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<良い聞き手とは>

 相手が話をしようとしているとき、自分から話をするのは、やめるべきです。
 こちらが話をすれば、相手の話が聞けません。
話そうとすることを、イメージしたり、内容をまとめる言葉を選んだりすると、相手の話を聞く余裕はなくなります。また、相手の話が区切りにきたり、息継ぎの一瞬に話を割り込ませるように待ち構えていても、相手に話をさせただけになり、相手の話を、本当に聞く事は出来なくなります。

 話を聞くときには、相手が話す内容に神経を集中して、相手に変な気を起こさせないように、相手の目を見つめるようにするなどします。話を聞くには、良心的な努力が大事です。話を上手に聞く事は、体験を通して身につく技能ですから、容易な事ではありません。日々の心がけという訓練が結果を積み重ねます。
 話を聞く場合には、相手が話している内容に、全く興味が湧かないときもあります。けれども、全神経を集中して、相手の話を聞いてやるのがエチケットです。

 多くの人達には、相手の話を全部聞こうとしないで、相手がすっかり話し終わらないうちに、話を遮るような傾向がでるときがあります。

『相手に‥‥相手のペースで‥‥充分に話しをさせる暇を与えなければ、相手が何を言おうとしているか解らなくなります。「話し上手は聞き上手」と言われるように、良い聞き手になるため、いろいろな人達が、自分の考えや意見を押し出したり、相手の話しを引き取らないようにするため、「相手の話しを聞きなさい。相手の話しを全部聞きなさい。まず、相手の話しを全部聞く」ように、努力しています』

『これは、多くの人々が持っている最も困った癖です。相手の話しを良く聞き、口を挟んだり話しを引き取ろうとしてはなりません』

 相手の話す内容にひきつられて、面白いという感じ受けた。と、相手に伝えているでしょうか。また、もっとも大事な話しをしようという気持ちを、相手に起こさせているでしょうか。

『自分の考えを順を追ってハッキリ話し、自分の相手に伝えたい想いを、言葉であらわすことができるようになるには、「聴衆=聞き手」の励ましを、必要とする人が多くいます。ですから、この相手の話に惹きつけられているという態度は、重要なことです』

 質問がある場合、打ち合わせ会議など人が集まっている場所などで、発言者が話し終わるのを待ってから質問をしているでしょうか。
「発言者の話しを遮るのは、一廉の人物であれば、やめなければならない悪い癖の一つです。話しの途中で質問すると、発言者は(困惑すると同時に)話しの調子を崩してしまう恐れがあります。発言が続いている間は質問を差し控えるべきです。」しかも、発言者の力量を、他人の前で否定するようになり、場合によっては人間関係のしこりをつくるようになります。

 最後に、発言者が立派な意見や考えを述べたようなときには、「微笑み」でその重要性を認めたことを、相手に伝えることを、忘れないようにします。
 また、面白い話しを聞かされたとき、思わず吹き出さないでしょうか。 誰でも卓見を述べたときは、微笑みかけることを、わすれてはなりません。これは感じのよいものです。
このとき発言者は気を良くします。面白い話し、少し面白くなくとも、笑顔で聞くと、発言者は、聞き手を、素晴らしい聞き手と思うことになります。 聞く事とは、学ぶ事です。話しを聞くことによって、話し手のことを、いろいろと知る事が可能になります。

 「良い聞き手になれ」そうすれば「話し上手や会話上手」なれる。                            つづく