列は短く充分座れる。23:26 定刻に発車。新大阪、京都と停車し、乗客を拾い、100%近くになる。
 京都から寝台車に乗車した友人のSさんが現れたので、7号車のA寝台にある喫煙スペースに行き、しばらく歓談する。A寝台のフリースペースだけあって結構、居心地が良い。野洲をすぎたあたりで、いったん分かれ明朝の「はくたか」での再会を約束し、就寝することにした。席に戻ると、大津でかなり下車したらしく、乗車率は65%程度になっていた。



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