電話03-5424-1347 住所：東京都目黒区三田　1-13-1　恵比寿ガーデンプレイス内
ランチ11:30〜14:00 (L.O.)、ディナー18:00〜21:30 (L.O.)　

最寄りの駅は恵比寿。駅から動く歩道に乗ってガーデンプレイスへ。雨の日は地下を通ると駅から濡れずに着ける。

2010年7月

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この回の点数よる評価は＜９、４.５、４.５＝１８点＞

ミシュラン東京で三年連続最高点(3つ星、５対カトラリー赤)を獲得。

食べたもの

◎アミューズ：塩のゼリー　桃とトマトのガスパチョ　シャンパーニュの泡

◎前菜：特選生雲丹　甲殻類のジュレになめらかなカリフラワーのクレーム
Oursin dans une delicate gelee recouverte d’une onctueuse creme de chou-fleur

◎魚料理：真鯛　ポロ葱のエテュベとシトロネルの香りのクレーム
Daurade servie avec une creme et huile de citronnelle et des poireaux etuves

◎肉料理：オーストラリア産仔羊フィレ肉　グリエし、南仏の香るアロマートを黒オリーブのピュレとシュークリーヌを添えて
Filet d’Agneau grille aux aromates epices, coulis d’olive noire

◎チーズ：ミモレット　コンテ　エポワス　ベルナール・ベルジョンのシェーヴル

◎アヴァンデセール：アプリコットのシャーベットとゼリー

◎グランデセール：さくらんぼ　“チーズケーキ”に合わせて和三盆のグラスと共に
Cerises en gelee et marinees, “cheese cake” et glace au Sucre wasanbon

◎ミニャルデイーズ：マンゴーコンポートとごまのパンナコッタ

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• 昼のコースは3つ。前菜、メイン、デザートを選択できるコースはメイン1品だと6200円、メイン2品だと7800円、スープを追加すると9200円。さらに、前菜にウニのスペシャリテ、メインの肉料理が和牛料理固定となる12800円のコースもある。それぞれにサーヴィス料12%が加わる。
  詳しくはお店のHPを参照。

  今回はメイン2品のコースを選択。コースに加えてチーズワゴンをとり、前菜にはウニのスペシャリテ(+1000円)を選んだ豪華ランチ。

• ミシュランが「現代風フランス料理」というジャンルを加えたのは達見で、ロブションの料理がまさにそれ。とはいえ科学の実験のような現代風スペイン料理とは異なり、伝統を基盤にしつつ、何段階にも渡る諸工程を経て作られた精密なロブション料理。

  泡やハーブが効果的に用いられている。エスプーマはエル・ブリに刺激されたのか、実はこちらが本家本元なのかわからないが、ごく自然。そうあらねばならぬというようなところで使われている。だからかびっくりすることもなく、穏やかに食べられる。

  今回いただいた前菜の中身はもともとキャヴィアで作られていたが、甲殻類のジュレでウニを包んだものにしてもやはり名品。塩が強く押し出しも強い素材同士が融合してお互いの味をさらに引き立てている。ロブションマークに使われるパセリの味はほとんどしないが、それでもおいしさを際立たせる効果があるのが不思議。料理は味だけでなく香りや視覚や触覚も重要であることを思い出させてくれる1品。

• サーヴィスも「王者」の余裕を感じさせる。ワインを選ぶ際に、はじめはハーフのシャンパーニュにしようと思い、一応リストを見せてもらったら、良年のジゴンダスを見つけたので、結局はそれを選んだ。でもカーヴとの連絡が悪かったため、サーヴが遅くなった。するとシャンパーニュをグラスでサーヴィスしてくれた。ただ「王者」すぎて一般の感覚を忘れたのか、こちらがジゴンダスを候補に挙げるとローヌでもっとおすすめできるものがあるとして、その6割増しの値段のものを提示してきた。
   

• 会計は2人で35616円。内訳(税込)はコース料金(7800円×2) ＋ウニ追加料金(1000円×2)＋赤ワイン(10000円)＋チーズ(1500円×2)＋ミネラル水(1200円)＋サーヴィス料12%(3816円)。

• 内容を考えるととてもお得だと思うが、なぜか客席は7割の入り。小選挙区制のもとでは、政党別得票数は僅差でも議席にかなり大きな差がおこる。レストランも同じように、一部の店は電話もかからない程である反面、かなりレヴェルの高いと思われるところがガラガラだったりする。現在の経済状況や単なる需要と供給のアンバランスのせいではなく、玉石混淆の情報の氾濫がこの結果を招いている気がしてならない。
   

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