計画化は常に目標と合致する性質のものでなければなりません。 計画の中に目標がなければ、計画はいい加減なものになって仕舞います。計画化を行う担当者は、計画化の対象となる部や課の目標より、会社全体の目標についても余すところなく精通していなければならないでしょう。
「誰が計画を立てるべきか」計画化は全管理者の職務になります。場合によっては他の管理者より強い関心を計画化に持つ管理者もいます。 しかし、この方法は必ずしも効果的ではありません。自分の部の日常業務に追われて計画サでは、表面的な仕事に偏りがちの管理者もいるからです。こういう管理者は、日常業務に力をいれ、計画化のほうは、時間の許す範囲内の仕事に限られてしまうからです。
専門家や同僚の協力のもとに、計画化をすすめることもあります。この方法はかなり一般化しています。 大部分の会社では、ライン担当者が自ら計画化を行えないことになっていますが、自分の仕事に影響のある計画化には、如何なる場合も、参加すべきです。彼らは業務上の問題に精通しており、スタッフだけより状況の把握が具体的に出来るからです。計画立案者は、充分な時間と、現状を越えて、広い視野からものを見る客観性を備えていなければならない。
会社によっては各種の計画化を独立して行う専門家を置いているところもあります。 参考文献:人を生かす組織、カーネギー協会編、創元社刊。人間回復の経営学、ジョゼフ・バジール著、美田・W.グロータ共訳。ベンチマーキング(最強の組織をつくるプロジェクト)、ロバート.C.キャンプ著、PHP研究所刊。 |