総アクセス数
一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【自信のある態度】

「ツールとテクニック」
「教育環境と性格」
「仕事の仕方」

 部下や仲間のもっている尊敬を受け取ることの出来ない自分であったなら、そのときは、上司からの尊敬も得ることは出来きません。
 こうした対人関係の見方を身につけると、自分の仕事はおろそかに出来にくくなります。しかし、この場合に重要なことは、責任のある仕事を遂行する方法を考えて実行することこそが大事です。

つまり、仕事を進めるには、エチケットに充ち足りた気配りをしながら・・普段と変わらなくミスを許さない物腰態度・・がこの状況下において必要だからです。

 いろいろな企業の歴史の中には、経済不況による経営破掟や立て直しなど、地獄さながらの混乱の渦に巻き込まれるケースは決して少なくありません。
この混乱を乗り切った経営管理者は、下級管理者のように、慌てふためいた態度は一切とっておりません。とくに、この様な混乱した環境の中で突然の仕事を引き受け、問題解決に取り組んだ管理者の姿勢には見事なものがあります。

 この経営管理者は事業全ての問題を解決する責任を背負います。
そのため、株主はじめ経営陣や、全社員に待望される計画と、経営方針を作り上げるのに忙しいのです。それにも関わらず、直面する問題の話し合いなどは、短い話しであっても、さりげなくくつろいだ雑談のように、何気なく気楽にはなしを進めております。

 この見事な仕事のさばき方は、自信と落ち着きだけでは出来るものではありません。経験から生まれた知識と、物事を決定する権力が必要になります。しかし、その権力とは、訳もなく、腕を振り回すような性質のものではありません。

@ 難しい場合においても柔らかい態度と物腰、丁寧さが身についています。

A 他の問題に気を紛らわさないように、相手の出した問題に集中します。

B 相手に状況を把握したことを強く印象づけています。

 要約すると、エキスパートとして「丁寧・集中・自信」の三つの言葉に尽きる要素を、身につけた遣り方で仕事を進めています。

 ですから、自信ある態度とは、相互契約のように考えられます。つまり、相手の何かを入れた場所から何かを取り出すように感じられるからです。自分が相手の問題をすっかり把握しているような態度をとることで・・例えそれが本当の感情を表したもので無くとも、そのような努力をすると、やがて、外面態度にマッチしたプライドと自信がつくことに気がつきはじめます。

 注意しなければならないのは、知らないことや無能を隠すために、空威張りや、ハッタリであってはならないことです。
それは、前にあげた三つの要素にプラスする能力と周囲よりの了承がなされているからです。そのため、どの角度からみても弱点の無い堅固なピラミッド・・指導管理者というピラミッド・・が出来上がることになります。

 指導力が必要でない仕事・・例えば科学的研究、音楽の作曲・・では能力だけで十分かもしれません。それでも、そのような仕事の業績は、それを作った人の人格とは無関係な有用性とか、美的要素によって測定されるのでしょうが、実業界での指導者は、自分の人格を職業上の武器の一部に数えなければならないのです。

 自信ある印象とはビジネスマンの基本ツールであることを深く肝に銘じることにしましょう。

backindexNEXT