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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【リーダーシップの行使態度】

 リーダーシップを行使して、よい効果をうるためにはリーダーシップを使うためのテクニックが必要になります。
例えば、グループの構成メンバーが、リーダーに四六時中接するようになると、その接触を実りあるものにするために、目的を達成させるための様々な手段を講じる必要がでてくるのです。

 リーダーは、これらの手段を注意深く用いることによって、管理者としての素質と、リーダーシップの価値を高めることが出来るようになります。

【命令の性質】
実際に命令を与えるということは、自分で考えるほど簡単なものではありません。命令の与え方を順序だてて説明する前に、命令は何故与えられるか、どのような性質のものか、何時必要とされるものか等について触れたいと思います。

 組織化が進んで運営状態の良好な企業等においての命令の解釈は、先ず、命令は、状況の関連から生まれます。これは組織という機能上のものであり、決して個人的なものではありません。

 このような場合の命令は、しばしば従うべき”議事通則””指令””実施基準”といった形式になります。

 命令は、やらなければならない職務や義務の中に含まれているのです。各メンバーが、行わなければならない仕事が、特殊指示や、個人的命令をたくさん必要にするようであれば、その実施計画には、大きな欠点があることを考えなければならなくなります。

 それにつれて作業を行う人々にとって、どのようにリーダーにしたがったらよいか、判断に苦しむようになるのです。

 メンバーが、適切な訓練を受けた後であれば、自分が何を望まれ、仕事上の適当な実施の基準が何であるかを、知らなければならないのです。この実施計画の第一の条件が広く行きわたることによって、自動的に、命令は最小限に少なく減るようになってくるのです。

 このように作業活動を研究し、標準化して、予定を立てることは、つまり、”科学的管理”にとって、絶対不可欠の条件になるのです。科学的管理の立場に立って問題を取り上げることにより命令は、自ずと少なくなります。そして、管理者は日常業務から離れることが出来て、肝心の大事な仕事に集中出来るのです。

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