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2001.5.22



まるでダメです。(;_;)

今日は仕事中に得たTipsをふたつ書いて沈没。


ひとつめ。
腎嚢胞性腫瘤のBosniak分類は知っているかな?
「Bosniak」と聞いて「ボスニア・ヘルツェゴビナ」を思い出した人は地理マニアか
世界史マニアか戦争マニアかニュース通。
「Bosniak」と聞いて「スティーブ・ウォズニアック」を思いだした人は、よほど
年季の入ったコンピューターマニアか、あと

それはそれとして、腎嚢胞性腫瘤の良悪性の鑑別の指標がWozniak‥‥じゃなくて
Bosniak分類であり、そしてそれはカテゴリー1〜4までであり、

・カテゴリー1:良性の単純性嚢胞
・カテゴリー2:隔壁、壁の石灰化、出血などを伴う非典型的嚢胞。大部分が良性
・カテゴリー3:隔壁が不整、壁の厚い嚢胞。悪性の可能性があり
・カテゴリー4:大きな嚢胞成分を含む充実性腫瘍、大部分が悪性

とゆーことになってるのである。

でもって、今回、「これの卵巣腫瘍版」みたいな分類があることを知った次第。
こちらは、Hricakさんという人が作った分類で、これはなんと読むのか分からん
のだが、どうも「リカック」と読むらしい。Hは読まないんだな多分。
四角いリカックが丸〜く収めまっせ。意味不明。

そんなわけで、仁鶴もといリカックの分類‥‥つーのかcriteriaって言えば
いいのか、まあそういったようなものであるが、まず、

・径4cm以上
・充実性腫瘤、あるいは大きな充実性部分が存在する腫瘤
・壁の厚さが3mm以上
・隔壁の厚さが3mm以上、あるいは隔壁に結節
・壊死巣がある

これのどれかがあると悪性の可能性が高い。
また、それに加えて、

・骨盤内臓器あるいは骨盤壁への浸潤
・腹膜・腸間膜・大網への播種
・腹水
・リンパ節腫大

のどれかがあると、悪性の可能性がより高くなる。てーか当然だよな。(^^;


つーわけで次の話題。今度は脾動脈瘤の治療適応の話。

脾動脈に動脈瘤があるときは、

症状がない場合の手術やIVRの適応としては、
・壁に石灰化がないばあいは1cm以上
・壁の石灰化がある場合は3cm以上
・動脈瘤が増大している場合
・妊娠中

なんかが適応になるらしい。何らかの症状があればもちろん即治療。

石灰化すれば壁が固くなるから破裂しにくいわけだ。


少し続けなきゃ、と思った矢先に、明日はトクトクがサーバメンテで音信不通予定。
やる気が出ませんがどうすれば出ますか。(;_;)


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