ル・バエレンタル(2014年よりオーベルジュ・ドゥ・リル 札幌に改名)
Le Baerenthal
電話: 011-632-7810
住所:札幌市中央区南1条西28丁目3-1
地下鉄円山公園3番出口から大通り西28交差点を対角線方向(円山公園)へ。駅から徒歩3分。
12:00〜14:00(L.O.)、18:00〜23:00(L.O.) 定休日:月曜日
2011年6月
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昨年9月と比べると質量ともに大幅にダウングレード
食べたもの
前菜◎前菜の盛り合せ “ル・バエレンタル”スタイル
肉料理◎牛ハラミ肉のエギュイエット バルサミコヴィネガーのエッセンス
デザート◎爽やかなグレープフルーツのジュレ フロマージュ・ブランの軽いクリームと共に
小菓子
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メモ
- 平日のランチメニューは二つ。2940円と4730円。これにサーヴィス料が10%加わる。前者はメイン1品、後者が2品。今回は前者を選択。
詳しくはお店のHPを見てください。
- ひらまつグループがフランスの三つ星ランスブールと提携して2004年に開店した店。ただし数年前にランスブールとの提携関係は終了した。
- 田舎の邸宅風の店構え。予約確認から流れるようなサーヴィス。この点はさすがひらまつで、グループのどの店でも通用するよう教育が徹底されている。ワインの品揃えの広さや価格の安さなど、ひらまつの良いところがすべて生かされている。
- 問題は料理。
2010年9月にディナーで訪問した際には、前菜の前にさまざまなタイプの前菜が次々に運ばれ、料理はクラシックを基礎に現代風に軽やかに仕上げたものが並び、デザートのあとには小菓子もこれでもかという感じで供された。
質量ともに札幌を代表する、世界に通用するレストランであり、立地の分だけお値段も控えめという実にありがたい存在だった。
- しかし、今回はコストを下げることが第一に優先されるポリシーになったことが如実にわかる内容。前菜こそ4つの異なったタイプの料理が運ばれたが、これがアミューズだったとしてもヴォリュームは小さく、もの足りない。生うにやフォアグラ(のアイス)などの高級素材が使われていたが、量が少なすぎるからか質が悪いからか、まったく存在感なし。
メインのエギュイエットとは要するに薄切り肉ということだが、味の要請から選ばれた調理法というより、コストの関係からそうしたとしか思えないもの。シェフの腕は悪くないので精一杯頑張っているのはわかるが、頭打ちがあるのは仕方ない。
かろうじて小菓子の品揃えに以前の面影があるが、メインのデザートがただのグレープフルーツジュース+αなので、盛り下がったテンションが戻りようはない。
他のテーブルではかなりお年を召したご婦人が「ここまで量が少ないと、もう一軒いけるわ」とサーヴィス陣にクレームをつけていたのは象徴的。
また、若い女性が席でそのまま携帯電話で会話していても、あり余るほどいるはずのサーヴィス人は放任。よく解釈すれば、フランスの地方レストランの雰囲気をイメージしているため、マナーにはルースに対応ということなのだろうけど、正直、私には不快でした。
- シェフもサーヴィス陣も、技量の高いスタッフが揃えられているのだから、ディナーは以前のレヴェルを保っていることを祈ります。
- 会計は1人で6420円。内訳はコース(2940円)+クレマン(1300円)+グラス赤ワイン(1600円)+サーヴィス料(584円)―端数値引(4円)。
料理の写真は こちら
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