電話:078-272-6882 住所:神戸市中央区中山手通4丁目16-14 定休日は月曜、第3火曜日
ランチ12:00〜13:30(L.O.)、ディナー18:00〜21:00(L.O.)
兵庫県庁近く。神港学園神港高校の南。ひょうご共済会館の北。わかりにくい場所にあるので、事前に地図で調べることをおすすめします。
2012年4月
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この回の点数評価は<7、3.5、4=14.5点>
食べたもの(一人分)
アミューズ1◎パルメジャーノとトマト水 スナップエンドウとその泡
アミューズ2◎モリーユとそのフラン ひよこまめのスープ ハリイカ入り
タパス1◎河内鴨のモルシージャ
タパス2◎フォアグラテリーヌ オレオ仕立て
タパス3◎イワシのマリネ
タパス4◎トマトのガスパチョ
タパス5◎モホソースで食べる石鯛
タパス6◎アンチョビマリネ ブリオッシュと玉葱の土
タパス7◎うずらの卵 生ハム風味
タパス8◎グリッシーニ
前菜◎有機野菜のサラダ ホエイのソース
肉料理◎アグー豚のロースト
米料理バレンシア風パエリア
デザート1◎ヨーグルト風味のチョコムース
デザート2◎トリハスとチーズのアイス
メモ
サラダはスペシャリテで以前は焦がしバターを効かせたインパクトのあるものだったが、今回は乳製品をかけスープ仕立てにしたもので、ヨーロッパの家庭では普通に出されているものと大差ない。
他方でオレオにみたてたフォアグラのテリーヌは今まで体験したことのない味わいで、いつまでも余韻が残る秀作。一口サイズにしたのがミソでフォアグラの甘さと優しい脂の組合せを残さずに吸収できるようになっている。口に入れたが最後、目も口も閉じフォアグラの世界にひたりゆっくりと香りを楽しみたくなり、しばらくは誰からも話しかけられたくなくなる。
その他の料理は、隙がなく作られてはいるが、優等生的で、あえて言えば没個性的。スペインのタパス料理を堅実に日本で再現して提供することがシェフの目標であるように感じられる。その意味では安心して通えるお店。
ミシュランで三つ星をとってしまったり、予約がとても困難なので過剰な期待をしてしまうが、Fujiya1935のひらめきもHajimの緻密さもここにはない。だけど日本ではまだなじみの薄いスペインの日常的な料理を高いレヴェルで洗練させたものをいただける。その意味で、神戸にある愛すべき小さく真面目で堅実なスペイン料理店と考えれば十分に満足できる。私も含めてランチの客層はいろいろな意味で普段着+αだし、敷居は決して高くない。
会計は1人分で8250円。内訳はコース料金(7350円)+ミネラル水(900円)。
料理長:福本伸也
オーナーはJeroboam wine & spirits
料理の写真は こちら