「バランスのとれた仕事を計画」
「有り難くない責任も引き受ける」
「部下の目」「焦点が変わる日」
「新しい管理者」「自分自身」
「自分は自分の考えているような人間になる」とは、
古くから西洋に伝わる
諺だと言われます。
自分の能力を開発して、自己啓発する事を他人に否定される理由は何もありません。人間の生き甲斐いとして、他人の世話をしながら世のために尽くすのは、最大の自己実現の方法であると研究者をはじめとして広く世の中に認められております。
ですから、ビジネス管理者として、他人の指導や世話をする事等を、夢見ることは責任を持って管理者になる準備することになります。また、なれると信じて努力をすれば必ず管理者になることができます。
そして、管理責任者になったときとは、どんな問題に直面するかおおよその見当はつくようになります。
それを、「ある日を境に、焦点が変わる」としますと、この時点において、いままで管理者を見ていた立場から、管理者が管理者を見ることになります。
その場合、仮に従来の上役の仕事のやり方を熟知しており、その仕事を処理する能力があるとします。
けれども、いままで関係の無かった力がどのように影響するものかを考えられるでしょうか。気がつかないほどの微妙なものか、それとも、大きい変化で表れるのか。当然に、立場の変化から見解も変わるはずです。部下を見る目も、そして部下が見る目も変わらなければなりません。
管理者の肩書きは、どれも皆、肩書きの有する権威を明確に定義しています。誰がその肩書きを持とうと権威は変わりありません。それは、最高幹部の経営方針に基づいて組織された職務であるからです。そして、仕事の種類によっては、周囲から期待されていることがはっきりと解る性質をもつものもあります。
権威の重さの働きをする元となるのは肩書きです。肩書きを有する人間ではありません。部下達も新しい管理者に何を要求されているかはよく知っています。
新しく管理者になった方が、先ず最初に実行しなければならないことは、これからしようとする事をはっきり把握することです。その上で課せられた目標をしっかりと見定め、それを達成するための戦術を開始することになります。
自分自身は、新しいレベルの責任を負うことにります。従って、部下に対してもある程度は権威を持って振る舞うことが出来ます。それは、人は皆肩書きを意識するからで、地位を表す肩書きによって、リーダーシップのコートを羽織ることになるのです。
リーダーとして、自分の上役や部下から、肩書きにふさわしい振る舞いをする事を期待されているのです。自分自身の学識は、新しい段階へと進展を始めるでしょう。この先には、覚えることもやるべきことも、山のようにあります。そのようであるからこそ、管理者になると云うことについては、バランスのとれた見通しを立てることが非常に大事になります。
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