この対象は人事処遇とリンクしているので受講者の反応はいつも新鮮
さが感じられます。
とくに、管理職候補の場合は受講後現場に戻ってから、直属上司の行動を原理原則と照合して観察す
るので、管理者任用時にスムーズに職責を遂行できることから、早い時期の受講は一層効果がありま
す。
この対象者にMTPの受講感想を聞いてみると、
@ 管理の仕方について体系的に理解できた。
A 管理の仕方について判断基準が出来た。
B 数多くの管理用語を一度に知った。
C 自分が伸びなければ部下も伸びない。
D 管理の基本を実践的に学習できた。
等の声があがっております。
管理職体験後のスキル再構築
私達は、管理用語を概念として大まかなことは知っていますが、実務体験に結びついているか、
疑問が残ります。また、管理用語を気にしなくても管理活動を行い、体験を積むこともできます。
けれども、マネジメントの効率化の為に、管理者は適当な時期に、管理体験を棚卸しして、原理原
則と照合する必要があります。しかも、適当な時期に自分の管理体系を再構築するのには、MTP
は有効な技法になります。
MTOの学習課程において、例えば、「権限の委任」「自己統制」などの管理用語が出てきます。そのとき、これら用語にそそがれた思い起こすと、相当な数の
体験を引き出せます。そして、体験と原則のすりあわせの中で体験を整理統合すると、マネジメン
トの再開発へステップアップさせるのに、MTPは格好の材料になります。
それで、管理経験豊かな方のMTPを受講した感想をまとめてみると
@ 日常管理と原理原則のギャップを知った。
A 管理の弱い面と偏った面を知った。
B 管理活動を意識的に管理しなければならない。
C 自分の管理の仕方に自信がついた。
D 管理面でまだやっていないことが多かった。
等でした。
技法教育のベースに
法新管理とQCさーくる活動に不協和音があってTQCがうまくいかないという例をよく聞きま
す。
その原因は、管理の基本的姿勢、物事の本質を掴む能力、分析し体系づける能力、部下個人個人
への関心と理解力が不十分だからです。
技法を取り入れるとか、実践活動をする場合、ややもすると、技法に押し流れて中身を軽く見る
ようになります。技法のメリットを生かして効果を上げるためには、技法を使う人にしっかりした
管理の基本が身につかなければなりません。
技法教育を実施する場合、忘れてならないのは、技法は考えの段取りであり、フレーム、プロセ
スに過ぎないということです。問題解決に必要なのは、知識、情報、意欲、情緒といった人間の
持っている全精神活動が基本であるということです。